動詞の変化(1/3)


動詞という品詞はおそらく外国語を学ぶ上でもっとも難しく、暗記しづらいものかもしれません。ドイツ語の場合もその例に漏れず、動詞は様々な語尾変化をして、初心者を混乱させることが多いことでしょう。ここでは、そのような動詞の基本の基本に絞って書いてみたいと思います。

まずは、これはドイツ語を学ぶうえでの楽なところの一つですが、動詞の位置についてです。ドイツ語の動詞の位置については、初心者の人も何度も聞いていると思いますが、2番目ということです。これは、非常に厳密に適用されるルールで、たいていの場合動詞は2番目にあることを利用して、様々なとても複雑な文でも、これによって理解することが可能になります。

ただ、単に「2番目」と言っても初心者のうちは、ぴんとこない場合がほとんどだと思いますので、日本語を使って簡単に考えてみましょう。例えば、「彼は映画へ行く」という日本語は、動詞が最後にきます。これをドイツ語の語順で考えますと、「彼は、行く、映画へ」という語順になります。動詞は2番目にきています。このような場合ですと非常に簡単ですが、動詞の前の1番目の要素が1語であるという保証はありません

例えば、「ドイツに3年間滞在してその後フランスとイタリアを旅行して日本へ帰ってきたわたしの友人は映画へ行く」という日本語の場合は、ドイツ語の語順にすると「ドイツに3年間滞在してその後フランスとイタリアを旅行して日本へ帰ってきたわたしの友人は、行く、映画へ」となります。このような場合は逆に考えると、動詞は2番目にくるのだから、動詞の前は1番目の要素であると考えることができます。

逆に考えれば、2番目の動詞を見つけることができさえすれば、自動的に1番目の要素はその前の部分であり、それはどんなに長くても意味的に一つの要素であると理解することができます。

また、そのような場合、1番目の要素を主語であると思い違いする人も多いですが、主語が最初にくるとも限りません。例えば、「19世紀に新たに建設されたそのすばらしい教会をたくさんの人々が訪れる」などという文は、ドイツ語の語順だと、「19世紀に新たに建設されたそのすばらしい教会を、訪れる、たくさんの人々が」という順序でもよく、なんと主語が最後に行くことすらあります。この場合は最初の要素にきているのは「〜を」という目的語になります。

とにかくここで重要なことは、たいていの場合は何があっても動詞は2番目の要素であるということに注意してください。これは、おおざっぱに言えば、ドイツ語の場合は動詞が2番目に来る以外は、あとの要素は比較的自由に出来るということでもあります。


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