モデル 孝二郎君
加筆訂正 2024年05月02日 2022年05月08日 2021年07月16日 2020年07月31日
2020年03月16日 2020年02月03日 2020年01月16日 2019年10月15日
公開 2019年09月25日
4歳0か月からのLS-CC松葉杖訓練
訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
20週で双胎間輸血症候群がわかり、孝二郎の兄は心拍停止となり死亡、孝二郎自身もその影響で貧血になり、胎児輸血をして回復しました。
その後は順調でしたが、28週0日で高位破水し、幸い感染はなく、孝二郎も元気でしたが、少しずつ羊水が減ってきたため出産となりました。
28週4日で1156gで産まれました。
脳性麻痺と、1歳1ヶ月(修正11ヶ月)で疑いを指摘され、1歳6ヶ月(修正1歳4ヶ月)で確定となりました。
首がすわったのは、6ヶ月(修正4ヶ月)頃。
寝返りを始めたのは、8ヶ月(修正6ヶ月)。
理学療法を始めたのは1歳1ヶ月(修正11ヶ月)から…。
地元の療育センターでボイタ法を受けていました。
大阪の施設に半年に1回通院しています。
作業療法を始めたのは、1歳4ヶ月(修正1歳2ヶ月)です。
坐位は、こちらで座らせてある程度保てるようになったのは、1歳5ヶ月頃。
大阪の施設に1歳9か月時に母子入園しました。
四つ這いを始めたのは、2歳頃です。
つかまり立ちを始めたのは、2歳7ヶ月頃です。
2歳9ヶ月で、股関節周辺筋の筋解離術を受けました。脳性麻痺と宣告され、改善する為には「訓練しかない」とも言われ、調べた結果が整形外科的選択的筋解離術でした。手術を受けるに当たり、地元の療育センターの理学療法士から「手術で悪くなる事例を沢山見てきたから、やめた方が良いと…」と言われました。
自力で割座やとんび座りができるようになったのは、2歳11ヶ月頃です。
歩行練習に入ったのは3歳頃ですが、本格的にはまだ勧めないと理学療法士から言われており、先生の膝に孝二郎を座らせて立ち上がる練習・訓練室にある孝二郎の掴まり立ちしやすいベッド(シート?)で正しい姿勢で立たせ、伝い歩きさせる練習・孝二郎の後ろに先生が立ち、孝二郎の肩から脇の下を通して支え、短い距離を歩かせるという練習を少ししています。
保育園(普通の所に通っています)では、運動会でかけっこに出るために、体操の先生に両手を前から引いて歩かせるスタイルでしていただいています。
大阪の施設に2回目の母子入園を3歳1ヶ月で行いました。
※ LS-CC松葉杖訓練法や水野記念病院の先生と出会うことができたのは、本当にありがたいことだと思っています。
孝二郎の可能性が広がったと心から思っています。
ボイタ法の指導を受けることは止めました。
↓・↓・↓・
∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→4歳0か月
現症:臥位から座位まで可能。通常は肘這いを行い、指示すれば少し四つ這いも行うが、四つ這いは、肘が曲がっているので、あまりやりたくないのか?
関節可動域:各関節の可動域に制限がある。特に尖足と肘屈曲。
訓練内容:全身のストレッチ・腹臥位からの坐位・四つ這い移動を多くする・椅子坐位などの修正。
→ 訓練開始40日
全身のストレッチに対して、孝二郎君は慣れてきている。その成果なのか身体の硬さや関節の動きの悪い箇所が、限られてきている(尖足位と肘屈曲位)。だが、全身の関節可動域が狭いことには変わりがない。
スタビライザに入って立つことを拒む。その拒み方も尋常とは言えないほどに…
CCでの手歩きを開始。肘が伸びないのであまりやりたくないよう。
LSとCCを貸し出す。
→ 訓練開始3ヶ月
LS2度に近づいている。立つことに少しは慣れてきているのか?
CCでの手歩きを行うようになる。
四つ這いをする機会が増えているとのこと。
SLBと松葉杖を貸し出す。
→ 訓練開始4ヶ月
物につかまり、立ち上がるようになる。
LS2度となる。
松葉杖歩行訓練に入る。進度1。
→ 訓練開始6か月2週
股関節・膝関節・足関節の筋解離手術を受ける。
太腿から下部は、ギブスで包まれている。
術後、3日目よりストレッチをはじめ、できる訓練は術前と同じように行う。
→→ その3週間後
ギブスカットを終え、全身のストレッチと術前の訓練を開始する。
四つ這いを少し行うが、股が広がってしまいうまく行えない。
松葉杖訓練を開始したが、術後の足の動きが自分の今までと異なるために、嫌がるでもないが楽しくも無く、不思議な思いで行っているような感じを受けました。
→ 訓練開始8か月
四つ這いを行うことが不通となる!
松葉杖歩行訓練をうまく行えるようになる。
→ 訓練開始9カ月
松葉進度4となる!
松葉進度4だが、その歩く速度は遅く、もう少し早く歩けるように指導を行う。
日常生活の場で四つ這いが通常とはならず、肘這いを行うことから抜けられない様子、これが課題か・・。生活の場で四つ這いをもっと行って欲しいのだが…。
術後3か月に満たないが、術前の運動機能をすでに超えることができた!
→ 訓練開始1年1カ月
コロナの影響で4カ月お会いできなかった。
術後7カ月。
松葉杖で良く歩くようになっている! 距離的には100mを超える距離が歩ける。スピードも出てきている。
だが四つ這いが日常生活の中で、常に行われるような状況ではない。肘這い(腹這い)がまだ入っている。
LSができあがる。
→ 訓練開始2年1カ月
松葉杖歩行と歩行器歩行については両方が可能だが、左下肢の支持性が弱く介助していても片足立ちができない。
その結果としてまだ独歩は難しいのでは?
上司は右よりも左を良く使うのだが…
→ 訓練開始2年10か月
コロナによって訓練を受ける機会が減っているが、この9カ月ほどの変化は乏しい。
松葉杖を使っての歩行距離は伸びたが、スピードが頭打ち。
下肢の筋力が松葉杖歩行をしていても、なかなか強化されない。原因不明。
→ 訓練開始3年7か月
下肢筋に筋力がつかないのは、杖歩行の際に杖に体重を預けているからではないかと…?
→ 訓練開始4年4か月
松葉杖歩行・歩行器歩行、いずれもができるのだが問題が有り、修正法がわからない。いずれもが体重をうまく預けている。
歩行は足で立つものだから、どうにかして足で立つ事を覚えて欲しい。
↓・↓・↓・
◎ 指導する者からの期待と希望
孝二郎君のような子どもが国内にどれ程おられるのか? 悲しいことです。
首がすわった子どもの運動機能が、何故にこれ程に伸び悩むのだろうか?
間違った指導を受けていたとしか言えないのでは…
今後のこの子の変化を示して、指導法によって子どもが変わることを伝えたいです。
・ 手術も終えて、各関節の動きも改善しているはずです。
松葉杖訓練から四つ這いを常に行い、松葉杖で歩くようになるのは何時頃なのだろうか? その時が楽しみです!
・ 術後3か月を待たずに、松葉杖で歩くようになりました! しかし歩く速度が遅く歩行としては通用しません。
歩行速度を上げて、実用の歩行を獲得したいです。
そして四つ這いを行うことが増えていても、日常生活の中では四つ這いよりも肘這いの方が多いようなのです。あまりにも肘這いの期間が長く、四つ這いが通常の移動法となって欲しいです。
・ 松葉杖歩行・歩行器歩行、いずれもうまく使い歩くが、体重は使う物に預けている。
↓・↓・↓・
@ トップに戻る
製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美