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心の南

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       風のなかった日

遠い日の面影は、後ろから近づいて
すれ違い突き放す、そうさ僕を突き放す

暑い日の気まぐれは、首を振っても直らない
照り返す熱い砂が、そうさ僕を駆り立てる

さあそのまま踊らなきゃ、ラライララライ ハイ
風のない日はこのまま終わらせてはいけない

遠い日の面影は、明日からは陽炎さ
揺れる揺れる暑い陽よ、ひとり僕を照らせ

僕が今の僕でなく、君も今の君じゃなく
そうさだから、抱いてしまう、あの時の二人

さあそのまま踊らなきゃ、ラライララライ ハイ
風のない日はこのまま終わらせてはいけない

さあそのまま踊らなきゃ、ラライララライ ハイ
風のない日はこのまま終わらせてはいけない

さあそのまま踊らなきゃ、ラライララライ ハイ
風のない日はこのまま終わらせてはいけない

           心の南

1・南の窓から吹いてくる風が
東のドアまで開いたままにしている 時
日々の出来事がひび割れないのは
些細なことが実は支えていると知る 時
なぜだか居ずまいまで正して
いつもの君と違う手紙を読んでいる 午後

心の南から   強く風が吹く
プライドの東に 光が強く射す

2・コーヒーに濡れたスプーンは
渇きながら光を出している     午後
音を消している無音のテレビの
その画面を見るのを止めて眺める  窓
プライドにほおづえをつく
その重さをはかり溜息をつく    時

心の南から   風が押してくれる
プライドの東の 場所に旅立てと  今
心の南から   強く風が吹く
プライドの東に 光が強く射す
心の南から   風が押してくれる
プライドの東の 場所に旅立てと  今

        Understand-up

1・わかりやすい人と言われ
わかりにくい人とも言われ
少しだけ悲しくなるのは
間の人になりたいから 間の人間
                             
2・このまま時が止まればいい
早くその時が来ればいい
どちらも落ち着かないのは
間の時をさがすから 間の時間

Understand-up  生きている間に

3・わかって欲しいと言われた
わかる訳ないとも言われた
そのあとだまってしまうのは
言うのも聞くのも人だから 二人は人間

Understand-up  生きている間に

4・空が高くみえる時には
出会った人が空にいる
遠くて近い空だから
探してしまうあの人を そこもここも空間

Understand-up  生きている間に
Understand-up  生きている間に
Stand up Set down 生きている間に

     君という場所

1・君の影だけは太陽さえも 照らせない
君のいるそこがどこでも 君の居場所になる
影を見つめる君の背中を 太陽が見ている
光と影が出会うのは   君という場所
君という場所

  木陰    月影   星影   面影
  その場所で 瞳も   陰たちと 休む

2・光に音があるのなら   君の音もあるだろう
光と君の音が見える   それが君の影
君の居場所の影

  君の    人影   やさしく 残して
  夕陽は   振り向く 君という 場所を

君という場所を
君という場所を
君という場所を

     ママウォーター

高く空を仰げば
遠く林さやけく
風は過ぎぬ
道は思いを誘う

はるか母は変わらぬ
かなた水は果てなむ
川は流れ
山は入り日を誘う

         青春の休息

遠くを見つめる兵士のように、あなたは疲れているから
青春の人生の最前線は、眠いだろう寒いだろう
でもたとえばそこから見える、誰かがあなたに手を振る
夜や霧の中に必ず 見えるあなたの誰かが

今は眠ろう Baby
      疲れているなら
今は休もう Baby
      一人になって

静かに眠る兵士のように、あなたはこどもにみえるのに
先週も今も先々週も、責めている自分を
でもたとえばあなたは幼い、あの日のあなたを知っている
風や雪の中を遊んでいる、あの日にあなたは手を振る

今は眠ろう Baby
      疲れているなら
今は休もう Baby
      一人になって

        プライドの東
         
南の窓から吹いてくる風が
東のドアまで開いて通りすぎる
日々の出来事がひび割れないのは
些細なことが実は支えてる
なぜだか居ずまいまで正して
あらためて自分の部屋を見る

心の南から、プライドの東に、風が吹く、 強く吹く

コーヒーに濡れたスプーンは
渇きながら光を出している
音を消して無音のテレビを
見るのをやめて窓をながめる
プライドにほおづえをついて
その重さに Nnn  溜息

心の南から、プライドの東に、風が吹く、 強く吹く