『それ、なあに?』

『ほしいモノがてにはいるおまじない。』

『ほしいもの?』

『ウィンのほしいモノも、てにはいるぜ。』

『ほんと!?』

『ああ。やくそくっ!!』







(随分、懐かしい夢見ちゃったなあ)


時刻は夜明け前。
ウィンリィは何故かふと目を覚ました。目の前に愛しい人の無邪気な寝顔。


(寝顔は、変わんないね)


  小さい頃は素直だったのに。


自分の物より少し堅めの金髪をそっと撫でる。


「・・・ねえ、おまじないはうまくいった?」

「おまじない?」

「エ・・・エド起きてたのっ!?」

「結構前から。ウィンがあんまり気持ちよさそうに寝てるから、寝顔見てた。」

「そ、そっか。」

「で、おまじないって?」

「あ、あのね、エドはもう忘れてるかもしれないけど、小さい頃エドが錬成陣書きながら
 『おまじないだ』って教えてくれたんだよ?」 


(あたしのほしいモノもくれるって・・・)


「ああ、それか。」

「覚えてたの?」

「まあね。」


エドワードが自慢げにニヤリと笑う。


「ちゃんと手に入っただろ?ウィンのほしかったモノ。」

「え?」

「機械鎧の知識と技術。みんなで暮らす故郷の家。それから…」

「…?」

「最高のダンナv」

「・・・ばか。」

「それから、新しい家族。」


エドワードがそっとウィンリィの下腹部に触れる。


「何で、知って・・・!?」

「当然。俺たちの子供だろ?」


エドワードはウィンリィの前髪をそっとかきあげて、額にキスを落とした。
ウィンリィはくすぐったそうに目を閉じる。


「ん・・・だって、まだちゃんと検査した訳じゃないし。」

「病院には?」

「今日行こうかなって・・・。」

「じゃあ、一緒に行こう?」

「ほんと?」

「おう。仕事も休む。」

「だってそんな・・・」

「うちの上司はそんな事日常茶飯事だぜ?
 ・・・大丈夫、そばにいるから。」

「うん。ありがとう・・・。」




『ホントはね?もう一つほしいモノがあるの』

『なに?』

『       』



『それはこれから、3人で・・・。』













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