インターネットと、パチンコ(2001.12.1)


行きつけの店のママさんが、自分のパソコンでインターネットをしたいというので、
つながるように設定をしてあげることになった。

パソコンを見せてもらうと、上等のパソコンである。
超薄型のノートパソコンで、USBポートが2個。
あとは何も装備していない。

カードスロットに、56Kモデムを挿入し、モデムドライバを
インストールしようにも、FDDがない。
当然、CD−ROMドライブも装備していない。
そこで先輩から、USBインタフェースのFDDを借りて
モデムドライバをインストールし、無事インターネットにつながった。

数日後、先輩から借りていたFDDをお返しするという理由をつけて、
その行きつけの店で、先輩と一緒に飲んだ。
楽しく歓談し、FDDのお礼を言い、店を出て先輩とは別れた。

小用をもよおし、「しまった、店を出るときトイレに行けばよかった」
と思いながら、パチンコ屋で用足しをした。

「久しぶりに、ちょっとパチンコでもすっかぁ!」
1000円札を500円玉2枚に両替し、台の前に座った。



「何年振りか?いや、何十年振りかなあ」
と思いながら、投入口に500円玉を入れるが、なかなか入らない。
入れてもすぐ、戻ってくる。
何度やっても500円玉が戻ってくるものだから、
戻ってこないように、指でピンとはじいて、勢いをつけて
投入してみたりもした。

それでも500円玉は戻ってくる。
終了台ではないし・・・不思議でしょうがない。

すると、黒いベストを着た、かっこいいユニフォーム姿の
若い女性店員が、その500円玉を取り上げ、
ニコッと笑って、少し上に位置する投入口に入れた。

な、な、な、な、なんということだ。
私は、返却口に入れていたのだ。
女性店員と私は、大笑いした。

まあ、それはいいとして、
パチンコ玉を、どこの穴にどう入れれば,
玉が出るのかもわからず、2枚目の500円玉も
すぐに使い果たした。

「こーーりゃ、いかん。やっぱー、パチンコは勝つもんじゃなかなぁ」
とつぶやいて、店を出た。

店のそとは、冬の寒さだ。ポケットに両手を突っ込みながら、
そんなに酔ってはいないのに、
「あーーあぁ、ションベンすんのに1000円も使うてもうた。
インターネットとパチンコかあぁ」と、ひとりごちた。


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