++エルキュール・ポアロ++


ひらいたトランプ


  ◇ 話の内容 ◇

   私立探偵エルキュール・ポアロは、ウェセックス・ハウスの嗅煙草展示会で偶然に出会った
   シャイタナ氏に、殺人歴があるとゆう4人を招いてのパーティーに招待された。
   シャイタナのパーティーに招待されたのは、ポアロを混ぜて8人。
   彼らが2グループに分かれてブリッジをやっている最中にシャイタナが殺される・・・。
   ポアロは、ブリッジの点数表をヒントにして、探偵小説家のオリヴァ夫人やバトル警視らと
・・・
   事件の犯人を追求する。



  ◆ 感想 ◆

   この本では、ブリッジが殺人犯人を見つけだす手がかりになっています。
   私はこのゲームを知りませんが、知らなくても話は分かりました。
   最後はどんでん返しがあって面白かったです。

   ところでブリッジのルールは巻末に載っているのですが、ちょっと分かりにくい感じでした^-^;
   やっぱり実際にやってみないと、どんな感じのゲームなのか分からないような気がします。
   なのでゲームの事を話してる所は、後ろのルールを読みながら何となく分かったような分か
   らない様な感じで読んでいた感じです・・・(;^_^A

   読み終わた時に、ブリッジを知っていたらなぁ・・・と、少しもの足りないような感じがしました。
   このゲームを知ってる人はよりいっそう面白く読めるんじゃないかなと思いました。







鳩のなかの猫


  ◇ 話の内容 ◇

   英国で有名な女学校、メドウバンク校では夏期学期が始まり、新入生が次々にやって来て
   いた。

   一方、メドウバンク校の夏期学期が始まる2ヶ月程前にラマット国では革命が起ころうとして
   いた。
   ラマット国の族長アリー・ユースフ殿下は、自分の身に危険を感じ友人のボッブ・ローリンス
   に家宝の宝石を託すが…。
   ラマット国で起こった事件がメドウバンク校で殺人事件が起こるきっかけになる…。

   犯人は一体誰なのか?ポアロが事件を解明します。



  ◆ 感想 ◆

   この話では、ポアロは最初から出てこないのでもしかして、ポアロの登場なしで終ってしまう
   のかなぁと思ったら終盤で出て来たのでホッとしました(笑)

   この本の中で、私が一番ワクワクして読んだのは、ボッブがアリーから預かった宝石を隠す
   場面でした。
   この時点では隠した場所は書かれていないのですが、後で隠した場所を知った時、成る程
   あそこなら空洞が開いてるけど、でも後で分からない様に綺麗に巻き直すのって、短い時間
   でなかなか難しそうだからボッブは器用なんだなぁと思いました(笑)

   あと、この本を読んで膝を他人に見せたくないなぁと思いました^-^;

   最後の方でちょっと悲しい場面もありますが、なかなか良かったです。







オリエント急行の殺人


  ◇ 話の内容 ◇

   事件でシリヤに来ていた私立探偵エルキュール・ポアロは、重大な用事が出来た為に、イギ
   リスに帰る事になる。
   ポアロは、急遽シンプロン・オリエント急行の寝台車に乗車しようとするが、何故かその日に
   限って、客室が満車になっていた・・・。

   何とかオリエント急行の寝台車に乗ったポアロだったが大雪で列車が停車してしまう。
   そんな中、乗客の男が何者かに複数刺されて殺されているのが発見される・・・。
   犯人は車内にいるのか!?



  ◆ 感想 ◆

   私が、初めて読んだアガサ・クリスティーの本が、この「オリエント急行の殺人」です。
   大胆な結末で驚かされました。
   登場人物もたくさん出てくるので、覚えるのが大変でしたが(こればっかりだなぁ私^-^;)
   1ページの字数が詰まってないので、わりと早く読めました。

   この話しに出てくる寝台列車、オリエント急行なんですが、乗車しようとするとかなりの金額
   になるみたいですね。
   関係ないことですが、寝台列車ってあんまり寝心地の良い物じゃないと私は思います。
   以前、寝台列車の2段ベットの上で寝た事があるのですが、これがまたよく揺れて、ちゃん
   と落ちないようになってるんだけど、落ちそうで怖くてろくに眠れなかった経験があるので。
   (私だけかなぁ^-^;)
   もしかすると車掌が乱暴な運転をする人だったのかも(笑)
   (車掌さんのせいにしてはいけませんね・・・。)
   とにかく次の日の朝はふらふらで旅行所じゃなかったです(-_-;)
   でも、オリエント急行は、高級な列車なので、寝心地はきっと良いと思います。

   本の紹介から大分はずれてしまいましたが、最後に驚かされる事間違いない話しだと思い
   ます。

   今のところ、私はこの作品がクリスティーの小説の中で一番好きです。







スタイルズ荘の怪事件


  ◇ 話の内容 ◇

   私立探偵エルキュール・ポアロの友人ヘイスティングズは、傷病兵として陸軍病院で数ヶ月
   の間すごした後、療養休暇を一ヶ月のあたえられた。
   何処で休暇を過ごそうかと考えていた時に、旧知であるジョン・カヴェンディッシュに出会い、
   ジョンの義理の母親のエミリイの邸であるスタイルズ荘に滞在する事になる。

   そこで殺人事件に遭遇したヘイスティングズは・・・。



  ◆ 感想 ◆

   このスタイルズ荘の怪事件はアガサ・クリスティーの処女作になります。
   小さいおっさん(笑)ポアロは途中から登場します。

   ヘイスティングズが事件の事に対する質問をポアロにした時に、素直に答えて貰えない時の
   気持ちが分かる様な気がしました。
   推理小説の探偵の人って、最初からだいたいこうだろうと考えてる事を、最後になるまで詳し
   く教えてはくれないですよねぇ・・・。
   そこが面白い所ですが。
   でも、特にこの話でのポアロは意地悪に感じました(笑)







白昼の悪魔


  ◇ 話の内容 ◇

   英国のレザーコム湾にある孤島、スマグラーズ島にあるジョリーロジャー・ホテルに静養に来
   ていたエルキュール・ポアロ。

   そこには美貌の元女優アリーナ・マーシャルが来ていた。
   そのアリーナの事で何か起こりそうな雰囲気があった・・・。

   そんな中、よく晴れた日の真昼間に殺人事件は起る・・・。
   犯人は島の中にいるのか?島の外にいるのか?
   ポアロは、事件の真相を追究する。



  ◆ 感想 ◆

   せっかく静養に来ていたのに、ポアロの行くところには犯罪がついて回ってる感じですね(笑)
   推理小説って探偵が殺人の現場に偶然いたりとかよくある事ですよねぇ^-^;

   この殺人事件は、大胆な犯行だなぁと思いました。
   ちょとしたことで犯人が直ぐに分かってしまいそうな感じがするのですが、色んな小物とか出
   てきたりして分かりにくくなってるんですよね・・・。
   う〜ん・・・これは凄いなぁと思いました。

   この話に出てくる某人物ですが、悪い事をしていたのは確かな様ですが、話の中ではその後
   どうなったかは書かれていません。
   まぁそんなに気になる人物ではありませんでしたが・・・^-^;
   やっぱり捕まったんでしょうね・・・。

   この作品は、「地中海殺人事件」という題名で映画化されていますが私はまだ見た事が無い
   ので見てみたいなぁと思いました(^-^)







ABC殺人事件


  ◇ 話の内容 ◇

   ポアロの元にABCと名乗る人物から殺人を予告した挑戦状が送られて来る。
   その手紙には『アンドーヴァを警戒されたし。』と書かれていた。
   悪戯だと思われていたが、実際にアンドーヴァで、名前にAがつく、アッシャー夫人が殺され
   ているのが発見される・・・。
   そこには、ABC鉄道案内が置かれていた・・・。

   アルファベット順に起こる連続殺人事件。
   犯人の目的は一体何なのか・・・。



  ◆ 感想 ◆

   犯人は、どうしてアルファベット順に殺人を犯して、その殺人現場に鉄道案内を残していくの
   か?
   犯人が分かると、おぉ〜そう言うことだったんだと、犯人のしている事に、ちゃんと意味があっ
   たんだなぁとスッキリした気分になりました。
   それまでは訳が分からなくてどうなってるんだろう?と先が気になってしかたがない感じで読
   んでいました。

   ところで、些細なことかも知れませんが気になる所がありました。
   それは、行商人が売っていた商品が、何故ストッキングだったんだろう?という事です。
   多分意味は無いのだろうけど、意味ありげに思えてしかたが無いです^-^
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