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05/07/25  英語特区校
 「構造改革特区」というのがあるのをご存知ですか?各地域の特性に応じて規制の特例措置を定め、教育、農業、社会福祉などの分野で地域活性化を図り、経済を発展させるために設置されたものです。

 新聞の特集記事でちょっと気になる特区を見つけました。今年4月に"英語特区"の小中高一貫の私立学校が開校しました。独自のプログラムを組んでいて、国語と社会以外はすべて英語だけで授業を行っています。先生はネイティブと日本人がペアになっておこなっていますが、授業中はいっさい日本語は話しません。そのため子供たちの中には、ストレスで体調を崩したり興味を失ったりする子もいるようです。保健室へ行く子供の大半は、日本語がしゃべりたいからだといいます。

 この記事を読んだとき個人的に思ったことなのですが、なぜ英語の授業だけでなく他の教科も英語で教えるのでしょうか。英語の授業は、英語で行った方が確実に効果的だと思いますが、例えば算数、理科、道徳などの授業は内容がわからなければ質問もできません。基礎知識をつけるにはとても難しいことだと思います。また言語恐怖症になるというようなマイナス面の可能性もあります。

 記事を読む限りでは、この学校が何を目的としてこのような特殊なことをはじめたのか、今ははっきりわかりません。はたして英語をそこまで意識する必要があるのでしょうか… 
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