2011年の日記 本文へジャンプ(8月第1号)
●目次
近況・雑感

“じじい”の疑問と異論電力と原発について


北海道の旅


写真:ノシャップ
    の夕日
(北海道・ノシャプ岬で2011年7月18日撮影)

ノシャップの夕日は眼前に利尻岳が見えるが、この日まで1週間ほど雲り空で夕日にお目にかかれなかったそうだ。
















…8月の日記

近況・雑感

 

◎…ipadの驚き

 東京の友人にipad2を見せてもらった。ipad を活用している人も

少なくないだろう。私は改めてそのすごさに驚嘆した。新聞や書籍

(電子)、DVD,CD、書類など、この薄いボードに収まる。メ

ール、インターネットもOK,情報を扱う者として早速、購入、自

力で取り組むことにした。

 今後の学習進度に合わせてその威力を紹介したい。



◎…グローバル化の波

 政府は震災復興10年間、総額23億円予算の方針を決めた。公共事

業が小泉政権以来、減り続けているが、ここへきて23兆円の公共事

業が追加されることになる。

 これはどういうことを意味するのか。多くの国民は財政負担の心

配をしている。

 
 一方、これだけの公共事業を消化するには、現場を含め人材がい

ない。当然、外国から流入することになる。グローバル化はいまや

ものすごいスピードで進んでいる。

 東京の銀座の百貨店上には中国企業の看板が見える。アメリカ有力

企業のトップの多くはインド人だという。もっとも裏では白人の大

株主(WASPなど)が控えているが…。 

 日本の大手企業の社員の国籍が数十カ国になっている。そのうち

企業トップはソニーや日産のように外国人が就くだろう。本社も日

本に置く必要はなくなる。

 
 今のような政治が続けば、津波以上にグローバル化の波を受ける

ことが危惧される。



◎…利尻岳の魅力を求めて

 

 「家の冷房消して涼しい日本の旅に出る」-という青春18きっ

 

ぷのキャッチコピーではないが、かねてから行きたいと思っていた

 

利尻島に717日から列車で新大阪から稚内まで19時間の旅に出

 

た。

 途中、札幌で1泊したが、船旅以上にきつい。

 

 東北新幹線が福島に入るころから、ブルーシートをかけている屋

 

根が散見された程度で、海岸沿いのような被災状況は見られない。

 

ただ、帰路、盛岡駅に着くなり震度5強の地震に襲われ、停電とな

 

ったが、間もなく列車が動いて安堵した。

 

利尻岳(1,721m)の撮影を中心に考えていたが、観光がてらの身

 

にはシャッターチャンスはほとんどない。台風6号で近畿は土砂

 

降りであったが、稚内、礼文島、利尻島はまずまずの天候で恵

 

まれた。初春と初冬が同居している気温で衣類のやりくりは面倒

 

だった。詳細は下記の旅のコーナーをご覧ください。


 ●この建物なんだと思いますか?(正解は下記に)

利尻の沓形港で


友人からのメール(技術者)

 原発関連

 

“じじい”の疑問と異論———電力と原発について

 マスコミ論調に問う

 東北大地震による東電福島第一原発の事故以来、テレビや新聞の論調を見ると、日本は原発なしでやってゆけるのだ、これからは電力の節約と風力や太陽光、地下熱など自然のエネルギー源だけで十分やってゆける筈だし、日本はそれだけの技術開発力を持っているはずと言うのが主張のように聞こえる。政府の意向かもしれないのだが。

 しかもそれがかなり近いうちに可能なように感じさせる論調がある。本当にそうなのだろうか?

 もう一つは日本は唯一の原爆被害国であり、且つ各種の原爆や原子力空母や潜水艦を持たないが、原子力発電だけはやっていると言うことと、排出のCO2のことも忘れてはならない。

 

1.自然エネルギーの利用


 自然エネルギーの利用源として考えられているのは太陽光、風力、地下熱、水力であろう。その外、潮汐や潮流の利用などが考えられている。

 太陽電池は可成り普及しつつあるが、原発に匹敵する電力を得るためには、可成りの面積が必要なことは言うまでもない。休耕田の利用を言う人もいるが、現在の休耕田が今後も休耕田であり得るかはきわめて疑問であると思う。

今後100年の間に地球上の人口は可成り増加することはほぼ確実とされており、米、麦等の価格が上昇するものと見られている。20年の間はそれほどではなくとも、増加することは確実であろう。休耕田は一般に大面積が固まって集中しているわけでなく、分散しているのではなかろうか。

中国やアメリカのように広々とした原野や荒れ地が広がっている訳ではない。日本には梅雨があり、台風も毎年どこかに上陸する。年間、日間的に不安定な電源と言わざるを得ない。光に対する発電効率は今後も改善されてゆくとは思うが、大きな期待は日本では無理ではなかろうか。

 

 次に風力であるが、人家の近くでは騒音の問題があろう。従って人家の少ない場所を選ばざるを得ない。これも年間、日間的に不安定で分散した供給源になる。これらはすべてコストの増大に結びつく。

 地下熱についてはまだ試験的に始まったばかりであるが、有力な電源になる可能性は高い。ただ気になるのは、日本では利用源として有力な場所は殆どが温泉源であり、観光地あるいは温泉地であることである。これを避けるためには、可成り遠くから掘り進めることが必要になり、コストの上昇になることと、温泉の泉源が影響を受ける可能性も心配である。

 

 そんなわけで、将来は自然エネルギーの利用を進めたいし、進むことは確かであろうが、主たるエネルギー源であり得るかどうかは大いに疑問である。政府もそれに踊らされているかもしれないが、あちこちの人が国民に将来の夢にばかり目を向けさせて、現実に目を覆わせているのではないか。

 

2.原発の技術

 言うまでもなく原子力発電は日本で開発された技術ではない。原発より先に原爆が開発された。日本は現在のところ世界で唯一の被爆国である。

 原爆の技術には全く縁がない日本の技術は原発についても全くの後進国である。アメリカやフランスの技術を導入したが、戦後日本が進めてきた海外の製品や技術を取り入れて日本人の英知を結集して海外の製品以上の物を作ると言ったプロセスとは無縁の製品だったのではなかろうか。

今の日本の原発は日本的には全く未完成の製品ではなかったか。“じじい”は戦後の昭和21年に工学部の化学系を卒業した。従って化学についてはいくらか分かっているつもりだが、原子力については全くの素人で、新聞に書かれている原発の現状の解説は殆ど理解できない。新聞を読んで原発事故の現状を理解できている人がどの位のか心配である。テレビで官房長官などが話しているのを見ると彼等はどこまで分かっているのだろうかと疑問に思う。

 話は変わるが、戦後アメリカは東京や京都にアメリカ文化センターなるものを開設して学術文献や雑誌などを誰でも読める施設を作った。卒業後の私は随分ここへ通って文献を読んだのだが、通俗的な『Popular Science』という雑誌があって、難しい技術が実にわかりやすい図や絵で解説してあってこれにはびっくりした。“じじい”の小中学生のころには『子供の科学』というのがあって愛読していたが、『Popular Science』はそれより遙かにわかりやすいと感じた記憶がある。

 

今日の新聞や雑誌の記事は昔と比べれば遙かにわかりやすいようだけれども、書いてる方が本当に理解しているのかどうか疑問を感じることもある。

先ずは原発の原理をもっと分かりやすく説明してほしいのだが? 放射線や放射性元素の危険だけが声高に述べられるのは―確かに危険ではあるのだが―何かフェアーでない物がどこかにあるような印象を受ける。

 脱線したが、歴史的に見て原子力は人類が手にした大きなエネルギー源だと私は思っている。不幸なことに最初に原爆として開発されたために、そして半減期の長い放射線物質があるため、そして人体に対する影響の大きさのためにマイナス面だけが大きく取り上げられてしまった。

 原発の原料「ウラニウム」は本来石油などの化石燃料と同じく有限ではある。しかしプルサーマルの技術を使えば300年、更に今後のことになるが高速増殖炉が実用的に使えるようになれば1000年以上存続可能と考えられている。

 日本での原発の技術はこれからの段階だと思う。どんな製品にも危険度ゼロという物は本来ないと思うが、100%安全でなくとも100%に近づけるようにするのが技術であろう。

日本にはその力があると思うし、その努力はこれからである。日本の事故によって一部の国の原発が存廃の危機にさらされているように見えるが、恐らく合理的な判断の結果、存続することになるだろう。今この原発の技術を捨てる選択をすればエネルギー源の選択として将来に禍根を残すのではないかと心配する。

 ドイツは反原発運動が盛んだが、フランスから電力を輸入している。よく知られているようにフランスは最も原子力発電の比重が高い国である。ヨーロッパのように狭い地域に多くの国が国境を接している地域でドイツだけが反原発を叫んでもあまり危険性から見て意味はない。

 

私には分からないことだが、外国で空冷式が多いのに比べ日本ではすべて水冷式である。従ってすべて海岸に立地している。空冷式にすれば海岸から遠くに立地することが出来、少なくとも津波被害からは免れることが出来る。山崩れや河川への影響が心配されるからだろうか?ご存じの方があれば教えてほしい。

 

3.当面のエネルギー源

 今の政府に電力政策が存在するのかどうかも疑わしく、一貫性と合理性がなく、これからの数年ないし10年の間の需要に応えられないことが心配される。

 発電エネルギー源として現在水力(自流式、揚水式、貯水式)、火力(石炭、石油,天然ガス)、原発があるが、水力発電を新規に作ることは年月がかかりすぎ、また既存の設備も全てが必ずしも整備された状態ではないようである。発電能力もそう大きな物ではない。火力も全てが年間フルに稼働させることが出来るとは思えない。石炭も石油も輸入しなければならず二酸化炭素の排出量も確実に増える。コストも上がると言われている。

 主として内燃機による自家発電装置を持っている事業者は可成りあるものと思われるが、一部を除き非常用の電源であり、そう大きな期待は持てない。そしてコストは当然高く、炭酸ガス排出量は増加することになる。

 これらから考えれば今からの10年、原発なしで電力の供給は需要に応えられないことはまず間違いない。

 我が国は原爆の唯一の被爆国であるため、政府、電力会社は原発について特にナーバスになり過ぎ、合理的な説明を避け、いたずらに安全を強調してきたように思う。当面運転しながら安全を確保し、より安全性の高い原発を作る技術を磨くべきであろう。

 日本ではあまりにも政府や政治家が絡み過ぎた。方針や安全性の確保、それに何らかの助成策,万一の場合の保険策は政府が考えるべきだが、あとは民間の研究、技術に委ねるべきだと思う。

 

4.日本の製造業

 今とこれからの世の中 I T 産業の時代だと言われている。しかし一次,二次産業がなければ我々の生活は維持してゆけない。一次産業はともかく、二次産業や三次産業(I T産業が主)は可成りの量と質の電力を必要とする。大企業はもちろん中小企業は安定した電力が得られなければ立地を他に求めねばならなくなり、当然雇傭も減少するであろう。それで日本の国はやっていけるのだろうか。

 

5.節電

 今、節電が声高に叫ばれている。家庭向けに特に言われているような気がするのだが、家庭向け電力は全体の30%に過ぎない。70%は交通機関、商業施設、製造業などである。たまたまLED が製品化された時期でもあり、光源の転換が奨励されている。合理的な節電はまだまだ余地があろうが、我慢しろと言うのは続かないと思う。

 交通機関の間引き運転などは多くの人に時間の無駄を生じさせ、労力の効率を悪くさせることを覚悟すべきだろう。努力や我慢だけですむことではない。

 節電は多分半年から1年までが限度だろう。それより長くなれば国民の生活に支障をきたし、我慢には限界があることを知ることになろう。

 

6.日本の政府と国民

 政府と総理と民主党のだらしなさは目を覆うものがある。私の知る限り戦後これほどひどい政治をする総理、政府、政党を見たことがない。しかしこれは国民が選挙で選んだものである。自民党がだらしなかったからでもある。しかし首相は民主党が選んだので国民が直接選んだわけではない。巷で「菅総理辞めろ」というデモが起こらないのが不思議である。現在のような状況が起きれば、法的に国民投票が出来るような仕組みも考えなければならないだろう。

 私は最近の政治家は明治維新後に比べるまでもなく、戦後20年ぐらいまでの政治家に比べても質が落ちてきたような気がする。最近40年位の日本の政治家、産業人、官僚を見ると、政治家の質が一番低いと思わざるを得ない。戦後の日本の復興は主として産業人や官僚がリードしてきたように感じている。政治家の中で官僚から転向した人たちに可成り立派な人がいた。

 結局は国民の選挙に対する意識が問題なのであろう。これは国民性の問題もあるかも知れないが、特に今の問題は投票率が低く,特に若い人達のそれが低いことが問題である。若い人の意見が反映されていない。政治に無関心なのか?あきらめているのか? 政治家も有権者もそれに慣れてしまって問題にしない。頼りにならない政治家が多すぎると思うのは私だけだろうか? もう20才若ければ、もう少し動くことが出来たのにと思うこと切である。

 

皆さんはどう思われますか?

718日投稿、情況の進展に伴う矛盾はご容赦)

 


旅:あれこれ1(北海道編)

◎…私の利尻岳のベスト4のスポット

1位オタトマリ沼、2位南浜湿原、3位ノシャップ、4位礼文島

(姫沼は期待はずれだったが、もちろん天候、撮影時間等によって順位は変わる)

 稚内、利尻、礼文の印象はトイレがきわめて清潔で立派な建物だったことが一番。稚内の駅周辺は人も少なく、寂れている感じだった。

P
オタマリ沼から見た利尻岳

◎…ノシャップ岬

 稚内灯台は「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となった灯台で、実に美しい大きな灯台である。ノシャップ岬はこの日(7月18日)までずっと曇りで夕日が見られなかったが、ラッキーだった。

 ここの夕日はきっちり水平線に沈む太陽が見られる(ほとんどの場合、水平線上に雲がかかっている)P


フェリーから

◎…宗谷岬

 とにかく寒い。最低16℃、最高21℃だった。向かいはサハリンだけど、この日は見えない。



◎…サロベツ原野

 約1キロの木道はよく整理され、自然に生える花を楽しめる。

◎…トナカイ牧場

 狭いところで飼育されているため、写真撮影には向かない。

 


◎…オロロンラインを走る

 利尻島を見ながら、また風車が立ち並ぶ海岸沿いの道路である。

 

◎…礼文島

 風は強かったが、天候は晴れ。香深港からバスで知床。そこから約3キロの山道をお花畑、巨岩の島、利尻岳を見ながら歩く。
P礼文島から見た利尻

 

◎…利尻岳

 利尻岳は利尻島で見るのが一番。ホッケ、ウニ、昆布漁が盛んだった。

   
オニシモツケと利尻岳

●上記の建物はトイレです。稚内を含め公衆トイレが清潔で素晴らしい。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。








●7月の日記


近況・雑感

◎…7月は『夢 軌跡と野望』の評伝完成にともない、別府で取材協力者への感謝の集いに出かけた。それを機に熊本の友人、親類を訪ねた。改めていろいろ教えてもらった有意義な旅(詳細は旅三昧に)だった。


  

 原発関連、内閣不信任案

◎…NHKスペシャル「どうする原発」(79日総合)

この3時間番組を見ても、原発か脱原発、反原発か判断するのは難

しく思われた。視聴者の意見も、世代、立場(生き方)によって異

なっている感じだ。

 
 菅首相も脱原発を匂わせているが、明確な回答を示せないでいる

。推進派はいつものように脱原発による経済の悪化、原発のさらな

る安全性の確保を繰り返すだけだ。誰も覚悟して発言していない。


◎…菅首相が一般論的には「不可思議な人」と思われている。私もそうだが、もし「脱原発」を問う解散に持ち込められたら、ひょっとして大勝するかも知れないという予感すらする。民主党の公認では、脱小沢を鮮明にして、自民党、みんなの党からも引き抜いて新民主党として再出発することをもくろんでいるかも。

 国民は単純だから小泉の郵政改革のように、再び熱病にかかるかも知れない。その結果、日本がどうなるかは、誰も予測できないだろう。

 


旅:あれこれ1(九州編)

 別府:

◎志高湖と神楽女湖は阿蘇・くじゅう国立公園にあるだけにすばらしい。P(上部)

神楽女湖では菖蒲が満開で、遠くに由布岳と鶴見岳が見える。

由布川渓谷は下まで降りれなかったので、本当の良さはわからない。

大分名物のとり天を発祥の店である東洋軒(昼食)で食した。

大分の景勝地の乙原(おとばる)の滝P

乙原滝

明礬温泉で湯の花づくりの小屋見学と足湯

地獄巡りで①血の池地獄(赤い色の温泉は世界的に珍しい)②竜巻地獄(30分間隔の間歇泉)を見学。P

血の池地獄


竜巻地獄

金輪温泉の地獄蒸し工房で野菜、魚介類の体験的料理を食した。150℃の湯気で蒸すと、温泉の成分、とくに塩が含まれているらしく、キャベツの芯まで柔らかく美味しかった。P

地獄蒸し工房

熊本:

草木捺彩陶(そうもくなつさいとう)という独自の技法を作り出した陶芸士の前田和氏の陶房を訪れ、皇后さまが育てておられる阿蘇の麓で見られるハナシノブの捺彩陶などの作品を見た。P

草木捺彩陶(スズキ)ハナシノブ


天草五橋を陸と海の両方で見た。

宇土産の馬門石(まかどいし)、俗称、阿蘇ピンク石(ピンク色の石)でつくった畿内の天皇の棺を運んだ古代船や棺の展示を見学。『大王の棺』(澤宮優著)に詳しく描かれている。P

馬門石の橋

◎宇土の海岸で干潮時に約1kmの道路が現れる長部田海床路(ながべたかいしょうろ)を見た。

※7月26日以前に読まれた方へ、長部田海床路(ながべたかいしょうろ)を間違って記載しました。ここに訂正してお詫びします。

圧巻は御輿来(おこしき)海岸=日本の100選、有明海は干満の差が大きく干潮時には、雄大な曲線が現れ、美しい紋様を見せてくれるP

御輿来(おこしき)海岸


夕食で訪れた「こめや旅館」の食事はすばらしかった。ここの主人は町興しで奮闘している。


うたせ船は遠くから見ると白いドレスでおしゃれをした海の貴婦人のような優雅さは不知火海のシンボル。P(表紙)
海の底に入れた網にしかけがあり、袋状になった七つの袋網で海の底の獲物を引き上げる伝統の底引き網漁法。現在20隻のうたせ船が活躍している。

現地に9時に到着。うたせ船4隻が出た。風が強いため、帆を揚げると危険だというのでほとんど揚げなかった。うたせというのは、帆に風を打たせて漁をする意味で400年前から行われている。今ではここ八代が実際の漁に使っているだけだが、船を造るところもなく、やがて観光用に保存する形で残るだけだろうと言う。イカナゴをエサにし仕掛けた釣り糸に太刀魚がかかった。地引網にはえび、小魚など10匹程度の漁獲。

45月、9~10月の波の静かな時期が最適だという。
『密航漁夫』(小島敦夫 集英社)は、このうたせ船で米国へ密航したストリーである。



◎朝の霧にかかる明石大橋をくぐって帰路に着いた。P



 



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(岡田 10日)











●6月の日記

近況・雑感

◎…5月は結構、忙しかった。とくに姪の東京での結婚式が3月の震災で5月に延期となり、それに合わせて知人、友人と連日、会合を持った。

 また、高僧への取材も入り、最後の日は筑波山へ登るなど、我ながらへこたれなかったのが不思議なくらいだった。

 結婚式は新朗が東京消防局のレスキュー隊員で仲間も含め、イケメンが多かった。さわやかな式で親族代表の務めを果たした。

◎…東京はすでに節電モードに入っており、街全体が暗く、活気がなくなっていた。特に気になったのは、駅の多くのエスカレーターを停止させていること、山の手線などが冷房(26℃だというのに)を入れていなかったので、シニア属にはこたえる。

 「シニアは消え失せろということだ」と若者から解説された。妙に納得できた。

◎…筑波山は東京から約1時間で行ける。ここから関東平野が一望できるが、やはり冬季でないと眺望はよくない。山ツツジが咲き誇り楽しめた。

女体山への途中)

 筑波山は女体山(778m)と男体山(771m)からなる形が富士山に似て美しい。

(筑波山の全景=バスの窓から)

◎…6月から和歌山のサッカーチーム「アルテリーヴォ和歌山」(Jリーグを目指す)を運営するNPO法人の顧問に就いた。これはまったくのボランティア活動(組織、財務運営について)で、どこまで役立つか、また若い人たちとコミュニケーションできるのか、頑張ってみたいと思っている。

◎…太陽光発電の見学(関西電力㈱堺太陽光発電所)と水ビジネス(本多静夫氏・日立造船㈱顧問の講演に参加する機会があった。


関電の堺太陽光発電所は20万㎡の土地(甲子園5個分)に7万枚(シャープ製薄型太陽電池モジュール 出力153W/枚)は、発電電力1万KW、年間発電電力量は曇りの日や夜間は発電しないので、約1,100万KWH/年ということで、堺市の全家庭の1%を賄える量だそうだ。

 総額50億円だが、家庭のソーラー50万円/KWの半分以下になるようだ。
菅総理は1,000万戸の家庭にソーラーを取り付けると公言したが、電力会社から買った方が割安になると思われる。

 また、屋根にソーラーを取り付けると、メンテが大変だと専門家は指摘している。

孫が打ち出している休耕地(無償と想定)に発電電力2万KWとしているが、実際は曇りの日や夜間は発電しないので、上記の数値から見ても、原発の代替になるまでは相当な期間と資金が必要となる。

 政治に言いたいこと言い

◎…先日テレビで民主党の渡部と小沢の誕生会を国会議員を集めて盛大に行われたと報道されていました。

福島出身の国会議員は県民の安全さえ守れないと言うのに。政治家の言う国民の安全と安心を守ると言う言葉は冗談になってしまいました。

 政治家の責任とは挨拶用語と化しています。


 

◎…菅総理の失敗は数え切れないほどあるとテレビなどで見聞きします。多くの政治家をはじめ、評論家も辞めるべきだとの大合唱です。

 それで「何が、一番いけないの?」と、自問自答しますが、明快な答えが出てきません。

恐らく、「人間としての線が細い」という結論に現時点ではしています。小沢問題も自利の為(支持率を上げる)に利用しているだけで、清濁あわせ飲む太っ腹がないのです。

彼の言動には他利の為、つまり他人あるいは国民の為というよりも、すべて自利(自分の我欲)の為にやっていると見透かされ、嫌気を招いているのだと思います。

政局は荒れ模様のようですが、どうなりますか。

 


 原発関連


◎…シリコンバレーに戻りますが、今回は関空・成田の客が奪われるハブ空港として有名なソウルのIncheon空港経由で、関空からサンフランシスコへきました。(長期滞在のチケットが安かったため)

 驚いたのは空港のターミナルに「放射性汚染測定センタ-」の立て看板が通路にありました。



放射性汚染測定センタ-」の立て看板


 なにもそこまでしなくても…と思いましたが、情報開示が少ないからでしょうか。風評被害につながります。震災の復興はかならずできると思いますが、福島原発の収束状況はこちらでもいろいろ質問にあうものの良く説明できません。

 

「メディアウオッチ100」を読んで


◎…ここでも紹介した新しい媒体「メディアウオッチ100」は参考になるとともに、さすがに鋭い指摘に感服することがある。

例えば、天皇皇后両陛下の被災地訪問は「公的行為」(朝日新聞「社説」)について、毎日新聞OBが「なぜ、公的行為」と断じたのか、疑問を呈している。

社説では堀田前衛が終戦5か月前、焼け野原の木場、深川を歩いた時、現人神の天皇陛下が突然現れ、被災民は土下座して「涙を流しながら、私たちの努力が足りませんでした」という姿を目撃して、身体の凍る思いをしたとの一文を引用しながら今回は天皇がひざまづいていると。

毎日OBは素直に「国民と共に」の姿と受け止めたらいいと書く。私は人それぞれ受け止めは違っていいのだと思う。

今の時代の人とは違い、先の戦争の体験世代の人たちにとって、今回の天皇皇后両陛下の被災地訪問をどう見たのか、「社説」はその一部を鋭く指摘しているように思う。

 ただ、テレビで被災民が「ありがたい」という場面を見せるだけではジャーナリズムは不要であろう。

卓話「会社人間からの脱却」



(高野山の総門から見た高野の山々)


◎…先月、友人からの誘いで、人生の達人というべき世代の前で卓話する機会があった。題は咄嗟に「会社人間からの脱却」として、話す日が近づくにつれ、内容を考えた。


会社人間は、組織人間のことだが、深く考えると泥沼に入ってしまうので、自分の直感と体験を前提に話した。


その中で蚤の市(フリーマーケット)の蚤という生物に言及した。確認はしていないが、蚤は8mの高さに飛び上がるが、ガラスのコップで伏せて、しばらくしてコップをのけると、蚤はコップの距離内でしか動かないと聞いたことを話した。


つまり会社人間はコップの中の蚤と同じだと言いたいわけだが、今回の震災発表で東電や官僚、政治家も蚤のような人間に見えて仕方がない。


そう言う自分も物書きのはしくれにいて、蚤ライターではないのかと自省を込めて話した。その時、引用したインド生まれの宗教的哲人ジッドゥ・クリシュナムルティ著のFreedom  of  the  known』(既知からの脱却)、『On Freedom(自由とは何か)、『On the Fear(恐怖なしに生きる)から教えられることが多い。

現実社会では、均質化、管理化・効率化に抵抗しないが、それは

魂の死(楽な道)であって、自由の放棄になる。束縛(事実のあるがまま)を認め、客観的な観察を続けることが大事で、独善を追求していると、自由がなくなり、その自由の中に真実がある。人は自由になりたくないのである。自由でなくより良いモノを求めていると。


彼の思想を理解するには、私自身は力不足だが、以下のことを友人から教えられた。



会社人間、のみならずすべからくイメージで見ているが、これが良くない。なぜなら本心(本人の)が見えないからである。イメージ(人間関係、政治、社会、世界でも)が変わると、人は怒る」


「あなた自身の本心はどうなの」を見つめることが大事で、恐怖は自分を直視しないで、相手との比較からが生まれる。だから自分をしっかり持つことが肝要で、突き詰めれば悟と同様、難しい。


 

旅:あらぎ島

(島の上をサシバが回遊)


◎…先月は和歌山・清水町に「あらぎ島」に撮影に出かけただけだった。表紙の写真がその島だが、戦後すぐの頃、隣を流れる有田川の氾濫で棚田が流された。そこでコンクリート塀で囲んだのが島の形に見え、日本棚田100選に県下で唯一選ばれている。毎年、1回は、コンクリート塀のほとんどが洪水でつかるそうだ。P




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(岡田 1日)





5月の日記

 

友人からのメール

   原発問題

原発問題では東電と政府の水面下のバトルが見えてきましたね。無限責任を避けて免責に持ち込みたい東電。飽くまで東電の責任を繰り返す政府、しかし国会の答弁では総理は何度も未曾有の災害と語る。官房長官によるとあたかも福島原発以外は未曾有の災害だと。

被害を受けた人々には政府、東電どちらでも良いから素早い対応をして欲しい。

東電は政府を相手取りきっちり司法の場で争って責任比率を明確にしてもらいたい。狙いは政府、国会議員、官僚、学会の東電に対するたかりの実態を・・・。

これらの費用は全て電気代で賄ってきた。自民の河野ではないが、これらが入り乱れずぶずぶの関係を長らく築いていたとか。

政府の責任はそのまま税金に反映してしまう。まずは政党交付金をストップ、議員は調査費、交通費、秘書等の費用はストップ。これで年間1000億円ほど浮きます。政治は結果責任だと与野党供に叫んでいます。

今回こそ、その責任を関係者全員取ってほしいものです。これまたむにゃむにゃで終わらしたら・・・、やっぱりむにゃむにゃかな・・・。

何しろ今の政府は全く信じられないから・・・。

 

 



 4月の沖縄

 

久しぶりの船旅に出かけた。評伝の最終稿をチェックし終え、息抜きと写真撮影を兼ねて初めての沖縄へ船旅をした。船旅はピースボート以来4年目で、3回目である。

 

沖縄に出かけた経験のある人は多いと思う。今回はわずかな期間の物見遊山の船旅だから、ほとんど参考にならないと思うが、記録として残しておきたい。

 

【沖縄の印象は・・・】

 

   ・・・新聞

沖縄に来て最初に知ったことは、新聞が沖縄タイムスと琉球新報のみで、全国紙は空港売店などでは売っているが、本土より割高であった。ほとんどの島人はこの2紙のどちらかを読んでいる。内容は本土の新聞と変わらない(通信社の原稿が主体だから2紙の内容も似ている)。

宮古島(人口約5万)にも宮古新報と宮古毎日の2紙、奄美大島にも奄美新聞と南海日日新聞の2紙があって、宮古島では他に沖縄タイムスと琉球新報が、奄美大島では鹿児島日日が読まれている。宮古島地元紙のトップニュース(422日付)は全日本トライアスロンであった。全国ニュースもかなり扱っている。

 島の人にとって、地元紙で充分だそうだ。

 

   ・・・ビール

そしてビールは圧倒的にオリオンビール(とくに生は、オリオンのみ)だ。結構、いける。

 

   ・・・葬式

沖縄の葬式を見ると、一族の絆が強いことがわかる。桜(緋寒桜)の開花(1月下旬~2月)だから、内地(沖縄の人が本土を指す時に使っている)のように花見の宴はない。その代わり4月に墓前(沖縄の墓は亀甲墓の立派なもの)で親族一同が集って、宴を開くという。

故人の死亡広告が毎日のように新聞1面を埋めている。親族のほか関係者に遺族が葬儀の日程を告知する風習があるという。それほど、沖縄の人たちは葬儀を大事にして結束を図っている。本土では最近、密葬がほとんどになっているのとは、逆である。

 

以下は今回の船旅の主なコースである。

 

  大阪~鹿児島~沖縄・那覇=公設市場(自分プラン)417日~19

  沖縄・那覇~本島・国頭村~宮古島~西表島~沖縄・那覇(船旅ツアー)
4
19日~23

  沖縄・那覇=首里城~種子島~奄美大島~大阪・南港(船旅ツアー)
423日~26

 

 

417日(日)晴れ後曇

新幹線「さくら」の乗り心地は・・・

 

6:50分新大阪発の新幹線「さくら」に乗る。鹿児島中央駅に1140分着。「みずほ」と「さくら」比較すると、「みずほ」は300円高で所要時間は20分ほど短い。普通なら断然、「みずほ」に乗るところ、ジパング会員の特権(3割引)を生かすために「さくら」を選ぶ。

新幹線は新大阪ではがらがらだったが、途中から混んできた。

 

鹿児島中央駅から循環バスで仙厳園に行ったが、桜島は曇っていてまったく見えず、がっかりであった。小高い山の上の「観水舎跡」に上った。1799年に滝を観るために観水舎が建てられた。曲水の庭園はロケ地に使われたところで、江南竹林(中国南部の毛竹の別称、日本では孟宗竹と名付けられた)がある。

この日、団体客らが結構、仙厳園を訪れていた。

 

午後415分、中央駅から鹿児島新港行きのバスにのり、マックスラインの沖縄・那覇行きフェリーに乗船。愛知県・西尾市から奄美大島の施設に入所している母親(84)に介護を兼ねて帰省する女性に会ったので話した。

 「元気な間は、帰ってやりたい」

望郷の念を熱くしていた。

船には奄美の地元高校バレー部の選手ら団体客も結構多い。1日だけだからと、約50人の大部屋で寝た。午後7時半に横になったが、なかなか眠れず、結局、朝4時に起床。睡眠不足になった。

 

418日(月)晴

フェリ-の大部屋は年寄りには疲れるが・・・

 

フェリ-は途中、奄美、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄・本部(もとぶ)に寄港して夕方640分、那覇港に着いた。鹿児島から丸1日かかる。

この日、西日本は雨だったが、鹿児島から南は曇り時々晴の天候で、船はほとんど揺れなかった。気温は沖縄に近づくにつれて上昇した。最高気温25℃。

福岡からボランティアで沖永良部島の花卉農家に行く若い女性、鹿児島から2年間、単身で沖永良部島の小学校(全校生徒40人)で教鞭をとる夫に会いに行く妻、大分で定年を迎え、西表島に戻る初老夫婦など、船旅はいつもさまざまな人間模様を伝えるように人々を運ぶ。

「沖永良部島は平坦な島で風が強いため、高い家は建てられない」(沖縄もほとんど、鉄筋の平屋であった)と話す。

沖永良部島の港は誠に美しい。今度、ゆっくり訪ねたい島だ。奄美で多くの乗客が下船、フェリーの大部屋には3組だけが残っていた。午後2時、与論島に着く。新たに2組が同じ部屋に入ってきた。

 

午後640分、沖縄・那覇港に着く。

「沖縄には山がないです」

出口で乗務員が教えてくれた。一番高い山は北部に500m級があるだけ。

景気が良くないのか、タクシー利用客は少ない。港からホテルまで500円(初乗り)。

夕食はゆいレール旭橋駅の近くの居酒屋「ちゅらさん亭」(店主新里普規=しんざと・ひろのり、098-861-0476)に行く。国会議員の桝添氏ほか、著名人と店主の写真が店の壁に所狭しと貼ってあった。

とにかく、店員の接客態度が抜群にいい。従業員教育が行き届いている。

午後7時半、店は地元客中心に席は7割方、埋まっていた。

大阪の沖縄料理の居酒屋より新鮮で種類も多い(当然であるが・・・)。とくに初めて食して美味しかったものに、タイモ(ドウル天ぷら)、アラーミーバイシナ汁。食べなかったが、人気NO.1のセミエビがあった。泡盛「琉球美人」(25度)は口当たりもよく、うまかった。値ごろ感にも満足した。

 

419日(火)晴

公設市場は必見か?

 

 市内を写真撮影しながら、メモリー購入で新都心のヤマダ電機にも立ち寄った。1日モノレール乗車券(600円)が便利だ。国際通りの三越近くの道を入った公設市場(P)を見て歩いた。岡山から若い女性2人、うち1人は13回目の沖縄だという。フリーのツアーで34日の旅で来ていた。

公設市場の中の店前に置いてある豚頭(沖縄では豚すべてを食べる。豚の耳を食べたが、イメージしてしまうので、美味しさを味わえなかった)の前で写真撮影を頼まれた。

「沖縄はゆっくり時間が流れているからいい」

13回目の沖縄だという若い女性から聞いた。

市場の各店の人は商売熱心である。

山羊肉の上原商店の女主人は山羊肉料理の講師でNHKの料理教室にも出演していて、その記事が店に掛けてあった。

「沖縄の老人は腰が曲がった人がいない」

そう言われたので、観察したが、確かに少ない。

「本土の人は豚の皮、コラーゲン部分を捨てるが、沖縄ではすべて食べる。むしろ脂の部分を捨てるから、顔に皺ができない。悪玉コレステロールも増えないのです」と、70歳にはとても思えない美しい顔で証明していた。(P)

 上原商店の女主人

沖縄も東日本大震災で観光客が前年の3割減(なかには息抜きで東北の人も来ているそうだ)だという。それでも国際通りには台湾、欧米の観光客も目についた。

 

昼食は公設市場の2階(10軒ほどの食堂がある、1Fで食材を購入して500円払えば、料理をしてくれて食べることもできる)の食堂で食べた。メニューはオリオンビール生中、ゴーヤチャンプル、海ブドウ、豆腐よう、および沖縄そばを食べた。安くて旨い。

 

モノレールのおもろまち駅で新都心といわれる一角にあるヤマダ電機にカメラのCFメモリー購入に行った。被災地に送る電池を探したが、ここでも売り切れだった。ここは道路、建物も新都心と名付けられているように整備されている。人通りは少ないが免税店があるので、観光客が多いのであろう。

 

ゆいレール(ゆい=結い、つまり結束、絆を意味する)で終点の那覇空港駅に向かった。ここに集合してバスで新港に停泊している旅客船に乗船する。自宅から送った宅急便が先に部屋に到着していた。夕食後、沖縄の踊りエイサーを観たあと、床に就いた。翌朝、強風のため本島の国頭村辺土名港(東シナ海側)から本島東側の国頭村安田(あだ)港沖合い(太平洋側)に変更、停泊。

 

4月20日(水)晴

ヤンバルクイナーは次回に持ち越し?

 

沖縄の北部、国頭村(くにがみそん)でやんばるの森ミニウオークツアーに出かけた。

8:50~17:20の行程。東シナ海側の波と強風のため、太平洋側に停泊した本船から通船で安田漁港に渡る。

沖縄の北部をバスで一周した。まず「奥」を通って北端の辺戸岬に行く。与論島がかすかに見える。神秘的なカルスト台地の大石林山が間近かに見える。

そこからリゾートホテル・オクマに行って食事。ここの海岸はCMによく出てくる沖縄の美しいエメラルドブルーの海岸が見られる。(P)

 リゾートホテル・オクマ

最後に目的のやんばるの森ミニウオーク(距離650m)で、亜熱帯の森(イタジーの茂る)の中の木道を歩く。ここに5月末オープンの村営の「やんばる学びの森」が完成、受入れ準備を進めていた。

「運がよければ、早朝、ヤンバルクイナーが観られます」

今回、自然のヤンバルクイナー(1,000羽程度に減っている)は観ることができなかったが、道路にはヤンバルクイナーに注意する標識が目立つ。クルマと衝突事故を起すという。安田漁港の近くの川にヤンバルクイナーが必ず出るスポットがあるという話である。

 夕方、午後5時過ぎに本船に戻る。

 

4月21日(木)晴

 撮影は自由行動に限る

 

宮古島平良港に午前8時、着岸、自由行動とした。午前は西平安崎を通って池間島のに行った。漁港周辺を散策、近くの神社の女性神主が白装束、信者が島に伝わる藍染めの衣服をそれぞれを着て、海岸の砂浜で悪霊避けの線香を焚いて、海に向かってお祈りしていた場面に出くわした。関係者と思われる女性一人がビデオカメラを回しているほかに誰もいない。

「写真撮影してもいいですか」

「どうぞ」

 神主の女性に聞くと、「ねずみなど害虫の駆除を祈っています。これはこちらの行事で毎年、今頃行います」と話す。自治会の会長という男性(30歳ぐらい?)を呼び出し、浜にはえているつる草(グンバイヒルガオ)を体に巻きつけた信者の女性四人が、男性に服を脱ぐように命じ、大声で笑いながら海の水を寄ってたかってかけていた。(P)
池間島で

線香と供え物を漁船に託し沖へ運んでもらって、儀式は1時間ほどで終わった。

一度、本船に戻り昼食をとって、午後は日本都市100選の東平安崎に行った。さすがにエメラルドブルーの海、鉄砲ユリの群生、奇岩、白い灯台(96段の階段を上った場所から見る岬の海岸線も絶景だった)など、すばらしい。

宮古は24日に行われる全日本トライアスロンの選手らが続々と、世界や国内各地から入島して、ホテル、民宿は予約で一杯だった。

「震災の影響で観光は5000件のキャンセル、トライアスロンの出場選手も大幅減です」

宮古のタクシーの運転手が教えてくれた。

 

4月22日(金)晴

西表島に上陸

 

本船から通船に乗換え、西表島の舟浮へ向かった。ここは全員参加で、午前中は舟浮集落の散策と、グラスボートでサンゴ礁とマングロープを見学、午後から西表島西岸クルーズ。

西表島でイリオモテヤマネコ(100頭ほど生息、夜光性)にはお目にかかれなかった。イシガキ蝶は見ることができた。立派な小・中学一体の学校には小学校生徒3人、中学校1人で先生の数の方が多いそうだ。

「西表島の小中学校で学びたい人は引き受けます」と村長が話していた。

先の戦争では爆撃を受けたが、連合軍の上陸はなかった。沖縄からの疎開地であったという。ここには石垣島を拠点にして来たらいい。昔ながらの風景のある竹富島も石垣島から行ける。

 

4月23日(土)午前中は雨、午後から晴れる(西日本は雨)

再び那覇

 

沖縄・那覇港に午前8時に着く。ほとんどの人はここで下船。ここから乗船す

るお客もいる。私はここから大阪まで3泊4日で奄美大島、種子島に寄港しながら船旅を続ける。

今回の旅でこの日の午前中だけが雨で、後は晴、時々曇りで、天候には恵まれた。(帰宅後、沖縄は梅雨に入り、連日、雨であった)

この日は首里城、金城の石畳など見学後、国際通りで泡盛「琉球の海」、宮古の琉球泡盛「古酒 菊之露」、沖縄グラスを買って午後4時に乗船。

 

 

4月24日(日)晴 

奄美大島では「にほん里100選」へ直行

 

午前8:00奄美大島の瀬戸内町・古仁屋入港。

入港式で地元市長があいさつの中で、古仁屋港の向かいの加計呂摩島緒鈍のデイゴ並木(開花は5月中~下旬のようだ)が紹介された。直感で、ここに行くことを決め、地元観光案内の人に行き方を聞いた。

デイゴ並木(開花は5月に入ってから)

「海上タクシーで行ってください。現地でガイドが案内します」

即断した。海上タクシー片道2,500円、ガイド3時間7,000円と言う。オプショナルツアーより安い。

海上タクシーは14名乗りで、団体で乗ると割安になる。10分ほどで加計呂摩島緒鈍に着いた。女性のガイドが軽自動車で迎えに来てくれた。

写真撮影のポイントをつかんでいて、実に丁寧で知識豊富なガイドぶりに感心した。ガイドは島人の誰とも知り合いのようで、あいさつしながら歩いた。その中の一人がゲートボール場を改修していた。

「この島に惚れて、8年前に大阪・尼崎から夫婦で来ました」

 賃貸の自宅(家賃は安い)に案内してもらった。奥さんは野菜づくり、ご主人は豪華客船の模型づくりと、郷土の伝統芸能の踊りを紙粘土で制作、油絵のほか、地元老人会の世話をするなど、すっかり地元に溶け込んでいた。

デイゴ並木(樹齢300年など巨木の並木)はすばらしかった。開花の頃に来たいと思ったが、台風が接近する時期でもあるようだ。イシガキ蝶が飛び交っていた。

サンゴの石垣並木、製糖工場(サトウキビ原料の黒糖)、徳浜海岸(山田洋次監督の寅さんシリーズのロケ地、ライオン岩も見える)も短時間で見て回った。

帰路はフェリーの時間に間に合った。運賃は250円である。

加計呂摩島の人たち、とくに高齢者の顔は魅力的だった。山田洋次監督が寅さんシリーズの撮影で使ったリリーさんの家も残っていた。

 午後から海びらきの会場になっているヤドリ浜にタクシーで行った。ビーチバレー、シーカヤックの体験試乗など、町の家族連れで賑わっていた。海はエメラルドブルーで美しい。

 とくに大島海峡は美しい。

古仁屋港に戻ってくると、一人の男性が声をかけてきた。

「私は大阪の豊中で37年間の勤めを終えたので、時々、戻って故郷の奄美市を拠点に島巡りをしています。改めて故郷は素晴らしいところだと思っています」

大きな荷物とギターを抱えてバスに乗り込んだ。わずかな時の出会いであったが、何か素晴らしい情報を得た気持ちになった。

乗船の前に、地元の誇る黒糖泡盛(奄美限定)を試飲した後、1本買った。

再度、ゆっくり巡りたい島であった。

 

4月25日(月)晴

鉄砲からロケットの島へ

 

最後の上陸である。向いに屋久島が見える。種子島は屋久島とはまったく違う平たい地形である。午前11時、接岸、種子島の南種子の島間港に上陸。中心は中種子である。ここでも独自のプランで行動する。タクシーが中種子(約18キロ)から来るので、観光タクシーを予約すると、高くつく。フリーのタクシーを呼ぶと、乗るところからメーター制となり、半額で済んだ。路線バスは少ないが、どこまで乗っても100円である。

島間港から熊野レクレーション公園に行った。ここは海水浴場のため、この日は人影がまったくなかった。そこは実に美しい海岸である。熊野レクレーション公園からぶらぶら歩いて、小さな集落に着いた。そこへ循環バスが来たので、乗った。

乗客は朝の学童、その後の年寄りの病院通いが大半で、午後2時頃はほとんど乗客がいない。

バスガイドよろしく、いろいろ土地の話を聞けた。中種子の中心である野間まで乗り、そこでタクシーに乗換えて本船に帰った。

船は定刻通り17:00出港、一路、大阪港に向かった。

 

4月26日(火)晴

大阪南港に

 

午後5時に大阪南港に無事、着いた。ここで今回の旅は終わった。

 

旅を終えて

食べ物は泡盛も含めて食材が豊富で美味しかった。大きな魅力である。それと海の美しさはセイシェル、イースター島、タヒチと比較しても遜色がない。また、来たいところだと感動した船旅であった。次からは目的の島を絞ってレンターカーで巡るのが一番、良いと思った。(終わり)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(岡田 51日)







 


4月の日記2

 今回は後の方に面白いコラムがありますので、一応、最後まで目を通していただければと願っています。

…私の「人生道場―独人房」は転載してもらっても結構です。

 

 

●…近況・緊急報告

 

◎…今回は、多くの方から原発事故に怒りを込めたメールをいただきました。その主なものを以下に紹介したいと思います。

これからは国民一人ひとりが、エネルギー確保について選択を迫られるでしょう。

 

それはいままでのような快適な生活が保証されないことも起こり得ることを意味します。そして格差社会は一段と進み、陰湿な社会になる心配もあります。一方で、いたわり、まじめで勤労な日本人に戻る可能性もあるかもしれません。

 

快楽(世界の国から見たら)に酔いしれてきた日本人、とくに若い人たちが、どう判断するかだと思います。

 

私の見た桜

 

 ◎…桜の開花が始まりました。4月に入って時間があれば、桜の景観撮影に出かけました。11日の京都・原谷苑(しだれ桜)を見収めにしようと思っていますが、どうなりますか。

 

 桜前線は北上しますが、同じ奈良でも北部、南部(宇陀地区)と咲いているところと、遅咲きのところがあって、がっかりすることもありました。いくつか写真で紹介します。

 

●…原発関連

とにかく私のところにも原発関連のメールが増えました。そのいくつかを掲載しますが、中にはどこまで信じられるかと思うものもあります。これは読む側の判断力も必要です。

また、事態が刻一刻と変わりますので、そのあたりも含んでお読みください。

本当に腹が立つ

◎…田原総一朗のBS番組「激論!クロスファイア」で最近、登場した原子力委員会専門委員の二人はひどすぎる。

とくに32日の東大教授(原子力工学)は「米国は30年間、原発を作っていない、フランスは沸騰水型(福島原発)を一基も持っていない。日本の技術はむしろ最先端を行っています」と発言した。

そこまで言うなら原子力委員会専門委員の周知を集めて、収束させる手立てを示すべきだろ。日本は核燃料の再処理ではフランスに依頼してきたのに、そんなに偉そうなことが言えるのか、と思ってしまう。

偉そうなことを言うな。こういう連中が原子力委員会を牛耳っているのだろう。今後はメンバー一人ひとりを検証すべきだと思う。

とくに東京電力と癒着関係にあったかを暴くべきであろう。(岡田)

 

反原発派の学者たち

◎…小出 裕章(こいで ・ひろあき)氏の講演等のブログを下記に転載します。反原発の一人ですが、40年間、原発の危険を訴えてこられました。そのことには敬意を表しますとともに、話が非常にわかりやすく、原発の危険について理解が深まります。彼のブログからは講演も聴くことができます。

ただ、反原発だけでは、日本のエネルギー政策をどうすればいいのかという部分が欠落します。原発なしでエネルギー政策を語るなら、今日の日本の近代化は違った方向に行っていたと思われます。

無資源国の日本が安定した電力エネルギーを確保する道は水力、太陽光、風力といったソフトパスだけで賄えるのだろうか。仮に賄えるとして、そのコストはどれくらいになるのか。

彼の全ての考えを知らないので何とも言えませんが、日本人の価値観、生活スタイルを大きく転換(かなり節約した形)しなければ、実現できないと考えられます。それに国民が耐えられるのかどうか、原発の安全性問題は、これから国民にその本音を求めるように迫ってくると考えられます。(岡田)

※小出 裕章氏のプロフィール

京都大学原子炉実験所助教。1949年東京都生まれ。72年東北大学工学部原子核工学卒業。74年東北大学学研究科原子核工学科修了。74年から現職。伊方原発訴訟住民側証人。著書に『放射能汚染の現実を超えて』、『隠される原子力 核の真実』、共著に『原子力と共存できるか』など。

●…友人から送られてきた「小出 裕章氏の主張の概要」(43日)

 

「皆様、昨夜、小出さんは、もうすぐメルトダウンが起こる、とはっきりおっしゃっておられました。風の向き雨によって、それがどこに高汚染地帯が生まれるかは分かりません。それから、今日、福島瑞穂さんが、浜岡原発に原発を止めるよう、申し入れに行かれるそうです。それから、4月3日に京都で原発を止めて欲しい、というデモがあります。私と娘は行きます」

 ※京都で脱原発のピース・ウォーク。
http://pwkyoto.com/
http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk

YouTube - 【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』

2011321... 【転載歓迎】 (これをご覧になられた方へお願いがあります。あなたの家族や友達など 大切な人に伝えて頂けないでしょうか?このバトンが日本中に回ることを期待しています ) 小出裕章さんが【原子力の専門家が原発に反対するわけ】.

◎…3/31、今日も毎日放送ラジオ、たね蒔きジャーナル、本日はアナウンサー、千葉猛さんの司会による番組で、小出裕章先生のお話がありました。

 福島第1の海でヨウ素が4385倍という値、原発の内部で原子炉自身が破壊、融けており、放射能が出ており、格納容器も破損していて、タービン建屋にも汚染水が出て、トレンチ(水を漏らさない構造ではない)に出たら海へ流れるしかないということです。除去しない限り、海に出るのです。これから放射能の濃度は高くなり、減らすには、トレンチから水を抜くことであり、作業にかかっているが、時間がかかるほど漏れる水は増える、タンクがないからどうしようもない、タンカーを連れてきて水を移すしかない(タンカー会社が拒否、こんな時こそ政治の出番である)、タンカーを調達する(2度と使えないが)必要ありとのことです。

 リスナーより、飯舘村の土からIAEAの基準の2倍が出た件について質問があり、これに小出先生はとんでもない政府の言い分であり、日本の法律で放射線管理区域の100倍!小出先生のような特殊な仕事をする人が、飲み食い、寝てはいけないところの100倍であり、そんなところですぐに影響が出ないという政府は何かという批判がありました。IAEAの組織すら原子力推進組織であり、それすら日本政府を批判している、日本政府の対応はあまりにひどいとのことでした。

 

屋内退避のところではないが、コンパスで10km30kmではない、風の吹いているところになる、この固有名詞を出さなかったが、汚染されているのが分かったら、行政はすぐに動かないといけない、それが出来ないのが、日本なのだということです。同心円の避難範囲見直しは当たり前ということです。

他の手段はもちろんある、時々刻々どう放射能が拡散するかは計算できる、そのためにスピィーディにやる、それを分かって決め細やかに対応しないといけないのにやっていない、原発は絶対安全、住民に被害を与えないと言って
来た延長であるということです。

また、原発周囲に数百対の遺体があるのに、放射能汚染で持ち出せない、これは、ちゃんと運んで、遺族とともに被曝を伴いつつ、送るべきとのことでした。それはやらなければいけない、飯館村の人を避難させるのと同じ、何が人間にとって大切なのか、ということでした。

 東電の社長が入院、会長は津波対策をあまり感じていないのですが、個人の感情は入れたくないが、恥ずかしい人たちだと、この期に及んで何を、ということです。

 福島原発と同じ原子炉での電源喪失で危険であるとアメリカが30年近く前に指摘していたのですが、それは昔からみんな知っていた、それなのに改善していない、だから対策を取らないといけないと小出先生他が言ってきたのに、日本の国、電力会社はそんなことは起きないと言って来たのです。

そんなことを考えたら原発は建てられないからなのです、そういう事故を「想定不適当事故」と言っていた、起きないから考えないと言ってきたと言うのです。想定不適当事故は1975年以降、36年前から使われてきた、しかし現に起こっている、想定不適当と言われてきたということで、シビアアクシデントと言われる(過酷事故)、日本ではそんなことを考えなくていいとされてきたと言うのです。それを考えると原発は出来ないのです、だから都会に原発を建てなかったのです。

 フランスへの期待が巷にあり、協力すると言うのですが、全く期待できないというのが小出さんの見解で、原発の最大先進国がアメリカ、それで事故が起こり、それを利用してフランスが儲けようとしているとの見解でした。フランスに技術があるなら見せて欲しいということです。国際的な協力は、ロボットは、放射線量の高いところで測ってくるだけであり、ポンプの修理、配線をつなぐことは出来ない、最後は人間がやらないといけないとのことです。規定の仕事しかロボットに出来ない、今の福島では想定外のことが起こっている、大変な過酷なことであると言うことです。

 トレンチに水を運び出せないと、海に流れて海水汚染であり、海産物にもちろん影響が出て、海草は大変な汚染で、なぜテータが出てこないのか。今の状況は20日も経ち、事故が起きて以来、決着(破局になるかどうか)は1週間と思っていたが、今、破局に至るかどうかは分からない、相手が悪すぎる、放射能そのものであり、「放射能は疲れを知らない」、放射能は今まで1日で1/10になるのだが、これからは減らない、福島の人が被曝しながら持ち応えているのに、これからも被曝すると作業をする人のマンパワーが持たなくなる、作業できる人がいなくなり、出来なくなる、それが1ヶ月持ちこたえられるのか、という状態なのです。しかし、原子炉冷却に年単位の時間がかかるが、人が確保できるか不安とのことなのです。避難している人は、何年も避難しないといけないとのことなのです。

 破局は、燃料棒の被服管(燃料の鞘)が破損しているのは、水素爆発ですぐ分かったが、燃料ペレットは融けていないと思っていたのに、プルトニウムが出て、ペレットも融けている、ただし部分的に融けているので、全体が融けたらメルトダウン、水蒸気爆発、原子炉圧力容器が破壊され、放射能の防壁の格納容器もアウトであり、今までの10倍~何十倍の放射能が出るということなのです。その破局を避けて欲しいとのことです。

 毎日新聞の藤田委員は、背筋が寒くなると言われましたが、私も、この話をよくキーボードで打てたなぁと思っております。特に、飯館村のことは深刻です。

 さらに、日本政府のやっていること、某将軍様の国と同じと思いました(泣)。
 小出先生はお怒りでしたが、私も怒っております!

 この内容、私に無断でいくらでも広めてください!転載大歓迎です!

◎…次に武田邦彦氏PDFも参考になります。彼は原子力委員会専門委員ですから「今さら反対だった」と言われても、あまり信用できない。それなら辞任すべきだったのではないかと思う。(岡田)


武田邦彦氏氏のプロフィール

昭和18(1943)63日、東京都生まれ。昭和37(1962)都立西高等学校卒業・昭和41(1966)東京大学教養学部基礎科学科卒業。同年(1966)旭化成工業(株)に入社、(1986)同社ウラン濃縮研究所長、平成5(1993)より芝浦工業大学工学部教授を経て、平成14(2002)より名古屋大学大学院教授,平成19年より中部大学 教授(所属: 総合工学研究所)、高知工科大学客員教授,多摩美術大学非常勤講師、上智大学非常勤講師
 内閣府原子力委員会専門委員、同安全委員会専門委員


 

●…原発関連で、毎日このようなメールが届きます。
ご参考までに・・・。
Japan's Prime Minister calls breach at nuclear plant "grave and serious". This means that there is uncontrolled release of radiation into the environment. The gravity of the situation is expected to far exceed the scale of Chernobyl.

 

According to Dr. Kaku, "If it goes to a full-scale evacuation of all personnel, it means that firefighters are no longer putting water onto the cores. That's the only thing preventing a full-scale meltdown at three reactor sites. Once they evacuate, then we past the point of no return. Meltdowns are inevitable at three reactor sites, leading to a tragedy far beyond that of Chernobyl, creating permanent dead zones in Japan."


日本の内閣総理大臣は、"重大かつ深刻な"原子力発電所で違反を犯しています。これは、環境への放射線の制御されていないことを意味します。事態の深刻さは、これまでチェルノブイリの規模を超えると予想される。

 それはすべての要員の本格的な避難に入った場合は、"博士の角氏によれば、消防士は、もはやコアに水を入れることだけを意味します。これは、3つの原子炉のサイトで本格的な崩壊を防止するためです。いったん、ノーリターンのまま避難しますと、我々は過去のポイントに戻れないです。メルトダウンは、国内に恒久的デッドゾーンを作成し、チェルノブイリのことをはるかに超えて悲劇につながることは、三原子炉のサイトでは避けられないのです。


No, the Amount of Radiation Released from the Japanese Nuclear Reactors is NOT "Safe"

いいえ、日本の原子炉から放出される放射線の量は"セーフ(安全)"でないです。

 

京大原子炉、小出裕章さん 福島原発事故、全文聞き起こ

し(3月23日毎日放送ラジオ・たねまきジャーナル

http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/644.html

今時、カセットテープに録音してから、それを聞きながら書き起こしました。
多少の抜け落ち、聞き間違いはご容赦ください。

水野晶子アナ、毎日新聞(大阪)平野さん解説です。

アメリカのCBSテレビの世論調査の結果「日本の政府は全ての情報を公開していると思いますか?」
 いいやそうは思わない「No」の答えが79%
 日本人も5割はそう思っているののではないでしょうか?

京都市の入荷した茨城県産水菜から360ベクレルのヨウソ、560ベクレルのセシウム検出。いずれも基準値上回る。京都市は集荷停止を指示。いよいよ関西にも。

原発関連のニュースのあと、小出さん登場
水)京都大学原子炉実験所助教小出裕章さんです。こんばんわ。今夜もよろしく。

まず、東京の水道水で乳児の基準値を超える値が出てきたと言う話なんですが、福島第一原発から200㎞もはなれてるというところで、基準値の倍を超える値が出てるのに驚いています。
小)原子力発電所が爆発した場合、風に乗って放射性物質が流れるんです。風向きが悪ければ、風下に入ったら町まちを襲っていく訳で、例えば今月3月15日に福島原発から放出された放射能が東京をずーと汚染していったデータがすでに得られています。もしそういう事実があるのであれば、もう水道水などと何だろうと汚れてしまうのは仕方のない事です。


水)何百キロ離れていたから来ない、というわけでなく、風向き次第なんですか?
小)ヨウソは揮発性の高い物質で、近くで落ちてくれなくて、大変遠くへ運ばれてしまう。セシウムという元素もそうですけど、200㎞離れてるから安心だとかとは思わない方がよい。
水)小出さんご自身が、東京の大気がどのようになってるか、放射性物質が飛んで来てるかのどうかのデータをお持ちなんですよね。これによると、今の大気ていうのはどのような状況なんでしょうか?
小)ごめんなさい、私が測定したのは東京で放射能の濃い雲が届いた15日の1日だけなんです。私が計れたのは。それ以後は実は私は計れてなくて、他は東京都がずっと計っています。そのデータは東京都が公表していますけれど、一番ひどかったのはやはり3月15日だったようです。それが今、水道の中に入って来ている
んだなと思います。
水)わたしなんか、水だけだと思ってるんですけど、それは空気中もあってのことなんですね。
平)これ土壌とか海とか範囲も想像以上に広がっているように思うんですけど、これは現在進行形で放射性物質が飛散していると考えてなくていいんですか。
小)現在進行中で飛散しています。
平)そうですよね。そうであれば、現在工事をしている各号機のたとえば2号機とか3号機の一番危険の度合いが強いと思われるんですけど、どの炉から出ているという見方でしょうかね。
小)ええと、よくわかりません。2号機というのは、すでに格納容器が破損していると東京電力も認めている訳で、そうなりますと格納容器は放射能を閉じ込める最後の防壁なんですが、それがもうすでに破れているとするとそこから恒常的に出ていると思います。
 あと、3号機は今日火災がありましたけど、火災によってあんまり周辺の放射線量が変わらないと言ってますけど、ほんとにそいうなのかな?とちょっと、眉に唾をつけています。
水)今日、3号機で夕方また黒い煙が出たんですね。このことは確か月曜日にも同じような状況がありましたよね。
小)わたし、お話したと思うんですけど、火災になるには着火源が必要ですよね、
水)着火源があるはずと、推測してくださっていたんですよね。
小)そんとき、私は水素しかありえないと思っていたんで、格納容器が破れて水素がでていると、私は推察していたのです。そうすると他の放射能も出てしまうので、火災と同時に放射性物質がまき散らかされたと私は危惧します。
水)これが水素なのかどうなのか、その後わたしもずっと報道の発表を気にしてたんですけど、ないようなんですけど、ないですよね。
小)ないです。
水)わからないままですよね。そのわからないまま今日繰り返されましたよね。小出さんはどのような推察ですか?
小)えーと、今日の場合は月曜日と違って、電源が復活してるんですよね、3号機は。それは電源回復によってどこまで電気を流したのかわからないのですが、不用意に電気を流すとショートすることがあるんです。そうすると、発火ということがあるんです。電気系とからの発火というのは可能性はあると思うんですけど、あいかわらず水素の可能性だって残っていると。
水)ある意味この可能性をつぶしていって原因は何かというのを調べないと、格納容器が破損しているのかどうかわからないと思うんですけど、調べられないんですか?わからないんですか?
小)さきほど、ニュースの中でもタービン建屋5分間いるだけで、50mシーベルトを超えてしまったというのがありました。今回の事故にあたっては、一人の労働者は250ミリシーベルトを浴びてはいけないことになっているのです。もともとは100だったんですけど。100なんかでは到底間に合わないので250まで引き上げてしまった。それにしても25分もいたらそれが超過してしまう。
水)は~。
小)もう大変な被曝環境で作業してるんですね。そうしたらどっかで火事があった、トラブルがあったといってもそれを調べることすらが、決死隊のような感じでいかなくてはならない。そういう状況になっているのです。
水)ふーん。
小)普通の現場ではない。大変なところで仕事していなきゃいけないという状況。
水)もうひとつ、うかがいたいのは土の汚染なんですけども、原発から40キロ離れた福島県の飯館村の土、土壌からですね。濃度の高いセシウムが検出されという発表がありました。これ通常の1600倍という数字なんだそうですが、セシウムが土から検出されるというのはどういう意味なんですか?
小)放射性のセシウムを含んだ雲がですね、流れていって土にくっついたとうことです。
水)はー、これ土にくっついたというのを除去するというのは?
小)土を捨てる以外にありません。
水)土をすてるというのは、どこに捨てる?
小)捨てれないですよね
水)捨ててもなくならないですよね。どっかの土がまた汚れますよね。
小)そうです。同じ事です。
水)土という事は、そこで育てた作物を食べると、口に入れたときに内部被曝になりますよね。
小)もちろん、内部被曝することになります。
小)土の上に暮らしていたらどうなるんですか?今日報道された1キログラム当たり16万ベクレルという値のセシウムですね、これがあるとすると、その土地は放射線管理区域にしないといけない。それは、「放射線管理区域」は、一般人が立ち入ってはいけない区域。日本の法律の基準をはるかに超えている。

平)小出先生、今日枝野官房長官が、きのう私がお聞きした「スピーデイ」による試算結果の報告を受けたと記者会見しまして、原発から30㎞圏外の一部で、100ミリシーベルトになりうる地域もみられるな、と。直ちに避難や国内退避をしなければならない状況とは判断していないと。これは、私は非常に矛盾しているなと。
小)私も矛盾していると思います。
平)これ~、どうなんですかね?30㎞圏外の人たちもやはり深刻になんらかの措置をとらなければならない事態になってるんじゃないかと。
小)もちんそう思います。日本の法律も、世界の法律もそうですけれど、放射線を被爆するということは、あらゆることで危険なことであるということを大前提にしているわけですね。だから労働者の場合は1年間にこれ以上浴びては行けないという基準を決めて老いる訳で、一般人も基準を決めている訳で。
 一般人が浴びてはいけないというのは、1年間に1ミリシーベルトという値なんです。それがすでに100ミリシーベルトを超えてしまっているというのは、とてつもないことが起きていると考えないといけない。「直ちに、なんとか」と言っている場合ではない。と私は思います。
平)諸外国、例えばアメリカが80キロ圏外というのは、まっとうな判断ですよね。
小)そうです。
水)ただ今すぐ退避を広げるというと、まあパニックにになる人もいるんじゃないかと心配しますが。
小)私もそう思います。それはもう苦しい事です。
水)納得のいく説明があってできることですね。これは。 
小)でももう説明のしようがないんですよね。許容限度を超えた被曝というのが、ものすごく広範囲で広がってる訳ですし、40キロも離れた飯立町では、放射線量の管理区域(一般人立ち入り禁止区域)にしなければならないほどの土地の汚染が起きている、ということになると並大抵なことでは避難とか、そういう対策をとりようがなくなってきている。
水)福島の飯立村のセシウム、半減期30年なると教えていただきましたね。ことの深刻さが日ごとに少しずつ感じられているのですが、原発には外部電力が通じたり、中央制御室では照明がついたりと、希望的にうけとりたいですが。
小)私もそう受け取りたい。だからといってポンプは未だに動かない訳ですし、3号機の火事というのも、ひょっとして電気を通したから故に起きたかもしれないと伺っているのです。これからどう乗り切っていかれるのかという不安もぬぐい去れずにいるのです。

2011年3月23日毎日放送ラジオ「たねまきジャーナル」21:30~22:30
を起こしました。あーしんどかった。

 

●…いろんな報告が来ています

◎…「心が凍りつき、春気分になれません。エネルギッシュなホームページの記事が勇気をくれます。ありがとう。姪御さんの婚約者が東京消防庁のレスキュウ隊員と聞いて、頼もしく思いました。結婚式に同僚らが押しかける日の到来を早からんことを祈ります」

haarpシステムと言う恐ろしい仕掛けの存在うんぬんに驚愕しました。『深海のyrr(イール)(早川文庫)という海洋冒険サスペンス小説を想起させます。あるいは既読かもしれませんが、そうでなければぜひ読破してみてね。新燃料メタンハイドレート、大陸棚の地滑り、そして欧州を飲み込む大津波、世界の破滅という様相が、日本の現状と二重写しで迫り、慄然とします。人類の英知で、そうならないことを祈るのみです」

※『深海のYrr(イール)』(しんかいのイール(「イール」はルビ)、原題: Der Schwarm)はドイツの作フランク・シェッツィングによる長編海洋冒険小説20084月に日本でも早川書房ハヤカワ文庫3巻(上中下)が出版された。

あらすじ

ノルウェー海で発見された無数のゴカイが、海底でメタンハイドレートの層を掘り続けていることが海洋生物学者のヨハンソンより判明した。カナダ西岸ではクジラ等の群れが船を襲い、クジラの研究者のアナワクが調査を始めた。同じころ、世界各地でも猛毒のクラゲやバクテリアフィエステリア)が潜むロブスターが猛威をふるった。

ヨハンソンとゴカイの調査を続けるボアマンがゴカイによる大陸斜面の崩壊を危惧したが時すでに遅く、ヨーロッパ北部の都市は30mを超える大津波によって壊滅した。ついにアメリカが立ち上がって世界中の科学者が女性司令官リーのもとに集められ、異常事態の原因の調査がはじまった。その矢先、フィエステリアを搭載したカニがアメリカの都市を襲う。

研究者たちの実験、研究の結果、異常行動をとった生物が、共通の物質「形のないゼラチン質」を持っていたことが判明。そして中東国による生物兵器テロ説など様々な憶測が飛び交う中、ヨハンソンは深海の人間以外の知的生命体yrr」による攻撃だというトンデモ理論を展開しどういうわけか多くの賛成を得た。

その仮説を証明するために、一行はヘリ空母インディペンデンスに乗り込みグリーンランド海へ向かう。一方、リーやCIA副長官ヴァンダービルトは、アメリカ合衆国、自らのために密かに計画を進めていた…。

 

●…「こんなビデオが米国在住の知人から送られてきました」

 
現実の日本での物事の進行は、こんなことでしょうか? 武田邦彦先生の言うとおりでしょうね。やりきれません。(内海博司)

※内海博司 Hiroshi Utsumi, Ph. D.
Professor Emeritus Kyoto University
E-mail:utsumihiroshi@1941.mbox.media.kyoto-u.ac.jp
 
 原子力保安院の大ウソ暴露!(関東エリア未放送)
 
   http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas&NR=1
 <http://www.youtube.com/watch?v=gW8pfbLzbas&NR=1>

環境放射線

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=104929246
(環境放射線データベース)
環境放射線を場所、年代別に検索できるサイト(文科省が関係省庁、47都道府県等の協力を得て実施した環境における放射能水準の過去約300万件の調査結果を収録したもの)

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html
(経済産業省原子力安全・保安院 放射線計測値)
各機関、事業者が公表している放射線計測値(モニタリングデータ)等について取りまとめております。

放射線被ばく・放射線影響・放射線の基礎知識等

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/knowledge/index.html
((財)電力中央研究所 放射線安全研究センター 放射線Q&A)
・自然放射線のよる被ばく、線種、人体への影響、CTスキャンの影響、ホルミシスなど

http://www.nirs.go.jp/index.shtml
((独)放射線医学総合研究所)(3月14日から情報掲載)
・放射線被ばくに関する基礎知識(1〜4)Q&A形式:周辺住民が気をつけること、放射線の人体影響、避難について、水道水、野菜の汚染、被ばくについて、除染とは何か、安定ヨウ素剤の説明 など
・「放射線被ばく電話相談窓口」開設案内(文科省電話相談窓口のリンク)

http://www.jaea.go.jp/jishin/page.html
((独)日本原子力研究開発機構)「原子力緊急時支援・研修センター」に、福島原発事故の原子力災害に関する放射線安全・健康相談のホットラインが開設
※各拠点の状況、事故への対応状況(人的派遣、資機材提供)および各拠点のモニタリングポストにおける線量率の推移を掲載

http://www.aesj.or.jp/
((社)日本原子力学会HP)「東北地方太平洋地震における原子力災害に関する情報」を開設
・ 原子力災害について、被ばくの仕方と人体への影響、遠隔地被ばくについて、食と住居についてなど

http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=911
((社)日本医学放射線影響学会)放射線被ばくなどに関するQ&A(3月18日開設)
・放射線の人体影響(特に妊婦、子供)、効果的な除染対策、水の汚染、被災地から避難してきた人の受け入れ時注意点など)

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/rb-rri/gimon.html#Q7
((社)日本放射線影響学会会員有志によるサイト 3月18日開設)
代表:京大原子炉実験所 放射線生命科学研究部門 渡邉教授)
・福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口Q&A
(放射線人体影響、食品、水の汚染、汚染地域の拡大について、発ガンリスク、線量についてなど)

http://www.rerf.jp/fukushima_qa.pdf
((財)放射線影響研究所)福島第一原子力発電所事故について よくある質問Q&A
・ 放射線の基礎知識、除染、人体影響、内部被ばく、ヨード剤 など

http://radi-info.com/
(日本保健物理学会の会員を中心とした有志によるHP)
・放射線防護、放射縁影響の専門家で構成する「日本保健物理学会」監修(3月25日)
・専門家が答える暮らしの放射線 Q&A(放射線の人体影響、水、食べ物への影響など)

 

環境放射線

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top?pageSID=104929246
(環境放射線データベース)
・ 環境放射線を場所、年代別に検索できるサイト(文科省が関係省庁、47都道府県等の協力を得て実施した環境における放射能水準の過去約300万件の調査結果を収録したもの)

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/monitor.html
(経済産業省原子力安全・保安院 放射線計測値)
各機関、事業者が公表している放射線計測値(モニタリングデータ)等について取りまとめております。

放射線被ばく・放射線影響・放射線の基礎知識等

http://criepi.denken.or.jp/jp/ldrc/knowledge/index.html
((財)電力中央研究所 放射線安全研究センター 放射線Q&A)
・自然放射線のよる被ばく、線種、人体への影響、CTスキャンの影響、ホルミシスなど

http://www.nirs.go.jp/index.shtml
((独)放射線医学総合研究所)(3月14日から情報掲載)
・放射線被ばくに関する基礎知識(1〜4)Q&A形式:周辺住民が気をつけること、放射線の人体影響、避難について、水道水、野菜の汚染、被ばくについて、除染とは何か、安定ヨウ素剤の説明 など
・「放射線被ばく電話相談窓口」開設案内(文科省電話相談窓口のリンク)

http://www.jaea.go.jp/jishin/page.html
((独)日本原子力研究開発機構)「原子力緊急時支援・研修センター」に、福島原発事故の原子力災害に関する放射線安全・健康相談のホットラインが開設
※各拠点の状況、事故への対応状況(人的派遣、資機材提供)および各拠点のモニタリングポストにおける線量率の推移を掲載

http://www.aesj.or.jp/
((社)日本原子力学会HP)「東北地方太平洋地震における原子力災害に関する情報」を開設
・ 原子力災害について、被ばくの仕方と人体への影響、遠隔地被ばくについて、食と住居についてなど

http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=911
((社)日本医学放射線影響学会)放射線被ばくなどに関するQ&A(3月18日開設)
・放射線の人体影響(特に妊婦、子供)、効果的な除染対策、水の汚染、被災地から避難してきた人の受け入れ時注意点など)

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/rb-rri/gimon.html#Q7
((社)日本放射線影響学会会員有志によるサイト 3月18日開設)
代表:京大原子炉実験所 放射線生命科学研究部門 渡邉教授)
・福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口Q&A
(放射線人体影響、食品、水の汚染、汚染地域の拡大について、発ガンリスク、線量についてなど)

http://www.rerf.jp/fukushima_qa.pdf
((財)放射線影響研究所)福島第一原子力発電所事故について よくある質問Q&A
・ 放射線の基礎知識、除染、人体影響、内部被ばく、ヨード剤 など

http://radi-info.com/
(日本保健物理学会の会員を中心とした有志によるHP)
・放射線防護、放射縁影響の専門家で構成する「日本保健物理学会」監修(3月25日)
・専門家が答える暮らしの放射線 Q&A(放射線の人体影響、水、食べ物への影響など)
(更新情報はtwitterでもフォロー)

http://www.c-technol.co.jp/urge-faq-2011-03-16.html
((株)千代田テクノル)
 緊急情報:東京電力の福島原子力発電所の事故で心配されている方への情報提供(3月16日開設)
・放射線の基礎知識 Q&A(健康被害、汚染と被ばくの違いなど)
・関連情報のリンク(日本アイソトープ協会、茨城県教育委員会(学校における原子力防災マニュアル)、安心科学アカデミーなど)

http://www.jaero.or.jp/data/02topic/2011eq.htm
((財)日本原子力文化振興財団)
・トップページに東北地方太平洋沖地震に関するページを開設
(放射線の基礎知識、参考WEBサイトにリンク(厚労省、放医研、経産省、首相官邸、東電、原子力機構、電事連など)(食品の安全性、人体影響、地域の放射線量、発電所の状況、避難状況、原子力、エネルギーに関する情報)

水道水・食品への影響

http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/seisan_situmon.html
(農林水産省)(よくある質問と回答)
・「東北地方太平洋沖地震に関する情報」の中に、食品に関する放射性物質による汚染や安全性についてのQ&Aページ

http://www.maff.go.jp/noutiku_eikyo/index.html
(農林水産省)関係省庁へのポータルサイト

http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf
((社)日本産科婦人科学会)トップページに「東日本大震災に関わるお知らせ」開設
水道水についての案内を掲載(3月24日) (水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内)

http://nfri.naro.affrc.go.jp/topics/20110322.html
((独)食品総合研究所)「原子力発電所被害による食品への影響について」トップページに情報提供
・放射線の基礎知識、農産物等への影響とモニタリングについての情報提供サイトへのリンク
(食品安全委員会、放医研、産総研、厚労省、農水省、文科省、消費者庁、各自治体など)

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food/servlet/food_in/
((財)日本分析センター 食品と放射線)
・いろいろな食品の放射能のレベルを都道府県別に調べることができるサイト

http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/servlet/food2_in/
(財)日本分析センター 食品から受ける放射線量(預託実行線量)
・体内の放射線から人体がどの程度影響を受けているかを知るための放射線量(預託実行線量)を調べることができるサイト

http://kuaeri.ned.kindai.ac.jp/
(近畿大学 原子力研究所HP)「原子力に関する電話相談窓口」を開設(3月23日)
・ 原子力学会関西支部、日本保健物理学会等の有志の協力を得て福島原発に係る相談を受け付け
(相談内容:発電所の状況解説、被ばくなど健康被害等に関する相談)

http://www.who.or.jp/indexj.html
(WHO HP(日本語))「よくある質問」Q&A
・ 日本の原子力問題(放射線の健康被害、電離放射線の解説、公衆衛生措置、個人の防護対策、ヨウ化カリウム剤の解説、汚染された食品の健康被害、原子力緊急事態におけるWHOの役割など)
・ 日本の核危機以降の食品汚染の懸念(懸念とはなにか、食品の汚染除去、食品中の放射能に関する国際貿易規則、ヨウ化カリウム剤の代替品など)

http://311sra.ecom-plat.jp/
(一般社団法人 日本リスク研究学会 「災害対応特設サイト」)
・ 「原発災害に関するQ&A」:食べ物、水の放射能汚染、防護について情報提供をしている国際機関について

 

●…これからの報告は信じられるか?と、疑問がつきますが、とにかく内容がすごいのです。

 

◎…ベンジャミン・フォールドという男(ジャーナリストですが、本当の正体はわかりません)

これは米国で起きた9・11の真相究明国際会議 イン 東京を収録した「You Tube」

(日本語)

別な情報では「9・11」の映画を作っていたが、本当に起ってしまったので、上映を中止したという話です。とにかく見てください。

http://video.google.com/videoplay?docid=3979595662933728686#

s it true?」と、送り主のコメントが付いていました。

 

◎…次は緊急特集You Tube」東日本関東大震災の真相のテーマで流れています。

 

http://benjaminfulford.com/NewKikutiYumi.html

 

◎…もう一つのビデオと名付けていました

 鳥見実氏の講演(正体不明)

http://www.youtube.com/watch?v=D_-WHF8E_a4&feature=related

◎…下記のビデオはこの前のビデオと大体どう内容のものとありました。・

http://www.youtube.com/user/poppletvch#p/c/4/RpXZ1Aal1NI
http://www.youtube.com/watch?v=xj0SylpdfcE&feature=related
http://benjaminfulford.typepad.com/


●…ある作家からの手紙

 ◎…郵便函に一通の封書が入っていました。もちろん、友人ですからすぐ封を開きました。すると、「原発が気になり一筆啓上させていただきました」とマス目の原稿用紙に古典落語調の話が書かれていました。

 それをワードで起こしたものが以下の文章です。(岡田)

 『ウランのけむり』-福島原発、再臨界へ突入もー

 ―旦さん、こんにちわ。

「おーう、誰やと思ったら…、源やんかいな。まあ、こっち、お入り」

―へぇ、おおきに…。

「血相変えてからに…。どないしたんや?」

―福島の原発のことですがな。水漏れを防ぐちゅうて、しまいには古新聞を丸めて詰め込んでましたやろ?わて、あれを見て、空いた口が…。

「閉まりが悪いのは、おまはんも原発も、よう似とる。所詮は『覆水、盆に返らず』というてな、モグラ叩きみたいなもんや」

―ほな、あの水は、もうとまりまんへんのか?

「止まらんな。釜の中が、カッカッと燃えとるから、鎮めようと思うたら、治まるまでどんどん水をぶっかけないといかん。だがなぁ、地震と津波で、あっちゃこっちゃが傷んでおるから、また、別の所から漏れ出してきよる」

―蛙のツラに、しょんべんでんな。

「蛙に、小便かける奴なんかおらんでぇ…。そんなことしたら、蛙が怒ってきよるがな」

―せやけんど、原発は怒ってまっせぇ。

「怒ってるとも…。顔を真っ赤にして怒っとる。いまや、炉心のウランは、ペレットを突き破り、止めたはずの燃料棒が溶け出しておるのや」

―それ、どうして解りまんねん。

「考えてみよ、建屋の外には国の決めた基準の何百万、何億倍の放射性物質が飛び出しているちゅうことは、明らか(・・・・)()再臨界(・・・)が起きた、ということや」

―サイリンカイ?

「わからんかい。あの壊れた原子炉の中で、再び(・・)核融合(・・・)反応(・・)()起こった(・・・・)、ということや」

―核融合反応と申しますと・・・。

「うーん。あのな、われわれが恩恵を受けている「お日さん」、あの太陽は質量の70%が水素で、その中心部では1500万ケルビン(K)、2000億気圧という超高温、超気圧になっておる、とせんか…。すると、そこでは水素原子と原子核同志が衝突して融合してだ、ヘリウム原子の原子核ができよる。ほて、水素1グラムが核融合を行うと、0993ミリグラムのヘリウムが作られてだ、残りの007グラムは莫大なエネルギーに変換されるのじゃ」

―旦那、その莫大なエネルギーちゅうのは、もうちょっと、わかり易くいうと…。

「そうやなあ、その莫大なエネルギーというのは、100ワットの電球を230年間も灯すことができる、ちゅう代物や。つまり、太陽では1秒間に約6億トンの水素が核融合を起こして、原子爆弾4兆個分のエネルギーを放出しておる、というわけや」

―その「小型」が、あの原発でっか?

「小型ちゅうても、ケタが違うがなぁ。もとは、天地創造の神が創った仕組みを人間界が真似たもんやから、一旦緩急があったら、テコでも及ばんちゅうやつや」

―いま、福島で、てんやわんや、やっているのは、それだすな?

「そうよ。核融合ちゅうのは、天が創った原理やから、次々と目にモノを見せられんと、抑えようがないわな」

―この先、どうなりますのやろ…。

「そやから、さっき言うたやろ。あの原発は再臨界に入っておる、と。そやから、溶け出したウランが燃え尽きるまで、付き合わなしゃない、というこっちゃ」

―旦那、そんな無責任な…。

「無責任なのは、人間さまや。原発が何かの弾みで怒り出したときに、どう(なだ)か、ちゅ段取った

―なっめとったんでな?

「そう思うでぇ、お上も、学者も、業者と一体となって、釈迦力に推進してきよったからな。神の啓示のような反対の声までねじ伏せてきよったというでぇ」

―それも、この後に及んだら『あとの祭り』でんな?

「目が醒めた頃には、大和の国の野山も川も海も、放射能の被害でにっちもさっちも行かんようになっとるやろう」

―それが解かっていたら、百万力を借りてでも、何とか手を打たんと、あきまへんなぁ。

「あかんねぇ。所詮は『快力ウラン対人力の勝負や。人間に軍配が上がるはずはない」

―怖いでんなぁ…。

「怖いよ。そのにうちに1号機辺りから再び水素爆発が起きよる。見てみぃ」

―それ、何で解りまんねん。

「そら、そうやろう。国の基準の何千倍、何億倍の放射性ヨウ素やセシウムが炉心の外へ漏れ出しているちゅうことが、すべてを物語っている、ちゅうもんや」

―えらいことになりましたなぁ…。

「そうやでぇ、史上空前のとてつもない出来事や」

―国は、それを、なんで国民に知らせんのでっか?

「パニックを極度に怖れとる」

―しかし、放っておいたら、日本が沈没しまっせ。

「汚染が島と化したら、世界の国々が寄り付かなくなってしまうやろ、そうなったら、全巻の終わりや」

―旦那、脅さないでくださいよぉ…。

「ハッハッハッ…。これは、夢や、夕べ見た悪い夢が、ふいっと蘇ってきたのや…」

ひと息ついた隠居は、煙草に火を付け、吸い込んだ。やがて吐き出した白い煙は、ゆらりゆらりと放射線を描きつつ、短冊状に広がって行った。(45日)

●…一市民の嘆き

 

原発問題は、本当に困ったものです。風評被害も含め被害が広がるばかりです。私は20年ぐらい前に、科学技術部で原子力を担当したことがるのですが、そのとき原発は3重4重のバックアップシステムになっているので「絶対安全」とうことを耳にタコができるほど聞かされました。

 

私もそう信じ、エネルギー資源のない日本では原発が絶対必要だと思ってきました。しかし、今回の事故では3重どころか2重のバックアップシステムもありませんでした。

 

タービン建屋の電源がだめになり、熱交換器が作動できないため、燃料を冷却できず苦労しているわけですが、3重4重のバックアップというならタービン建屋だけでなく、原子炉建屋などもっと頑丈なところにも電源装置をいくつか設置して置くべきではなかったのではないでしょうか。

 

それともう1つ、私がおかしいと思ってるのは、日本は「ロボット大国」「ロボット先進国」といわれている割には、今回の事故でロボットが登場してきません。フランスから提供されたのですが操作できる人がいなかったようです。

 

「2足走行ロボット」「話ができるロボット」「人間の考えていることを理解するロボット」など、先端()のロボットの開発を行っている割には、肝心な時に役に立つロボットは日本にはありませんでした。劣環境下で作業ができるロボットの開発は、そう難しいことではないと思います。何の役に立たない、一般の人に受けの良いロボットの開発競争に明け暮れる前に、もっと大事な時に役に立つ実用性のあるロボットを開発すべきだと思うのです。

 

特に、税金が投入されている公的研究機関や公立大学では。「技術立国ニッポン」「技術先進国ニッポン」「技術力を誇るニッポン」と言われるいるわが国の技術が原子炉から流れ出る水さえも止められない現状に、私はがっかりすると同時に、無性に怒りを覚えるのです。

 

原発、井戸端談議

◎…政治家や東電の偉い人、何で義援金を送らんのや。

◎…鳩山なんか、数十億円出してもバチガ当たらんのに…。

◎…大企業は1社2億円の横並び、何億円以上もの報酬を得ているのだから、個人でも出すべき、経済人は若いゴルファーや芸能人以下ですな。

◎…東電の清水社長、ノイローゼという話でっせ。

◎…電力会社はメーカーには任せないが、「彼らは何も知らないのに」とメーカーの技術者は裏で陰口をこぼしている。

 

●写真三昧

44日~8日までの時点で確認した桜情報ですが、同じ地域でも地形によってバラバラに咲いています。とくに驚いたのは有名な宇陀の又兵衛桜(7日の時点)や兎田野(うたの)、滝谷は蕾状態で、見ごろは1週間後であろうと思われます。

 

4月1号のHPで紹介しました山の辺の長岳寺や明日香の桜は(7日の時点)で、見ごろでした。4日頃のものは生駒・枚岡公園(8分咲き)、大阪府園地・室池、星田、くろんど池(12分咲き)、貝塚・水間寺(8~9分咲き)、京都・広沢池(ほぼ満開)、岡山・後楽園(2~3分咲き)といったところです。

一部、写真を掲載します。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。







訂正:原発の種類の箇所で「沸騰水型軽水炉(BWRは日立―東芝で担っています」が正しいです。訂正して、お詫びします。(31日15:00以前に読まれた方へ)

 

●近況・雑感

◎…3月から4月は梅に続き、桃、桜と陽春の季節を迎えました。各地で撮った花の写真を貼り付けますので、行けなかった人は、この写真でその一端を感じ取ってください。(写真については下記にも)

 ◎…4月から「新・現代家庭考」という題で初めて小説に挑戦します。先が見えない駅に向かって発車しました。

 

 震災関連

 

 原発神話の崩壊

 

 ◎…もう原発事故を語ることにうんざりしています。想像した通り、政府や東電、専門家(原子力安全委員会)の多くが本当のことを語らなかったことが明らかになってきたことです。東電の会長が不安定な状況が続いていると語っているのに、学者(原子力)は「落ち着いてきている」(NHK)と、深刻な事態と受け止めていない発言がいまも続いています。メディアの中にはその点を追求し始めてきていますが…。

 

 困難に直面した時

 ◎…ただ、東電社長の清水正孝氏はほとんど、顔を見せないと思ったら、入院している情報が届いた。現地にも行かず、入院するとはどういう病名か聞きたい思いだ。大手のトップはいつも窮地に追い込まれると、病院に駆け込む傾向がある。JR事故でもそうだった。仮病に近いことだったら卑怯者のレッテルを貼られるに違いない。

 代わりに330日になって、会長が記者会見「福島原発は廃炉になるだろう」と、決断を伝えた。恐らく、会社では社長以上に権力を握っているのだろう。多くの大企業の構図である。それにしても清水社長は情けな過ぎる。同情の余地はない。

 

あまり語られていないが…

◎…現在、日本で稼働している原発は大きく分けて2種類(下図)ある。西日本と東日本の周波数が違うことは、今回の計画停電で知った方も多いと思いますが、原発は大きく2グループに分かれています。

 

 福島の原発は沸騰水型軽水炉(BWR)で、日本では、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力の原子力発電所がこのタイプ。もう一つは加圧水型軽水炉(PWR)で、日本では、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力、日本原子力発電がこのタイプ。

 このことを原子力関係の人はほとんど語りません。私は秘かに加圧水型軽水炉(PWR)の方がより安全性が高いのではないかと思っています。東電が怖くて大きな声では言えないでしょうが、PWR関係者はほくそ笑んでいるのではないかと、想像しています。

 

 日本が原発技術を導入する時に、東電と関電が主導権争いを演じ、原発メーカーも三菱重工と日立―東芝グループの二つにわかれ、全国の電力会社の争奪戦がありました。結局、周波数の違いと異なり、上記のような分布になっています。

 沸騰水型軽水炉(BWRは日立―東芝で担っていますが、両社の設計思想、安全思想が完全に一致しているとは思えないことです。ここにも弱点を感じています。

PWRは三菱重工が製造しています。東芝は、ウェスチングハウス(WH)を買収し、

いまはPWRもつくれるようになったことになっていますが、もちろん、まだ1基も製造

していません(その炉もAP1000というWHと三菱重工が共同開発した炉です)


 

 最近、専門家の意見を聞いていて腹が立つことがあります。それは格納容器や圧力容器は頑丈な鋼鉄製でできていたが、いくつもの配管が通っていて、溶接の継ぎ目から漏れることは考えられると発言し出したことです。当初は「鋼鉄製だから大丈夫」としか言わずに、放射能漏れの水が溢れて初めてそのことに言及するなど、どこまでも卑怯なのです。

以下の図と説明はインターネット「原子力発電のしくみ」から引用。

 

沸騰水型軽水炉(BWR)のしくみ



原子炉を冷やす冷却材は普通の水(軽水)です。

原子炉内を流れる1次冷却水を直接沸騰させて、その蒸気でタービンを廻しています。

放射能で汚染された1次冷却水を直接利用しているため、事故の際に放射能漏れを起こしやすいし、タービン室なども汚染されます。

このタイプの原発の弱点は、冷却水を循環させる再循環ポンプの故障が多いことです

加圧水型軽水炉(PWR)のしくみ

原子炉を冷やす冷却材は普通の水(軽水)。

原子炉内を流れる1次冷却水を直接沸騰させず、2次冷却水を沸騰させて蒸気をつくる。

2次冷却水は(正常なら)放射能で汚染されていない。 1979年に大事故を起こしたアメリカのスリーマイル原発や、1991年2月9日に放射能漏れ事故を起こした美浜原発もこのタイプ。

メディアウオッチ100の発足

◎…最近のメディアの不甲斐なさを嘆いて、「メディアウオッチ100」が立ち上げられました。この1カ月間「メディア関係者の皆様、当会同人、賛同者にご紹介頂いた皆様に試験配信をしております」ということで、私のところにも試験版が配信されています。
 その多くが新聞社OBで、さすがに組織を離れると、(私も同様ですが)鋭い切れ味のコラムが目立ちます。試験配信後は有料になります。会員も意見を述べる機会があると思います。

関心のある方は以下のところへ問い合わせてください。

「メディア評価研究会 事務局」
メディアウオッチ100」(mediawatch100
  編集・メディアウオッチ100人会
  発行・(株)メディア評価研究会
    〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町317-209
    電話・FAX 03-5261-3514
お問い合わせ、ご意見:mediawatch100-kaiin@nifty.com 

 

初の救援依頼

◎…福島原発から60キロ離れたところに住んでいる友人から「単1の乾電池を10個送ってほしい」と、初めて救援依頼のメールが届いた。大阪のスーパーでも「ペットボトルの水おひとり1本」と、張り紙が出ていたので「乾電池も手に入らないかもしれない」と不安が過った。

さっそく、近くの電気店に電話すると、4個セット2箱のみお分けすることができます」との返事。とりあえず、これを送ることにした。

メールには「豆腐、卵、納豆、牛乳も一人一点の制限があります。牛肉と魚は食べられます」とありました。これから長丁場の苦労だと思えば、やりきれない。

 

アメリカの友人からのメール(326日) 


恐ろしい発想


◎…強大地震を起こす技術が随分前から開発され知られていましたが、それが利用されていることは未だに信じられません。このビデオで言われていることがもし本当だとすれば恐ろしいことです。(あくまでも陰謀論だと思って読んでください)

 

Is this possible? You decide!

http://www.youtube.com/watch?v=YRqcxjdRzGw&feature=player_embedded#at=166


and here's another source:


http://www.youtube.com/watch?v=rP2hlFH8I4s&NR=1&feature=fvwp

Also see these sites: which may have been the result of testing the weapon for specific targeting efficiency

 

http://www.youtube.com/watch?v=nwgVRF4fqy4&feature=related

 

http://www.youtube.com/watch?v=DNyG2dUIx3s&feature=related

HAARPシステムについて

◎…高周波の生体や大気圏への影響を懸念する意見がある。また無線通信の撹乱や人工衛星の破壊を目的とした軍事研究であるとの批判もある。

また、ロシアの軍事専門誌では、HAARPは超強力なビームを生成する究極の地球物理学兵器であるという記事が書かれている。

東北関東大震災 (2011)カンタベリー地震 (2011年)(2010年)ハイチ地震 (2010年)四川大地震(2008)スマトラ島沖地震(2004)などは、自然に起きた地震ではなく、地震兵器であるHAARPシステムを試すためにアメリカが起したもので、HAARPシステムはこれまでに何回も使われているとの陰謀論がある。

 

 

 

●東京の友人からのメール(3月27日)

 

新幹線は無事故だったが…

◎…安全のためには、連日の報道や情報収集はせざるを得なく、決して好転しているとは言えない状況をみると、精神的にはみんな少なからず被害を受けていると思います。余震もずっと続いています。地震酔いも少しあります。
 ただ、被災地の方々のことを思うと、それ以外の人は何も言ってはいけないという気持ちです。

 

計画停電の地域にもまだ入っていないので、電力不足の実感は少ないですが、それでも駅や店の電気が暗かったり、ついていなかったりするのを見ると、今までの明るさは安心感を与えてくれていたのだと実感しています。

 インドから講師を招いてイベントを予定していましたが、中止になりました。その主な理由は、現時点で、インドの日本大使館が、インド人である先生が来日に必要なビザを発給してくれないことです。

 地震以来、発生当日から世界中の海外の友人から携帯やパソコン宛に心配の連絡が次々に入り、驚いたことが2つありました。
 一つは、その報道の共有スピードです。
 発生数時間で、次々に送られてくる連絡、それは日本という国の世界におけるポジションの重要さもあるとは思いますが、瞬時に世界全体をつなぐインターネット、というより、むしろ世界は常につながれたままであるということです。
 もう一つは情報の真偽は別として、その情報量です。
 原発の危機から、水道水のことまで、連日の内容を私たちと変わらず知っていることです。スピードと量と、横にも縦にもベクトルは瞬時に大きく伝わっています。
 頻繁にやりとりする物理的には遠く離れた彼らとのメールは、地理的に身近な近所の人との会話のようです。


 昨年京都にマンションを購入した外国人の友人宅に、オーストラリアから桜を見に来ると言っていた友人も、7月に東京に買い物に来ると言っていた香港の友人も、今年は中止にすると思います。
 

最後に日本の技術を誇りに思えることを知ったので、ご存知かもしれませんがもう一つ。
 今回の地震発生時、88本程度走っていた新幹線はすべて止まり、事故は一つも起こらなかったそうです。

車両の脱線など大きな被害が出たことを考えると、日本は過去の地震から学び、技術を間違いなく進化させているのだとわかりました。このことは少なからず世界を驚かせているようです。

 

写真紀行

写真:奈良・山の辺と明日香

 

 

◎…山の辺の花のお寺で有名な「長岳寺」に3月下旬、訪れました。桜は4月に入ってからですが、梅は残っていました。ここは柿の産地で葉の落ちた柿の木も美しい風景をつくっていました。

 春を告げるツクシが群生しています。

 次回には桜の咲く山の辺を掲載したいと思っています。

 

◎…明日香はいつ行っても和みます。古代の空気が感じられる素晴らしいところです。花桃に囲まれた石舞台を見ていると、古代人の発想の凄さを思い知らされます。涅槃の形に多くの人は魅了されるのでしょうね。

 

◎…4月に入りますと、いよいよ桜の開花シーズンです。写真だけを更新しながらHPを作成しますので、参考にしていただければと思います。

 近くの生駒山山麓の枚岡公園には毎日のように桜を見に行っていますが、331日現在早いところで1部咲きです。

 春を告げるツクシが群生しています。

 次回には桜の咲く山の辺を掲載したいと思っています。

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。





●3月臨時第4号の日記(326日)

 

東北地方大災害に想う

 

●東京の友人との電話会話(324日)

 

 本当のことを知らせば、パニックになると言うが・・・、

 

 「東京は大変だろう」

 「人の気持ちは複雑だと思うが、東京23区内のサラリーマンは普段通り仕事をするしかないし、実際、そうしている」

 「そうだろうね」

 

われわれの周りでもパン、米、ガソリンに続いて、昨日(324日)から水も店頭から消えている状況です。異常な状態が続いていますーというメールが東京の友だちから届いている」

 

 「全体にはそうだろうね。水は以前から大型瓶の天然水を定期的に届けてもらっているので、現在、50ガロン(約187リットル)確保している」

「それなら、いいが…」

 

「ニュージランドの多くの友人から、家を空けておくから日本を脱出してこいよと、メールが届いている」

「外国は放射線汚染を深刻に受け止めているようだね」

「香港のホテルは満杯だそうだ。東京の外国人が逃げているからだ」

「日本政府は本当のことを発表していないと思っているからだよ」

「全てを公表したらパニックになるからだと思う」

 

「そうかも知れないが、先の戦争でも敵にやられたことは発表しないで、いつまでも戦争を続けた。あげくの果てに原爆投下という悲劇を誘発した」

「…」

「原発や放射線の識者の多く(テレビに登場する)が、政府の手先になっているように映る」

「…」

「彼らは燃料棒がメルトダウン、格納容器から高度の放射線漏れを起こしていると言うのに、大丈夫だと繰り返している。メディアも同じで、大本営と同じだよ」

「…」

「騙されるのは、いつも国民なんだ」

「要人、特別な人が東京を出るとお仕舞いかもしれない」

「そうだが、どうしたら日本を復興させられるかを、国民も考える時がきた」

「政府とか東京電力の批判よりも、そちらが先だ」

 

「私が評伝を書いている人は、私財から個人名で1億円の義援金を送ったメールが届いた。いまグループの社員あげて義援金を募っているそうだ。とりあえずやれることは、貧者の一灯を捧げることだね」

 

 

 不信感募る(325日以前のメモ)

 

 今回の原発事故を通じて、東電はもとより政府もまったく信用できないことがわかった。

 その典型的な一例が放射能汚染されたホウレンソウ、カキナ、牛乳についての発表である。「健康にただちに影響はない」「暫定基準値を上回った」と、枝野官房長官が発表したかと思えば、一方で「出荷停止」を発表していた。

 「風評被害をないように」と、政府が訴えるが、風評被害を起こしているのは政府である。マンガチックな事態である。

 

 だいたい、原発事故のコメントは大方のところ、原子力工学の学者がテレビに登場している。彼らの大半は原発推進派だから、自分たちに都合のいい解釈、解説を感じる。

 「安全の範囲」と言うなら、彼らが率先して汚染野采や牛乳を飲めばいいではないか。恐らく、一番、避けている人種であることはこれまでも見聞してきた。

 

 彼らは言う。そういうホウレンソウを毎日、食べ続けても「たいしたことではない」と。バカではないのかと思ってしまう。彼らはホウレンソウ1点で人間が生活するという前提で、コメントしている。

 

 人間は空気を吸い、水を飲み、野菜、牛乳以外に地元産の食料品を食べて生活している。それらトータルでどうなるかということを、地元の人をはじめ、国民は知りたいのに、それには全く答えられない。わからないというかも知れないが、だから不安をもつのであって、それを「大丈夫です」と言うのは事実をきわめて極小化している専門バカそのものである。

 

 コメンテイターは原発神話の信者?

 

 彼らの安全だというコメントを聞くと、いかにも科学的手法に裏付けされているかのように思わせる。科学的手法とは事象を細かく分析して、その中から「安全」のキーワードでまとめているに過ぎない。「危険」というキーワードは確定したものでしか取り入れない。だから、安全という結果が色濃く出てくる。

 

 仮にその結論が崩れると、「想定外」「前提外」という言葉で責任逃れをするように見える。自然の事象は多次元で複合的な方程式を解かなければならない。その未知数は膨大で、グレイのものも加味して結論に導くようにしなければ、ニュートン力学をベースにした単次元思考では、不安は消えない。

 

 かつて有吉佐和子さんが著わした『複合汚染』が甦ったのは、私一人ではあるまい。

 

 金属疲労

 

 3月21日の夜、友人から電話が入った。

 「原発事故で金属工学の識者が出ていないが、どうしてか?」という質問が興奮気味に伝えられた。

 彼によると「1号機は旧いから、経年疲労しているだろう。そこへ海水を注ぐと塩水で酸化され、一段と金属腐食が進むのではないか?」と言うのである。

 

 その指摘に私は的確には答えられない。確かに心配の一つではあるが、恐らく「格納容器や炉心は頑丈な鋼鉄製でできており、核分裂は停止しているので大丈夫だろう」と言うに違いがない。

 

 どなたか、説明してください。

 

 日本の新しいビジネスモデル

 

 福島原発1号機は海面から46m 高台にあるが、今回の津波は50mを超えていることがわかった。

世界に復興を通じて新しいビジネスモデルを構築し、示すことだ。

それこそ、一番の説得材料であろう。

 

 読書

 

『バージョン3

 この本を友人から紹介された。

 今、アメリカで注目されている『Drive』(日本語訳『バージョン3』は、6月に出版予定)で、『週刊東洋経済』の”立ち読み”より概略、わかります。

http://www.toyokeizai.net/shop/...

 

この著書はダニエル・ピンクという クリントン政権で、 ゴア副大統領の主席スピーチライターを務め、 著書「Drive」は、米国で ベストセラーになっています。

 

簡単に言えばモチベーションをパソコンと同様に人間の基本ソフト「OS」と考えると、私たちは、当初の食べるための「モチベーション1.0」から、報酬(アメ)と罰(ムチ)による動機付けの「モチベーション2.0」へとバージョンアップしてきた。
 さらに進化した「モチベーション3.0」が求められるというのである。

 それはアメとムチによる信賞必罰という従来型の動機付けに大きな欠陥があることを指摘し、内なる「やる気」を持続する秘訣を紹介しているという。つまり自発的な動機=ワクワク感だというのである。

 

これがいまや日本の大手企業で大きな関心を集めているそうだ。私から言えば、進んでいる企業では、とっくにそうした動機付けの経営をしており、いまさらの感を持つ。

私の最近の拙著『あなたは社員の全能力を引き出せますか』も、要は社員のやる気をいかに引き出すかに苦闘している話である。


 最後までお読みいただきありがとうございました。






3月第2号
-臨時3


●3月の日記(臨時第3)

●臨時第3号

 今回は、いろいろな方からメールや電話をいただきました。その中から要約してお伝えします。



●...アメリカの友人から

オーストラリアのABCが伝えた津波の前と後の写真です。マウスで右から左へなぞれば津波の傷跡が見られます。パート1とパート2に分かれています。

パート1が終わったらパート2 (ピンク色の線内)をクリックしてください。

Hover over the picture with your mouse and then move it right to left. The results are amazing and horrifying see. Looks like ABC Australia put it out.


友人からのメール

●...福島原発で19歳の作業員が書いたブログが今ツイッターで有名になっています。原口元総務大臣がこのブログを明らかにしました。

この若者が16日に書いたブログを張り付けておきます。それともう一つ、福島原発の冷却施設の不備を去年、共産党が国会で問題にしていました。

 この指摘にちょっとでも耳を貸していたら今日の事態はなかったかもしれません。

【福島原発で作業している若者のブログ2011年3月16日(水)】
いろいろなエールを頂きました

 今日も日記を福島第二原子力発電所環境施設Gの伊澤のPCからお届けしたいと思います。

 発電所付近では誰もいないことになっているので、携帯の電波はまったくきません。遮断されています。こちらでも体調不良の方や女性の方を中心に避難を始めています。

 2Fから避難した方々が避難した場所で、「非難」されていないことを祈ります。

 まずはコメントくださった皆様、本当に、本当にありがとうございます。細々としていたサイトがいつの間にか知らない人に知れ渡っていたんですね。(広めた奴だれや!?)

 本当に力になります。涙が出ます。(最初のほうの友達のコメント信じられね~。)
 こちらでもテレビやネットで様々なエールを頂いたのを目にして、力をもらいました。

「東電社員死ね」だとか
「現場で作業してる人は偉いとかいってるけど、それが仕事で当たり前。むしろ逃げる奴なんかいたら最低だ」とか

「たとえ逃げてきても、放射線浴びてきた奴なんか引き取らないでほしい」とか、
「危険なんか一言も聞いたこと無かったのに、これは裏切りだ」とか

「原発に送る水、食料が勿体ないから送るな」とか、
「たとえこの先、原発すべてが安定しても東電を許さない。特に原発所員は隔離してほしい」とか
「発電所いた奴は原発安定させたら死ねばいいんじゃない??」

 だとか、とても力強いコメントを頂きました。

 地域の方々、特に友達、知り合い、学校で知り合ったみんなの為に全力を尽くしてきたつもりですが、そんなことで賞賛されることではないことは分かっています。

 全力を尽くして対応して当たり前。否定できないし、しませんし、当たり前なんです。でも頭で分かっていても、どうしようもないんです。
 
 親父も今、連絡は取れませんが、私と同じように福島第一原子力発電所で対応しているのだと思います。

 親父、自分は家族からも背中を押されて、「過労死」だけ気をつけろと激励されました。もし親父が1Fで対応しているのなら、自分よりも遙かに過酷な状況で対応しているものと思われます。
 
母親も連絡はつきません。もし、誰か知っている人がいたら教えてください。
家族から聞いた話では、原町で孤立状態にあるそうです。

ただでさえ薬が切れたら危ないのに...。望みはほとんど捨てています。もし
亡くなっていたとしても、覚悟はできています。

途中、何度も助けに行きたかったけど、私情は挟むことはできません。

今は外に出れば、二度と発電所に戻ることができません。どうか無事でいて
ほしいですが...。

 私は親父が1Fで働いてきたこともあり、東電がこれまで地域にもたらしてきた功績がどれだけのものか、理解しているつもりで、地域住民としても感謝してきました。

 そんな身近にあって尊敬する福島の原子力発電所に入りたくて希望したわけ
です。でも今は状況が違います。何をしても許されることはないことは分かっ
ています。

 わたしは今日所長から頂いた言葉に感銘しました。「福島第一、第二原子力発電所所員に『人権』なし!!」まさに今の私達はその通りです。

今私達にできることは、一刻も早く原発を安定させることです。それまではマシーンように感情を持たず、行けといわれれば行き、無理とされることもやります。

どうか知り合いである皆さんあたたかい目で見ていてください。
2F(福島第二原子力発電所)は無事、全ての号機冷温停止に至ることができました。

 今はこの先もしも電源停止や今機能している系統が機能しない事態になったとしても、他系統でカバーできるよう、作業を続けています。

2Fの安定したことのニュースなんて流れてませんよね?少ない時間でいい
ので報道してほしいのに・・・・。

また11時から作業予定なので、これから寝させて頂きます。それではみな
さん、おやすみなさい。


●...【赤旗の記事】2010年3月1日(月)「しんぶん赤旗」

チリ地震が警鐘 原発冷却水確保できぬ恐れ
対策求める地元住民


 チリ地震による津波が押し寄せた原発立地地域では28日、住民の不安が高まりました。原子炉を冷却する海水が取水できなくなるなど、重大事故につながる恐れがあるからです。

日本共産党は、原発の津波対策の不備を早くから指摘してきましたが、いまだに改善されておらず、今回の津波が警鐘となっています。(中村秀生)

 「3メートルくらいの津波がくると予想されているが、リアス式海岸なので津波は増幅するかもしれない。原発で何が起こるかわからず、無事に過ごせればいいとハラハラしている」

 女川原発(東北電力)がある宮城県女川町。日本共産党の高野博町議は、避難所を回って住民の要望を聞いて自宅に戻った午後2時すぎ、本紙の電話取材に答えました。
引き波の脅威

 女川原発1号機は、津波(引き波)によって水位が4メートル低下すると、原子炉の冷却に必要な水を海から直接取水できない構造です。

 貯水槽に一定量が貯水されているとはいえ、原子炉の冷却ができなければ、炉心溶融のような重大事故につながる恐れがあります。

 「1960年のチリ地震津波では6メートルほど海面が下がり、町史には海底が見えたと記録されている。津波の押し引きが繰り返されて、海底の砂や漂流物が取水口に入ったら、冷却水を取るポンプが本当に動くかどうか...」と高野町議。

 「原発の安全性を求める福島県連絡会」の代表で、福島第二原発(東京電力)から5キロの距離に住む早川篤雄(とくお)さんは、津波が到来する前の正午すぎ、「福島第一、第二原発に、連絡会のメンバーが心配して電話をしたけれども応答がない。

 防災無線でも原発については何も言っていない。どうなっているのか...」と不安をもらしました。

 経済産業省原子力安全・保安院では今回、原発での津波への備えとして、各原発で野外作業を停止することなど確認したとしていますが、原子炉停止などは必要ないという見解です。

改善ないまま

 原発の津波対策をめぐっては、2006年に日本共産党の吉井英勝衆院議員が国会質問で不備を指摘しています。

 5メートルの津波(引き波)によって、日本の原発の約8割にあたる43基の原発で、冷却水が海から取水できなくなることを明らかにしました。また、原発ごとに想定されている引き波でも、12原発が、取水不能になるうえ貯水槽もないことがわかっています。

 二階俊博経産相(当時)は吉井議員に対策を約束しましたが、保安院によると、4年たった現時点でも改善はされていません。

 原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員は「1960年の津波のときにはまだ原発はなく、それ以来、本格的な大きな津波に襲われたことはない。

 今回の経験にたって、電力会社は、防災対策の現状を住民に説明し、対策をきちんとするべきだ」と指摘します。

 高野町議は訴えます。「津波対策は、原発の盲点になっているように思う。国の安全審査で漂流物や砂の影響を試験するなど、真剣にやってほしい。

「大丈夫、大丈夫ということですまされない」

冷却水喪失なら炉心溶融の危険

 吉井議員の話 2007年の新潟県中越沖地震では、地震の揺れそのものによって柏崎刈羽原発が被害を受けた。

 津波でも、海面が上がると冷却ポンプが水没する危険があり、海面が下がると冷却水喪失の恐れがある。これらは、原子炉の崩壊熱による炉心溶融を懸念させる事態だ。
 今後も、地震の揺れや津波への対策を前進させるために、国会でも取り組みたい。(以上)

【友人から】
●...東京の妹から乾電池を送ってほしいと頼まれたので、熊本の自宅の近くの電気屋さんに行きましたら、まったくありませんでした。

●...近代日本が迎えた最大のピンチですね。

●...(HPから)叫びが伝わってきます、まったく同感です。見守るだけしかできない私が歯がゆいです

●...岡田さん、おっしゃる通りで、社長宛の手紙、声に出して読んでもらいたいところです。

 枝葉末節な話ですが、拙宅の近所の東電社宅は大抵、4階建てでエレベーターは使わないシステムになっています。

 多分、配電の不安を自分たちが一番理解しているからではないでしょうか?

 東電本社前には機動隊も出ているようですが、ヒステリックなデモやテロ的な攻撃は報告されていません。

P・S 平岩さん(元東電会長)のような人物でさえ、トップに居たころ「原子力部門は伏魔殿なんだよ」と親しい記者には漏らしていたようで、本部の管理の利かないのは関電でも同様なのではないでしょうか?

●...一覧するのに便利なサイトが入っておりますご参考まで

: 田原総一朗:遅くて曖昧な原発情報/地震記事300本以上に!
 田原総一朗:遅くて曖昧な原発情報/地震記事300本以上に!
 http://www.nikkeibp.co.jp/

━ INDEX ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

>【1】トップ記事
>   東日本巨大地震記事集約ポータル【記事300本以上★随時更新中!】
>   田原総一朗:遅くて曖昧な原発事故情報
>         ――だが、この国難を一致団結して乗り越えよう
>
>【2】今日のセレクト
>   地震関連新着記事一覧(3月17日版)
>
>【3】今日のおすすめ記事
>   河合薫:大震災 孤立して諦めかけた私を救った"声の力"
>   米メディアが見た東日本巨大地震
>   隣国として最善を尽くす韓国
>   ヨウ素補給にうがい薬や昆布が不適な理由
>   放射線って?専門家に聞く本当のこと
>
>【4】新着コラム/連載記事
>   財部誠一:日本経済は必ずよみがえる
>   花岡信昭:菅首相は未曾有の国難に対処できるか
>   論理思考:東日本大震災-今、自分に出来ること
>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>【 1.トップ記事 】
>
>●東日本巨大地震記事集約ポータル【日経BP社全媒体から記事300本以上】
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263815/?ml
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263815/?ml

> 日経BP社の各サイトには、専門記者からのレポートや識者からのコメントなど、地震関連の記事が続々と寄せられている。それらをこのページに全て集約した。新着記事を>随追加していくので、ぜひ活用していただきたい。
>
>●田原総一朗:遅くて曖昧な原発事故情報
> ――だが、この国難を一致団結して乗り越えよう
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110316/263958/?ml
>http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110316/263958/?ml

> 東日本大地震は、我ら世代が体験した「二度目の敗戦」だ、と私はとらえている。
>一度目はアメリカに負けた敗戦だった。そして、今回は大自然に負けた「敗戦」である。
>
>=================================================================
>【 2.今日のセレクト 】
>・地震関連新着記事一覧(3月17日版)
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264038/?ml
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264038/?ml
>

> 日経BP社の各媒体で公開された東日本巨大地震関係の記事から、3月17日の新着分を>まとめた。
>
>=================================================================>【 3.今日のおすすめ記事 】
>
>●河合薫:大震災 孤立して諦めかけた私を救った"声の力"
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264016/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264016/?ml
>

> 次第に振動にうなるような音が加わり、ホームの柱が大きく横に揺れ始めた。「地震だ!」と叫ぶ声があっちこっちから上がり、私は思わず隣に立っていたおじいさんの腕につかまってしまったのだ。
>
>●米メディアが見た東日本巨大地震
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264028/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264028/?ml

> 東北・関東を襲った大地震発生と同時に、米メディアは大規模な取材力を投入、連日現地からのレポートを視聴者に送っている。その規模は、おそらくイラク戦争開戦直後の取材体制に匹敵するだろう。24時間ニュース速報を流すケーブルテレビのCNNやフォッ>クス・ニューズはともに看板アンカーマンを送り込み、現場の状況を時々刻々送り続けている。
>
>●隣国として最善を尽くす韓国
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264027/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264027/?ml

> 3月11日に起きた東日本大震災は、多数の犠牲者を出すとともに東北太平洋沿岸地域を壊滅させる大惨事となった。私も岩手県大船渡市に住む義母や義理の姉家族の安否>分からず、家族とともに眠れない日を過ごした。安否確認ができたのは、3日目の朝の3>月14日であった。
>
>●ヨウ素補給にうがい薬や昆布が不適な理由
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264037/?ml
>
>●放射線って?専門家に聞く本当のこと
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264082/?ml
>
>●忘れられた被災地「茨城」、断水で医療行為に支障も
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264026/?ml
>
>●緊急輸送路の確保に全力
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/263966/?ml
>
>●防災グッズ、今こそ届けたいが… ~仙台のアイリスオーヤマ
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110316/263953/?ml
>
>●停電・断水時でも、こうすればトイレは使える
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264060/?ml
>
>●「日本でできることは限られている」 中田英寿氏が北京で支援を訴え
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110316/263954/?ml
>
>●ソフトバンク、iPhoneで簡単に募金ができるアプリを公開
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264062/?ml
>
>●大震災が企業にもたらす3つの危機
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264030/?ml
>
>●Twitterで情報収集! 震災関連でフォローすべき公式アカウント
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264063/?ml
>
>●JAXAが陸域観測技術衛星を使った被災地域の地殻変動観測結果をWebで情報提供
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110317/264057/?ml
>

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>【 4.新着コラム/連載記事 】
>
>●財部誠一:日本経済は必ずよみがえる
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264025/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264025/?ml

> 日本企業は自らが一日も早く生産再開にこぎつけることが震災への最大の貢献であることくらい日本の経営者はみな自覚している。また幸運にも、上場企業はいま2兆3千億円を超える過去最大の内部留保を持っている。復興への思い切った投資をする資金的な余裕があるのだ。
>
>●花岡信昭:菅首相は未曾有の国難に対処できるか
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110316/263940/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110316/263940/?ml
>
> 2011年3月11日午後2時46分――。東北から関東の太平洋岸を襲ったM9.0の巨大地震によって、政治の構図は一変した。結論的にいえば、菅直人首相はその進退があやぶまれるほどの状況に追い込まれていたのだが、巨大地震が「救った」ことになる。その一方で、この国家的非常時にいったいこの首相で大丈夫なのかという思いが国民の中に浮上しつつある。

>●論理思考:【91】東日本大震災-今、自分に出来ること
>→ http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264041/?ml
>>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110317/264041/?ml

> 3月11日に東日本を襲った大震災は今もその爪を鋭く立てており、厳しい状況が続いています。今、「何か行動したい。でも何が出来るだろう?」と考えている人も多いことと思います。そこで今回はこのテーマについて、いっしょに考えていただければと思います。
>
>●乗り移り人生相談:失望するなかれ
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110315/263843/?ml
>
>●梶原しげる:「動」の女性と「静」の男性
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110314/263669/?ml
>
>●話のつかみで滑らないコツ、プラスのひと言で会話をスムーズに
>→  http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110310/263247/?ml
>
>●職場を生き抜け!:こんなエグゼクティブは辞めてもらいます!
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>・特報:緊急輸送路の確保に全力
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・日医のJMATに日薬と病院団体も参加
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・日医が東北電力管内の医療機関に計画停電に向け通知
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・ヨウ素補給にうがい薬や昆布が不適な理由
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・「いまの家に昔のストーブ」の怖さ
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・東大図書館、被災した大学の医療従事者などに電子ジャーナルのアクセスを提供

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・ライフライン断絶下の周産期医療に奮闘する医師より

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>・放射線って?専門家に聞く本当のこと
>・「節電レシピ」が続々登場!
>・非常時に「心」に起きる変化とは
>・想い「Todoke!」、物資支援促進サイト
>・JEN・木山啓子さんに聞く「今できること」
>・日常の花粉対策は、"洗う"、"入れない"
>・「うがい薬服用が被ばく被害低減」はウソ

 以上


...皆様が見聞きした情報をお伝えください。


●原発事故に想う

 再び東北大震災とそれに伴う原発事故について、以下のような形でまとめてみました。このレターが東電トップに届くことを念願しています。また、私の意見に対して、もちろん批判もあると思います。

 それらも伝えられたら、みんなで考えたいと思います。これがそのきっかけになることを願っています。地震や原発のコメントは随時、掲載していきます。

 

 

 拝啓

 東京電力株式会社

 取締役社長 清水 正孝さま

 

 はじめてお手紙を差し上げます。

 今回の東北大地震はマグニチュード90という未曽有の大惨事で、想定外のことも多く、ご苦労があったことは、ある程度理解できます。しかし、電力会社のトップとして、経営者として厳しく批判せざるを得ません。

 

 その1:もし、あなたがご自分の会社のHPで言っている「広く社会の皆さまからより一層信頼される企業にすることが、私の最大の使命であると考えています」と、本心から思っているなら、現地に入って指揮をとるべきでした。

 

 政府や東電が安全と言うなら、多くの人が死に、その上被ばくで恐怖に襲われているのだから、貴方自身がホースを握り、原発を冷却している姿を見せれば、人々はどれだけ安心したか知れません。(現実に役に立たないにしても)

 

たとえ、貴方が放射能で寿命を縮めようが、経営者の本懐としてその行動は美談として後世に残ります。

 このままでは、あなたの晩節は汚れる以上に、原発史上に永遠に不名誉な名前が刻まれるでしょう。とくに、次の点が検証され、その欺瞞性と行動が明らかにされると、会社そのものの存続が問われることになります。

 

その2:貴社は節電を呼び掛け、計画停電まで踏み切りました。当然、貴方自身はもとより、全社員、関係会社の者までエアコンを止め、エレベータを停止することを会社、それぞれの自宅で実行したのでしょうね。

 もし、ぬくぬくとした部屋で節電を呼び掛けていたとしたら、生涯、叩きまくられることになります。経営者失格、以上に人間失格の烙印を押されます。よもやそういうことはないと信じます。いずれ内部告発で明らかになります。

 

その3:情報伝達のまずさは多くの人が指摘しています。とくに、放射能の成分、炉内の温度、建屋内の温度などは一切、公表していません。細い情報、数字が断片的に発表していましたが、全体としての危険度について何も発表されず、専門家をはじめ、多くの人が勝手に推測しています。責任回避の態度がありありと出ています。

 

 こういう時、リスクを極小化する早道は情報の徹底的な開示です。リスクマネージメントのいろはです。そこには思惑(不要な混乱を招くと思っているかもしれないが、隠ぺいはかえって不信感を強めます)が見え隠れしています。

 

さらに、安全・保安院は屋上屋を重ねるような組織で、その発表は東電の情報を伝える2次情報に過ぎない。保安院の責任と権限を持つメンバーが現地に赴き、情報収集するなら意味があるが、全く用をなしていません。

 

 今回の事故で、同じことを政府、その要人にも求められます。菅首相が節電や協力を全国民に訴えるなら、官邸をはじめ、あらゆる建物でエアコンを止め、エレベータを停止することを実行していなければ、国のリーダーの資格はないです。

 山本五十六の言葉にあるように「やって見せ、言って聞かせねば、人は動かじ」と、率先垂範が常識です。これもいずれ検証されます。

 これは関西電力以下、他の電力会社も節電を呼び掛ける以上、同じことです。私ですらエアコンをつけずに我慢し、用心が悪いと思いながらも街灯も消したままにしているのですから、経営者、社員は当然です。

 

 発表者が枝野官房長官である点も、人々に冷酷な印象を与えました。だいたい、弁護士という職業人は一見、論理的(法律に沿って)に聞こえますが、人間的、人道的にはまったく温かさを感じません。とくに、枝野はロボット顔でいかにも操り人形(東電の)のような責任逃れのしゃべり口で話すから、聞くこと事態、ものすごくストレスを感じるのです。

 よく、放射能レベルは「ただちに健康を害するものではない」と、繰り返しますが、それは健康体の基準値に基づいているが、病気の発現はそれぞれの個体によって全く違うことは明らかです。

 たとえ、ただちにでもなくとも、時間の経過の中で発現する可能性は十分、ありうるから、人々は恐怖におののいているのです。海外からは在日外国人に対して80キロは離れるように指導しています。大使館員の多くに帰国をうながしています。

 政府をはじめ学者や専門家、それにメディアも東電という強大な権力会社に怯えながらコメントしています。

 例えば、「家屋に待機してください」「放射能は洗い流せば安全で、口から吸い込まないようにしてください」と政府をはじめ、専門家が呼びかけ、メデイアも深く検証することなく、「急に影響することはないので冷静にしてください」と伝えている。「放射能は洗い流せば安全で、口から吸い込まないようにしてください」という専門家の先生も、現地に行ってコメントしてもらいたい。遠く離れた場所で何を言っているのだと言いたい。

 

 菅首相も待機と言うなら、いつまでだとか、その間の食糧、移動はどうすべきだとまで言わないと中途半端になっている。

 

マスコミも安全だと伝えるなら、現地に行って報告すべきだろう。国民は全てを疑っている。電力会社は政府以上の権力をもっている。各電力会社はそれぞれの地域の財界、経済団体のトップの座にいる。この連合会は経団連や商工会議所以上に政治力、財力を握り、中央の財界、経済団体の要職に就いている。

 

その証拠に菅首相から東電に出かけ、両者一体となった対策本部を立ち上げている。主客が逆なのである。菅首相は外部には「このままでは東電という会社はなくなります」と、一見、脅しをかけているが、両社だけの間では、逆のことを言われているように思う。

「菅さん、大停電になれば、今の内閣が吹っ飛びますよ」

東電から脅しを受け、対応しているように見える。

もう一つ、マスコミもほとんど伝えていないので、実態はわかりませんが、現場の管理、作業は下請けに丸投げしていると思います。下請けの作業員は平時でも放射能を浴びながら危険な作業をしている。賃金の高さに魅かれて命を削っている。戦前、戦後の炭鉱夫が、今は原発の作業員です。

 

景気が悪化する中で、札束で叩かれながら命がけで働かざるを得ないのです。電力会社は明らかに社員と下請けの仕事を危険度で分けているのです。こうした不条理な経済行動を強いるのが、グローバル化に名を借りた新古典派の経済学者たちである。

 

もう、これ以上、言うのも疲れるし、何も言いたくはありませんが、後始末でリカバリーショットを打つことを祈っています。これは貴方の人間としての尊厳が問われます。

 

「悲しみのための唯一の治療は、なにかをすることだ」(ジョージ・ルイス イギリスの哲学者)

 

NET108代表 岡田 清治

 

敬具

 

 

 

近況・雑感・メール

地震関連のメール1


アメリカの友人から(315日)

 

こちらは少し春めいてきました。花粉が飛び始め、花粉症気味です。

1)いつもきれいな写真と内容のはっきりした面白い話を掲載したHP、(3月14日)の第2号HP「人生道場、独人房」 http://www15.plala.or.jp/NET108/
を送ってくださって有難うございました。今回震災についての詳しい記事、大変興味深く読ませて頂きました。それにアメリカの友人として私を登場させてくれて有難うございました。


2)この前の電話で地震や津波が襲った地域についてや、その後の日本の現状について詳しく教えて下さって有難うございました。その後インターネットでこれからの日本経済に関する影響について日経電子版(下記のリンク)を読ませて頂きました。http://www.nikkei.com/

 岡田さんがおっしゃった福島原発のメルトダウンの心配は確かです。余り大きな災害にならないように私も祈っております。添付の原稿に外国の新聞記事のリンクを記載しましたが、今回「福島の事故は原子炉自体の問題でなく、循環ポンプが津波で壊れて冷却できない問題であることはご存知の通りで、いくつかの記事にもはっきり書いています。スリーマイル原発事故でも炉心溶融が起きたが、溶けた燃料が炉の底の鉄筋コンクリートの基底を突き破るチャイナシンドロームは起きなかった。今回もチェルノブイリほどの大惨事には絶対ならないと信じています。

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704893604576198421680697248.html

Japan Does Not Face Another Chernobyl

この大惨事で戦後の日本人の社会認識と社会体制の変化は不可避であることは確かです。この前、岡田さんのお話に出た、こういった時に「日本人がお互いのいざこざを忘れて団結する力強さ」と、世界に「どれだけ早く復帰できるかということを見せてやる」という気持ちが働いて、今回の天災がプラス面に働くことは確かです。又おっしゃると通り、この大惨事で菅政権の首が繋がったこともあたっております。

 

下記は六ヶ月以上も前の記事ですが、現時点でも否定できない部分があります。

 

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100811/plt1008111618004-n2.ht

 

 

※追伸

 

こちらで最近、日経 (http://www.nikkei.com/)を一つの情報源にしておりますが、別なサイトで下記の記事を目にしました。同じ日経です。これによればどうも原発が危機を増したようです。


日本は既に一日中どのテレビ局も地震の報道一色で、民放もコマーシャル無しで放送していると聞いておりますので情報はそちらが断然早いと思いますが、一応下記にコピーしておきました。

【日本経済新聞】

福島第1原発2号機で爆発音、格納容器内のプールに欠損
2011/3/15 10:13

経済産業省の原子力安全・保安院は15日午前記者会見し、

福島第1原子力発電所2号機の格納容器の下部にある圧力抑制室が破損したとみられると、発表した。

 同6時14分に爆発音が聞こえたと東京電力から報告を受けたという。放射性物質も出ているもようだ。東日本巨大地震の被害を受けた福島第1原発は、1号機、3号機の原子力建屋破損に次ぐ、原発史上まれな大事故になった。

 爆発音は圧力抑制室近くで聞こえた。通常は3気圧に保たれている圧力が1気圧に低下しており、「穴があいている可能性が極めて高い」(保安院)という。東電も「圧力を保持する機能の健全性が失われている」と説明した。

 同8時31分には、第1原発正門付近で1時間あたりの放射線量が8.217ミリシーベルト(1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト)を示した。この値は一般の人が1年間にあびる限度量の約8倍にあたる。損傷に伴って放射性物質が放出されている可能性が高い。

 東電は圧力容器への注水作業と直接関係のない同社社員と協力企業の作業員を一時的に、発電所内の安全な場所へ移動させ始めた。

 2号機は圧力容器内の水が少なくなり、14日午後11時から燃料棒がすべてむき出しになる「空だき」の状態にあった。15日午前6時28分には水位が半分ほどまで回復した。爆発に伴って圧力容器の気圧が下がり、水が入りやすくなったとみられる。

 福島第1原発では12日に1号機、14日に3号機が水素爆発し、原子炉建屋が壊れた。ただ、格納容器は無事だった。今回の2号機は、原発の核心部が破損したといえ、事態はより深刻だ。

2号機は地震時に制御棒が挿入され運転は停止した。ただ、その後、燃料の温度が十分に下がらないまま、冷却機能が失われてしまった。燃料棒が溶ける炉心溶融が起きている可能性もあり、格納容器の一部の損傷で、事態はより緊迫度を増している。


地震関連のメール2

 

●ジャーナリストから(315日)

 

東北関東大地震で被災されたかたがたに心からご同情申し上げます。

 「独人房」の最新号を読ませていただき、私も一言、福島原発への対応のまずさについて書かせていただきたくなりました。

 想定をはるかに超える地震と津波で、原発が瞬時に破壊されなかったのは、幸いでした。
 このような事態を想定していなかったことがそもそも問題ですが、それは東電だけでなく、監督官庁、学者、マスコミをあげて反省するべきことでしょう。

 今日、私が鬱憤をぶちまけたいのは、その後の東電の対応の、あきれるほどのまずさです。

 いま、最も大切なことは燃料棒を冷やすことです。再び、臨界に達するようなことがなければ、多少の放射能漏れは何とか対処できます。しかし、再び核分裂が起き、冷却水がないとなると、チェルノブイリ並みの大惨事になります。
 

 しかるに、第一原発2号機に海水を入れるポンプが、途中で、燃料切れでストップしたというのです。

 監視していた係員が1号機、3号機のポンプの様子を見に行って、帰ってきたら2号機のポンプが止まっていたといいます。

 NHKの解説委員は「この3台のポンプを監視していた係員は1人しかいなかった」と説明しました。

 こんなことがあっていいのでしょうか。一番大事なところに、人の配置ができていないなんて。

 1号機、2号機の水素爆発も十分予想できたことです。あらかじめ、建てやの天井に穴を開けるぐらいの対応を思いつかないのでしょうか。

 今、東電は対応を現地の所長に任せているように見えます。社長、原子力担当の上級役員の姿が見えません。

 所長が中心になるのはいいのですが、配慮が抜けたところを、しっかり指摘できるサポート体制が必要です。

 そういう体制がとられているように見えません。
 テレビに出てきて説明する人も若い職員ばかりで、質問に答えられないことが多い。
 ここでも、責任者の姿が見えません。原発という巨大システムを人間が十分コントロールできるのかという疑問を、また強くしました。
 その点は一歩譲るとしても、東電のような危機管理ができない組織に、この巨大システムの運営を任せられないと思います。

 当面は1,2,3号機の燃料棒を冷やすことに成功してくれることを祈るばかりです。」


 

●今回の地震に想う

 

 ◎…震災での教訓

 今回の地震で世界中から手を差し伸べてきた。「これまで日本が困っている国を助けてきたのだから、今度は我が国が、わたしたちが・・・」と多くの国から援助の声が上がり、救援隊を派遣してきた。

 

 これはとりもなおさず、戦後、平和日本を堅持し、専守防衛に徹してきたことが、いまその見返り、恩恵を享受できていることを忘れてはならない。

 

 災害より怖いのは戦争である。今、再軍備しても強国には勝てない。大事なことは「強い国に対しても、正しいことははっきりいうことである」と、アメリカの友人が言うように、国を選んで左顧右眄しないことだ。その上で外交では「フィフティ、フィフティで譲り合いの精神で資源開発などしたらいい」と言う。

 私も全くその通りだと思うが、再軍備しないと、「モノが言えない」という考えの人も多い。それは自分の立場、意見(正当性)を強要しようとする思いが根底にあるからだと思う。

 

 ◎…電力会社の欺瞞

 地震の規模が予想以上に大きく、大津波も想定外の大きさだったことは、関係者の行動で同情できることは多い

 

 今回の地震で、被害を受けていない人でも、ある種の虚脱感に襲われている人も多いと思う。私自身もほとんどテレビにくぎ付けで、何もする気になれないでいる。

 

 一番、腹が立つことは原発事故の発表である。まず、事実関係の発表が遅いこと、当事者の東京電力のトップが直ちに現地に赴き、指揮をとっていないことだ。

 

 また、発表が官邸と保安員(経産省の官僚、東電の代弁者)のみで、原子力委員会の委員長も管首相に同行しただけで、メディアに出て報告していない。

今後、反原発運動が再燃することを恐れて、腰が引けているように映る。すでに、世界中でその動きがでている。

 しかも枝野官房長官が「安全について万全を期す」とコメントしたのに、避難移動中に被ばく者が多数、出たというのである。線量値が不明なので、多くを報道していないが、「ただちに影響を与えるものではない」と、早くも逃げの手を打っている。

 

 だいたい、原発は地震には絶対に自信がある、爆撃されても壊れないと、原子力委員会の各委員は胸を張っていた。今回も「原子炉は壊れていない。鉄筋の格納庫が吹っ飛んだだけで、外部に放射能が漏れていない」と、屁理屈を言っている。

 今回のことで、電力会社、保安員、原子力委員、政府官邸の欺瞞性が暴かれた。これからは何も信用できない。電力不足の時代が到来する。

 

●今回の地震後は?

 今は被害の報道に集中しているが、復旧に伴い、財政不安、景気の悪化などが心配される。

 おそらく、新鮮な野菜、魚などの値上がり、エネルギーコストの値上がりなどからインフレに火がつく可能性がある。住宅建設の需要は急増するが、金利が上がることが心配される。

 

 政府は補正予算で野党の協力を得ているが、本予算がどうなるのか、混乱が予想される。統一選挙も迫り、相当な事態が心配される。

 

 

●地震が管内閣の救いの船になるか?

 

国会中継の中断

 311日の午後、テレビで国会中継を観ていると、3時過ぎ突然、地震速報が流れ、緊急避難を伝え、中継が中断した。

 しばらくすると、東北地方の固定カメラから津波の映像が流れ、自動車がまるでおもちゃのごとく、流れていることに驚いた。これは本当の映像かと目を疑ったほどだった。

 

和歌山行き中止

翌日の12日、和歌山の湯浅に出かける予定であったので、宿泊予定の国民宿舎に大津波で緊急避難地に指定されていることを理由にキャンセルを申し出た。

係りの女性は「こちらは通常通りです」というので、翌朝、再度、大津波警報が解除されていないことで、キャンセルした。

 

友人との連絡

 今回の地震で、東京の友人には携帯電話は通じなかった。福島の友達からは自動車の中から、メールが届き無事を確認した。
 
 仕事に出かけていた友人は6~10時間かけて夜中に自宅にたどり着いた人がおおかった。

 

都内の品不足

 地震で都内のサラリーマンが帰宅できず、スーパー、コンビニに殺到、翌日、買い物に出かけた人は食料品がほとんど入手できなかったと聞いた。

 

アメリカから

 アメリカのテレビは当初、一応、ニュースとして伝えていたようだが、それほど大きな関心を持っていないと、友人から電話の第一報でで伝えられた。彼はインターネットから地震ニュースを拾っていると言う。

 その後、救援隊の派遣を決めた時点から、積極的に報道し始めたそうだ。さらに原発事故に関連して連日、報道しているそうだ。

友人からのコメント

「今回の地震は車にテレビ電波が入るようになってから知りました。その大きさを聞いてちんたらムードから一変スピード狂となり、一気に帰宅しました。

菅さんは退陣論どころか対策本部長。首の皮一枚助かったのかな」

 

 

●民主党の政策はメルトダウン

 

民主党は政権公約(マニフェスト)のほとんどを実現、あるいは見通しをつけられないまま、崩壊の道をたどると、多くの国民は思っている。菅首相は「ころころ変わることはせず、4年間きっちりやる」と、白い歯をむき出して笑い顔をつくりしながら主張している。

 

小泉首相の政策の良悪は別にしても、「郵政改革」「自民党をぶっ壊す」は本当にやりきった。そのおかげというか、反動で政権交代が実現した。

 

はじめての政権交代で気持の高揚感が強く前面に出て、あれもこれもと「おいしいそうなご馳走」を並べた。どれがメインディッシュかわからなくなり、菅首相も次から次へと目新しい政策(毒味のある食事)を打ち出すものだから、党内からも不満の声が噴出している。

 

 マニフェストの主要政策のどれもが手つかず、あるいは中途半端で、結局、何をやりたいかが明確でない。しかも、消費税増税、税制改革、平成の開国(TPP)など、さらに大きな政策の屋上屋を重ねるように、力んでいる。

 

 マニフェストの5つの政策の第1に掲げた「総予算270兆円を全面組み替えする」と、うたった。

 一部を組み替え、子育て・教育(高校の無償化)、農家の戸別補償などにばらまきをしただけで、それも息切れを起こしている。「子どもは社会の宝」というキャッチフレーズは耳触りが良いが、所得制限なしでは「おかしい」と、多くの国民が感じている。

 

 そのほか、年金・医療、地域主権、雇用・経済のどの政策も公約通りに進んでいない。だいたいが、政治家主導で官僚の天下り根絶、国家公務員の削減、企業団体献金の禁止、衆議員定数80名削減、中小企業の法人税11%減税、議員歳費の削減など、自ら血を流さないで、国民につけを回すだけの政治では、一刻も早く交代すべきだ。

 

 選挙をして信を問えと、野党は言いうが、野党のマニフェストもはっきりしない。こんな時に選挙しても、国民が選択に困る。そうだとしたら、民主党内でポスト管を選ぶしかない。私は人物についてよくは知らないが、海江田・経産大臣がいいのではないかと思っている。

 

●仲間の嘆き(メール)

 

 毎月、しゃべくりしている会の一人が、以下の内容のメールをメンバーに配信した。これが国民の大多数の声であると思う。

 

「前原外相辞任問題でいよいよ混迷の極み。これからの中国、ロシア、韓国との領土問題、TPP加盟の可否など、難題の山に怖れをなしていい口実とばかり外相職を放り出した?」

 

「これで辞めとけば潔い、クリーンやという評判が残せるし、面倒な仕事せんでもええしという思惑を感じる」

 

「問題は次誰がやる?ハニートラップや金や権力を餌にされて血迷わない人居る?アメリカはハニートラップに弱いからオバハンを対外交渉に使うのかなあ」

 

「我が国はどうなるのか。国会のしょうむないバトルに気を取られている間に外国人参政権、人権擁護を衣にした外国人の権利拡大。すでに関税は他国からとやかく言われることのない水準の日本。

 

TPPはアメリカだけが得するしくみ。他国とは日本はすでに協定を結んでいる。「平成の開国」などの言葉は全くの的外れ。

TPPの中身と詳細を政治家たちさえ知らないで論じ合っている。(民主党議員にまでそういう人がいる。)」

 

 隠れた成長産業?

 

「21兆円のパチンコ産業のもうけの大部分が北朝鮮、韓国に。パチンコ産業の健全育成?との名のもとに海江田他民主党の34名自民党11名がアドバイザーや応援の団体に関係。元警視総監吉野準氏は保通協の会長。この財団は警察の天下り先。パチンコやパチスロの機械を検定するところのようで年間10億くらい業界から支払われているとのこと」

 

「韓国ではパチンコは禁止された。日本は政治家や警察などの要所に金をつかって人を張り付けているので反対できない仕組み。新聞もテレビも広告費を出してもってるからパチンコの悪いことは取り上げない」

 

 「アパレルNo.1のユニクロの売り上げ5381億円、パチンコのマルハンの売り上げ2兆1209億円、ダイナム同8571億円」(「なぜ韓国はパチンコを全廃できたのか」若宮健 祥伝社)。

 「広告宣伝費 パチンコメーカー「sankyo679000万円、「sega-sammy」107億円。新聞もテレビも無茶苦茶」

 

「そうすることが結局日本の国益になるならそのシナリオを説明してほしいし、単に私腹をこやすためにやっているなら断固糾弾されるべきだ」

 

ご存知の方、教えてほしい。

 

●鯨調査の雑感に対して(友人のメール)

 

「鯨」随想にもわが意を得ましたが、調査捕鯨に名を借りた食料確保という指摘よりも、調査捕鯨の名を騙る官僚の天下りシステム温存と指弾するべきかも知れません。

うんと以前のことですが、「鯨研」主催の「身内ばかり」とみられる集会で、水産庁(当時)の幹部が「捕鯨反対諸国の説得に自信がある」などと、裏工作に奔走しているさまを、得々としてほのめかす場面に遭遇し、そのころ、「鯨の涙が止まらない」というタイトルで創作に汗していた小生の気分が暗くなった、ことを思い出しました。

 映画・写真

 

映画『冒険者たち』

作家・山本一力がNHKラジオ深夜便で、好きな映画『冒険者たち』を紹介した。観たかどうかの記憶がなかったので、DVDを借りて観た。

 

 「なるほど」と、友情の素晴らしさと、最後の海に浮かぶ廃墟の城が良かった。

冒険者たちLes Aventuriers)は、1967公開のフランス映画アラン・ドロンリノ・ヴァンチュラ主演。ロベール・アンリコ監督作品。ジョゼ・ジョヴァンニの同名小説(但し日本版の書名はジョヴァンニによる同一原作の映画作品『生き残った者の掟』に基づく)の映画化。夢に破れた男女三人が宝探しの冒険へ行く。

1967年といえば、日本は高度経済成長に入った頃である。その頃のフランスには、こうしたおおらかな、ゆとりを感じさせる映画がつくられたのだと感心した。

●3月の写真は寒梅詣づくし

 

先の号の「新舞子浜」の写真では何人かの方から、「いいですね」と、おほめの感想が伝えられました。

 

2月~3月は寒梅詣でに昨年以上に出かけました。

近くの大阪・枚岡梅林(5~6回)、水間寺(貝塚市)、奈良・追分梅林、大和民族公園梅林、霊山寺、西ノ京など、兵庫・綾部梅林、京都・嵐山、原谷苑、金閣寺

 

表紙の写真:相思鳥

日記の写真:奈良・追分梅林

ベニスズメ、エミュー



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


●3月1日

【近況・雑感】

◎…調査捕鯨に疑問

調査捕鯨は南極海と北西太平洋で財団法人日本鯨類研究所(鯨研)が行っている。2010年度の南極海での捕獲数は、中止によりミンククジラ170頭(計画は約850頭)、ナガスクジラ2頭(同50頭)止まりとなったという。反捕鯨団体シー・シェパード(SS)が繰り返す妨害行為のため安全確保ができないとして、政府は中止を決めた。

調査捕鯨について、いつも疑問に思うのは、1,000頭も殺傷しなければならないのかということである。殺傷しないでも調査は可能だろう。野鳥でさえ、自然のまま調査している。調査捕鯨に賛成する人は「欧米と食文化が違う、欧米の牛や豚の食文化と同じだ」という人が多い。確かに、その点は同意するが、鯨と牛の決定的な違いは、人為的に増やせないことであろう。もし、鯨が繁殖し過ぎて、魚類に影響するなら、そのことを調査したらいいのではないかと思う。

 調査捕鯨中止の反発は料理店や捕鯨基地などで声が上がる。一方で日本人の鯨離れは進んでいる。水産庁の統計では、国内の鯨肉在庫は10年末現在で5093トンと5年前より4割も増加。捕鯨中止ですぐに鯨肉が足りなくなることはないと発表している。つまり、調査捕鯨の名を借りた、食用確保の捕鯨だということになっている。

『職人の旅の果て―山形県庄内石田英夫筆)(お知らせ欄も参考に)

慶應義塾を退職したのは1999年だから、それから10年以上になる。埼玉(東京理科大久喜)に3年、福岡(中村学園大)に5年、山形県鶴岡(東北公益文科大)に3年いて、この3月に職人の旅を終えた。だが、山形県庄内の地が気に入って、半年くらいのんびりしたいと居座っている。スキーで名高い蔵王の麓に大学の級友がいたので、蔵王は夏山も冬山も登ったが、月山を越えて日本海に面した庄内まで来たのは初めてである。大学は、庄内の市町村が地域の大学をもちたいと慶應に働き掛けて10年前に創立された「公設民営大学」である。本部と学部は酒田市に、大学院と慶應大学先端生命科学研究所は鶴岡市にある。この連休には鶴岡出身の作家、藤沢周平の記念館が大学院の目と鼻の先にオープンして観光集客を期待されている。

 庄内地方はいわゆる「裏日本」だから、年中よく雨が降り曇天の日も多い。真冬にも激しい落雷があるのに驚かされた。積った雪が強い風に吹き上げられて前が見えなくなる「地吹雪」もたまに起こる。地元の人も「冬さえなければよい所なんだがのー」と言う。秋田にまたがる鳥海山と、月山・湯殿山・羽黒山からなる「出羽三山」に囲まれた庄内平野は江戸時代から有数の米処であったから酒はうまい。海山の恵み―魚介類、山菜、果物はとても豊かである。鳥海山の伏流水が湧き出る福浦海岸に生育する夏の天然岩牡蛎の大きさと美味しさには度肝を抜かれた。

売店の産品や食事処も文字通りの“地産地消”だから新鮮でかつ安い。新潟と秋田につながる庄内浜は暖流と寒流が入り混じるので魚介類も多種多様なのだという。家の裏のスーパーの魚売り場によく毛ガニが置かれる。小ぶりが多いが、時に大きいものもある。毛ガニは北海道から来るの?と店の人に尋ねると庄内浜で獲れるのだという。値段が北海道の三分の一という安さなので、なぜ安いの?と聞くと、魚網にかかったので“雑魚扱い”なのだという。道産子のぼくには、衝撃的ともいえる“pleasant surprise”であった。

 福岡で始めた起業家の面接調査は当地に来るまで20数人に上ったが、庄内で5人の起業家にめぐり合い、今年1月に『庄内の起業家-創造的挑戦の軌跡』(鶴岡の小さな版元、東北出版企画刊)という本にまとめた。5人の起業家の中で一番大きい養豚の会社「平田牧場」でも社員千人位の中堅企業だが、東京の先端ビル(六本木や日本橋)に次々と豚カツ店を出店して繁盛している。学生減に悩む大学は、昨年平田牧場の新田創業者を理事長に迎え入れてカツを入れことにした。TV番組や食の雑誌で全国的に有名になった奥田シェフの「アルケッチアーノ」、“イタリア風庄内料理”を自称するこの店はシーズンだと2-3カ月前の予約が必要だ。アルケッチアーノは『あったよね』という庄内弁である。銀座1丁目の山形県のアンテナショップにも出店し、そちらも連日満席だと聞く。「ドーナツ状コイル」の生産で日本一になった「ウエノ」は、製造はすべて中国で委託生産している。6年前に世界初めてというコイル巻き線自動機の開発に乗り出したが、未だ中国の人手に対抗できる効率を達成していない。上野社長は、それが実現した暁には本社工場で自動機による巻き線工場を24時間操業して、世界市場のトップを目指すとともに、中国での生産の“国内回帰”を計画している。私が取り上げた5人の起業家はふるさと庄内をこよなく愛し、地域の開発を起業家の責務と心得ているのが共通の特徴だ。本に収めた「平田牧場と新田嘉一」と「株式会社ウエノ」のケースは慶應大学ビジネス・スクール(KBS)にも登録されている。

30人余の起業家の面接調査から結論的にいえば、起業家の要件として重要なのは、高い志、諦めない執拗さ、良き“人の縁”、変化や矛盾の中に機会を発見する能力、全力投球(コミットメント)、および“強運”である。成功要因は資質的なものが優勢で、成人になってからの教育可能性はあまり高くないといえよう。起業家輩出のためには小中高レベルの教育がより重要だと思う。庄内の起業家の特徴として、「郷土愛」とともに「人のネットワーク」の重要性が目立っている。庄内の起業家、新田嘉一氏、上野隆一氏ともう一人小野木覺氏(同じく養豚の「大商」会長)の3人はみな農家の長男だが農業を捨てた人だ。3人は私の本の刊行に合わせるかのようなタイミングで「心の力が己を拓く~起業のすすめ~」と題する一面意見広告を『山形新聞』に掲載した。

庄内をはるばる訪ねてくる友人は少なくないが、ほとんどが初訪問である。リタイアした人たちは庄内の風光や食べ物を愛でるが、庄内はやはり仕事ではなく癒しに来るところなのだろう。東京羽田からは1時間で庄内空港に着く。山形は温泉が豊富で、すべての市町村に「公共の湯」があるという。アカデミー賞を受賞した「おくりびと」効果で庄内への観光客がふえているらしいが、鶴岡郊外の「庄内映画村オープンセット」に加えて「鶴岡まちなかキネマ」がつい最近オープンした。鶴岡市は『城下町・映画のまち鶴岡』を標榜して観光集客に弾みをつけようとしている。

 

 

 

 
拙著『あなたは社員の全能力を引き出せますか!』
  下記のアドレスで全文読むことができます。興味ある方は開いて見てください。

※下記のアドレスで開かなかったら、ヤフーに貼り付けてコピーしてください。

 

http://www.ebookcafe-kyoto.com/gallery/pdf/pdf279.pdf

 

【情報 関係】

【アメリカの友人から】

BBC”Middle East protests: Country by country” を送ります。リンクを開いて地図の上の国をクリックしたらその国について詳しく読めます。

 

【撮影記録】

 

写真:綾部梅林

 この梅林は農家の組合が経営しているので、食用の梅木ばかりで、面白くない。223日の時点で1週間、早かった。

 

隣接しているたつの市の「世界の梅公園」には中国や台湾の元祖・梅の木があり、建物も中国様式で見ごたえがある。

 

 写真は新舞子浜の海岸がすばらしいが、多くのカメラマンが撮っている有名なスポットのようだ。

 

 今回、収穫は室津の道の駅で、新鮮なカキが食べられたことである。ここはカキの養殖が盛んなところで、駅の中のレストランは平日でも混んでいた。

 

 写真:嵐山

 

 京都にPAL方式のDVD(オーストラリア)をNTSCに変換してもらうために出かけた。これはオーストラリアで放送されたドキュメント「KOKODA(ココダの戦い)」で、取材協力したことで送ってくれた。ただ、パソコンで見られても、日本のテレビで見るためには、NTSCに変換しなければならない。

 

 そのためには①オーストラリア放送局の許可が必要②技術的に可能なところ(ロックがかけられている)を解決するために、いろいろ探した結果、京都の業務用のスタジオを教えてもらった。

 

 変換には5~6時間かかる。その時間を利用して、嵐山の岩田山のサルの撮影に出かけた。ここのサルはエサを与えていないので、自然な状態で見られるのがいい。

 

 サルとの面会を終えて山を降りて来たら、渡月橋のたもとに、消防車や救急車がサイレンを鳴らしてやってきた。橋の欄干にもたれて「何事ですか」と聞きながら、偶然、川を疾走してくる小舟を目撃した。

 

 そこには川に落ちたか、自殺したかわからないが、若者の死体があった。岸に着くや、覆いをかぶせたが、私の見た感じではすでに死亡しているように見えた。事情はわからないが、若い命が惜しまれるとともに、その偶然な出来事に驚いた。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。







2月下の巻き

 

【近況・雑感】

◎…かつての職場の仲間、現在の友人やその身内などの訃報が増える一方、老いて益々元気な知らせなど、人の生死は運命だと言え、さびしさとあせりがじわっと湧き起こります。

 

 こういう時、「とにかく今、そして今日だけのことを考えることに集中する」ことで、邪念を振るい払うことしかあるまいと思っています。

 

 とくに人の死は人の記憶の中にしか生きられません。記憶の中で祈ることで人は安寧の境地に入れると思います。

 

◎…医療と宗教を考える研究会公開シンポジウム~京都発・知足の哲学~無縁社会と終末期医療を考える」を聴く機会あった。

 

 誰もが終末期医療で悩む一つに過剰医療(患者本人は苦しんでいる)のに、医師は殺人罪を怖れて続ける。また家族も判断できず、形だけの治療が続く。

 

 今回は患者を癒すのに僧侶がどうかかわるのかも関心を呼んだ。これまで僧侶は死後の葬式から登場していたが、医者とは違う立場で患者を癒すことができるのではないか、現に一部ではそういう活動も始まっているそうだ。

 

【情報 関係】

 

◎…映画「ソーシャルネットワーク」を事前に、下調べもせずに観た。これは

Facebook」を創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた実話に基づいたド

ラマ映画である。映像にするのが大変だったと思うが、仕掛けを凝ったために、

肝心のソーシャルネットワークの仕組みがわかりにくかった。

これも高齢のためか、ITに疎いからだろうか。

 

 Facebookに名前、生年月日、出身地を入力して友人を探してみたところ、4

人(知人)の名前が知らされた。4人がすでにFacebookに登録していることが

わかった。

 

◎…エジプトなどアフリカの革命はツイッタ―やFacebookおかげだと聞くと、本当かいなと思ってしまう。それほど、そうした機器がアフリカで普及しているのか。一部の知識人がやっていて煽動しているのではないのか。

 

私は差別や汚職、言論弾圧、食料品価格の高騰などで国民が限界にきていたのをムバラクは見抜けなかったのではないかと見ている。

それと、ムバラクは最後まで欲望が肥大、息子に世襲しようと考えたことで最後は軍も見放したのではないか。

 

実際はもっと複雑なようで、当初、政府は携帯、IT等の通信回線を切断、弾圧を試みた。やがてツイッタ―やFacebookで欧米の情報を知るようになり、とくにアルジャリーラ等の中東放送局が国民の側についたことで、再び火がつき、ムバラク辞任に追い込んだようだ。問題はポストムバラクがどうするのか、それを国民はどう考えるのかが大きな課題として残ったのである。

 

【アメリカの友人から】

◎…チュニジアやエジプトの革命がツイタfacebookで起こったのではなくインタネット類のものが助けになったのは事実です。ツイタfacebookで起こったというのはプロパガンダによるものです。背景にいくつかの会社がらみのものがあります。

 アラブの殆どの国は欧米諸国が好む独裁者に支配され(軍・秘密警察・警察を通して)、自由もなくそれに国民の殆どが大変貧しい。実はチュニジアの革命は、昨年末、商売道具を警察に没収された野菜売りの青年〈学生)が絶望感から市役所の前で焼身自殺したことに同情して怒る若者らの反政府暴動で始まったが、チュニジア革命に触発された焼身自殺がエジプトで相次いでいた。

 

エジプトでは財政難から、当局が飲食店のオーナーに対し、政府の補助金によって自由市場価格の5分の1で庶民向けに売られているパンを買うことを禁じる規制が出され、コスト高で商売できないと絶望した飲食店経営者が焼身自殺した。示威行動的に、市役所の前で焼身自殺を試みる者もいた。

 尚、ムバラクの秘密警察が今まで国民を十分に弾圧できたので、今回も同じだと思っていた。そこが甘かった。チュニジア革命がエジプトの若者の模範になり、全国的なデモで(多くの犠牲の後)ムバラク政権が崩壊した。

 

今、親欧米系の〈政府)アルジェリヤやヨルダン、イエメンなどに既に飛び火している。反欧米系のイランやシリアでは飛び火の可能性は比較的少ないといわれている。

 

◎…デイリースポーツの電子版の試読をしてみた。これなら若者は紙媒体の新聞を読まないと思った。ただ、値段があまり安くないのが課題であるくらいで、使い勝手はいい。

 

 どうも、電子書籍より電子新聞の普及の方が早いのではないかという予感がする。みなさんはどう思われますか。

 

 ある有力ブロック紙は「電子新聞を考えていません」と、伝えているそうだが、それで大丈夫か、今後の推移を見守りたい。

 

◎…メディア王のマドック氏が「ipad新聞」を発刊したと伝えられた。年間購読料が約4,000円だという。国内紙と同等には扱えないにしても、この価格は魅力的だ。どうなるか、見守りたい。

 

◎…三洋のラジオ付きICレコーダーを買った

NHKのラジオ深夜便を録音して、昼間に聞きたかったからだ。その目的には操作でてこずったが、ほぼ満足している。PCと違って家電メーカーのサポート体制はすばらしい。PCメーカーも見習ったらと思う。

 

◎…シャープのワープロ「書院」を引っ張り出して、過去のフロッピーから情報を読み取ろうと試みた。故障しているのか、うまくいかない。そこでシャープのHPからワープロ(とっくに生産打ち切り)の故障に対応することを知った。さすがにシャープは伸びる企業だと思った。消費者を大事にしている。

 宅配便で送った。「フロッピーが故障しているだけで、本体は大丈夫です」という連絡がきた。確かに、フロッピーの何枚かは読み取れたが、逆に言えば、フロッピーはそんなに簡単に壊れるのか?

 

◎…ラジオ深夜便で登山家の田部井 淳子(たべい じゅんこ、19399月22 生まれ )の映画の話を聞いた。彼女は女性として世界で初めて世界最高峰エベレストおよび七大陸最高峰の登頂に成功したことで知られる。

 

 彼女が記憶に残る映画の一つに『運命を分けたザイル』を紹介した。

 観られた方も多いのではないかと思いますが、私は観ていなかったのでDVDを借りて観ました。

 

田部井さんは「生死を分けるザイルで結ばれた二人の登山家が、冬山で遭難事故にあい、ザイルを切らなければ二人とも死ぬ。悩んだ末に一人がナイフでザイルを切った。当然、死んだと思っていた相棒が現れたのである」と話す。

「こういう話は他にも聞いたことがあります。自分ならどうするかと思い巡らしながら観ました」と田部井さん。

映画のあらすじは次のような内容である。

「2人の雪山での行動が、後に登山界で大きな物議を呼んだ、実在の遭難事故が題材。当事者へのインタビューと、役者によるドラマ部分で構成されているのだが、セットではなく本物の雪山で撮影された映像が圧巻。特に、大聖堂を思わせるほど高さのあるクレバス(氷河の動きによってできた割れ目)内部のシーンなどは、死と紙一重の恐ろしさに震えながらも、自然の作り上げた荘厳な美しさに心奪われる」

「世界中で大ベストセラーを記録したノンフィクション文学『死のクレバス アンデス氷壁の遭難』を、英国ドキュメンタリー映画界でもっとも注目される監督ケヴィン・マクドナルドによって映像化。英国では、公開されるや「ボウリング・フォー・コロンバイン」を抜いてドキュメンタリー部門歴代興行収入1位の記録を塗り替えた。本物に迫る映像を追求するために、大部分の撮影を実際の事故現場であるアンデス山脈で行い、当時の状況を完全なまでに復元した。アンデスの過酷な雪山で、ザイルに繋がれたまま遭難した2人の登山家の生還劇を当事者たちのインタビューを交えて描く」

それにしても田部井さんが今も2000m級の冬山登山をしている元気さに驚嘆している次第です。

 

◎…検査で血糖値が危機ラインに近づいたので、久しぶりに生駒山(642m)の見晴らし台(400~500m)のところまで上った。1時間半かかった。これから続ける決意だが、どこまでやれるか。

 

◎…TTP環太平洋経済協定)論議(NHK)を聞いた。結論から言うと、反対である。理由はアメリカ主導(アメリカの貿易拡大、雇用増大の戦略)であるため、アメリカの国益最優先の政策であるから。

 

 企業とか、賛成者の多くは関税だけを見ている気がする。農業については戸別補償よりは、専業農家を強化すべきで、兼業農家の多くは真剣に農業強化を考えていないように思える。

 

 竹中氏をはじめ経済界ら賛成派は「都合のいい情報」で主張している。日本の田園風景は単なる貿易の数字だけで評価できない。だいたい、日本はいつから韓国や中国との競争を言いだしたのか。ドイツやフランスなど欧米先進国は自国の技術に自信を持っている。フランスのボルドーはあまりに過大な中国からの買い付けに戸惑っているが、ワイン技術ではびくともしていない。

 

 真に優れた技術ならおたおたするべきでない。TTPに加盟しても、日本の輸出は増えず、輸入は農作物や安価な家電、自動車が増えるだけで、経済界ももっとしっかりしてもらいたい。

 

◎…日本は儒教思想を大事にしている数少ない国であることを、もっと認識すべきだ。中国はカネ、カネの国になり、韓国も儒教思想がほとんど消えている。

 

 日本は弱い、異常な国だという風潮があるが、私は宝石のような礼儀の正しい(以前に比べると減退しているが)国だと思っている。グローバル化という声に押されて、日本から儒教思想が消えていく心配こそ、今、主張しなければならない。

 

 経済の原理主義では日本を救えない。

 

 

【撮影記録】

 

◎…京都・美山のかやぶきの里

23日、ライトアップの雪景色を求めて観光バスで出かけた。3日前と打って変わって、春のような陽気であった。

 

美山の雪も溶け、残念ではあったが、カメラマンも少なく、寒さもそれほどでもなかった。白川郷の合掌造りのライトアップ時に比べ、雪のことを除けば、よほど撮影しやすかった。(P)

 

◎…冬の鳥取・砂丘に出かけた(29日~10日)。さすがにこの季節、観光客は少ない。残念ながら雪のかぶった砂丘は見られなかった。(表紙の写真)

年末はすごかったようだ。その残雪があった。

 

◎…鳥取から帰って、朝起きると、自宅の周辺も薄っらと雪化粧の風景であった。奈良、京都へ多くのカメラマンが出ていたようだ。

 

◎…212日はさらに自宅付近でも雪景色となった。近年でははじめてのことである。奈良へ出かけた。多くのカメラマンが来ていた。年末とは大違いだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 








…民主党や菅総理にあまりにも期待はずれで、あいた口がふさがらない国民も多いことだろう。さらに不景気が追い打ちをかけ、先行き不安で、高齢者は嘆いている。

「毎日、元気である」ことを感謝しながら、とにかく動くことを心掛けたい。時間ができると、外へ、旅にと考えながら過ごしている今日この頃である。

 

◎…2月に入りました。先月末に琵琶湖で雪見船のクルーズに出かけました。この日はとくに寒く、北陸では列車が雪のため、立ち往生したほどでした。写真は表紙:波の花(琵琶湖で)

さすがに雪見船の客は少なく、「風が強いので、途中で引き返すかも知れません」という説明があった。デッキに出ると、10分と立っておれないほどの強風だった。

唯一の収穫は波の華を見たことでした。「めったに見れません」という、地元のカメラマンの言葉を信じて強風と雪の舞う湖岸の中で3時間ほど体を震わせながら撮った。(写真:トップに)

 

 

◎…年初め、株価も上がり、経済団体のトップは明るく演出しようとしていることもあっても、「兎に因んで跳ねる」という声が多い割には、財界トップの顔色は暗かったのが印象的だった。

 

◎…中国がGDPで日本を抜いて世界第2位になったことに対して、どうも日本人はいちゃもんをつけたいような言動が目につく。

40年代の経営者は「過去に迷惑をかけたから中国をできるだけ助けたい」と先進国の余裕を見せていた。ところが、中国の知的財産の侵害は目に余ると批判をしている。あげくのはては、産業スパイで先端技術を盗んでいると言う。

その手口は工場見学で技術を盗んでいる、製品を徹底的に分解して、そっくりな製品を再生産している、ヘッドハンティングで技術者を引き抜いていると指摘しているが、そっくりなことをこれまで日本がやってきたではないか。

 

発展途上国だってモノの豊かな国づくりを目指している。多くの分野で日本は追い抜かれている。ところが、最近の経営者は法人税が高いことが敗因と叫んでいる。消費税、社会保障負担のトータルで論じない。

 

カントリーリスクは当たり前で、政変が起これば、大損害になるが、それでも欲があるからリスクを侵してまで売り込むのではないか。それを国に補償を求めるのは、資本主義国家ではない。

 

自分たちの経営の失敗を棚に上げ、多くの優秀な技術者をリストラしておいて、技術者が発展途上国に流れ、技術を盗まれたと嘆くこと事態、滑稽である。聞くところによると、現役の技術者でも休日に甘い誘いにのって高額の副職をしている人も少なくないと言う。

 

◎…菅総理は年初来、TPP環太平洋経済協定)に加盟するかどうか、検討すると強調している。農家は反対、企業は賛成の構図を描いている。

 最近、工業も農業と同じ政策に甘んじているように思えてならない。だって、エコカー、エコ家電でさんざん儲けて、政府の補助が終わると、とたんに減産に転じ、不況だとわめいている。これって、農業の戸別補償と同じではないか。

 工業も裾野が広いのか、自動車と家電だけが潤っている。他の分野は文句をいいたいだろう。極め付けはこの7月のテレビ放送のデジタル化である。これで家電業界はどれだけ潤うのか、こんな甘い政策に期待していたら、そのうち発展途上国に追い抜かれ、泣き言を繰り返すに違いない。

 

◎…最近、自宅にいると、外部から売り込みの電話や訪販がいかに多い事か、驚く。

「余っている宝石、貴金属はありませんか」とインターフォン越しに聞いてくる。この商売話は今、流行りのようだ。ある人は、「ありません」ときっぱり断ると、「最後まで聞かんか」と凄まれたと言う。断るのも難しい時代である。

高齢化社会になると、あやしげな商売が現れる。高令者は大変だ。


 

友人のメール

寒くなりましたお元気ですか。冬鳥が各地で呼んでいますので東方西走です。来月の13日から昨年見れなかった流氷を見に行きます。

 

先日、珍鳥を追う「撮り鳥」の仲間から誘われて撮影に行きました。日帰りという話でしたが、金曜の19時半に大阪を出発して土曜の夜に帰宅。途中、朝飯を買い一晩中交代で運転して野鳥ポイントへ。車の中で行先を聞きました。

東京を通り越して埼玉と栃木県の境界にある渡良瀬遊水池と千葉県の印旛沼の近くへ行くとの事でした。帰りに掛川の新興団地の調整池に渡ってきた珍鳥とか。

こんな情報を何処から得るのか、凄いネットワークです。

 

運転を交代しながら第一ポイントへ、迷いながら朝の4時前に着きました。現地は勿論、我々が一番乗りでした。何しろ真っ暗なのでここで良いのか不明。5時ごろから次々と車が来るのでここがポイントだと納得してカメラの段取りを。6時過ぎには堤防に登り、的(まと)を待ちました。堤防にカメラの放列。風通しの良い堤防上、マイナス4度でカメラの前にスタンバイ。一寸風が吹くと寒くて寒くて皆震えながら鼻水をたらしていました。

1時間でここを引きあげ次は千葉県へ、ここではサバクビタキを撮る。私も初めて見ました。珍鳥中の珍鳥だとか。昨年の11月に見つけて以後、凄い観客動員数だとか。

ここも1時間以内に撤退して掛川へ。ここはカモ、私はのんびり見ていました。

朝飯、昼飯は運転の合間に各自がとるスタイル。車だけは目的地に向けて驀進。

途中関西でも人気のベニマシコ他に出会っても無視。珍鳥追いの執念のすさまじさに感心した撮り鳥旅行でした。(続きは写真コーナーへ)

写真:コミミズク上とサバクビタキ左(堀 英彦氏撮影) 

 

 

最後まで、お読みいあただきありがとうございました。



 

 


 ◎…私自身はようやく新年を迎えました。と言いますのも、昨年10月ごろから、新年の初旬締切で評伝の原稿執筆に取り組んでいたからです。毎日、書いては読み返しの生活で、最後は頭の中が硬直しているような感覚に陥ったこともありました。

 

 このため、大みそかから元旦まで原稿から離れて奈良で過ごし、16日にようやく脱稿しました。これにつきましては発行の段階でPRさせていただく予定です。

 

 ◎…そういうことで、テレビや新聞もろくに見ておりません。ただ気になるのは、菅総理が「小沢切り」に血走った顔相を見せていることです。「政治とカネの決着をつけたい」との思いは理解できても、それで今の政局に展望が持てるのかと思っています。

 

 「これから国民にカネ(消費税を含む増税)をお願いする時に、小沢問題が解決しないと、要請しにくい」旨の発言をしています。それを認めるとしても、国会議員たちは血を流さないで、よく勝手なことだけは声高に主張するなと思ってしまう。自民党も同じである。政治家自ら範を示さないで、どうして国民を納得させられるのか。

 

 それと小沢が起訴され有罪になれば、小沢と組んできた菅政権や民主党が無傷で済むはずがない。もし、乗り切れると思うとしたら、その心理の底には、民主党以外にこれからの時代を担える政党がないと、内面でほくそ笑んでいるように思えて仕方がない。

 

【友人からのメール・手紙】

◎…菅さんは支持率が1%になっても石にかじりついてもやるといいますが

「民主」にはふさわしくない言葉ですね。

 今の小沢さんは国民が支持してるとは思えません。党内の人望は何なんでしょう、集票力ですか。市井の人たちが日の丸を立てて菅政権打倒の集会を開いたりしていますね。

 従来のマスコミを介さない情報が世の中に影響を及ぼすようになってきているように思います。これからますますそうなってゆくのでしょうか。いろいろな媒体を波乗りして漁り自分でこれやろうなと思えるのを信じるということですかね。

 


◎…あけましておめでとうございます。新年のメールをありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

「従来の概念やモノサシで見ていたら失望を繰り返し、新たな創造力を

消滅させる・・・」

 いい言葉ですね。ガツーんっと一発くらった感じです。

現実はあらゆる面で変わっています。しかも大きく変わっています。それに

ひきかえ、はたして自分の頭はそれに応じて変わっているか?これは正直「否」ですね。

子供や孫と接している時でさえ思い知らされることがあります。ならば、当然、現実と我が認識には大きなギャップがあるはずです。そこを忘れると、世の大きなうねりさえ見誤ると思います。新年にいいテーマを頂き、感謝します。

 

◎…お正月、甥につれられ、家電店に行きました。「iPad」や「ギャラクシーTAB」など、次々に画期的なコミュニケーションツールが発売され、会社説明会もウェブでやる時代。私のような本は紙でないと…という人間にとっては、ついていけない時代です。

「おばちゃんは、ガラパゴスやなぁ」と言われながら、画面の美しいシャープのガラパゴス携帯に魅せられていました。



愚痴を一言

鳩山と小沢の台詞を聞いていて二人は国民の認識を見誤っていると思いました。

幾ら駄目な菅でも彼がつぶれる事は民主も粉々になる事が分かっていないのではないかと。

国民不在の権力闘争は、かの内ゲバと同じように支持を失いつつあるのに。党員も勝ち馬に乗ると思っているようだがその馬はへなへなになってしまっているのに。

鳩山・小沢そして菅、次の三度目があると思うほど国民を馬鹿にしてはいけないのでは。次は無いと思います。

確かに菅は早く退場しても良いとは思いますが、結果は完全に政治不信の世界へ。

 

●『森 琴石作品集』発売

 

 12年来の悲願でついに完成された森夫妻の『森 琴石作品集』(定価15750円)が東方出版から発売されました。

 森 琴石は南画の大御所ですが、詳細につきましては森さんのHP
(http://www.morikinseki.com/
)をご覧ください。実は今回の作品集を発行する過程で、私の祖父・岡田播陽との出会いがあったことが、森さんの記録で確認できました。

 ご興味ある方は、ぜひご購入してください。

 

今年のフランスワインの報告chateau LAGRAGEの友人から)

 

 2010年はグランミレジム2009年のプリマー価格が史上最高値となるなど、ボルドーグランクリュシャトーにとっては、一昨年の経済危機が嘘のような回復ぶりでした。

 一方で、べーすとなる一般価格帯のボルドーワインはニューワールドワインとの激しい競争にさらされ、深刻な状況が継続しています。さらにグランクリュ(特級)の好景気も中国の消費拡大に大きく依存したデリケートなバランス上に成り立っており、決して予断の許された状態でないことは、十分認識する必要があります。

 明るいニュースは、心配されたVtg20102009に劣らぬグランミレジムに仕上がる可能性が高いことです。まだ醗酵がようやく終了した段階ですので、コメントするには時期尚早ですが、どうぞご期待ください。

最後まで、お読みいあただきありがとうございました。