階段昇降練習法
バリアフリーと言われる社会でも、階段を利用しないと目的の場所に行けないことも多々有ります。
杖歩行や独歩ができるようになったならば、階段の昇り降りができるようにしておきたいです。
階段昇降の練習法はどうするのが良いのか?!!
まず最初は↓
・ 昇り
子どもが片手で手すりをつかみ、介助者が子どもの他の手を身体の横で握ってあげます。介助する位置は、子どもの後方で段の下となります。(子どもが手すりを握れない時は、介助者が子どもの握れない手を握るような位置で支えてあげます。)
手すりを持った側の足を階段の1段上に上げます。
上げた足の力と手すりを持った手の力で、1段昇り、下にあった足を上げて揃えます。
この順で1段ずつ上がります。
・ 降り
子どもが片手で手すりをつかみ、介助者が子どもの他の手を身体の横で握ってあげます。介助者は、子どもの前から介助します。
手すりを持った反対の足から階段の1段下に降ろします。段の上に残る足の膝が曲がらないと、足を降ろしにくくなります。
上に残った足を降ろした足に揃えます。
この順で1段ずつ降ります。
※ 片麻痺児は、麻痺の無い側で練習します。片麻痺以外の子どもは、両方向で練習します。
昇降が少しできるようになったならば↓
・ 昇り降り共通
子どもが手すりを握ります。(子どもが手すりを握れない時は、介助者が子どもの握れない手を握るような位置で支えてあげます。)
子どもの手すりを握っている側の反対の肩を軽く支えてあげます。
介助する者は、昇りは後方から、降りは前方から介助してあげます。
昇降が少しできるようになったならば、少し難しく…↓
・ 昇り降り共通
子どもが手すりを握ります。(子どもが手すりを握れない時は、介助者が子どもの握れない手を握るような位置で支えてあげます。)
子どもの手すりを握っている側の反対の肩を軽く支えてあげます。
これまでは片足を上げたり下げたりして、その足に揃える順で練習しましたが、足が揃うことなく昇り降りの練習となります。
足を左右交互に動かし、同じ段に足が揃わないように昇降します。
介助する者は、昇りは後方から、降りは前方から介助してあげます。
更にうまくなったならば↓
・ 昇り降り共通
子どもが手すりを握ります。
介助者は子どもに触ることなく、子ども一人で昇降させます。
階段を交互に足を動かして昇り降りしても良いし、1段ずつ行ってもかまいません。本児の一番安全な方で…
危険防止のために、昇りは後方に、降りは前方に介助者は位置します
一人で階段昇降を…!↓
・ 昇り降り共通
子どもが手すりに触ることもなく、階段を一人で昇降します。
足を交互に運んでも良いし、一段ずつ運んでもかまいません。
子ども自身が一番安心して昇り降りできる方で行ってください。
介護者が安心して見ていられるようになるまでは、子どもの近くで見守ってあげてください。
できるだけ見守りが無くてもできるようにしたいです。
手すりの有る階段で練習しますが、昇り降りができるようになったならば、手すりが無くとも壁に触りながらできるようにもしておきたいです。
階段昇降がある程度うまくなると、車道から歩道等の1段や2段の段差は、一人で昇り降りできるようになります。
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