【南部駒ひき唄】
馬産地として有名な南部藩に、毎年江戸から幕府の馬買使者が買い付けに来ていました。
この唄は時の南部藩主が中の丸で酒宴を開いた折、歓迎の意味を込めて地元の若衆が当時盛岡で流行っていた唄を唄ったのがこの「南部駒ひき唄」の始まりと言い伝えられています。
所が元禄5年から幕府の馬買役人が盛岡まで来ることが取りやめになり、その後は南部藩で良馬を選んで毎年春秋の二回100頭〜150頭もの馬を連れて江戸へ上ることになったのですが、その道中に御用博労達によって歌い継がれてきました。
唄に入る前にセリフがあるのがこの唄の特徴で、晴れ晴れとした気持ちで格調高く唄うとこの唄の味わいが出てくるのではないでしょうか。
【試 聴】