メンバの一人ELR-ERのパソコンが、時々、何の前プレもなく勝手に冬眠をするようになったのです。
するとそれまでの数時間の苦労は消滅してしまいます。
これはたまらんとついにELR-ERはパソコンを手に入れることにしました。そしてせっかくパソコンを新しくするのだから何か楽しいソフトも欲しいなと、ソフト売り場で目にしたのが、アレンジソフトだったのです。
「ゲームとしては楽しいかも」そう気軽に考えて手に入れたソフトでしたが、使ってみるとなかなかどうして実用的なのです。
「まるでパソコンの中にスタジオがあってオーケストラがいるみたいだ」そう思ったELR-ERはオリジナル曲のアレンジに取りかかったのです。
最初は単なるインストルメンタルでしたが、それを聞いたメンバーたちは、俄然やる気を起こし始めたのです。そうです。熱いキスをしてくれたのは、パソコンとソフトだったのです。こうして復活を遂げたのです。めでたしめでたし・・・・・・・
けれども時の流れは無情です。それぞれが別々の仕事をするようになった今、ライブ活動のために集まるのは難しくなりました。
というのも、ライブは、その時だけ集まればいいというものではありません。入念な練習とリハーサルがあってこそ、みんなを感動させるような演奏ができるのです。ですからCDのみの活動をするしかないのです。
でも・・・・やはりライブがやりたい!
その思いがついにリーダーを動かしたのです。(なつかしいに続く)
MCK・2アルバムジャケット

MCK2


        扉の前で

開かれる扉がいつもいい知らせを迎えるとは
悲しいことに僕には良くない知らせも幾たびか
頭を後ろから小突かれる、そんな風に驚いた
だけど思えばそれも、確かに過ぎたこと

この扉を出る僕にまた戻る日があるにしろ
それは昔を懐かしむ、人の言う訪ね人
それは昔を懐かしむ、人の言う訪ね人

(間奏)

時の流れに人の流れが重なり合う日もやって来る
今日のこの日の僕も、この土地を移る
色あせたものが
一雨一雨降るごとにまたよみがえる
次にここに住む人に幸あれ

この土地を移る僕は目の前の扉に祈る
会うことのない人であれ、ここに住む人に幸あれ
会うことのない人であれ、次に住む人に幸あれ

この扉を出る僕にまた戻る日があるにしろ
この土地を移る僕は目の前の扉に祈る


         詩の旅人

桃色の椿が
ぽとりと落ちて
積もった雪に抱かれてる

月の光は
やさしく白く
あふれて私は舟になる

遠く離れた見知らぬ場所から
旅をしてきたあなたの歌声

私の心に
すとんと降りて
明かりが灯って
詩が生まれる

ふくらむ詩を
花にのせ
私の心は
あなたに贈る

詩の故郷は
あなたの歌声
私がふるえた
あなたの心

                                                                                                          絵描き
    
赤と黄色と橙の
魔法の絵の具をパレットで混ぜ合わせ
温かく笑っている太陽を描いて
そのまわりに
青に光る絵の具を混ぜて
青空を描きます。
でも、それだけじゃ寂しいので
白に雪のように白を混ぜて真っ白を作ります。
それで・・・
白い大きなふわふわの雲を描いて
その上で、
絵描きは昼寝を始めます。
絵描きは昼寝を始めます。
絵描きは昼寝を・・・・


      ボンジュールジャン     

ボンジュールジャン初めて君に会ったとき
君の栗色の髪が揺れてた。

ボンジュールジャン君はいつも海を見ていたね
まるで浜辺のオブジェのようだね

海の向こうに何が見えるの
遠い故郷それとも未来
青い瞳に白いカモメが一羽
映っているけど君は見てはいない

ボンジュールジャン君はいつも話しかけると
おどろいたように
海のような瞳でぼくを見つめていたね

君の心の中が海で満たされているのなら
どうか心の扉を開いてぼくを
招き入れてくれないかな
そしたらぼくは渚の中で
波と戯れて過ごすから
佇んで微笑んで目を閉じて


        水たまりの歌

水たまりの向こうに、もう一つの世界がある
私の夢を満たしてくれる、もう一つの世界がある

水たまりは小さな世界、昨日もなく、今日もない
心の中の未来が、そこにあるだけ

水たまりは静かな世界、争いのない静かな世界
希望と夢が生きている、水たまりは静かな世界

水たまりは愛の世界、信じ合う愛の世界
心の扉の向こうに、もう一つの世界がある



      この汽車に乗れ

冬を避けて走るこの汽車にオレは飛び乗る
取るものも取り敢えずこの身体一つ任せて
窓をたたく雪も溶けてどこかへ飛び散る
汽車はひた走る ただ春へ春へと
夢多き人よ ああここで
しばし巷の疲れを癒そう
君も乗れ この汽車に乗れ
この汽車に この汽車に乗れ

つづら折りの線路は身も心も揺れて
疲れた君やオレを眠りに誘うよ
窓の下には川が影を浮かべて
流れの果てもまるで気儘に
夢多き人よ ああここで
しばし巷の疲れを癒そう
まだ乗れる 君も乗れ
この汽車に この汽車に乗れ

(間奏)

列車のなかで君は懐かしい自分に出会い
きっと指を鳴らしてしまうだろう
ぼくはジョークを飛ばしみんなが笑っている
それでいいのさ。夢が走るこの汽車に この汽車に乗れ
まだ乗れる 君も乗れ
この汽車に この汽車に乗れ
この汽車に この汽車に乗れ



      君の家が見える

だれも答えてくれないことにだれか答えておくれ
このまま歩けばたどり着く
君の家が見えるなら
どうしようもなく嬉しいときと
どうしようもなく悲しいときが
どうして毎日繰り返しやって来るのか

過ごしすぎた所にいる君に
思いがけない風が吹く
その後に知らない世界が君に見えてくるけど
君の家が見えてしまう 君の家が見えてしまう
君の家が見えてしまう 君の家が見えてしまう

どこにでもあるどこにでもない
そんなものがあるなら
どうかひとつ振り返りだれか分けてほしい
目を閉じれば見える 耳を塞げば聞こえる
口を閉ざせば言える
なんとか少しでも強い人になれるなら

話しているうちに突然君は困った顔をした
このままではきっと、きっと今日も同じ頃
君の家が見えてしまう 君の家が見えてしまう
君の家が見えてしまう 君の家が見えてしまう
君の家が見えてしまう(うー)
君の家が見えてしまう


            カーニバルの朝

ややもすれば消えて流れる愛を確かめてもみている
君の頬にオレの両手を添えて見つめ合えば切ない
抱いていたい、抱きしめたい
抱いていたい、Hold me tite

先のことは揺れる陽炎、今は二人だけのまどろみ
君はオレと出会う前には、愛をなくした事あるという。
忘れなさい、眠りなさい
聞きなさい、オレのララバイ

昨日だけを映す鏡は、そっと吐息かけて曇らす
窓の外を眺めてみれば、愛の街を探す人々
街は浮かぶ青いカリブ
君を愛撫、All my lovo

君はオレと出会う前には、愛をなくした事あるという。
忘れなさい、眠りなさい
聞きなさい、オレのララバイ

MCK2

1500円