<目の豆知識>
1.ドライアイの巻
人間はまばたきをどのぐらいしているのでしょうか?
あかね色に染まる遠い山並み、群れをなす赤とんぼ、初秋の高原、熱いコーヒーを飲みながら、あなたはゆったりとした時間を過ごしています。
一方、別の日、あなたは自分の部屋でパソコンのインターネットの画面を見ています。その時、あなたのまばたきは、高原にいる時に比べて、2分の1から3分の1に減っているはずです。
通常、人間は1分間に20〜30回位のまばたきをしています。それが集中して物を見ている時は、5〜10回位に減るといわれています。
なぜ人間はまばたきをするのでしょうか?
目の表面は、常に涙の膜でおおわれていて、まばたきの度に、一定量の涙がポンプのように送り出されています。車に例えれば、涙がウォッシャー液で、まばたきがワイパーの役割をし、いつも目をきれいに保っているわけです。その他涙には、殺菌の作用や、目に酸素や栄養を与える働きももっています。
ドライアイとは?
この涙の量が減ったり、質が低下すると、いわゆる「ドライアイと呼ばれる目」になってしまいます。目の疲れの原因は、60%位が目の乾きからくるといわれています。
本来、目の表面をおおっている涙の膜が乾き、黒目の所々が露出してくると、目の充血、ゴロゴロ、乾燥感、疲れ、といろいろな不快な症状となって表れます。
ドライアイはどんな場合に起こるのでしょうか?
もともと涙の分泌が少なかったり、長時間のパソコンや車の運転、寝不足、ストレス、エアコンのかけ過ぎ、ある種の薬の内服、等々で目は乾きやすくなり、また、コンタクトの使い過ぎなどもドライアイの原因となります。
どうしたらドライアイを防げるのでしょうか?
目が疲れたら、時々休ませたり、意識的にまばたきをすると良いでしょう。さらに、部屋の照明や保湿に注意して、エアコンをかけ過ぎないようにする、睡眠をしっかりとって、ストレスを溜めないように工夫することも大切です。時には、ドライアイ用の目薬をつけるのも効果があります。
目は脳の一部です
生活していく上で、大切な働きをする目。この目は、組織学的にいうと、脳の一部が皮膚の表面に出ているようなもので、非常にデリケートにできています。だからこそ、その性質を良く知り、大事にしてあげれば、あなたの人生にとって、きっといいことがある・・・・・・かもしれません。