副文について(1/4)

副文とは何か(従属の接続詞)
副文も、ドイツ語の学習の際には絶対に無視することのできない概念です。枠構造と同じように理屈はとても簡単ですが、ドイツ語を読む際でも書く際でも、副文を使わずに何かを表現することは困難なぐらいよく使います。それぐらいよく使われるものですから、副文をよく分かっていると、ちょっと難しいドイツ語を読むときなど非常に読みやすくなります。

基本的に、副文とは一応「文」という文字が入ってはいますが、通常の意味での文ではありません。ドイツ語では「文」というものは、一応主語があって述語があって、それだけで完結した表現のことです。これは別に日本語でもほとんど変わりはありません。

例えば、「わたしは昨日映画へ行った」という表現は、それだけで完結していますからこれはごく普通の文です。それに対して、「わたしが昨日映画に行ったということ」という表現はその中に文らしきものがありますが全体としては文ではないですね。同じように、「彼が映画を見ているときに」とか、「彼は映画へ行ったにもかかわらず」とかいう表現もその中に文はありますが、全体としてはもはや文ではありません。

では、これらをきちんとした文にするにはどうするのかというと、次のような表現はどうでしょうか。「わたしは、あなたが昨日映画へ行ったことを、知っています。」これでしたら、「わたしは、〜である。」ときれいに終わっていますので、全体で一つの文であると言えます。同じように、「彼女は、彼が映画を見ているときに、彼を訪ねてきた」とか、「彼は映画へ行ったにもかかわらず、彼はどういうわけか何も見なかったと言い張っている。」などという文は文であると言えますね。またこのような表現は、日本語で考えても非常によく使う表現だと誰でも納得することと思います。

これらの「文」をよく見てみると、その中に文であって文でないような部分が含まれているのが分かると思います。それが「あなたが映画へ行ったということ」とか、「彼が映画を見ているときに」とか、「彼は映画へ行ったにもかかわらず」という表現です。これは、一つの完結した文ではなくて、文の中にあってその文をより詳しく説明しているものであるということができるでしょう。ちょっと難しくいえば、文のある要素をなしていると言えるかもしれません。

このような、文のように見えながら、完結した文ではなくて、文全体の中である役割を果たしている要素のことをドイツ語では「副文」といいます。つまり副文を使えば、一つの文の中に、いくつもの文のような要素を入れることができるのです。

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