◎再生への流れ

 〔1.工事の目的〕  〔2.営巣地情報〕  〔3.営巣地調査〕  〔4.検討〕  〔5.施工〕  6.完成後の状況  〔7.改良工事〕  〔8.改良後の状況〕


   平成11年11月に完成し一冬過ぎた平成12年4月下旬、工事を行った会社の責任者の方から、土面がある程度崩落していることとカワセ
  ミの巣穴らしき穴が2箇所あるとの情報が寄せられました。この情報を得て、さっそくカワセミの営巣状況を対岸から観察しました。
   するとカワセミは始めの2穴に続き3カ所の試掘?を行い、最終的に下流から2番目のヤードに掘った穴に頻繁に出入りするようになり5月
  23日には留まり木(丸太)の上で交尾が見られましまた。
   1番子の繁殖が始まりましたが、途中で大きな崩れが発生すると昨年に続き『営巣放棄』することが考えられ心配な日々が続きました。



      左の写真は平成12年4月の状況で
  す。(上流から下流を撮影)
   赤丸のところが巣穴らしき穴です。

   平成12年7月6日、4羽の雛が巣立
  つのを確認しました。
   右の写真は4羽のうちの1羽です。
  羽が生えそろってない感じですが飛
  べるんですね。(凄い!)

   7月7日には、6番目の穴を試掘す
  る姿が見られ2番子の繁殖が期待さ
  れましたが、7月10日以降カワセミ
  の姿は見られませんでした。

 


   また、土の面からは数本ですが夏頃からシロザ、スギナ、オオイタドリが自然に繁茂しました。年数がたつにつれ本数の増加が期待できます
  が、カワセミの営巣に影響を及ぼすことも考えられます。


   平成12年10月、カワセミが営巣し終えた穴を超小型カメラで調査しました。その結果、本工法の構造上の問題が浮かび上がりました。
   (営巣環境としては劣悪なものだったのです。)


   右の図が巣穴の断面図です。(カメラ調査から描画)

   構造上の問題として
    @L型壁の間に入れた土が自然に沈下して天端ブロックのとの間に
      隙間ができて光が射し込む。
    A産道を天端ブロックに向かって掘るため天端ブロック付近の土が
      崩壊している。
    B産室が天端ブロックに接触してる。
   ことが分かりました。


   検討段階では予想できない劣悪な環境下でカワセミは営巣を続けて
  くれていたのです。

   僕にはカワセミが 『お前らな〜もう少しちゃんと作れよ〜』 って教えて
  くれたように思えました。(笑)


   そこで、この調査を踏まえた改良工事の検討を行い平成12年11月
  に改良工事にかかりました。