「大佐、ちゃんと起きてくださいよ。」

「起きているとも。」

「目ぇ開いてないっスよ。」

「・・・最近、疲れ気味でね。」

「はぁ。」

「ここのところ・・・ホークアイ中尉とそれなりにいい雰囲気になれるんだが。」

「仕事戻っていいスか。」

「まぁまて。話は最後まで聞くのが礼儀だろう。」

「(この人、話聞いて欲しかったんか) 手短に頼んます。」

「いい雰囲気になってあと一歩、で邪魔が入る。」

「それはそれは。」

「私だって、二人きりになれるよう出来る限りの努力はしているのだ。」

「よっぽど執念深い相手なんスか。」

「そうだな・・・あれはちょうど、
 戦場でどこに敵が潜んでいるか分からない廃墟に突入するときの感覚に似ている。」

「・・・(何者?)」

「ところでハボック少尉、今まで実に何気なく馴染んでいたが、
 オフィスに彼がいるのは、どう思う?」

「彼…って鋼の大将スか?
 まぁさいきん入り浸り気味だとは思いますけど、形としては大佐の部下扱いだし、問題は・・・」

「鋼のではない。」

「じゃあ・・・。」

『わぅ!!』

「っっっっ!!!」

「おう、ブラックハヤテ、おつとめご苦労さん。」

「中尉の自宅はともかく、何故軍のオフィスに犬が当たり前に歩き回っているんだろうな・・・。」

「まあ、こいつももうここの一員ですよ。」

『わん!』

「はぁ・・・。」

「戦場で、本陣に乗り込む前に殉職するような事ないといっスね。じゃ、俺現場行きますんで。」









2004.12.7(TUE)


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