エリザベス(2017.3.19)


 
【 愛犬「はな」 】

「はな」が身につけているのは、”エリザベス” という物だ。
噛んではいけない、なめてはいけない箇所を守るための道具である。

エリザベス女王のファッションからくるものだろうか。
これを何故 ”エリザベス” というのかをよく知らないので、
私はこの道具を、単に ”ラッパ” と呼ぶことにした。

避妊手術をした後、このラッパの装着を余技なくされた「はな」は、
毛づくろいや、噛みたい身体の箇所を自由に選べなくなった。
見ていてかわいそうである。

動物病院の先生は、「1,2週間もすればこの ”エリザベス” は外せると思います、、、」
と言ったが、実際に外すまでに3週間を要した。

開腹手術のあとの、“かさぶた” がなかなか取れなかったためである。
 「これを、外した瞬間から、犬はできる事は何でもしますもんね」 とは、先生の言。
よく聞いてみると、なるほど、
外したとたんに、傷口を縫合した溶ける糸を、
噛み千切ったりして再手術になったりするという。

手術から3週間、溶ける糸も消え、傷口の “かさぶた” も自然に取れたので、
この “ラッパ” を外してやったら、「はな」は喜んで飛び跳ねた。

 「痛くない腹を切られ、したくもない “ラッパ” を付けさせられ、大変やったねー 」
と、「はな」に言葉をかけた。

これで、やっと普段の生活に戻れる。

さて、2,3日後には、風呂ならぬシャワーで全身を
綺麗にシャンプーしてやろう。

落語で言っていた笑える話し、、、、
 『 最近、敬語や丁寧語など言葉の間違いが多いでんなー、
   うちのかみさん曰く 「“はな”ちゃんに食事を作ってあげないと、
    ついでに主人にもごはんを作ってやらないと!」(笑)』

我が家では、しょっちゅう 聞かれる会話である。


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