どこかの村から、流れてきたのは


『春のお祭りの日に

 レースのリボンを髪に結ばれた乙女は

 幸せになれる。』


そんな

何処にでもある

ありきたりなおはなし。





___元素L___







うちの村にはそんな可愛らしいジンクスも何もないし、

あたしも、そういう事にいちいち乗り気になったりしないけど、

女の子達がレースを身につけるようになった、とか

男の子達が浮き足立ってる、とか

周りの様子が変わってくると

自分もその気になってくる。



今日は村の春祭り。

春の訪れを喜び、

今年一年の安全と豊作を願う。

本来、

恋愛ごとに使っていいようなイベントじゃないんだけど、

何だか、利用できる物はしてしまおうって気になった。


ちょうど、小さい頃使っていた細めのリボンが引き出しの奥から出てきて、

懐かしいな、なんて

うっとり眺めてしまった事も十分影響してるんだろうけど。



「リボン結んで!」

「・・・はい?」

「オクテなあんたがあたしの恋人になれる絶好のチャンスよ!!」



「・・・・・・。」



「・・・・・・。」



「・・・・・参った。
 これって俺からの告白になんのかよ。」

「今日は特別。そう言うことにしてあげるわ!」

「あ、そうですか、そりゃどうも。」

「心がこもってない!」

「・・・ほら、貸せよ、リボン。」

「可愛く結ってね。」

「それは難しいな。元が元だし。」

「ケンカ売ってるんなら買うけど。」

「いーえ。」

「・・・・・。」

「・・・・・。どうでもいいけど、涙目。」

「ほっといて!」





  m a k e   c h a n c e   t o   b e   L O V E R .









2004.12.9(THU)


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