back

銀河の約束

in 東京厚生年金会館(新宿東口から靖国通り沿いに20分ぐらい)
1998年11月14日の千秋楽

前説
病人役の青年と、警察役の背の高い人とが開演前(緞帳があがる前)に舞台左側から駆け出して来た。
いろいろな身振り手振りで、みなさんもご参加くださいと、言った。
面白いときは、ハッハッハと笑い、悲しいときはウッウッウと涙し、いいぞってときは、拍手で。
言い終わったら、左側にはけて行った。

二人が舞台から去ってすぐに、照明が徐々に落ちて行って、完全に暗くなると、
ビームライトが飛び交って、会場内グルグル回って、2階席から天井から動いて、緞帳を照らしたのと同時に、
ズガーンと鳴り響いて、暗転。
緞帳が静かに、上がって行った。

式場が、舞台左側のブースで、ギターを弾きながら歌っている。
マネージャーが舞台右側から歩み寄ってくる。
そのとき、式場の別荘が富士山の近くにあるということを述べる。
新プロジェクトの「ワールドツアー」byボイジャーレコード。
加えて、ファンクラブ先行予約で、アルバムが100万枚の予約が取れた。

アルバム?俺は知らないぞ?タイトルだって決まっていない。
何言っているんだ、こんなところに引っ込んでいるのは、新しい曲を作るためなんだろ。

「Die me too」
題未定。

前のシングルのタイトルだって、

「Destiny」
できてねぇ。

みんな期待しているんだ。
期待?あいつらは、上っ面をきいているだけ。またはやりのが出て来たら、それにとびつくのさ。
それで、アルバム、新プロジェクトもナシだ。帰れ、帰れ。と言い、マネージャーを強引に帰す。
マネージャーが去って行ったら、
暗くなって、ビームが飛び交って、式場は戸惑っている。
後ろの方で、白い布を頭上にかざして、走り抜ける黒子の人々。
で、ズガーン。
暗転。

お父さん登場。典型的なサラリーマンの格好で。
変な機械を振りかざしながら、空気の汚染物質やら、土壌の汚染状況やらを調べている。
それで、オレンジ警報だと。
次にお母さん登場。古典的演出で、お母さんが歩くたびにズシン、ズシンと鳴り響き、
お父さんがそれにあわせて飛び跳ねる。
お母さんの格好は、和服にギターという変な格好。
次に、おじいさん登場。舞台右側から出て来て、布の付いたフラフープを左手に持ち、変身する。

リマを起こしに行く。中央の箱から広末登場。最初の会話は、唇をプルプルさせて、ぷるるるるるー。
何変な事言ってんの?ということで、右耳のあたりをくるくる回す仕種で、翻訳機の調整をしなさいと、
お父さん、お母さんは言う。調整すると、普通にしゃべれるようになる。

お父さんが、向こうに家があることを知る。
どうしてこんなところに不時着したのかを考える、お父さん。
現地の人との安易な接触は銀河のルールによって、禁止されているので
このようなところに着地するはずが無いと、お父さん。
おじいさんがプログラムに干渉して、着地地点を変更したと自白。
着地は、手動でやったと身振りで示したら、お父さんカンカン。

でもなってしまったのだからということで、お隣さんと仲良くやって行こうということになる。
その国の風俗にあわせた格好というものにあわせなければうまくコミニュケーションをとれないだろうってんで、
みんなはあんな格好をしていたのだ。
それで、広末にも変装して来なさいとみんなは言う。
広末は、お母さんが出て来たところへ入って行った。かと思うとすぐに変装して出てきた。つまり早替なんです。
その格好というのがこれまた変でして、青のハーフパンツに、緑のパーカー、白いヘルメットでメットには、
なんか光るプラスチックでできたようなものが、取り付けられていた。それが何を意味しているのかは、不明だ。
でもあわせた年代が、1998年ではなく、1968年なんだそうだ。

着替えが終わったかと思うと、舞台後ろから式場が駆け込んで来た。
式場は、こんなところに人がいることに疑いを持つ。なぜなら、ここらへんはあたり一面空き地だったのだ。
リマたちは、怪しまれないように自己紹介をするがとっても怪しい。怪しさ炸裂。
引っ越して来たといったのに、家が無いと式場。
そこでお父さんは、ミニチュアハウスを取り出した。
これにお湯をかけて3分で、あらこんな立派なおうちに。と、となりのトトロで、トトロがどんぐりの木をどんどん
成長させて行ったような、身振りをした。
ますます怪しむ、式場。怪しげな格好をしていることから、彼らを有名人の追っかけ、つまりグルービーだと勘違いする。
もちろん、有名人とは式場のことらしい。一人、勝手に納得して、彼らを帰らそうとする。
彼らは、なんとか仲良くなろうということで、ここ日本の習慣の一つである、お歳暮を思い付く。
お母さんが持っていたギターを、お歳暮として式場にプレゼントすることにした。
お母さんは、お歳暮、お歳暮と呪文のように繰り返しながら、式場にギターを押し付ける。
式場は、ちょっと困惑したが、ギターで演奏すれば彼らは帰ると、また勝手に解釈して、わかったギターを弾くと言う。

お母さんからギターを受け取り、構える式場。その横で、ヘルメットを外して、リマは佇んでいる。
式場がギターを弾く。リマに何か起こったのか、じっとしたまま動かない。
式場は、一曲弾き終わると、帰れよ、と言い残して帰って行った。
リマは、ギターの音、音楽にジーンときたようだ。
それでお母さんは、この音楽で仲良くなろうと提案する。ついては、晩餐に招待することに決まった。

式場の別荘では、マネージャーと隣の変な家族のことを話していた。
マネージャーはなかなか信じようとしない。リヒテンシュタインから来たのじゃないの?と言うが式場に馬鹿にされる。
そんな分けないだろって具合に。
式場は、マネージャーの夢がハイジのおじいちゃんのような暮らしだという。
そんな話をしていると舞台後ろの方を左側から右側へロープにつかまった広末がシフトして行った。
あれが全学連か?そうだ、などと話している。

そして突然の来客。玄関に忍者装束の広末。開いてすぐ閉じるドア。舞台左側に突然現れる広末。
家に入れていないはずなのにどうして、そこに居るのだろう。不思議だ。
リマは、メッセンジャーとして参上した。
なんだかちぐはぐな、セリフで式場を招待する。丁寧なのかと思えば、けぇへんとしょうちせぇへんでとかなんとか。
帰るときも、玄関からではなく瞬間移動のような感じで、帰って行った。

すぐ式場、マネージャーは招待を受ける。

またまたみんな変な格好をしている。
ハナ肇の銅像のような格好をしている者、やかんの人、などなど。
広末は、ニューヨークヤンキースのユニフォーム姿で、登場。
おじいさん達は、式場たちに座るように勧める。それに従って式場たちは座る。
広末は持っていたドリンクを式場たちに勧めるが、マネージャーはそれを見て、アルコールのものは式場には駄目だと言う。
式場は、平気だと言うが。そこでお父さんは、これはぶどうのジュースであると言う。
それで安心した二人は、口をつけるが、一口飲んで、ブーッとはいてしまう。
ワインじゃないですか。お父さんは、これはぶどうを絞って醗酵させたものと言う。
マネージャーは、それをワインと言う、と叫ぶ。
いきなり式場が暴れ出す。最初は、涼子ちゃんを追い掛け回した。
マネージャーに取り押さえられながら。
お父さんが、家族みんなをかばいながら、言う。有名なんですよね。データを調べて分かったことを述べる。
ミュージシャンなんですよね。私たちも少々、音楽をやるんですよ。
やかんの人が、式場にギターを渡して、歌が始まる。広末は、帽子を取って、タンバリン?(布の張っていないやつ)で参加。

とても楽しそうに歌いはじめる。
曲の終わりで、「きっと、ともだちーーー」と、式場と手をつないだ。なぜか突然苦しくなる、広末。式場の手を振り払って、
駆け出す。力が暴走する。サイコキネシスで、ビビビー、ときてババッと。爆発が起きる。
そのあたりで、おとうさんがお開きにしようと言う。
式場は、広末のことが少し心配だ。酔いもすっかり解けたようだ。でも帰らざるを得ない状況だ。
帰る前に、広末に「君、女の子なんだ。」と、言い残す。

リマは、おんなのこになったのだ。
お母さんは、おめでとう。と言うが、リマは突然のことでとても困惑している。
リマの居た星では、性別はある程度の年齢になってから、自分で決めることができるのだ。
それなのに、リマは自分の意志とは関係無く女の子になってしまった。
お母さんや、お父さんは、そういう人も100万人に1人くらい、いやもっと少ない割合で、いることを告げる。
そういった人のことを、コスモチャイルドというらしい。
お母さんは、女になることを選んだ理由を述べる。幼いころお母さんがいなかったので、お母さんになりたかったとか
言っていた。
おじいさんは、これでも昔はモテたんだと、言った。キムタクくらいかな。マゼラン星雲では、3本の指に入るくらいモテた。
1位 ハナ肇、2位 ?、3位谷啓。

お母さんと、リマでデュエット。お母さんは、おめでとう。リマは、自分で決めたかったとか、困惑してることを歌った。

リマは、なんだか混乱して、どこかへ行ってしまう。

赤ランプ、サイレンとともに、銀河警察が総登場。銀河のルールを歌う。
しかし、田中さん達はこの人たちをギャングだと勘違いしてしまう。そこで、おじいさんが試してみたかったと言う、護身術を
披露しようとする。その間にお母さん、お父さんを逃がすつもりだったのだが、うまく逃げられなかった。
仕方なく、みんなの前で披露することとなった。
あたりを張り詰めた雰囲気が包む。
そんな中、おじいさんは「がちょーん」とやる。しかし、なにも起こらない。
帽子を右手で持ち上げて、「びろーん」とやってみるが、やっぱり何も起こらない。
それは、昔のテレビ番組「シャボン玉ホリデー」で、谷啓が「がちょーん」とやったら、
ほかの出演者達がずっこけたのを勘違いして、倒れたと思ったのだった。
そのことを警官太小が指摘するも、懲りずにやってしまう。

警察たちは、自分たちの招待を田中家に告知する。
ここに来た理由とともに。
あたりを見回して、子供が居ないことに気づく。
お母さんは、リマが女になってしまったことを警官太小に告げる。
なんてことだ、分化したてというのは情緒が不安定になってるので、何をするかわからないのだ。
そんなことを知ってると言うことは、リマと同じ星の人なのか?

お母さん「もしかして、バラ族?」

警官太小「違うわよ」

違うらしいが、同じシステムのようだ。こんなことになったのは、なかなか性別を決め兼ねていたからなのだ。
でも、この星には、わたしと同じような人がたくさん居るの。だから、結構楽しいわよ。

警官細大「お前が、新宿2丁目でバイトをしているっていう噂があるけど、どうなんだ?」
その途端に、会場から拍手が沸き起こる。

警官太小「何、拍手してんのよ」

みんなで、リマを探しに行く。
暗転

白のワンピで、登場。
出てくるなり、いきなりチーマーに絡まれる。
拘束されかかったが、得意のサイコキネシスで、振りほどく(吹き飛ばす)リマ。
チーマーたちは、「やさしくしてやればいい気になりやがって」と、悪役お決まりのセリフを吐く。
チーマーの皆さんとのダンスが始まる。その中で、リマの服の袖を引き千切ってポケットにしまう。

突然、舞台左側から、3人の青年が登場する。
みなが何者かと問うと、通りすがりの病人だ。と名乗る。なんだそりゃ。
チーマーが、彼らに去ね。と言うと、彼らは分かったといって、リマを連れて去ろうとする。
チーマーたちは、彼らに、お前らだけだと言う。
彼らは、分かった分かった。彼女に決めてもらおう。
リマに向って、「あいつらと、俺達、どっちに消えてほしい?」
リマ、「両方。」
病人「分かった。じゃ、帰ろうか」と言って、みんなで帰ろうとする。
チーマー「ええぃ、違ーう」
結局、乱闘になる。すると、病人のうちの一人が、持っていたタワーレコードの袋をリマに預かってもらう。

リマをかばいながら戦うが、いかんせん病人と言うこともあり、なかなかうまく行かない。
病人たちは、突然、うずくまったり、咳き込んだりしたのだ。

そこへ、舞台右手から、黒のシルクハット、黒のロングコートの男がリマを助けに来た。
チーマーとの乱闘の中で、帽子がとれ、式場であることがみんなに分かった。
乱闘中断。
落ちた帽子は、チーマーの中の一人が拾って、拾得した。

チーマーの中の一人が、なにやらゴソゴソしている。舞台前に歩み寄って手に持っているカメラをアピール。
乱闘再開。
式場が、チーマーの一人に殴り掛かろうとしたら、すかさず写真を撮る。
また乱闘中断。

とったポラを、振りかざして、これを雑誌に売り込むと、いい金になる。とかなんとか言って走り回る。

式場は、それはマズいなぁ。と言うが、そう思ってしまう自分が嫌なので、気にしないと言って乱闘再開。
乱闘中で、病人たちとはぐれてしまうが無事2人で逃げることができた。
暗転

式場は、リマが手にしている袋に気づく。
リマは、袋から内容物を取り出した。
リマ「彼の」
式場「俺の」
そのCDは、式場のベストアルバムだった。
返さなくちゃ、とリマ。
どうやって探すんだ?
それは、アメリカの衛星をハッキングして情報を、とか言おうとしたら、式場が疑わしい目をしたので
慌てて訂正する。

式場は、歌い出す。
リマは、階段の上で会場に背を向けて、式場の歌を聞く。
歌が終わるにつれて、リマは階段を降りてくる。そして、去る。

一人で、熱唱する式場。唄い終わると、マネージャーが登場する。
式場は、新しいアルバムのタイトルを「ニッポン」とすると、宣言する。
マネージャーはボケて、いいねぇ「すっぽん」。茶化したりしたが、固い握手をして、喜ぶ。
またマネージャーの駄洒落があり、

ビギンは、でこにほくろのあるヤツ。

ソーリーと、マネージャーが言うと、総理は、俺なんだ、と式場。
(思い出しながら書いているため、なんでこんな話題になったのかは覚えていない。)
暗転

早川ゆうが、一人座ってる。
そこへ、りまがゆうの友達につれられて、やってくる。

りま「探したぜ!」

チーマーに絡まれていたとき、助けてくれてありがとうとか言う。
りまは、ゆうと握手をする。
式場と握手をしたときのように、何かが起こると思っていたりまは、何も起こらない事に不思議そうだ。

「夜の女王」を、りまと、ゆうがデュエットした。

「わたし、女になったの。」と、りま。父、母、じいさんの前で。

ゆうは、「へんな家族」と。

ゆうは、倒れて、ナース(母)、医者(父)が、登場した。
りまは、ゆうの状態を、医者に訊く。
すると、医者は、ゆうが、工場地区で生まれ、そのため気管関係の疾患があること、そして、直る見込みが無いことをりまに
告げる。

りま「そんなのひどい!!ひどすぎる!!」と、悲観する。

りまは、ひとりきり舞台に残る。

すると、想像の中のゆうが、黒子(おそらく病気の象徴)に胸を貫かれる。

りまは、助けようとする。

しかし、そこに、銀河警察が登場!!

りまは、銀河警察のリーダー、小太りで、背の低い方に、「パタリロね」、「ガキデカね」と。

りまは、サイコキネシスで、警察を振り切って、ゆうのもとへ行こうとするが、全く効かない。
    ので、うそなきして、ごまかそうとするが、、、、通じない。
    ので、ぐれたりもした。、、、、、、、、、が、やっぱり通じない。

警察、「親の顔がみてみたいわ」

父、うちの娘は、今、受験で忙しいんだ。(ちょうど、早稲田を受験するとかで、話題になってた頃だった)
  不時着してしまったが、2週間で本来の目的地に行くことができることが、分かる。

りま、「2週間しかないの?」(ゆうをほっておくことを、潔しとしない気持ちがあるらしい。)

警察、銀河のルールを口上する。(どんなに、ひどい状況にあってもほかの星の生物がその星の生物のこと、特に、
   文明などに干渉することはいけないとかいうこと。)

りまは、反抗して、ゆうを助けたいと願う。

しかし、警察は、どうしてもだめだと、そして、りまに説教する。

警察リーダーは、自分の星のことをひきあいにだして、説得する。

父、母、りま、去る。

残った警察。ふくみ笑いをして、まだまだ子供ね。なんてなことを言う。そう、さっき言ったことは、まるめこむための
嘘だったのである。
  銀河のルールその16に、干渉しようとしている者を妨害するためなら何をしてもいいということが書いてあると言う。

警察が、去ると、りまが舞台にいる。

りま、座っている。
そこへ、式場参上!
りまの横に、ならんで座る。
式場は、月の話をする。
「月は、死んでいったもの達の魂を集めて、銀河を行く箱舟なんだ」と、式場。

式場は、落ち込んでいるりまを元気づけようと、月に行こうと言い出す。

りま、「月に行く?」

式場、「そう、月に。心だけが月へ。
    目をつぶって、そして、心をゆるやかにして、月に心が行くんだ」

りまと、式場は、「夜の女王」を歌う。(後ろで、白いワイシャツ、黒いパンツの黒子が、風を表現したりいろいろする)
歌が終わると、同時に黒子たちは、舞台から去る。

式場と、りまは、目を閉じて、チューしそうになる。

りまは、、急に「あっ、その手があった。」
式場に、ゆうに歌を歌ってくれと頼む。



病院にて
式場が来ることを知って、みんな喜ぶ。
エスアイケイアイビイエイ しきば!!
みんなで、Destinyをやろうと、盛り上がる。
そこへ、式場、りまが登場する。

ゆうを呼びに行き、ゆうが、参上する。

ゆうは、喜ぶが、式場にくれぐれも、俺が倒れてしまっても演奏、歌を止めないでくれと頼む。

そして、ゆうもギターをもって、演奏、歌が始まる。
みんな盛り上がるが、ゆうは途中で倒れこんでしまう。そして、約束したのに、演奏は止まってしまう。

ゆう。「やめんじゃねぇ、俺の知ってる式場は、こんなもんじゃねぇ、こんなもんじゃねぇんだ。
  過去を回想
    チケットを買えなかった少年だった僕は、会場の外で聞いていたんだ。
    そして、会場から出てきた式場は、少年のゆうに白いピックをくれた。
    俺達の知ってる式場は、こんなもんじゃねぇ。」

りまは、「式場さん、歌って!!」

式場、歌い出し、みんなも歌う。

倒れそうになるゆう、すると、式場は、「歌え、歌うんだ!!」

しかし、ゆうはたおれこむ。
赤いライトがゆうにあたる。

式場以外、舞台から去る。

舞台転換がある。

別荘にて
ひとりたたずむ式場。(まだ、Destinyを歌ってる)

式場は、歌い終わると、新曲を破り捨て始める。
マネージャーが登場して、止めようとする。

式場、独白っぽく
   「自分のために、自分が好きなようにやってきた。
    でも、それじゃ、だめなんだ。おれの歌は無力だ。
    誰かのために歌ったことが無いんだ。
    どう、歌っていいか分からないんだ。」

マネージャーは、そんな落ち込む式場に向かって、はじめて式場に出会ったときの話をはじめる。
言うだけ言って、マネージャーは、去る。

式場は、一人残され、独り言。

場面転換
病院で、医者と、りまの会話。

医者「薬は、作れない。すまない。(りまがくれた生成方法の紙を見て、)これをやれば、ゆうは直るかもしれないが
   この生成は、確立されていないし、ここに書かれている物質は、地球に存在していないとか、そんな理由を言う。」
  「すまない」とだけ言い残して、去る医者。

すると、後ろにゆうが現れる。

ゆう、「ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!
    なんで、おれ。どうして、おれなんだ。」

近寄る、りまに、「来るな!」と叫ぶ。

ゆう、「怖いよ、怖いよ。死にたくない、死にたくない、死にたくない。
    ある日、突然、ポッカリと穴が開く。
    死ぬと何も無くなる、これが、怖いんだ。
    おれのことを忘れないで、忘れられるのが怖いんだ。

    おれのことを忘れないで、、、」

リマ、「忘れないよ」

ゆう、、、

「宇宙は、きみを忘れない〜」って歌を、りま、ゆうで、デュエットする。
ゆうが死んだことで、泣くりま。

飛行船でリマは空へ

銀河警察登場(客席の間からわらわらと)

警察「飛行船の行き先は月、私達の船で向かってる」ということを説明した。

船にいるはずの、リマに通信しようとするが、無視しているようで連絡できない。

大声で呼びかける母。

それで、ようやく通信できた。
リマ「ごめんなさい、おとーさん。さようなら、おじいちゃん。
   そして、月に行く理由を説明する。」

引き留めようとするが、聞く耳をもたず、行ってしまうリマ。

銀河警察は、こういうことを見過ごすわけにはいかないということで、飛行船を撃破する用意を始める

家族のみんなは、どうにかしてリマに翻意してもらおうと思い案を練る。
式場に頼めばいいかもしれない、と式場の家を訪問して事情を説明するが、
式場は歌うことで、どうしてそういうことができる?と断る。
仕方なく、その場をさる家族。

家族が帰った後、式場は、「何やってんだよ!!」と独白。

すると、後から死んだ、ゆうが登場する。

ゆう「オレは、満足した。
   あんたと歌えて、あんたと歌ってるオレに満足した。
   そんなんじゃ、リマをまかせられない。」

式場「言うじゃねぇか」

ゆう「ホントに自分のために歌えばいいんじゃないか?」

ゆうが、去ると同時にマネージャー参上。

マネージャーはあるものを持っていた。
それは、ゆうが式場にあてた手紙。
なかには、白いピックが入っていた。

式場「オレがやらなくちゃならない」
と決意を固める。

舞台が変わって。

警察が総集合して、撃墜の準備を整えている中、
式場が参上。

リマの船が月に着くまで、あと8分です。

式場は、リマに切々と訴えかけて、歌い始める。

そのうち、リマも歌い出し、月に行くのをやめるリマ。
安心するリマの家族。

そして、幾日か過ぎ、リマの家族は母星へ帰れるようになった。
しかし、リマは帰らないと言い出す。
説得しようとするが、難しそうだ。

仕方なく、リマを残して帰ることになった家族。
リマを、今までの記憶を残したまま置いて行くわけにはいかないということで、記憶を消されることになった。

ここで式場達ともお別れとなる。
式場「リマちゃん、お別れだね」
と、あの白いピックを、リマに渡した。

みんなは宇宙船で、行ってしまった。
暗転。

ワールトツアーにて、
in ニューヨーク。
式場が、ギターをもって歌いだした。
会場の人が少しずつ立ちあがり、もちろん私も立ちあがり頭上にかざした手で、拍手をし始めた。
少し一人で歌って、舞台の階段を登とそれが回転した。それと同時くらいに演者が勢揃い(広末以外)して大いに盛り上がる。
一階席の人々は総立ちになり、手拍子、飛び上がったりして盛り上がる。
二階席は、見えないので知らん。
ライブが終わると、式場だけが残った。
マネージャーが通訳として、リマを紹介する。
リマ(広末)は、白いドレスで登場する。
階段の上にいた式場は、リマを見て、何かに気づいたように
「君は」という

緞帳下がってくる。
会場から拍手が沸き起こってくる。みんな立ったまま。

緞帳が上がると、メインの人以外の人が並んでいる。そこへ、右側、左側から、警察役の人、お父さん、おじいさん(谷啓)、
お母さん(森久美子)が、広末が最後のシーンで着ていたものと同じデザインのドレスを着て登場したら会場から笑いが、
早川ユウ(河相我聞)、リマ(広末)、式場(中村雅俊)の順?で登場。

中村雅俊が、挨拶を始める。無事、千秋楽を迎えることができたことをみんなに感謝している。

広末もコメントを求められる。(悲しいけど、あんまり覚えていない。ありがとうとか言ってたと思う。)

最後の締めは、谷啓さんもおられると言うことで、「がちょーん」締めをしようと、中村雅俊が提案する。
この締め方は今まで、いろいろな所(池袋、大阪、名古屋)で行われて来たことを谷啓はみんなに教える。

これをみんなでやることになる。二階席の人々に立ってくださーいと呼びかける。出演者達。
谷啓が、「がちょーん」についてレクチャーする。手を曲げたり、伸ばしたりするのは間違いで、
本当は、がっと掴んで、ちょーんと手を引き寄せるというものであるという。

みんなにやらせるので、右手を前に出して、手首をくるくるしてくださーい。捻挫するといけないので。
するわけないって。
で、いよいよかと思うが、すかして、谷啓は言う。
恥ずかしがらずに思いっきり馬鹿なことをしましょう。
せーの、「がちょーん」。で、締めた。

左側、右側、中央の順に、お辞儀をする出演者達。手を振る人、拍手する人、いろいろいたけど、
みんな満足していた。

緞帳が下がって来た。
完全に下がっているのに、鳴り止まない拍手。
再びあがっていく緞帳。

再び、お辞儀。

緞帳が下がる。
まだ鳴り止まない拍手。

再び、緞帳が上がる。

再び、お辞儀。

緞帳が下がる。

公演が終わったことを知らせるアナウンスが流れる。これに合わせて、流れ続けていたテーマ曲も止む。
みんなは、これを聞くとぞろぞろと会場を後にする。

外に出て初めて知ったのだが、会場の左側から出るとそこでは、広末、中村雅俊、河相のプロダクツを販売していた。
ちなみに会場の右側では、広末の公演限定のグッズが売られていた。池袋で売っていたものと全く同じであったので、
なんにも買わなかった。

CDとかも、買うつもりは無かったのだが、4千円以上買うとポスターを貰えるというので、つい出来心で買ってしまう。
アリガトと、ジーンズを。

会場を出ようとしたが、やっぱりパンフも買っておこうかななんておもってしまったのが運の尽きで、1500を支払ってしまう。

それで、会場を後にした。

back