第二十二話「僕は君に恋してる」
 
 
 
 
 
カタカタカタ。
 
僕は今日もいつものようにパソコンのキーを打ち続ける。
 
カタカタ、カタ。
 
カタ、カタ。
 
カタ…。
 
「はあ…。」
 
 
ゆっくりと一つ吐かれる小さいため息。
 
 
どうして僕はこんなになってしまったのだろう。
 
あの日に出会ったあの人。
 
あの時初めて出会った彼女に何故か分からないまま僕はときめいていた。
 
そのときめきは今も収まることなく続いている。
 
彼女に出会う度、彼女のことを思う度、どんどん大きくなっていくこの想い。
 
 
「はあ…。」
 
 
また一つこぼれるため息。
 
僕は君に恋している。
でも、それを伝えられない臆病者。
 
 
 
君に想いを伝えたい。
でも、それが出来ない弱い男。
 
想いを伝えることで君がいなくなるかもしれない怖さに立ち向かえない男。
 
その怖さを乗り越えなきゃ何も出来ないのに…。
 
 
「はあ…。」
 
また一つこぼれるため息。
 
そして僕はいつものように沈んでいく…。
 
浮かびようのない悩みの底に。
 
 
 
〜Fin〜
 
 
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