国産の木を使った家造り
日本の「木の家」は、日本の山林が支えてきました。四季がある日本の季節がそんな日本の木を育ててきました。国土の約70%を占める森林豊かな資源です。
しかし最近では建築様式が変わってきて、純和風の家を建てる人が少なくなり、木材もほとんどが輸入、国内木材需要の80%近くが外材で、アメリカとカナダからの北米産がもっとも多いのが現状です。
確かに輸入の外材は安いですが、そのおかげでせっかくのこんな日本の木材が手入れされないまま放置されているのが現状です。
大進建設では、創業当時から、国産材にこだわった家造りをしています。岐阜東濃のヒノキ、福井の松など豊かな日本の資源を利用した家造りにこだわっています。
適材適所の木を使う
木にも色々な性格があります、針葉樹であるスギやヒノキのほか広葉樹であるクリやケヤキなど種類によっても違います。クリは針葉樹よりも生育に時間がかかり、現在では産地の蓄積量が減って、数が少なく高価な木材になっていますが、重くて堅くて粘りがある点から家の土台には最適な木材です。またクリにはシロアリや木材腐朽菌に有効なタンニンを含んで腐りにくく、芯は耐水性にも優れています。外材に防腐剤などの薬剤処理をしなくても日本の和風住宅にはこんな知恵が使われてきました。土台には国産のクリを使う、これが大進建設のこだわりの一つです。

木目の美しさ、色つやなど見た目も違いますが1本の木でも根本側の「元」枝葉の生える梢側の「末」で木の性格が違います。柱のように家を支える重要な木材には、必ず元を下にして木の立木と同じ状態で用いる事が重要です。製品では、こんな元と末を見分ける事がなかなか難しい事ですが、大進建設では、製材所を自分で持って製材しているので、こんな事も出来ます。

同じ種類の木でも育つ環境によって1年間に成長する大きさが変わります、暖かく雨の多い地方で育った木材は、成長が早く厳しい環境の地で育った木材は大きくなるのに長い月日が必要です。同じ太さの木でも生長の遅い木が貧弱でダメな木じゃなくて年輪が細かく逆に強い良い木なのです。大進建設では、同じ太さの木でもそんな良い木にこだわって家を造っています。

真っ直ぐ延びた木が良い木とは限りません。家の構造では、1本の木に掛かる力は、どこでも同じ訳ではありません、真っ直ぐな木より曲がった反った木の方が加わる力に対して抵抗がある事もあります。そんな木の性質を知り尽くした伝統の技にこだわった家造りをしています。

1本の長い桁が必要でもその長さの桁材が無い場合、2本の木材を途中で接ぐ必要があります。木材の値段は、10mと5mを比較した場合単純に10mのものは、5mものの2倍という訳にはいきません。単純に値段だけを比較すれば5mを2本繋いで10mにすれば良いのかもしれませんが、真ん中に最大の力が掛かる場合4mと6mの桁材を繋いだ方が丈夫な構造になります。そんな1本の桁材の使い方にもこだわった家造りをしています。

継手・仕口
切り出された木は、製材され家を造る材料となります。大きな家を造るには限度のある木材をつないでいく必要があります。材料をつなぐと、どうしても接続部分の強度が落ちてしまいます。通常は補助金具によって木材をつないでいきますが、日本伝統の木造技術には、強度的に優れ見た目にも美しい継手(つぎて)・仕口(しぐち)が数多くあります。部材を同じ方向につなぐことを継手と言い、直交した部材をつなぐことを仕口と言います。木造軸組構法は、この接合部をどう考えてつないでいくかが重要な一つです。
大進建設では、この接合部に金具を使わず、伝統的な継手・仕口を使って組み上げていきます。
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