This week's feature
06/01/16  Martin Luther King, Jr
 今月の「Day of the month」でも取り上げていますが、今回のFeatureは個人的にも尊敬しているマーティン・ルーサー・キング・ジュニアについてです。

 彼は39歳で暗殺されるまで、人種差別の問題に深くかかわってきました。彼が生まれた1920年代、特に南部ではアフリカン・アメリカン(黒人)と白人の暴動が絶えず、差別も激しく同じ水を飲むことはおろか同じレストルームに入ることさえ許されませんでした。彼がその差別をはっきり理解したのはある出来事からでした。彼には幼少の頃から近所に仲の良い白人の友達がいました。お互い小学校に入学する年齢なり、同じ地区に住んでいながら彼の友達は白人だけの学校へ、そして彼は黒人だけの学校へ行かされました。その後二人は二度と遊ぶことはありませんでした。彼はこれをきっかけに父親と同じminister(牧師)の道を選び、Mahatma Gandhiのような"Peaceful revolution"(平和への改革)を目指して改革を進めていきます。

 ある時黒人女性がバスの中で白人の席を譲らなかったことから逮捕される事件が起こり、バス会社ボイコット運動が展開されます。381日間続いたボイコットはバス会社の違法という結果をうみ、彼はpeaceful mass action(平和的集団行動)で現状が変わっていくことを示しました。そして暴力では何も変わらないことを実証したのです。

 その後Civil Rights Movement(公民権運動)のリーダーとなって南部各地をまわり、黒人の投票権利や人種差別待遇廃止、教育改革などを訴え続けていきます。そして1964年にはノーベル平和賞を受賞し賞金全額を公民権運動のために使います。またその年にCivil Rights Act into law(公民権法)の成立が実現されます。

 その後も彼は人種差別の問題だけではなく、貧困や戦争問題をはじめ世界平和のためのスピーチを凶弾に倒れる寸前まで続けていきます。

 最後に、彼が奴隷解放宣言100周年記念式典でスピーチした「I have a dream」を紹介したいと思います。このスピーチは今もアメリカTop 100speechesのbPになっています。

「I have a dream」スピーチ: www. americanrhetoric.com/speeches/Ihaveadream.htm
©2005 Créer English Network. All rights reserved.
close