久し振りの金峰山(2021.4.15)

 今日は天気が良くて、朝からふと思い出って運動不足解消も兼ねて、
一人で金峰山に登る事にした。
またまた、いきあたりばったりの行動である。

朝10時頃、車で家を出発。
途中、Hotto Mottoでのり弁を買って、さるすべりの登山口までで車で行って、
金峰山の頂上(標高665m)まで登るのだ。


【 熊本のシンボル的山 金峰山の概要 】

市内で一番高い?山である「金峰山」は上図のとおりの高さである。

「『おい』と声を掛けたが返事が無い」 の書き出しで始まる有名な小説、
漱石の “草枕” に出てくる 峠の茶屋の横を通り抜け、
さるすべり登山口まで車で行き、駐車場に車を止めた。

登山口には、こっちが一般の登山道、
こっちが、急峻な猿もすべりおちるといわれる “さるすべり” との標識がある。
さてさてどっちを登ろうか、もう年だから一般道を行こうとも思ったが、
今回が最後の金峰山登山になるかもしれんなぁ、、、と思い、
“さるすべり” を登ることにした。
安全面を考慮し、ゆっくりゆっくりと登った。
途中、40代くらいの女性から「こんにちは」と、
声をかけられながら、急な斜面をサッと追い抜かれた。

一般道と、“さるすべり”が交差するあたりでは、
一般道を登って来たかなり年配の男性の登山客からは、
 『ここ(さるすべり)ば、のぼりよんなっとですかぁ』などと声をかけられた。
(ふえーっ、年寄りのくせに よせよせ!とも聞こえた気がした)
私は答えた
 「はあーい、ゆっくりゆっくり登りよりまぁす」と。
頂上に着くまでに、2回ほど同じような事を言われた。

10時50分に登りはじめて、休憩もしながら11時35分に頂上に着いた。
45分かかったさ。

展望所や神社、売店などがある頂上には、
年配の人ばかり15人ほどの登山客がいた。
今日は平日だからこんなものだろうが、
土日になるとすごい人数になるんだろうなと思った。

少し汗をかいたので、下着のシャツだけでも着替えようとしたが、
シャツとタオルを駐車場に停めた車の中に置き忘れてしまった。
おまけに、免許証まで家に忘れて来た事に気付いた。
 “なんてこった!” である。

さてさて、前回も来た場所に腰を下ろし、買ってきた「のり弁」を食べた。
展望所のベンチでも何人かの人たちが弁当を広げていたが、
残念ながら視界が開けていない。
市内方面の視界は、目の前に高圧電線が幾筋も伸びていて、
景観が台無しである。

少し離れた石垣に腰掛けた私の場所からは、
有明海全体が見渡せ、はるか前方には普賢岳が見える。


【 私が腰掛けた場所からの眺め。遮るものは何もない 】

中央に島原半島の普賢岳、左手には熊本新港、
右手にはみかんで有名な河内、そして長洲の造船所も見える。

空気はうまいし、風はそよかぜ、天気晴朗でしかも波は穏やか、
他には誰もいない最高のビューポイントで、
ゆっくりかみしめながら食った弁当のうまさよ。

食い終わってゆっくりとお茶を飲みながら、弁当がらを片づけていた時だ、
ふいに飛んできた野鳥が私の手に止まったのだ。
まるで、
 「何かない?」とでも言いたそうな仕草である。
あとで調べてみたのだが、その野鳥は“ヤマガラ”という名の鳥らしい。


【 金峰山でよく見かける “ヤマガラ” 】

上写真は過去にこの金峰山で撮られたものであるが、
今日、私が経験したのもまさにこんな感じだった。
しかも、すぐ飛び立ってしまったのだが、
しばらくすると、またやって来て再び私の手に止まった。
 「ほんと、何もなかと?」 とでも言いたそうだった。

野鳥が直接私の手に、しかも2回も飛んできて止まったのだ。
人生で初めての経験だった。
何か、いい事がおこる前ぶれであれば最高だなぁ、、、なんて思った。

午後、早い時間に家に帰り着き、
普段やらない山登りでクタクタになっていたので、
しばらく昼寝したさ。

身体を動かすという事は、きもちいい疲れをもたらしてくれる。


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