弓削商船高等専門学校(2003.4.8)

熊本工業を卒業した息子は、国立弓削商船高等専門学校(愛媛県越智郡弓削町)へ
編入することになった。
寮完備というので、蒲団、衣類を宅急便で送り、入寮日までにひとり息子は行くのだろうと思っていた。

三姉妹の、女ばかりの家で育った妻は、息子を持ったという初めての経験からか、
入寮、入学式に一緒に行くという。
「よせ、よせ、小中学生でもあるまいし」
と私は言ったが、どうしても心配らしく、ついには私まで一緒に行くはめになった。

私は会社を休み、ワゴン車に荷物を積み込み、愛媛県越智郡弓削町まで運転して行った。
熊本−大分−佐賀の関−(フェリー)−三崎−松山−弓削 という経路である。

弓削という島に、学校はある。

【学び舎と、寮の間にきれいな砂浜があった】

平成15年4月8日(火)10:00 体育館での入学式に妻と二人、保護者席にて出席した。
高等専門学校であり、5年生までいる。
在校生を見て驚いた。モヒカン刈り、耳にピアス、茶髪・・・・
1割くらい居るのだろか、女子に至っては茶髪に、ミニスカート、ルーズソックスである。
全員がそうであるわけではないが、正直言って驚いた。

入学式後、保護者を集めて学校側から、簡単な説明会があった。
「高校では生徒と言いますが、高等専門学校や大学では学生と言います。
学生の人権を尊重し、自主性に任せています・・・・・・」というような意味のことを言っておられた。
中身さえしっかりしていれば、身なり風体はどうでもいいと思う者ではあるが、
時代は変わってしまっているんだと感じた。


いずれにしても、息子は2年間、この学校で学ぶのだ。
静かで、風光明媚で、勉学に励むにはとてもいいところである。
自分の事には責任を持ち、元気で、頑張れ! 青春真っ只中の息子よ!
それだけしか言えなかった。


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