昔より植物を活用した生活の智恵
目的 材料名 順序不定(目的の代名順)●印は毒草木
代名 漢字 使用名 地方名 使用に就いて、地方名のレ印は代名の○印は植物名
アカギレ の脂 アカギリ 昔手足の割れた所へ脂を焼いてとかして詰めた。アカギレの薬として。
アカギレ サイハイランの球根 ササパックリ ○サイハイランの球根を焼き粘りを出しアカギレへ詰めた。
アカリ の根、脂松 アカシ 昔の灯は脂松をとり乾して夜の灯火として活して居った。又焚付けにも。
アカリ ハイイヌガヤの実 ショウブ ○ハイイヌガヤの実を採って油を搾って行灯で燃し明りをとって生活して居った。
タイマツ 松明 皮、麻柄 スンカワ 昔夜道の明りに杉の皮を束ねた松明を使った。麻柄は速ぐ燃えて無くなる。
アセモ 汗疹 の葉 アセモで悩まされた時○桃の葉を風呂に入れて入浴
アブラ 椿の実 ○椿の実を集め油を搾った。高級油として頭の油に。めったに食用は出来ない。
ウス 米や餅を搗くに木をくりぬき臼を作って搗いた。米搗くに水の力で。水車の臼。
ウジゴロシ 蛆殺 ハナヘリの木 アクショの木 便所の蛆殺し●ハナヘリの木の葉を便槽に入れ蛆を殺した。
ウサギガリ 兎狩 朴の木胡桃 ベイウチ 兎を生け捕りにする。棒木の皮を剥ぎ半分付けて置き、投げる。風を切って音がする。
エビトリ 蝦獲 木の葉、草の葉 エビスクイ 昔沼や池の蝦を寄せるのに前日に木の葉など入れて蝦の寄るのを待った。
オケ 材・ ○杉の木を割り桶子にし箍を竹を割り束ね桶を作った。売りにも出して生活した。
カゴ 山葡萄の皮 テゴ テゴといって弁当入れなど。今は手工芸品で価格が高い
カゴ 胡桃 最近になって○クルミの皮でカゴ作り○竹は昔よりいろいろな入物を家庭用具に。
カゴ 木通のつる あきびづる ○あけびのつるで編んだカゴも体裁の良い物は今は高い。地這のつるを。
ミノ ヒロハノカンスゲ ヒロラ 昔軽ミノと言って雨具に。○ヒロハノカンスゲ(ヒロラ)で編んだ。雨ミノ。
ミノ 稲藁 ミヌ 荷を背うに○稲ワラで編んだ。○ワラでは履物にぞうり。雪の時はゲンベイ、オソフキ
ツヅラカゴ 葛篭 オオツヅラフジ、アオツヅラフジの蔓 古い昔○ツヅラフジで編んだカゴは着物などの入れ物として用いた。○竹で編んだのは行李。
カイブシ 蚊燻 稲藁、枯草 かいぶし 朝夕の野良仕事に蚊に悩まされるのでワラ屑を束ね火を付け腰さす。
カイブシ 蚊燻 古い固い茸 ほこつ茸 夜家に入る蚊を燻し追いやるに乾した固茸(○ホコツ茸)に火を付けて。
テシバ 手柴 枝竹、柴木 カキシバ 今日のようにネットのない時代は○キウリや○エンゲンに○竹や○柴木を用いた。
カタノコリ 肩凝 の葉 カタノハリ 肩などの凝に○松の葉を束ねてあぶり熱いうち突つく。凝りに良いと言う。
カミスキ 紙漉 コウゾ、ミツマタ、ノリにトロロアオイ カミしき ○コウゾ●ミツマタの繊維をとり○トロロアオイの根を糊として紙を漉いた。
カンジキ ? リョウブクマヤナギアブラチャンの木 わかんじき 雪道を歩くにぬからぬよう?を作る材料に。○リョウブ○クマヤナギ○アブラチャンを用いた。
トリヨケ 鳥避 刈草 カッチキ 田んぼに稚魚を放し育てるに鳥にとられぬように刈草を入れ魚の隠れ場を作った。
キスリウス 木磨臼 の丸太 キズルス 昔籾を米にする磨り臼に○松などの太い木を二つ切刃を付け回し磨って米に。
モグサ よもぎの葉、川原ヨモギ 灸草艾もぐさに○ヨモギや○カワラヨモギを乾し綿状にしたものを。もぐさ
キョウギ 経木 ドロの木 ドロブ 鉋のような大きな道具正直台と言いそれで衝き鉋柄状にしたもの。食品や物を包む。
ツケギ 付木 の割板 コバ 杉や松などを薄くした先端に硫黄をつけ火種から火をつけるに。
クギ ウツギ ウツグイ 金属製の釘を用いたくない時又昔しの釘として○竹や○ウツギを使った。
クシ ハギ 普通の串は○竹○柿のヘタ軸のないのを○萩の串を用いて吊した。
ゲタ 下駄 サワグルミ カワグルミ 普通は桐の下駄だが代用として○サワグルミの木を用いた。
チャ(混) 茶(混) クコの葉、笹葉、ハトムギ、ソバ 健康茶 普通のお茶は○茶だが健康茶としいろいろ混ぜ○クコ○柿葉○笹○ハトムギ
ケヤキの皮 カワの箕 昔○ケヤキの皮で穀物の出し入れの箕を作った。皮の箕。今はトタン製。
ゴミトリ 塵取 イボ 炭や土を抄うに箕の形をした入れ物イボと言う。材料に○笹竹○柳の若木
ヒナワ 火縄 の皮 昔風呂釜、堤の据樋の水止めに火縄材料に○桧の皮○杉の皮を
ホウキ ホツツジ  楓 マユミ 外帚 庭を掃く帚に各柴を束ね帚に。材料として●ホツツジ○マユミ○竹は竹帚
ヤキハタ 焼畑 刈り草や柴 ヤクサ、レカノ 昔○ソバや○カブ○大根を作るに坂畑に草や柴を刈って焼き耕した。カノ畑。
デンプン 澱粉 くずカタクリ、ジャガイモ くぞ、カタバ 澱粉を採るに○くずの根くず粉○カタクリの球根カタクリ粉、又○じゃがいもでも
ハリサシ 針差 イケマ、ガガイモの実の綿 ゴワラビ 昔針さしと言い針を差し置く。中に入れる物錆びないように○ガガイモ○イケマの実の綿毛
ヤネグサ 屋根草 萱、、稲ワラ 屋根の葺き草として○カヤ○ヨシは下地にまた仮に○イナワラで葺いた。
ハッコウザイ 発酵剤 カラハナソウの花柄 ヤエモグラ 発酵させるに○カラハナソウの花柄を使った(○野生ホップ当地でヤエモグラ)ムグラのちがいかも
ヒフキタケ 火吹竹 囲炉裏や風呂の火を勢いづけるに節をつけ切った竹筒に孔を開け口で吹く
フリオケノテ 振桶の手 サンカクヅルの蔓 サナヅラつる 昔振桶の手づるは縄ではすぐ腐るので○サンカクヅルのつるを用いた。丈夫で長持ち。
ハジキワナ 弾罠 種々の立ってる柴 山鳥罠 昔ウサギやヤマドリの生け捕りに木を曲げ罠を仕掛け獲った。
マガリキ 曲木 様々の木の曲 引き木 石臼の引き木、そりびきの紐をかける鉤、大工の手斧(チョウナ)の柄などの曲り木
セッケン 石鹸 リョウブの葉 サンナメシ 石ケンのあまりない時代○リョウブの葉を揉むと泡が出る。汚が落ちたかどうか。
チョウコク 彫刻 キリケヤキトチスギ 木彫り 巧者な人は面や字や絵の彫刻を材料に。○トチ○キリ○スギ○ケヤキなど。
ミンゲイヒン 民芸品 の木、、竹など 木細工 手利きな人がいろいろな民芸品を作る材料に○クワの木○竹○マツボックリ
シブ・ス 渋・酢 豆柿の実、の実 豆柿の実を腐らして渋を。シブ紙。傘へ塗る。柿の実、酸ぱい果実や米より酢を。
テノアレドメ 手の荒止 カラスウリ、キカラスウリの実の中 真綿を扱う時やヒビなどに○カラスウリ○キカラスウリの果肉を塗る。荒止用として。
ヒヨケ 日除 葉付きの柴の小枝 昔田の草取りの暑い時背中に葉の付いた小枝を背負って仕事をした。
ヒケシ 火消 葉付きの青柴 焼畑野焼で他の地へ火が入った時葉の付いた生柴で叩き消す。
スベリザイ 滑剤 クルミの実 クルミアブラ 引戸などの滑りの悪い時。引き出しなどへも○クルミの実の油を塗る。
シキモノ 敷物 ガマイグサ むしろ、アンペラ 莚を○ガマで織たり。アンペラは○フトイで編む。体裁よくきれいである。
タバネヒモ 束紐 フジクズ、アケビ蔓 ゆわきひも 物を束ねるに○クズつる○アケビの地這いずる○フジづるを裂いて物を縛るとよい
ウルシ ウルシの木 ○漆の木には普通の人負けてかぶれるが木よりウルシ液をとる。芽は食べられる。材料に。
ロウ うるしの実 うるしの実を木の実と言って蝋をとる。蝋燭は黄蝋と言って高価である。
コクモツオトシ 穀物落 シナノ木ウリハダカエデ もみぶち棒 ソバや○大豆○小豆など叩き落す棒をもんぶち棒とも言う。一部曲った○シナの木などの木。
バイセン 媒染 ヌルデの五倍子 色ぞめ ○ヌルデの実に五倍子と言ふものが付着。タンニンがあり染料の媒染として。
ミガキ トクサ さびおとし 金物の錆おとしに●トクサを。錆ばかりでなく何んかを磨くにもよい。
トリモチ 鳥黐 モチノ木 昔蝿やねずみ小鳥を捕えるにトリモチを作る○モチの木の皮より。小麦を噛むとできる。
ソリ オノレカンバ、アサダオノレイタヤ楓 雪の上荷を運ぶのに又子供の雪遊びの橇は固い木○オノレカンバや○イタヤ楓で
キノヤ 木の矢 固く割ない木 樵の人が木を倒す時鋸目に打ち込む木の矢は割れにくい木で作る。袋矢など。
スベリドメ 滑止 ふじづる たが 昔雪道の荷運びのそりびきに急な下り坂でブレーキに○ふじづるの輪をかけた
ヨコヅチ 横槌 割れにくい木 昔○わらを打つに横槌を使って打った。杭など打ち込むにもよい。割ない木が良。
ホシガキ 干柿 の実 串柿、吊し柿 皮をむき軸の枝付は縄に吊す。枝の無いのは糸吊し何も無いのは○萩の串
ネコノクスリ 猫の薬 マタタビ 猫が元気ない時病気の時に○マタタビをつるを切って与える。又銅も良い。
ミズノミノウツワ 水飲の器 笹葉、の葉 ふきっぱ 山で水を飲むに○笹の葉を折り水を汲まれるように○フキの葉を丸めて汲む。
スダレ よし、割 日除スダレ ○ヨシを刈とって乾し又○竹を割細くして夏の日除けに簾を編みかける。
ユキガコイ 雪囲 カヤ 雪だれ ○カヤを刈とって乾しこものように編む。長さは夫々。家の周りに立てかける。
セアテ1. 背当 木材、ナワなど ヤセウマ 木材加工組立て。縄か紐を背に当る所へ巻く。荷を背負う道具として。
サンサイホリ 山菜掘 木片 ツクシ アサヅキや他に球根類根付のまま採るに棒の先を削ったもの。
ツエ アカザ、棒 ツエボウ ○アカザの杖は軽くて良い。乾て加工。又○竹や木の棒を杖として用いる。
メグスリ 目薬 カラコギカエデ カナグの木 ○カラコギカエデ○メグスリの木の煎じた汁で目を洗う。又胃や肝臓に良い。
ドクムシササレ 毒虫刺 アサガオ 蜂などに刺されたとき●アサガオの葉を揉んで付ける。アンモニアが一番。
ハキケ 吐気 ナンテン へど 吐気をもよおした時●ナンテンの葉を噛むと吐き出すとの事。
ケショウスイ 化粧水 ヘチマ ヘチマ水 糸瓜水をとるに○糸瓜のつるを切りビン等に汁を受け入れる。化粧水になるとか。
エキス (樹液) マタタビサルナシ ○マタタビやサルナシのエキスをとるにも糸瓜水をとるように。身体に良いか?
ダンゴサシ 団子刺 水木 ダゴサシの木 小正月に団子を刺して飾るに昔より○ミズキの枝へ。○水木を庭植に
トイ 水樋 昔水を通すに○竹の節を取って竹樋○杉の木を削って水を流した
カドマツ 門松 普通門松は○松○竹○梅と組み合せるが当地では松のみを。
スキー クルミなどの木 昔スキーが手に入らない時子供に○くるみの木で作って与えた。
スベリオリ 滑り下り 笹、青木、柴木 ゲスゾリ 急な雪坂を上り下りるに○笹竹○青木○芝枝を尻に敷いて
トコバシラ 床柱 の木、など 普通床柱に○インジュを用いるがむき杉、焼き杉など加工して用いる
ロブチ 炉縁 桜、梨、李 イロリブチ ○桜の木○梨や○李の木も炉縁に使う○桜や○李は紅色が出る
ヘギ 折板 ナラ、イタヤカエデ つばき 昔かんじき作りに束ねるに○楢の木や○イタヤ楓をヘギとし用いた
ホタギ 榾木 ナラ、クルミなど 原木 昔も今も椎茸は○ナラや○クヌギ、ナメコは○クルミなどの木へ植える
モノホシ 物乾 朴の木 センタク竿 普通竹竿を用いるが時には真直な○朴の木を用いる場合もある。
イカダ 丸太、ふじつる 筏流しに筏を組むに種々の丸太を○フジつるなどで縛る
マルキブネ マルキ舟 大木の丸太 丸太舟 丸木舟は太く大木を伐り中を刳り貫き舟の形を作る
ユキオロシヘラ 雪下箆 ブナイタヤなど コウシキベラ 昔屋根の雪下ろしに大きな柄の長いヘラ、ユキオロシ箆に○ブナ○イタヤなど
ユミ 弓は○竹を割り加工する。子供の弓は○丸竹でも○割り竹でも良い
タイコ 太鼓 ケヤキなどの丸太 太鼓胴 太鼓の胴は○ケヤキの丸い丸太を刳り抜く。張る皮は馬か牛。
ノリ わらびの根 糊は種々から作るが○わらびの根からも採れる。障子を貼るに。
スリコギ 擂り粉木 サンショウクワ すりこん棒 材料に○サンショウの木や○桑の木を用いる○桑の木は箸にも
センリョウ 染料 各草や木の皮 草木染 草の○アカネ赤に○ベニバナ橙色○クルミ○クリ○茶○キハダの皮などの
ヤケド 火傷 アロイ やけっぱた 火傷した時に○アロイが良い○アロイは医者いらず。胃腸にも。
シリフキ 尻拭 両面シダフキの葉 尻ぬぐい 山で尻を拭くには○蕗の葉や○オヤマポクチの葉の裏か良い。又ブドウ葉
イケバナ 活花 イヌガンソク オニゼンマイ 俗に●オニゼンマイの葉の中に秋になって短く立ってるものを採り色付して活花に。
カザリタケ 飾茸 マンネンタケ マゴジャクシ ○マンネンタケはうるしを縫ったような色をして何年も飾って置かれる。又○サルノコシカケ類
オヨギ 丸太 どんごろ 泳ぎのできない人は丸太を掴んで泳ぐと溺れず沈まず。但し乾いた丸太が良い。
カケヤ 掛矢 オノレ、ヤマボウシ 戈槌 杭など打つ時の道具。材料は割れにくい重い材料。○オノレカンバ○ヤマボウシ
ムカシノバグ(ノウグ) 昔の馬具 山竹、クマヤナギ しっちょ竹 昔し代かきの時馬鍬を引っ張る綱の反対の方に○山竹か○クマヤナギのつる
カタタタキ 肩叩 コブ付の小枝 コブ木 山の中を歩く時などにコブ付の小枝が目に付く。とって肩叩に、飾り物に。
セオイカゴノフタ 背負篭蓋 葉付の柴木 柴わっか 山菜採り茸とりに行って入れ物が一杯になった時の蓋に葉付の小柴を輪にして。
ヤマサカノボリオリ 山坂登り下り 根の丈夫な小柴 山へ入って急坂の登り下りは根のしっかりした柴を掴んで。枯木枯枝は危険だ。
イラクサトリ 刺草採 小柴など イラ採り ○ミヤマイラクサは山菜で名高いが刺がある。採るに柴枝で撫でるとよい。
アケビノミタバネ 木通の実 アケビの地這つる ○アケビを採る時一杯だと持てない。実の軸をつけ地這のつるで巻き縛るとよい。
セナカアテ2. 背中当 枯カヤ、細シノ竹 まる 重い物石など背中に当たるものを背負う時枯れ草や細い○シノ竹を丸め束ね背に当てる。
ナワノカワリ 縄の代り ふじくずづる くぞつる 植木の雪囲いやハザなど縛るのに縄より丈夫な○ふじ○くずのつるで縛る。
ドドメ 土止 杭、柴木 ねじり柴 土の崩れ止めに松杭の所へ柴を当て両方外れの杭には柴を捩じって絡む。
カザリカゴ 飾篭 ボックリ 松笠 松ボックリを拾い集め鉢のカバーや飾篭を針金で巻きつなぎ仕上げる。
ミミヅク 木菟 若いカヤの穂 すすきのほ 若い○カヤの穂をとりフクロウ、ミミヅクを作る。ビニール袋でカバーする。
ミンゲイヒン2 民芸品 ドングリ木片 流木、木の根、木の枝、○ドングリや木の実○松ボックリを集め自分で考え民芸品を。
カサ カサスゲ 湿地などに生える○笠スゲをとり○竹を割り傘の台形を作り編み付ける。
フミダワラ 踏俵 稲藁 ふみだら ○稲藁を使って雪道踏みの用具。踏ダワラ。底はサンダラ。側は俵編み手で持つ所を。
ハッカ 薄荷 ハッカ草 湿地に生える○ハッカ草よりハッカをとり薬に、菓子に、飴に使用。頭痛に。
ニオイケシ 匂消 木炭(白炭)竹炭 固炭 匂消に固炭(白炭)竹炭が良い。冷蔵庫へ、水へ、全て良し。料理にも用いる。
ハキモノ 履物 わら、ガマ、スゲ類 足だか、ゲンベイ、オソフキ、ハバキ 昔ゴム製の靴が買いない時、夏に足中、草履、草鞋、冬にオソフキ、ゲンベイ、フカグツ、ハバキなど。
チドメ 血止 オオチドメ チドメグサ 傷を負って血が出た時○オオチドメの葉を表側を張ると血が止る。
スベリドメ 滑り止メ 棒のブレーキ 棒キレ 固雪の急な坂を下る時危険なので棒を股にはさんで下りおりるとよい。
イモアライ 芋洗い 枝付の松枝 いも洗い棒 ○里芋を洗って皮をむき取るに桶などに○里芋と水を入れ枝付の丸松の棒で。水車式でも。
センイ 繊維 クズのつる くぞづる 別項の3繊維利用に(中央)書き入れ忘れたがつるを枯して又枯つるより丈夫な繊維。
ナワシロ 苗代 オオハナウド サクレなしろ 昔、水苗代。苗をとると水を張って肥に。●オオハナウド(サク)を刈って入れて置く。
カテメシ 糧飯 草木の葉芽、大根 かてまんま 昔、米不足の時代かてと言って飯にいも類○だいこんや葉草木の葉芽を入れた。○ウツギオオバコ○ノゲシ
カラカワ 辛皮 山椒の木の皮 からか からかわと云って昔○サンショウの皮を漬ける。すごく辛い。昔皮を使って川魚獲りにも。
キジ 生地 ブナの木 キジ作り ○ブナの木などから荒削りして生地作りに仕上て椀や鉢など。昔の食器。
ユビノウンドウ 指運動 胡桃の殻 ○クルミの実2ヶを握って手の平、手首、指の運動、先端の尖った所を削って。
タバコ 煙草 ヤグルマ草、車葉ハグマ ●代用煙草 昔タバコが不足で手に入らない時代に○ヤグルマ草や○クルマバハグマの葉を乾し刻んで吸った。
スイカトウ 西瓜糖 スイカ 砂糖が手に入らぬ時代○スイカを煮詰めてスイカ糖を作った。少酸ぱいが甘い。
タムシ 頑癬 オキナグサ ケアザ ●オキナグサの地方の名多し。当地でケアザ。昔タムシに草の汁を。直ったかどうかは?