第八話〜「涙滴」〜
 
 
 
 
 
私は独り、ベッドの角にうずくまっている。
外はみぞれ交じりの雪が私の気持ちを表すように”しとしと”と降っている。
 
 
「寂しいよ…。」
 
 
私はぽつりと小さい声でそれだけ言うと
揃えた膝に頭を埋めるように更に丸くなる。
そうしないと寂しさに包み込まれて
二度と浮かび上がってこれないような気がするから。
 
 
”ねえ、今どこにいるの…。”
 
 
”私、寂しいよ…。  逢いたいよ…。
今すぐ逢って’ぎゅっ’と心から強く抱きしめて欲しいよ…。”
 
”もう、二度と離れる事の無い様に…。寂しさの海に流されてしまわない様に…。”
 
 
私の心は今、傍にいないあの人を求め
’きゅうきゅう’と泣いている。
 
 
私の頬を涙が一筋流れ落ちていく。
私の心を映し出す様に冷たい涙が。
 
 
 
〜Fin〜
 
 
 
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