2017/5/6-14「くさきの庵」(旧村川別荘/千葉県我孫子市)
2017/5/6-14 “Plant hermitage”(Murakawa villa/Abiko city in Chiba pref..)
 「第17回我孫子アートな散歩市」というイベントの参加作品です。本展では、作品を見せる、というより、草や木の素材がものになる過程を皆さんに知っていただくことを第一の目的としました。それから、ものをつくるって、必ずしも立派な完成品を作る必要はないんだよ、下手でもいいから作ることに意義がある、ということも。「ものづくりは家事である。」ということを知って欲しい、思い出して欲しい。

 会場は江戸時代の風情が残る村川別荘。渡り廊下、畳、障子、床の間・・・昔ながらの日本家屋です。我孫子の手賀沼一帯は別荘地として人気があり、志賀直哉、柳宗悦など多くの文人ゆかりの史跡もたくさんあります。

 庭には竹林や草木が植えられ、植物学の先生によって植物名の札が掛けられているものもあります。「ナキリスゲ」なんて、普通は雑草扱いの草にも名札がついているところに感動。

 中央より少し左手に見えているのは吾妻勝彦さんの作品。木と土と縄でできているそうです。 
  玄関。くさきの庵看板がお出迎え。  最初の四畳間には掃除道具とヒロロ蓑。   入って正面の六畳間。いろいろなくさきの使い方。
 素材別コーナー。藁、綿、竹、カラムシ、靭皮繊維。  尻を拭くから「フキ」という。  野草茶などいろいろ。
   
 ツバキのシャンプー、トクサのたわし、リョウメンシダのマッチ。 草の利用いろいろ。   草アソビ。
 
お櫃入れなどに使われた藁の容器。今は草の結人(むすっと)容れ。 本を見ながら最初に作った竹籠。毎日菜摘みに使ってボロボロ。 初めて作った一斗箕。箕の保存会の人に厳しいご意見をいただきました。
 竹の皮の帽子とバッグ。  お掃除セット。箕の塵取りが目玉。  俵型の藁容器。  砥石袋をアレンジした水筒ホルダー。
 試着コーナー。ヒロロ蓑。  試着コーナー。スリッパ、そして箒でお掃除。  試着コーナー。アシナカ。  試着コーナー。ゲンベイ。 
 八畳間 には「草縄標本」や「草歌留多」。   草縄標本、64植物、72縄に増えました。  今回はこんな遊びも。↓
 草歌留多。写真と〇を合わせる。当たった人には…↓  ↑上の標本になる前の乾燥した草。  庭を探すと、こんなところに潜んでいたりする。
 粗品贈呈。わらしべ一本。  ここにも。   ここにも。
  糸績み実演。   縄綯い実演。若者たちも興味津々。  ほら、あなたの手もいつの間にか縄を綯ってる。 
 草筆に初挑戦。
上から小麦、稲藁、ヌカキビ、名前のわからない草。
 みちくさが作った草筆で、水墨画家のあつさんが描いてくれました。  千客万来!

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