++加賀シリーズ++

卒業 雪月花殺人ゲーム


  ◇ 話の内容 ◇

   大学4年生で同じ高校出身の7人の学生仲間の一人、牧村祥子が、学生アパート『白鷺荘』
   の自室の中で手首を切って死んでいた。
   部屋は密室の状態だった・・・。
   自殺か他殺か?
   祥子の死に不審を抱いた相原沙都子は、加賀恭一郎や金井波香と祥子の日記を元に事件の
   真相を探るが・・・。

   そして祥子の事件が解決しないまま、高校の恩師、南沢雅子の誕生日を祝う茶会(雪月花の
   式)の途中で第二の事件が起こる・・・。



  ◆ 感想 ◆

   誰も殺すはずは無いし、ましてや自殺なんてするはずが無い・・・。
   信じたくないけど現実に起こってしまった事だから、信じ無いわけにはいかない・・・。
   それぞれの事情のなか、辛い気持ちが伝わって来る話でした。

   この話は、大学生活最後の時期に、今まで仲の良かったグループの中で起こってしまった事
   件なんですが、仲のいい友達だったから相手の事を良く知っている様に思っていたけれど、
   実際はその人の事を何も知らなかった分けで・・・。
   これって結構辛い事ですよね・・・。
   結局自分たちはうわべだけの付き合いだったのか。っと思ってしまいますから・・・。

   大学四年生、卒業したら別々の所でそれぞれの道に進んで行く、そんなどこか淋しい時期に
   起こった事件だったので、余計に感慨深い話だった様に思いました。

   余談ですが、話の中で茶会の場面が出てきますが、私は小学生の頃ほんのちょっとだけ、お
   茶を習っていた事があったので(お菓子目当てで行っていた^-^;)少し興味深かったです。
・・
   ふくさのたたみ方とか思い出したりして(笑)
   お茶菓子には干しぶどうとか羊羹があったなぁ(遠い目)
   でも、「雪月花」は知りませんでした。
   知っていたらもっと面白かったんだろうなと思いました。







眠りの森


  ◇ 話の内容 ◇

   斉藤葉瑠子が人を殺した・・・葉瑠子の親友で同じ高柳バレー団のダンサー、浅岡美緒は電
   話で知らせを受ける。
   事件は正当防衛らしいが、証拠が見つからないまま第2の殺人事件が起こる・・・。

   閉鎖的なバレー団の中で起こった殺人事件。
   美緒に思いを寄せる刑事、加賀恭一郎は、事件を解明する事が出来るのか・・・?



  ◆ 感想 ◆

   「眠りの森」は私が一番最初に読んだ東野圭吾さんの本です。
   この小説を読んでいて、舞台に立っていない時のダンサーの人達って本当は大変なんだ
   なぁと思いました。
   この話、始めは分から無い事が次々に出てきて事件解明に進展はありませんが、事件が
   解明されて話を読み終わった後、凄く悲しい気持ちになりました。

   ところで私は、バレーと言う物を、テレビとか雑誌とか漫画では見た事はありますが、1度も
   実際に見たりやったりした事が無いです。
   確か、「スワンの涙」ってゆう宮沢りえが出ていたドラマで(古い(笑))アキレス腱を切る場面
   が出て来たので痛いイメージがあります^-^;
   でも、あれはバレーの話しじゃなかったですね。(小説とはちょっと関係無い話^-^;)





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