++短編集++ |
我らが隣人の犯罪 |
◇ 話の内容 ◇ この小説には5つの話が収録されています。 <我らが隣人の犯罪> 中学1年生の三田村誠は、両親と妹の智子と一緒にラ・コーポ大町台に引越してきた。・ 良いところに引越してきたと思っていたが、隣に住む橋本美沙子が飼っているスピッツの ミリーの鳴き声に四六時中悩まされていた。 叔父の毅彦はミリーを誘拐しようと誠に持ちかけるが・・・。 <この子誰の子> 雷の鳴る雨の中、一人で留守番をしていたサトシの元へ女の子の赤ちゃんを抱いた見ず 知らずの女の人が、まるで自分の家のように上がりこんで来た・・・。 女の人は美里恵美と名のり、一緒に連れて来た葉月はサトシの妹だと言うが・・・。 <サボテンの花> 6年1組の卒業研究は、サボテンの超能力の研究に。 そのことに反対する担任の宮崎教師は教頭の権藤に生徒たちに止めさせるように勧告す るが・・・。 <祝・殺人> 警視庁城南警察署の捜査課に勤務する彦根和男は、妹の結婚式に来ていた。 披露宴のエレクトーンの奏者、日野明子に「晴海荘バラバラ殺人事件」の事で話があると 声をかけられるが・・・。 スーサイド <気分は自殺志願> 駆け出しの小説家海野周平は、散歩の途中で何時も同じ場所で出会う中年紳士、中田 義明に自分を殺して欲しいと頼まれるが・・・。 |
◆ 感想 ◆ 私が初めて読んだ宮部さんの短編集になりますが、どの話も凄く良かったです。 趣向を凝らした解説を北村薫さんがしているのも面白かったです。 <我らが隣人の犯罪> 表題作になるこの作品は、「オール讀物」推理小説新人賞受賞作になります。 この話の最後の偶然には驚きました。 この短編集のなかで一番好きな話です。 <この子誰の子> 恵美が雷のなっている雨の中をサトシの家にやって来たのが運命的な感じだなぁと思い ました。 <サボテンの花> この話は感動しました!とても良い話です(ノ_<。)。 <祝・殺人> 通信の秘密って守られているようで守られてない所もあって怖いなぁと思いました。 スーサイド <気分は自殺志願> 変わった病気があるんだなぁと思いました。 この話を読んでいて、グリル・イソザキの料理を一度食べて見たいなぁと思いました(笑) |