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06/06/09  Animals
 人間にとって犬の役割はとても大きいものです。例えば「盲導犬(seeing-eye dog)」や「介護犬(medical assistance dog)」など、訓練をしっかり受けた犬がその人の手助けをする分野で働いています。しかし欧米に比べるとまだまだ日本は障害者に対するケアが低いと感じます。盲導犬の数は2005年時点で日本が957に対してアメリカは10,000、イギリスは4,000です。圧倒的に少ないため待っている人が現在たくさんいます。年間130頭しか訓練できない、ということは訓練施設が少ないということです。
また日本では「介護犬」はそれほど多くはありませんが、アメリカでは以前から大きな役割を担っています。介護犬は身体の理由から一人で暮らすのが危険な人と暮らします。警報器が鳴り出すと電話のプッシュボタンを押すように教え込まれています。実際、飼い主の呼吸が止まり警報器が鳴り出したので、救急隊の自動ダイアルを作動させ助けたという話があります。
しかし一方では、このような訓練犬の平均寿命が他の犬よりも短いなどの理由から、犬たちの一生を人間の都合で決めてしまって良いものかという意見もあります。

 最近動物によるアニマルセラピー(動物による精神的治療法)も行われるようになってきました。特に犬は、人間とベスト・フレンド(親友)の関係を築くことができるといわれています。ドッグセラピーは盛んにとりいれられ、ナーシングホーム(高齢者施設)や病院などで人々の心を癒してくれています。犬に限らず生き物に心を癒された経験を持っている人は多いのではないでしょうか。

 どのようなかたちで動物たちと接するにせよ、忘れてはならないのはkindness to animals(動物愛護の精神)だと思います。
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