This week's feature
06/02/20  Non-native Japanese
 先日「世界に良い影響を与えている国」という世論調査があり、世界33カ国、約4万人が回答した結果日本が1位になりました。これは外から見た日本の結果です。そこで実際日本に住んでいる他の国の人達は日本をどのように見ているのか、そして日本の現状をどう考えているのか、いくつか紹介したいと思います。

 信州で造り酒屋の経営を立て直し、再構築に取り組んでいるセーラさんは「古き良き日本の文化を守る必要がある」ことを強調し昔からの風習を復活させるために活動しています。京都で古い町家の保存に取り組んでいるアレックスさんは、「日本の美しい景観が破壊されつつある現状に憂えを感じる」と、日本の持つ素晴らしい景観や文化を守り取り戻すことの必要性を訴え、日本の伝統文化の体験学習を主催する会社を運営しています。山形県銀山温泉の老舗旅館若女将であるジニーさんは、和服を着こなし日本の心でお客様をもてなし、温泉街発展のための街づくりをしています。東京下町で大正時代に建てられた長屋で長く暮らした経験を持つジャーナリストのエリザベスさんは、「日本はミステリアスな国でありそれが日本の魅力である」と語り散策のできる街並みの重要性を指摘しています。また他国から来た人達を案内するツアーガイドをしているジンジャーさんは、「日本の百名山のうち90山を踏破した経験から日本の神話や民話は私たちにとって魅力的である」と話し、あまり他国には知られていない日本の自然の名所について、Webを通じて英語でもっとPRすべきだと言っています。

 日本で生まれ育ったnative Japaneseの私にとって、日本の古き文化や風習は当たり前のことだったので、他の国から来た人たちが感じ、思っていることにはとても驚かされました。そして私たち日本人以上に日本文化を知っていて、それを大切にし残していきたいという思いが強いという印象を受けました。
私たちは日本に住んでいても、まだまだ知らないことがたくさんあるような気がします。自分の国の文化や歴史を改めて見つめ直す必要があるのかもしれません。
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