モデル 匠人君
 
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  公開 2020年03月26日
 生後1歳2か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
 前期破水のために、妊娠28週で一卵性双生児の男児を出産しました。体重1145g。
 生後26日に、動脈管開存症の閉鎖手術を受けました。
 生後5カ月でPVLの宣告を受けました。
 主治医からは「早くリハビリしたってしなくたって同じだ」と言われたが、親としては不安で仕方なかった。
 生後6カ月頃から訓練を受けました。ボイタ法の指導を受けるために、母子入園しました。今でも家庭で行っています。
 匠人の様々な発達は、傍らのもう一人の子どもと比べてどんどんと遅れていくのを見て、blogで知ったLS-CC松葉杖訓練法を受けたいと決意しました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→生後1歳2か月
 通常は背臥位で過ごしている。腹臥位は嫌いとのこと。
 ほとんど動かないが、背臥位で手足を動かしている。
 全身に異常な筋緊張が現れている。反り返りとなることが有る。
 関節可動域:全身のストレッチを受けたことが無いよう? 泣いているがためにその様に診えるだけかもしれないが…?
 訓練内容:全身のストレッチ・寝返り・腹臥位・各種座位保持。
 ボイタ法を止める事を指示する。
 家庭で子どもに優しく触る事を指導する。
※ 万歳の練習や首の向きグセ改善訓練。寝返りの練習・おすわりの練習等を行ってきていると保護者は言われるが、とてもその様には見えない。
→ 訓練開始2週
 たかが2週刊ほどの期間だが、前回(2週間前)の状態とは異なっている。
 訓練時間は45分を計画していたが、約30分ほどは指導を静かに受けることができていた。その後は疲れてきているのか泣きだした。
 全身のストレッチを嫌がることも無く、受け入れていた!
 ストレッチを行うと、全身が柔らぐ!
 腹臥位が嫌いとの事だったが、短時間だが行うことができた!
→ 訓練開始4カ月
 4カ月が経過してしまったが、まだ3回目のお会い!
 お会いできていない事を考えれば仕方なく思えるが、保護者がそれなりに努力していた事は感じられる!
 全身が固くなっている。訓練を開始して間もなくコロナの影響で合う事もできず、ストレッチの法を保護者が覚える時間が無かっただろうに・・?
 それでも持ち込みでの座位保持の姿勢が、それなりに良くなっているのでは!
→ 訓練開始9カ月
 コロナの影響で9カ月が経過しているのに、10回の訓練指導しかできていない。この少ない訓練指導の回数から考察すれば、大いに変化しているのでは…!
 LSができあがる。LS1度
 何ができるようになったという事は無いが、全身が和らぎ、肘を伸ばして体重を支えられるようになった!
→ 訓練開始10カ月
 コロナの影響で訓練は無くなっている。
 お母さんからメール連絡が入る。
 スタビライザにうまく入れられない。尖足位になってしまう。身体が右に傾いてしまう。きれいにスタビライザに入れれば、1分程一人で立っていられる!
 この問いに対して、下記のように電話を使って伝えました。
 尖足を直すには、スタビライザに立たせてから爪先を上げるようにしながら、踵を下げるようにすれば尖足でなくなり、膝パットを正しくつけてあげる事。
 身体が右に倒れるのに倒れないように助けているのでは? 右に倒れたならば左側から右側に軽い力で更に倒れるように押してみては? その結果は、倒れないように立ち直ってくると…。
 一人で立っていられる時間を伸ばす努力を伝えました。
→ 訓練開始1年9カ月
 1年9カ月の間、コロナの影響でもって訓練会も開かれる事が少なかったが、保育園でもっていろんな病気をもらったりして体調を壊して訓練会に参加できなかった。
 家庭でないから、訓練会では実力が発揮できないとお母さんは言うが、全身の異常筋緊張が強くなっているのか?
 持ち込み座位もできなくなっており、手を床に着いて支えようともしない。
→ 訓練開始1年10カ月
 久しぶりに連続して訓練会に参加できた!
 それなりに異常な筋緊張も和らいでいる。
 連続して訓練会に参加できれば、更に良い結果が得られるのかも知れない。
→ 訓練開始1年11カ月
 訓練会に連続して5回参加できた!
 連続しての参加が影響しているのか? 泣かずに訓練が受けられた!
 久しぶりに、あぐら座位に持ち込んで肘を伸ばし床を支えにして座っていられた!
→ 訓練開始2年10か月
 運動機能に変化が無い。
 関節可動域が狭まっているのか? ストレッチが足らないのか?
→ 訓練開始2年11か月
 訓練を開始して2年11カ月が経過しようとしているが、双生児の互いの都合や、コロナによる外出制限などによって、平常の4割も訓練に来られなかった。
 年齢も高くなり、ストレッチでの関節可動域確保も難しいと判断して、整形外科での関節可動域拡大の手術を受けることに決まる。
 術後の訓練に今後の変化がどうなるのか?
→ 訓練開始3年10か月
 整形外科での手術を予定したが、術前検査で血友病、反回神経麻痺などの合併症が見つかり、手術のできる病院が限られ捜した結果、2カ月後に予定となる。
 この1年余のロスタイムは、幼い時期で貴重であったのに…
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◎ 指導する者からの期待と希望
 PVLでの肢体不自由であっても、伸びる運動機能を沢山持っています。
 伸びる機能は伸ばしてあげたいです。
 身体を固くさせていては、伸びる能力も伸びる事ができません。全身のストレッチを丁寧に正しく行うようどの子どもの保護者にも伝えたいです。
・ コロナの影響は、肢体不自由児に大きく災いしているのでは?
・ これ程にコロナの影響を受けている子どもも少なく、肢体不自由の子どもたちに機能改善する機会を奪っているのでは…
・ オミクロン株で感染者が多い中、訓練会に参加できる事によって親子の気分も変えられて、特に子どもの運動機能の変化の兆候が見える!
・ 訓練に通い家庭での指導内容のチェックを受け、前に進んでいきたいが通えなくては? 術後の変化に期待したい…
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@ さんぽ道 その3
 
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美