<ジロボウエンゴサク 05年4月、枚岡公園で>
●5月28日(土)晴れ
愛地球博を見た
ある日、EXPO2005の券が二枚届いた。これがなかったら、おそらく行かなかった。タダ券があると、なんとしても行こうという気になった。
平日の天気のいい日だった。名古屋から地下鉄東山線で終点の「藤が丘」まで乗り、そこでリニモ(モノレール)に乗り換えて万博会場駅まで約1時間。会場に着いたのが、午前10時30分。
特に、前もって情報集めもしなかったが、18,000年前の冷凍マンモスだけは見ようと思った。会場のグオーバル・ハウスに行くと、予約券を配布している。13時20分の予約券を獲得。それまで時間をつぶすため、わんぱく宝島に行った。ここは行列もなく、平日で学校も休みでないので、子供もほとんど見ない。
ここのお目当ては、ロボットステーションだったが、期待したロボットはなく、おもちゃの類である。仕方がないから、JAの展示コーナーと、海苔(愛知海苔協同組合が出展)で時間をつぶした。海苔コーナーでは、海苔を使った料理の実演である。出来た料理を食べられるというので、15人程度の椅子はほぼ満席。休みの日は子供ばかりだが、この日は、大半がシニア組。
【温度コントロールの下、実をつけた食用ホオズキ】
珍しい食用ホオズキ
つぎに行ったJAのコーナーでは、食用ホオズキを栽培展示していた。日本のホオズキは観賞用で東南アジア生まれだが、南米育ちのこのホオズキはストベリートマトと呼ばれ、大変、おいしいことを知った。14時に一人一個配布するというので、食事の後、もらいに行き、ホテルで試食した。実に旨い味だった。
大阪万博でも、パビリオンの待ち時間は大変だったが、名古屋博でもっと大変なのが、帰りの電車である。帰りは9時近くになったが、1時間並ばされた。帰りの切符を買っていても、同じ程度の待ち時間である。
ホウズキを手に入れるまで、キリンのレストランに入った。全体の雰囲気、従業員もパートだからのためか、愛想もいまひとつだし、値段も都心と比較して割高感に思える。しかも、そうおいしくないのである。こういうところで、手を抜くとマイナス効果になるのではと思うのだが・・・。
お目当ては冷凍マンモス
時間を見計らって再び、ホウズキコーナーへ行き、ゲットした。そしてマンモスのある館へ急ぐ。はじめに、ソニーのレーザー光線による大画面(幅50M,2050インチ)に地球の姿の映像を写す。この類の映像が、大体、お決まりのものになっている。砂漠、像やライオンが疾走するアフリカの原野、ナイアガラの滝、コロラド川の岸壁等々である。新鮮味がない。
このあと、30秒ほど歩く歩道に乗せられて、強制的に出口に運び出される。その間、右側のガラス窓の向こうに鎮座する冷凍マンモスを見るという仕掛けである。ゆっくり観察できる状態ではない。ただ、顔の輪郭と牙の凄さだけは、「ヘエー」と思わせる。
一番人気のトヨタ館は?
このあと、一番人気のトヨタ館に行くと、予約券は修了しました。「次は14時からです」というので、マンモスを見た後、14時10分ごろに行くと、14時の予約券も終了しましたとハンドマイクを片手に担当者が大声で伝える。この後は、先着順で17時から受け付けますというのである。もう、すでに並んでいる。このまま並ぶと3時間もタダ、待つだけの身となる。ばかばかしくなったので、トヨタ館は諦め、ゴンドラで瀬戸会場に向かった。
不思議なガラス
会場が分断されているのも、不便きわまりない。しかも、ゴンドラの待ち時間が1時間である。がまんして並んだ。ゴンドラが民家の上を通過する時は、ガラスが瞬時にすりガラスに変身、下界はまったく見えなくなる。「センサーと液晶ガラスの組み合わせです」と、ドアの開閉係りの女の子が不機嫌な顔しながら、答えた。液晶ガラスかどうか、分らないが、恐らく化学反応する膜が施されているのだろう。私は見るのが初めてだったが、関西にもあるということを聞いた。
【指のない手に器具をはめ、箸使いを実演してみせる加藤氏】
凄い福祉器具
その瀬戸会場は地味な展示だが、テーマにふさわしい地球を大事にする考えを打ち出した展示が多い。私は、福祉のことに関心があったので、「福祉工房あいち」を見た。障害者の加藤源重氏は、四本の指と、大半の手のひらを事故で失ったが、指のない手で箸を使える道具を考案するなど、「絶対にあきらめない」ことを信条に、50人の技術ボランティアグループと一緒に工房を運営している。
18時にはゴンドラは運転休止になるというので、そそくさと引き上げた。帰りのゴンドラの待ち時間は10分程度だった。これで、万博見物は終わりである。夕食まで外国パビリオンを見たが、たいして見るべきものがない。韓国と中国の案内役は冷たく感じたのも、昨今の外交が影響しているのだろうか? 夕食は、アサヒビールレストランで食べた。セルフサービス式だけに、値段は比較的、安かった。
最後に、もう一度トヨタ館をのぞこうと、行ってみた。すると、本日最後の優先順位のグループに潜り込めた。それでも、会場に入るまでに1時間かかった。
トヨタ館は、ロボットによる音楽と踊りの競演である。私はヒューマノイド型の高度なロボットを取材したことがあるので、そう驚かなかったが、見世物としては成功していた。
ホテルに帰ったのは、11時を回っていた。意外と、名古屋人に万博を見ていない人が多いようだ。もうそろそろ、パビリオン式のEXPOの時代ではないような気がする。まあ、1度は話のタネに見られたら、どうですか。
●5月22日(日)曇り、時々小雨
介護保険を今から知っておこう
だんだんさぼり癖がついてきた。先日も、「日記どうなっているの?」と、友人から催促された。「気まぐれ日記に変更した。」と、表紙に書いてあると釈明したものだ。
花の女王【ピエール ドウ ロシサール】
先日、京阪園芸(枚方公園)に立ち寄った。この園芸ショップは枚方パークのバラ園を一手に引き受けているだけあって、種類も量も豊富である。
ちょうど、バラの特別販売週間であったことが幸いした。選ぶのに苦労するほどバラが並んでいる。これまで、バラは植えた経験がない。名前も知らなかったが、お客さんから「エーデルワイスはいいですよ。ピエール ドウ ロシサールのいいのもありますわよ。」と聞くと、女房はうれしそうに探し求めた。ついに五株も購入した。自宅に持ち帰って眺めると、「なるほど、バラはさすがに花の女王だけあって、気品溢れるていることが一目瞭然だ。」というのが、われわれ夫婦の感想である。
大阪城で開かれている植木市よりもこちらの方が、花の品質がいいように思う。枚方へは歯医者へ行ったついでがあった。自宅近くの歯医者を探して行ったが、やはり長年かかり気に入ったところが一番だと、車で一時間かけて出かけた次第。
NPO総会無事終了
21日の土曜日は、主宰しているNPO法人WS西日本の総会を無事に終えることができた。今回は、総会後、会員にお弁当をサービスして交流会をもった。やはり、会員は執筆することへの関心の高さを持っていることを改めて知った。
いま、雑誌の取材で介護保険の勉強中である。こういうことがないと、なかなか勉強しないものだ。介護保険について勉強しながら、自分ならどうするのがいいのか、考えてみた。
まだ、この方法がいいという結論は出ていないが、中間報告をしたい。まず、65歳までに情報を出来るだけ集めること。大阪の場合、万博公園の傍に「大阪府立老人総合センター」(06−6876−0031)があるので、そこでいろんな情報を入手できる。私は『ケアハウス情報2005年版』(定価1000円)を購入した。
ケアハウスは要介護認定後は入所が難しい。自立が原則だから、せいぜい介護度2までという。理想は介護付ケアハウス(3食,個室)に入所して、要介護認定後も継続するか、同じ系列の特養に入って、終の棲家のするのが経済的で身内に迷惑をかけないですむ。ただ、気に入ったケアハウスを見つけるのが、歯医者を探す以上に素人には難しい。
関電や大阪ガスの有料老人ホームは高級ホテル並みの住居と、食事で、お金持ちには人気があるという。ただ、特養にせよ、ケアハウス、有料老人ホームといったところは、老人ばかりだから、たえずピポピポとお迎えの車がくるので、死刑因のような心境に襲われるという人もいる。認知症なら別だが、意識がハッキリしている場合、在宅介護が一番だろう。今の国会での改正案も、予防と在宅介護にシフトしている内容になっている。
だから、在宅で目一杯、限度までサービスプランを作るのが最善の道のように思う。介護保険は社会全体で老人の面倒をみるということだから、かなり充実している。とくに福祉器具の貸与が保険の対象になっていることは、画期的だといわれる。
問題は本人のケアプラン作成の実権を握っているのが、多くの場合,ケアーマネージャーで、彼らの多くが事業所(民間)に属しているため、患者より事業所のためということになりがちである。このケアーマネージャーのいい人を見つけられるかどうかで、天と地の差がある。
自分でケアプラン作成もできるが、ほとんどの人は複雑なため、ケアーマネージャーに任せきりになる。自分で出来る所までして、あとの点数計算をケアーマネージャーに任せることもいい方法である。いずれにしても、自分の人生の結末ぐらいは自分で設計したいものだ。仮に、独居老人になっても、財産管理を含め、あらゆる管理をやってもらえるシステムだけは整っている。
雑誌の取材では理想的な施設の物語を執筆予定。後日、改めて報告する機会もあると思います。
いずれにしても、60歳になったら、準備をした方がいいですよ。
●5月15日(日)晴れ
葵祭り&葛城高原のつつじ
関西にいて、葵祭りを初めて見た。祇園祭、時代祭りと並ぶ京都の3大祭りとして知られる。とくに葵祭りは飛鳥時代、欽明天皇のときに始まったといわれる、わが国最古の祭りだそうだ。
友人が「下鴨神社で神事を見て、会食付だぞ。」というので、わくわくして出かけた。11時40分に神社の社務所に着く。限定された人たち、多くは全国の有名な神社の代表、地元の府、市、会議所等のお偉いかたがた。みんな正装しているのに、われわれ二人はノーネクタイのラフなスタイル。
葵祭りの行列は、午前10時30分に京都御所を出発、11時40分に下鴨神社に着き、神事が12時から約1時間ある。全体にゆったりした時間が流れる。よく意味が分らないまま、見た。葵祭りの目玉は華やかな女人列、中でも13キロの重さの12単を着たヒロインの斎王代であるが、神事の場所ではほとんど見られない。むしろ、14時20分から上鴨神社へ向かう道中の観覧席で見た方がいい。
【神事を行う神官】
葵祭りの関連行事に「やぶさめ神事」がある。これは、疾走する馬上から3カ所の的を目掛けて射る勇壮なものである。食事は下鴨茶寮の特製弁当であった。一度見れば、十分だった。ただ、下鴨神社はもう一度行きたいところではある。
下鴨神社のある京阪・出町柳の駅も人が多かったが、女房が友人と出かけた葛城山の方は大変だったようだ。近鉄・御所駅からロープウエイの乗り場までのバスは運休、徒歩で約1時間。そしてロープウエイの乗り場で3時間待ちと告げられたが、実際は2時間待ち。ようやく上がって見たら、人、また人。それでもツツジはすばらしく美しかったが、なかにはやや色あせていたものもあった。この日が最後の見ごろである。頂上には大きな二匹の犬が何人もの人にかみつき、怪我をさせていた。花どころか、危険が一杯の様子だった。それでも、「いい思い出」と、帰りは徒歩で約2時間かかって下りたそうだ。おかげで女房のライフコーダーは私の二倍、23,492歩を記録したのが、救いである。
余談ですが、「あくまき」という鹿児島県のもち菓子をご存知でしょうか?。うるち米でつくった淡白なお菓子で、素朴な味がなんともいえません。百貨店の九州物産展の催しで出ていますので一度、ご賞味してみてください。お奨めです。
●5月12日(木)曇り、時々雨
サポーターを求める
日記を連休中休んだため、さぼり癖がついてしまい、毎日、書けなくなりました。これから、少しエンジンをかけたいと思います。今後、出先や、出張先でも自分の家にきたメール等をのぞけるように、いま検討してもらっています。
雑誌の編集長を引き受けて以来、超多忙になってきました。そこで、PCのサポーターに協力してもらうことにしました。約3年間、自力で取り組んできましたが、NPOの有料メルマガジン週1回発行もあって、万一の事故を考えると、どうしてもサポーターが必要になってきました。
先日もウイルスバスターの事故がありましたが、私のアドレスの一部が文字化けして(これは関係ありませんが)、迷惑をかけてしまったことで、決心したのです。
私はソニーのVAIOを使っていますが、メーカー、ソニーのサポート体制は殿様商売に見えます。先日も梅田のソニーショップに行って、「どうして心斎橋のテクニカルセンターを廃止したの?」と、たずねたが、相手も「ご迷惑をおかけしてすみません」というだけで、どうにもなりません。
ソニーの修理は難波の店で現物を持参すれば、一応、本部へ送ってくれます。しかし、サポートについては、東京のカスタマーセンター(0120ではありません)に聞いてくれというだけです。電話代が高くつくことに加えて、対面して聞けない話は疲れるし、理解が遅い(これも年齢のためですが・・・)
PCは一度使い出した機種を、なかなか変えられない。そこで、自分の住んでいる最寄の駅に近いソニーショップ(郊外にある多くがパパママショップ)がITで簡単に調べられる。車で約30分圏内の店が10軒ばかり出てきた。そこで、狙いをつけて3軒を回った。どの店の店主もさすがにPCについては詳しい。そのなかで、お客一人一人にサポーターがつくという、社員数人規模の店で、そこの女性サポーターに依頼しようと考えている。
いかにもPCに精通している才女の風格をのぞかせる。PCについてある種の哲学を持っている。そして見積りを取るときの応対で安心して任せられる印象を受けた。どういう提案をしてくれるか、楽しみにしている。
ところで「らくらく・うきうき水中ウォーキング教室」に遅刻したが、何とか滑り込んだ。水中ウォーキングがこんなに身体にいいように感じるとは、思わなかった。ウォーキングだから、プールの中を歩くだけと思ったが、水中で激しい体操を1時間もするのである。結構の運動量である。
このプールは2時間800円だが、この教室に入ると、8回+2回の学習会、及び開会式、閉会式で1,000円だから、大変安い。しかも、毎回、血糖値を機器で測定、さらにライフコーダーといって、万歩計の高度なもので、自分のデーターを入力してあって、閉会式まで寝る時以外はつけたまま、記録をとって、運動量と血糖値の関係を示してくれるというのである。
とにかく、加齢を重ねるということは、身体が徐々に痛んでくる。いま、医療と福祉について取材をするため、猛勉強しているが、介護保険の仕組みは複雑で、難しいですね。私の両親が介護を必要とするときは、まだこの制度がなかったので、勉強する機会を逸していました。
日本がもし、介護保険を充実させて、世界に誇れるものにしたら、日本の国も捨てたものではないと思うに違いない。本日は、取りとめのないことを書きましたが、これからもお読みいただければ幸いです。
●5月9日(月)晴れ
健康へのこの女魂
本日は「らくらく・うきうき水中ウォーキング教室」に女房に引っ張られて参上しました。これは、糖尿予備軍、糖尿病の人を対象に行うと、一般公募と、市の定期検査で要注意と烙印を押されている人、約80人が参加していました。
そのほとんどが女性で、男は数人です。それだけで向こう三ヶ月の特訓(週1回)に行くのに気が引けてしまう。今日は開校式と称して、オリエンテイションが行われ、おそらく講演した大学の調査に使うとしか思えないほど、事細かにアンケートを実施、最後は面談して確認する念の入れようだ。血糖値を計るため、血液を採り、体重、身長、ヒップを測定される。
講演したN医者は実に話がうまく、勉強になった。
肥満の数値としてBMI=体重(70)÷(身長1・75×1・75)〈25なら、正常ということですので、一度、計ってみてください。肥満にも善玉(筋肉質)と悪玉(内臓脂肪率が高い)があるという。
アメリカの調査ではTVを毎日2時間以上見ると、肥満率は23%増、糖尿14%増という結果が報告されているという。
糖尿を治すには、運動と食事の二つしかない。水中ウォーキングすると、ウエストがスリムになるという。いつか、どういうモノか、報告します。
●連休中、日記は休みます。
次回は5月の日記(5月9日からはじめます)
●5月5日(木)晴れ、27℃
アメリカ便り
アメリカへ行っている日本に住む外国人R氏からメールが届きました。一部紹介します。
「 岡田様
メール有難うございました。米国内動き回っていて連絡が遅くなって申し訳なく思っています。
小生は、電話で申し上げましたように今アメリカにおります。六月中旬ごろ戻る予定です。
尼崎脱線事故についてこちらのマスコミが思ったほど取りあげなかったが、インターネットニュースで読ませて頂きました。この事故は絶対にあってはならない大変な事故で、心が痛みます。
先程のニュースには「死者は106人(男性59人、女性47人)に達した。 戦後、国内であった鉄道事故のうち、死者数が最も多かったのは、47年2月に埼玉県の旧国鉄八高線高麗川駅近くの下り急カーブで4両が脱線、3両が築堤下へ転落した事故で、この時は184人が死亡している」と書かれていました。
この事故でなくなられた方に対して冥福を祈るとともに怪我人が早く元気になって欲しいと必死で願うところです。
こういった事故を防ぐには「機械がいくら優れていても最終的にはやはり人間であることを忘れてはならない」との教訓の代償は大きい過ぎたとしか言いようがありません。