資生堂 聖ピーチピチ・ハイパー学院 ラジオドラマSP
九月の花火
	脚本:みやじま のぶひろ
	原案・監督:もりた ふとし
	主演:篠原 ともえ、山本 シュウ
	出演:矢田  亜希子、内藤  ただし

第2回目のゲストも「広末涼子」ちゃん(友情出演)

篠原:	さらに、今夜、新たな出演者が。すごいんですよ。
	「あきこ」と言えば、和田アキ子さん、もしくは、松本明子さん。いえいえ、違うんですよ。
	あの「あきこ」さんが、今日は来るんです。
	それでは、どうぞ。カドマが生んだボケ大将、山本シュウさん、「あきこ」と言えば、

シュウ:	秘密のあきこ

2人:	(笑)

シュウ:	どう?どう?

篠原:	ちょっと、おもしろいです。

シュウ:	ちょっと面白かった?

2人:	(笑)

篠原:	それ「アッコ」ですぅ。違います。あの、あのー、面白いですよ。

シュウ:	俺、ちょっと、ハラハラしてた、今。

篠原:	違いますよ。あの「ときめきメモリアル」にも大出演の「矢田亜希子」ちゃんでーす。

シュウ:	イェー、矢田亜希子ちゃーん。
	ね、矢田亜希子ちゃんが、はたして、どんな役で登場するのか。
	なんと、その矢田ちゃん、明日、朝早いため、今は家で聞いてるそうです。

篠原:	あらー、うれしいですね。

シュウ:	本格派、ラジオドラマにふさわしいキャスティングですね。これぞ、金曜のビーチボーイズ。

篠原:	ねらってます。

シュウ:	で、ございますね。

CM明けに、始まります。


第2話「親友」 ナレーション: プレイボーイのシュウは、恋人の涼子に花火大会の当日にフラレ、 ひょんなことから、涼子の隣の部屋に住む、友恵と知り合う。 友恵の部屋から涼子の家に電話をすると、すでに涼子は引っ越した後。 結婚まで考えた涼子にフラレ、あれから、1年が経とうとしていた。 涼子: シュウさん、起きて、もう朝、あーさっ シュウ: うーん、涼子ー 矢田: シュウくん、起きて、もう朝よー シュウ: あ、亜希子。 篠原: シュウシュウ、起きるですぅ。 (SE) 目覚まし時計が鳴る シュウ: あー、篠原。あっすごい夢だったな。 あっそうか、今夜は、亜希子と篠原の3人で、大江戸川花火大会に行く約束だっけ? でも、そういえば、篠原と出会ったのも、昔のようで、去年のことだもんなぁ。 この1年は、いろんなことがあったなぁ。涼子にフラレて。亜希子と出会って、そして、婚約。 篠原ともすっかり、くされ縁になっちまったけど。

(SE) 鳥のさえずる声 (SE) 人の喧噪 篠原: うっわー、きれいな星。今年こそは、花火見れそうだね。 シュウ: 星もきれいやけど、君のひとみの方が、もっときれいやでぇ。流れ星..... 篠原: 何言ってんの、また口説きセリフの練習だよぉ。 でも、それにしても、シュウの婚約者、遅くない? まさか去年の涼子ちゃんみたいに、ドタキャンで、雨がザーザーになって、.... シュウ: おいおい、いいかげんにしろよ。言っていいシャレと、悪いシャレがあるだろ。 篠原: そんなに怒らなくても.... シュウ: あっれー、雨だよ。 (SE) 雨の音 シュウ: まさか 篠原: あっちゃー、どうしよう。 シュウ: ちょっと待てよ、うそだろ、これ、うそだろ (SE) どしゃぶりの雨 矢田: きゃー、ちょっと、急に降ってくるんだもん。あ、シュウくん、シュウくん。 篠原: あれが、婚約者? シュウ: ああ、せやせや。亜希子ー、おい、亜希子。 アナウンス:ごらんのように、突然の雷雨のため、今夜の大江戸川花火大会は、中止とさせていただきます。 (SE) どよめく会場 シュウ: ああ、でも、いや、でもよかった。亜希子が来てくれて。もう、それだけで、ええねん。 もう、どうせな、花火大会なんて、来年でも見れるしな。 あぁ、もう、あの時のようになったらどうしようかと思った。 矢田: えっ、あの時って? 篠原: えぁ、まあまあ、いいから、あの、ほら、雨も強くなってきたし。早く車に帰って。 シュウ: そうそう。早く車、車、車。 (SE) エンジンをかける シュウ: おい、みんな乗ったか?行くでぇ。 (SE) 発進する車 篠原: う、カロゴン、待って下さい、ぎゃー シュウ: そら、あん時と、いっしょや、 篠原: うっ (SE) ビリヤードをしている音が聞こえてくる シュウ: ま、とりあえず、ここで飲もうか。 篠原: さっすが、プレイボーイ、おしゃれなプールバー知ってるよねぇ。 シュウ: ハハっ、そんなことより、ほら、紹介、紹介。 えー、彼女が、ま、僕のフィアンセの矢田亜希子さんや。 矢田: どうも、はじめまして。 シュウ: そしてね、こっちが、まあ、なんて言うたらええかな、ま、僕の親友。 篠原: 親友? シュウ: 親友の篠原友恵さんや。 矢田: そう、ところで、さっき、花火大会で雨が降ってきたときに言ってた、 「あの時のようなことになったら、どうしようかと思った」 って、どういうこと? 篠原、シュウ: はぁ? 矢田: とぼけるときの呼吸はピッタリね。 シュウ: それよりね、何飲む?カクテルやったら、何でもあるから。 篠原: なんにしようかな、じゃ、私、甘酒ー シュウ: 俺は車やから、あ、亜希子は、何飲む? 矢田: えーっと、私はね、あ、シュウくんが決めて、 そうだな、私にピッタリの名前のカクテルがいいな。 シュウ: もう、OK、バッチリ、あるでぇ。 それじゃぁ、マスター、あのー、テキーラベースの「ウー・アキーコ」 (SE) どよめく店内 篠原: あー、おもしろい。くぅ、もう、飲んだ飲んだ。プハーッ シュウ: おいおい、篠原、篠原、もう、それ以上やめよ。 篠原: マスター、さっきのやつ。おもしろくないやつ、ボトルで、 シュウ: おまえの飲んどる甘酒のボトルなんて無い。 矢田: ねえねえ、篠原ちゃんて、ホントは、シュウくんのことが好きなんじゃない? シュウ: まさか、そんなことないやろ。そや、俺、トイレに行ってくるわ。 篠原: ♪のーもーおー、今日はーとこーとん、飲みーましょぉー。 ♪どかんと一発、う゛う゛う゛、やってみよーおーよー.... もう、私だって花火見たいっちゅうの。もう花火の下で.... 矢田: ねえねえ、篠原さん、1つ聞きたいことがあるんだけど、いいかな? 篠原: 何? 矢田: 去年の大江戸川花火大会の日、シュウくんに何があったの? ねえ、あんなことになんなくて良かったって、どういうこと? 篠原: それは、ねぇ、フラレたの。 シュウが、♪とってもとってもとってもとっても、だぁいすっきな、 I love you.涼子ちゃんって子に、フラレちゃったの。 結婚まで考えてて、プロポーズの言葉も用意してたんだって。フラレちゃったの。 もう、日本一の花火の下で、プロポーズするーとか言ってたのに、当日は今日みたいに雨でさぁ。 矢田: うそー、シュウくんに結婚まで考えてる女性がいたなんて知らなかったぁ。 篠原: ほんと、まじ、涼子ちゃんの一生懸命なところが好きとか言ってたなぁ。 なつかしいなぁ、たしか涼子ちゃん歌手になるって言ってたっけなぁ。 矢田: うそーうそーうそ、だってシュウくん、私の一生懸命なとこらが好きって言ってくれたのよ。 もう、信じらんない。 (SE) 何かを置く 矢田: あんなやつ、信じた私がバカだった。 (SE) 立ち去る シュウ: あれー、亜希子、おい、亜希子、おい、篠原、亜希子は?あれ?あぁ、指輪捨ててるやん。 おい、どうしたんや? 篠原: 何ー、ええー、だって、しょうがないじゃないでしょ、聞かれたんだから。 シュウ: おい、おまえ、まさか、おまえ、去年のこと、しゃべったんやないやろな。 (SE) 殴る、蹴る 篠原: いたい、いたい、もぉ、ごめんなさぁーい。すいませーん (SE) 車に乗ってる シュウ: まったく、おまえ、これじゃ、おまえ、2年続けて、花火大会が中止で、彼女にフラレて、亜希子ー、あきこー。 篠原: ごめんね、ごめんなさい。シュウ、ごめんね。 シュウ: なんだよ、寝てんのかよ。 (SE) ラジオのチューニング


(ラジオ) (BGM) MajiでKoiする5秒前 内藤: イェー、DJナイクですー。フライデーズ・キング、金曜の王様ですけれども。 今夜は、なんとこの方をゲストにお迎えしました。
(途中ですが、ここまでしか残ってなかった。) 第1話 back