魚の目


  ◇ 話の内容 ◇

  <魚の目>

   水の中に棲む事が出来なくなった水族の深子と、はやせは、今は少なくなって見
   つけだすのは難しいと思われる仲間を捜し求めていた。
   魚としても人間としても生きていけない2人は・・・。


  <うさぎ>

   ある日、拓人の父、恒成は、ゴミ捨て場から正体の知れない子供を拾ってくる。

   その生き物に、拓人は『うさぎ』と名前を付けるが・・・。


  <救いのS>

   自分の事が大嫌いな朱ヒは、自分の事を好きだと言ってくれる年下の宮川幸太の
   事を素直に好きだと思えず、「自分が嫌いな人は誰も好きにはなれない」と思って
   こばむが・・・。


  <氷の月の夢現>

   最近変な夢ばかり見て目が覚める主人公、小原萱(かや)を訪ねて不思議な少女
   がやって来る。
   弟の「クライ」を探してるらしいが・・・。


  <天象儀の街>

   閉鎖的な街、フレネルにやって来た商人シクハードとガド。
   誰もいないと思われた街で少年ベレンと目の見えないラグに出会うが・・・。
   滅んで行く街に取り残された2人は・・・。



  ◆ 感想 ◆

   「魚の目」は黒井貴也さんの初の単行本です。
   初めて黒井貴也さんの漫画を見た時、すごく綺麗な絵を描かれる人だなぁと思い
   ました。
   特にキャラの目が綺麗で印象的です。

   この本の中に収録されている「うさぎ」がはじめて描かれた作品だそうです。

   収録作品事に簡単な感想を書いてみました。


   <魚の目>

   人間の醜さが伝わって来るような漫画です。
   ちょっと淋しい気分になれます・・・。


   <うさぎ>

   子供の気持ちって敏感で難しい物なんだなぁと、あらためて思いました。


   <救いのS>

   スプーンが幸せを招く良い話でした(^-^)


   <氷の月の夢現>

   いやな夢をみると、その日1日がうまく行かない様な気分になるっていうのが分か
   るような気がしました。
   夢と現実は紙一重って本当の事なのかなと思わせてくれました。


   <天象儀の街>

   強く生きていく事の大変さが伝わってくる話です(;_;)





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