This week's feature
05/11/07  トレッキング
 秋も深まり朝晩寒くなってきました。登山ブームということもあって、紅葉の有名な山は多くの人達でにぎわっています。私も車では入れない自然の美を求めて毎週末各地を歩き、途中の景色を楽しんだり、いい空気を吸ってリフレッシュしたり自然を満喫しています。

 ただ毎回思うことがあります。ひとつは必ず登山ルートにゴミが落ちていること。落ちていない山は今までひとつもありませんでした。特に飴、ガムの包み紙が多いです。時には不法投棄さえ見かけることもあります。このゴミを放置するとどうなると思いますか? 溶けるのに何十年もかかり、そして植物に有毒な影響を与え自然サイクルを破壊します。
そしてふたつめは、頂上が宴会場と化してること。まず団体が多いことにも驚きます。特に有名な山はすごい。もちろんお昼を食べることはいいのですが、ストーブを持参して料理をしたり、ビールを飲んで騒いだり、携帯を使っていたり… 下界とひとつも変わらない光景で、一瞬山にいることを忘れてしまいそうなくらいです。

 ところで海外の山はどうでしょうか? そこで去年初めてアメリカの国立公園を体験してみました。まずごみですが、登山ルートにはまず落ちていません。そして頂上では各自景色を堪能しながら静かにランチを楽しんでいます。
自然を愛し楽しむために来ている気持ちは日本も海外も変わらないはずなのに、まったく正反対には驚きました。これは国立公園の管理体制がしっかりしていることと、利用する人々の自然保護意識の高さの違いだと感じました。

 自然は人間のものではありません。私たちが侵入者なのです。それを忘れないで自然を楽しんでほしいと思います。
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