モデル 菜々美チャン
 
  加筆訂正  2024年01月10日 2023年05月23日 2022年11月20日 2022年10月08日
   2022年07月01日 2022年03月18日 2021年10月11日 2021年08月11日 2021年03月17日・・・
  公開  2020年03月14日
 3歳7か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
 一卵性双生児で、妊娠中にもう一人の子が発育遅延があったが、菜々美は正常でした。
 28週3日発育遅延がある子の血流が悪くなり(血流の途絶)、体重差が大きくなり双胎間輸血症候群が疑われた為に、母の血圧も上昇した為、緊急帝王切開で出産。
 出生体重1028g もう一人の子どもは730g
 出生後、動脈管開存症と診断される。生後2日後、動脈管開存症の手術をするために転院。手術をすることなく薬で動脈管が閉じる。2週間後に元の病院に戻って、4ヶ月間NICUに入院。
 NICUを退院する時に撮影したMRI画像所見にて、担当医師から「脳室周囲白質軟化症による脳性麻痺」と宣告されました。
  生後5カ月から出産病院で訓練開始。
 首がすわったのは、7 ヶ月から ヶ月 修正 ヶ月から ヶ月
  寝返りを始めたのは 、1 修正10ヶ月
※ ここまでの発達は、双生児の二人の発達にあまり差がありませんでした。
※ もう一人は1歳11カ月で独歩を開始しました。
 2歳時に、生まれた病院での訓練から、療育施設での訓練に変わ りました
 自分で床に座るようになったのは3歳1カ月で、横臥位から手で身体を持ち上げるようにして座ります。座ると横座り・あぐら位・赤ちゃん座りとなります。
 3歳2カ月から、股関節の開きが悪いためにボトックス注射治療 開始 しました 。すでに2回の治療を受けています。
 四つ這いはまだできていません。
  歳の時に 回目のMRIを撮影。画像所見にて 白質した部分がポツポツ写っているが、見る人によっては何もないようにも見えると言われ グレー と言われた。そのように言われ 私達夫婦は 病気の程度は軽いのかと思っていた。
 転院後 施設の主治医には 、「 車椅子生活 独歩は難しく、クラッチ歩行まで出来るようになるようになるかな? と言われました。
 転院した療育施設で1年半程ハビリテーションを続けているが、あまり進歩がなく、このまま続けて四つ這いや歩行ができるようになるのかと不安になり、いろいろ調べている中で、針治療なども検討してみた。
 LS-CC松葉杖訓練法のホームページを拝見し、本を購入してストレッチを 真似 しています。クロー ーのような物を作り乗せています。腹部に乗せると腕で支えています。声かけをすると腕が交互に動いて前に進みますが、ちょっと疲れると ずり這 で行くような仕草が見られます。
 我が子もいいものを持っているかもしれないと思ったら訓練に参加したいと思いメールさせて頂きました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→3歳7か月
 お母様の話では、家の外では気が弱く引っ込み思案との事。その為なのか、やられる事を意識外の様にやらせているが、嫌な事や行った事の無い事をやらせようとすると、身体を動かし 逃げようとする。
  言われたことをやろうともせず、 事実の身体の状態を診ることができない。
 立位は不能。腰から折れてしまう。
→→ 1週間後
 お母さんがマット上に横たえると、ボツボツと側臥位から起き上がり横ず割となる。
 LSに立たせたが、嫌がり、立つことはできない。LS1度
 家庭にLSを持ち帰ってもらい、家庭での練習を指示する。
→ 訓練開始1カ月
 LSでの立位に慣れてきたのか、嫌がらずに入っていられる。立った子どもの前に、テーブルを置いてあげる。
 松葉杖訓練に入る。松葉進度1。
→訓練開始3か月
 まだ気が弱いような態度を示しているが、訓練室内にいる他の子どもとは少し話をするようになってきている。
 受けている運動療法の内容も理解してきたようで、あまり拒否をしないようになる。
 LSができあがる。
→ 訓練開始8カ月
 コロナの影響で会う事はできないが、お母さんからのメールが届く!
 四つ這い位を自分から少しするようになり、少しだが自分で手足を動かす事も有るそうです。足が交互に動かしにくい様との事だが、股関節内転筋が短縮しているからなのでは?
 スタビライザに立ち、床から物を拾うことができるようになったとの事! LS2度。
→ 訓練開始9カ月2週間
 股・膝・足関節周辺筋の筋解離術を受ける。
 術後→3日でできる範囲の訓練に入る。
→ 訓練開始10カ月(術後2週間)
 術後の痛みも軽減したのか、ギブスを着けたままでの訓練を受けられるようになる。
 クローラーでの手歩き・大腿部からのギブス固定のままで、松葉杖訓練など・・
→ 訓練開始10カ月(術後3週間)
 ギブスもカットされ、スタビライザ・松葉杖訓練を再開する。松葉進度1
 麻痺による股・膝・足関節の動きの制限が減った。これから、どれだけの運動機能を獲得できるのだろうか? 希望としては、 →を目標としたいのだが ……
→ 訓練開始1年
 術後の痛みがほとんど無くなったもよう。だが、記憶からなのか関節を動かされる事に怖いような態度をとる。
→ 訓練開始1年1カ月
 四つ這い位は自分で良く行うようになったが、移動はほんの少ししか動かない。両足が開かないように少し介助してあげると、2〜3m程動く事もできる。
 恐怖が残っているのではなく、体力が乏しいのではないか?
 少しの距離だけ松葉進度3となる!
→→ その2週間後
 松葉杖歩行練習を少ししてから、松葉進度4になる時が有るが、下肢筋が早々に疲れるのか、進度3に戻ってしまう。
 四つ這い移動を少し行うようになる!
→→ その2日後
 わずか2日前は、松葉進度4の状態で直ぐに疲れてしまったが、数十メートルを歩く事ができた!
 四つ這い移動の量も増えているとの事。
→ 訓練開始1年3カ月
 松葉杖歩行が50m程可能となった! 歩行する際に、膝はあまり上がらない。
 階段の昇りの練習に入ろうとしたが上の段に足を上げる事ができず、当分はできそうもない。
→ 訓練開始1年8カ月
 対話にならないが、こちらからの働きかけを聞いていて、楽しいと思える時などには声を出して笑うようになる!
→ 訓練開始1年10カ月
 嬉しいメールが届きました!
 土曜日に幼稚園の運動会がありました。
 運動会の徒競走は松葉杖で参加しました。50m程の距離でしたが、みんなの声援を受けて一度も止まることなくゴールする事が出来ました。初めての運動会でしたが、お遊戯なども笑顔で楽しんでいました。
→→ その1週間後
 人の前で声を出して笑うようになった! 今までは声を出さずに笑顔となるだけだったが…
→ 訓練開始2年2カ月
 階段昇降が少しだが可能となった!
→ 訓練開始2年3カ月
 約50mの屋内を3分30秒で松葉杖歩行するようになった!
→ 訓練開始2年6か月
 杖歩行で歩く姿勢が良くなり、スピードも増した模様!
→ 訓練開始2年8か月
坂道昇降を訓練に加える。
→ 訓練開始2年11か月
 短下肢装具の形を、両側支持型から後方鋼板型に変えた装具ができあがる。
 歩幅も広がり、歩くスピードは出たが、左右の片足支持の際に少し不安が有る。歩行に慣れれば不安も無くなるのでは…
→ 訓練開始3年4か月
 特別支援学校に入学!
 好んで登校しているとの事。
→ 訓練開始4年1か月
 独歩練習に入る。 左下肢の支持性よりも、右下肢の指示性が弱く、左足が出にくい。
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◎ 指導する者からの期待と希望
 1歳時にMRI撮影画像を診て「 グレー 」と言われた医師の発言は、内容としては適切であったのでは・・。
 運動機能の指導が始 まり 、その指導の内容が適切でなかっただけなのでは…?
 子どもたちに少しずつ慣れてきているので、これからの進歩が期待されます。
 受けているセラピストとの間で、もう少し心の交流ができるようになれば更に進歩が進むと思えるのだが…。
・ この子どもを見ていると、つくづく幼い時期の指導内容がその後に影響すると思えます。目標としたい「 →を目標としたいのだが 」との違いは、訓練を開始した年齢ではないだろうか?
・ 術後、四つ這いを始めてもらえた!
 これからは四つ這い移動が増える事と、松葉杖での歩く距離が増える事とスピードが上がる事に希望を持ちたい!
・ 松葉杖歩行が可能となって3年程の練習期間で、独歩に至るか分かれ目の1年が経過した。歩行能力よりも体力の方が独歩に至るかの課題となっているのか?
・ 短下肢装具の形状を変えて、独歩に近づけたいのだが…
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@ さんぽ道 その3
 
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美