++空の帝国++

空の帝国 1


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国>

   西暦2500年をこえた頃、何処からともなく現れて世界を統一した帝王イデア。
   しかし、彼の突然の死により世界は混乱していた。
   そんな時に現れたイデアにそっくりなローズ。
   天才科学者英里は王宮がイデアのクローンをつくったのでは?と、うたがうが・・・。


  <空の帝国U>

   王宮に呼ばれたローズは、英里の研究を使ってローズを造ったダストに王宮から出して
   もらえなくなり、王宮で暮らす事になる。
   イデアの遺体を見たら王宮から出してやると約束してローズを王宮に残して帰ってしまっ
・・・・・・
   た英里だったが・・・。
   数日後、何故か王宮に入れてもらえなくなっていまう。
   強硬手段を使って王宮に入り込んだ英里とリリカは・・・。


  <空の帝国V 空賊キッド>

   イデアの遺体が盗賊キッドに盗まれた!?
   イデアの体を探しに行くローズだが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   何をしても、イデアと比べられてしまうローズが可哀想だと思いました。
   例えるなら出来の良いお兄さんと比べられている様な感じでしょうか?
   ローズの場合は、イデアのクローンだから、イデアと違う事をするってゆうこと事態がおか
   しい事だと思われてしまうんでしょうね。
   いくら自己主張してもどうしてもイデアがつきまとう訳で・・・。
   イデアってすごい人だったみたいだしなぁ・・・。

   ところで、「イデア」と「イリア」って名前が似てますね。
   「デ」と「リ」の違いだけなので・・・^-^;
   初めて読んだときに、あれ?どっちだったっけ?と読み直したのは私だけでしょうか?^-^;
   2巻では「イデム」が出てきて、さらにややっこしい感じになりますねぇ^-^;
   (よくみてみたらイリアとイデムはイデアと1文字違いだったんだなぁ。)








空の帝国 2


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国W 神の名前>

   イデアの遺体が英里のクローンの研究の助手をしていた右目の元に渡ってしまった。
   右目の罠とわかっていながら、ディスオーダーに1人で向かうローズだが・・・・。


  <空の帝国X 新帝イデム>

   隣国の王、ヒンメルと手を結んだ右目と一緒に、イデアの新たなクローンのイデムが現れる。
   イデムに圧倒的な力を見せつけられたローズは、城から追い出されてしまう・・・。
   王宮から湖に落ちてしまい、傷ついて倒れていたローズを助けた『伯爵』は、ローズが自分
   の所に来ることを、イデアの予言によってすでに知っていたというが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   この巻では、ローズと同じ顔をしたもう1人のイデアのクローンのイデムが登場します。
   自分と同じ顔の人がもう1人いたらと思うと何だかイヤですねぇ。
   でも昔から世間には3人似ている顔の人がいると言われているので、1度自分と似てる人っ
   てどんな人なのか会ってみたい気はしますが・・・。(本当にいるんだろうか?^-^;)

   現実になにもかも同じってゆう人間がもし2人いたら怖いですよねぇ。コピー人間とか(・・;)
   ローズも一応クローンだからコピー人間になってしまうんでしょうけど、ローズの場合は何もか
   も同じって訳じゃないと思うので、ローズがイデアと同じだとゆう事を認めたくない気持ちが分
   かるような気がします。

   それにしても英里。イデムが知らないことまでわざわざ教えてしまうなんて・・・^-^;
   そうしなければ話は面白くなってこないですが。
   やっぱり主人公は苦労しますね・・・。








空の帝国 3


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国X 新帝イデム>

   イデアの遺産があるという迷路にやって来たローズ。
   道案内の妖精、キーリーとキアラと一緒に迷路の中に入ったローズだったが・・・。

   そして、イデアのもう一人のクローンであるイデムも迷路に来ていた。

   ローズはイデアにしか開ける事の出来ない扉を開く事が出来るのか!?
   ・・・遺産の正体は・・・・。


  <空の帝国Y ニセモノの恋>

   ローズは、王宮から指名手配され、1億C(クレジット)の賞金がかけられた。
   盗賊キッドと組んで賞金だけ貰おうと王宮へわざと捕まりに行くローズだが・・・。

   一方、リリカはイデムの元へ連れ去られてしまうが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   空の帝国は、映画「レベッカ」を意識して描かれたそうです。
   漫画の横に時々入る1/4のスペースに喜多尚江さんが書かれていたのですが、私は
   この映画は知らないので何とも言えません^-^;
   有名な映画らしいので、もしかしてテレビでの洋画劇場とかでやってたかも知れません
   が・・・。
   この映画を見た事のある人は、1巻の「空の帝国U」が笑えるらしいです。
   私の推測によると、映画とよく似ている場面って、イリヤがローズを助ける所だと思われ
   ますが・・・。(違うかなぁ・・・)

   本物のイデアになろうとするイデムと、イデアとは違うと主張するローズ。
   同じイデアのクローンであるはずのこの二人の性格の違いが面白いです・・・。
   それにしてもイデムの方がローズより大人っぽい顔をしている様な・・・気のせいかな?
   イデアそのものになりたいと思っているイデムだから、ローズよりイデアに似て大人っぽ
   いんでしょうか?








空の帝国 4


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国Y ニセモノの恋>

   イデムの元に連れて行かれたリリカを取り戻す為に、再び王宮に潜入するローズ。
   殺人用のアンドロイド、ブラッディがローズを襲うが・・・。

   一方、イデムは、ローズと戦いたいと望むが、イデムの造り主の右目が何故かイデムを
   ローズと戦わせようとはしない。
   何か秘密があるようだが・・・。


  <空の帝国 番外編 僕たちの時間>

   イデアがどんな人間だったか知りたくなったローズは、イデアの事を聞いて回る。
   イデアの事をよく知っている英里は、8年前にイデアと初めて出会った時の話をローズ
   達に話すが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   ローズの女装姿が見られますが、なかなか可愛いかったです(笑)(ローズ危ない^-^;)

   番外編の僕たちの時間では、10才の英里が出てきますが、はっきり言って可愛くない
   子だなぁと思いました^-^;
   それはもう・・・なんていうか、この人は大きくなっても意地悪な感じのする人ですが・・・。
   ・・・って、実際意地悪かな?^-^;
   小さい頃から色々とあったみたいだから、性格がひねくれてしまったのも仕方がなかっ
   た様な感じですが・・・。
   なんだか酷い事を書いてしまってる様ですが、決して英里が嫌いな分けじゃないです^-^;

   それにしても、イデアっていったい何処から来た人なんでしょうね。
   幼い頃のイデアは可愛いですが、ず〜っと謎の人物の様です。

   謎と言えば、何故、隣の国のヒンメルが、イデアが亡くなった後で王宮を乗っ取ること
   が出来たのか?って言うのが気になっているのですが・・・。
   周りにはヒンメルの国しかなかったのかなぁ。う〜ん・・・。
   色々と想像するのも楽しい事だと思います(笑)








空の帝国 5


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国 番外編 僕たちの時間>

   博士が倒れた!?英里は森で出会った不思議な少年イデアに、博士を治してもらおうと
   するが、そんな時に限ってイデアの姿が見えない。

   4巻からの英里が語るイデアとの出会いの話の続きです。


  <空の帝国Z 目覚めの鳥>

   ヒンメルの要望により、ローズを捕らえる為にやって来た、殺人用アンドロイドのブラッディ
   達に、キッドの船が攻撃される。
   攻撃の中「エメラルドの谷」へ船から落ちてしまうローズだが・・・。

   一方イデムは、イデアの複製(クローン)を二度と造る事が出来ないように、イデアの本体
   を粉々にうち砕こうとするが・・・。



  ◆ 感想 ◆

   しかし、ローズはよく高いところから落ちますねぇ・・・。
   前は、お城から落ちてたし^-^;
   今回も結構高い所から落ちて・・・。

   「目覚めの鳥」で出てくるベリルのお父さんは、すごく格好いい人だと思いました。
   こんな人の子供だったら父親を自慢できるのも分かります。

   ところで私は、ベリルを女の子だと思って最初読んでましたが男の子だったんですね^-^;
   あの髪型のせいだと思うのですが・・・。
   父親がセリフの中で「息子」っていってるのを読んで初めて男の子だった事が分かりました・・・。
   女の子だと思って読んでいたのは私だけでしょうか?^-^;
   (それにしても私はよく性別を間違える(;^_^A)

   あとがきで、喜多さんは7種類の絵を描かれているのですが、「裏表紙の絵のその後」の
   絵があってなかなか笑えました。
   その裏表紙の絵は、ローズがコーヒー?を持っていたイリアに抱きついた為に、カップが
   飛んでコーヒーがこぼれている瞬間の絵です。








空の帝国 6


  ◇ 話の内容 ◇

  <空の帝国Z 目覚めの鳥>

   賞金をかけられてヒンメルから追われているローズを、ベリルの父親のダリルは、自分を
   犠牲にして逃がす。

   ダリルがそこまでしてローズを助ける意味がないと思うベリルは、ローズを恨み、ヒンメル
   に売りわたすが・・・。

   ベリルとリリカをヒンメルに人質にとられたローズは、エメラルドを飲み込んだ竜を探し出す
   ために再びエメラルドの谷へ向かう・・・。


  <空の帝国[ 鏡のヒビ>

   王宮があるジオリアの近くの無法都市、ディスオーダに来たローズは、近くにイデムが来
   ていると感じて彼を探し出す。

   イデムと出会ったローズは、イデムに2人で手を組んでそれぞれの製造者を殺さないかと
   持ちかけられる・・・。
   その言葉の裏には、イデアの遺体の秘密が関わっていた・・・。
   ローズに衝撃的な真実あかされる。



  ◆ 感想 ◆

   <目覚めの鳥>で、ベリルがローズに自分の名前を呼ばれて、汚らわしいと言いう場面が
   あるんですが、ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないかなぁと思いました。
   ローズが可哀想です。
   父親が、ローズの為に犠牲になったっていう事で、ローズの事を良く思えないのは分かりま
   すけど・・・。

   刺されたり、酷い事を言われたり、売られたりしてもベリルを助けようとするローズが心身共
   に痛々しかったです。

   <鏡のヒビ>からは、空の帝国は話の最終の段階に入ります。
   イデアの秘密とか分かったりして・・・この巻の最後はすごく続きが気になる所で終わってい
   ます。

   そう言えば、以前4巻の感想で、どうして隣国のエンデ公国のヒンメルが王宮を乗っ取る事
   が出来たのか疑問に思っていたんですが・・・。
   『「イデア」を握っているからこの城を配下に置ける・・・』と、言っている所が出てきたので、
   この巻でやっと分かりました^-^;(遅すぎる)
   そう言えば、右目はヒンメルと手を組んで一緒に王宮に来たんだよなぁ・・・。
   でも、何故手を組んだのがヒンメルだったのでしょう?ヒンメルの国が一番強かったからなん
   でしょうか?(新たな謎!?(笑))








空の帝国 7


  ◇ 話の内容 ◇

  <鏡のヒビ>

   イデアに関する意外な真実をイデムから聞いたローズは、イデムと共にリリカ達の元から去っ
   てしまう。

   イデムは、ローズと街の中で右目の居場所を見つけ、右目を殺そうとするが、王宮からヒンメル
   の追っ手がやって来た為に、イデムは右目と一緒に逃げる事になるが・・・。


  <らせんの花>

   ローズはイデアの秘密の真実を確かめるために、一人で王宮にやって来る。
   ついにイデアの実物を見たローズは・・・。


  <DAY AFTER DAY>

   その後のローズ達は・・・。



  ◆ 感想 ◆

   空の帝国の最終巻です。
   イデアの秘密の事を書こうと思いましたが、あえて書くのをやめておきます。
   イデアの秘密は、6巻で分かってしまってる事ですが・・・。

   ローズは沢山の人達から愛されて、幸せ者だなぁと思いました。
   結局最後まで、ローズはイデアには勝てなかった感じでしたが・・・。
   でも、ローズは本物のイデアが持っていなかったものをもっていたって事は、その部分は本物
   (イデア)よりも勝っているって事になるのでしょうね。

   この話で1番不幸だったのは、右目だった様な気がします。
   やってた事は、悪い事だったけれど・・・^-^;
   イデムは、最終的にはあれで良かったのではと、私は思いました(笑)

   <DAY AFTER DAY>で、イデムがローズに攻撃的なのが面白かったです。
   イデムの可愛くない所なんかが何とも言えませんねぇ・・・^-^;
   しかし、思わず伸ばしてみたくなる様な感じです。イデムのほっぺた(笑)




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