++囁きシリーズ++

緋色の囁き


  ◇ 話の内容 ◇

   全寮制で、かつては「名門のお嬢様学校」と呼ばれていた聖真女学園高等学校に転校して
   来た和泉冴子は、厳しい校則のなかでの生徒達の異様な雰囲気に違和感を感じる・・・。

   転校して数日後、冴子の同室の高里恵が開かずの間の特別室で焼死体で発見される。
   恵は自分の事を「魔女」と言っていた。
   魔女とは一体どういう意味なのか?
   次々に起こる連続殺人事件。

   過去の記憶の断片から、自分の心の中に自分の知らない何か恐ろしい物が住んでいると
   恐れる冴子は、自分が犯人ではないかと疑うが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   綾辻さんが27歳の時に書かれた作品です。
   内容は、ホラー系の強いミステリーになるのでしょうか?
   流石に綾辻さん、情況の描写が旨いので、情景が頭にすんなり浮かんできて怖さが伝わっ
   て来ました。
   特に、殺される場面が目に浮かぶようで怖かったです。

   あと怖かったのがカバーの人形の写真です^-^;
   私はこの小説にカバーをかけて読んでいたのですが、その下にいた人形の写真を改めて見
   た時、怖さが倍増しました。
   もちろん小説も怖かったですが^-^;

   ところで、この小説、映画化されるという噂があったみたいですが中止になったようです。
・・
   う〜ん・・・私はその方が良かったように思いました。
   小説だけにしかだせない雰囲気とかありますからねぇ・・・。




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