モデル 愛子ちゃん
加筆訂正 2024年05月01日 2024年01月20日 2023年12月27日 2022年07月24日
2022年04月26日 2021年10月22日 2021年08月11日 2020年11月17日 2020年07月27日・・・
公開 2019年09月18日
2歳0か月からのLS-CC松葉杖訓練
訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
29週6日で出産。体重1216g。
27週の時に切迫早産となり管理入院するも、29週5日の夜間に完全破水し、翌朝緊急帝王切開となりました。
出産後、脳出血・敗血症を起こす。
生後4か月で水頭症を…、生後6か月で症候性てんかんの診断を受ける。
5か月で、水頭症に対してV-Pシャント術を受ける。その後、第四脳室開窓術も実施(8か月)。
出生後より脳波異常はあり、その後ウェスト症候群と診断されデパケン内服を開始する。
家庭に近い大規模の療育医療センターで7ヶ月より理学療法を受ける。ストレッチや腹臥位。
理学療法を受け始めたが、第四脳室開窓術やてんかん治療のために、大学付属病院やてんかん専門病院などに入院し、検査や治療を行い、その大学付属病院や専門病院で理学療法を受ける。
てんかん専門病院の近くにある療育施設で、母子入院してボイタ法の治療を受ける。
1歳5ヶ月から家庭の近くの療育医療センターの訓練を再開。訪問リハビリも受けるようになり、地元の療育センターにも通う。
全身の異常な筋緊張が強く、尖足位もひどいために、ストレッチが主の訓練となる。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→2歳0か月
基本的には背臥位(仰向け位)で過ごしている。右側に顔を向けていることが多い。
仰向け位で、腋を締め肘を曲げ、手は握り込んでいる。股関節は内転ぎみで内旋し、膝は突っ張って過伸展位、足部は尖足位。
腹臥位(うつ伏せ位)では、肘を引き込み、右足が股屈曲、外転する。尻が持ち上がっている。
肘立て位に持ち込むと、頭が上がることもあるが上がりすぎて反りかえってしまう。
首は座っていない。坐位保持不能。寝返り不能。
機能訓練の内容として、全身のストレッチ・うつ伏せ位・腕立て位と坐位保持・寝返り
→ 訓練開始1週間
家庭でストレッチができたもよう!特に膝の伸びが改善し、股関節の開も良くなっている。
→ 訓練開始3週間
全身の異常な筋緊張が低下している!
尖足位は著明だが、緩むときもある!
指導時間45分の最後頃には、背臥位で常に右を向いている顔が左を向くこともある!
→ 訓練開始2カ月
尖足位が強く、肩の動きも悪い。だが、あとの箇所は柔らかくなってきている。
肘立位で、頭部を持ち上げることが増えてきている。
寝がえりの練習が行いやすくなってきている。
→ 訓練開始4カ月
尖足位と肩関節の動きが相変わらず悪いが、他の関節の動きは柔らかくなっている! その結果から全身が柔らかいように抱えた時などに感じられる!
→ 訓練開始10カ月
Aフレームができあがる。
→→ その2週刊後
右手が嫌な事をされている箇所や、嫌いな物が口に入れられる際などに、その場所に動き拒むようにする! 右手より少ないが、左手も動かす!
下肢は随意的か不随なのかわからないが、良く動かすようになっている!?
喜怒哀楽を顔の表情として表すようになっている!
→ 訓練開始1年2カ月
座位保持椅子の作成に悩んでいるとの事。悩みの理由は、どの様な座位保持姿勢にしても全身が反り返り、股関節が伸びて椅子から落ちそうになるとの事。
座位保持椅子のモデルとして、バギーを使って椅子での座位保持姿勢を試みた。
股関節をしっかりと曲げ、体幹ができるだけ起きている姿勢とし、首から頭部が反り返らないように頭部をほぼ垂直に維持できるように枕を工夫した。そして胸部を幅の広いベルトで固定した。その結果として、反り返る事も無く、椅子から滑り落ちる事も無くなり、バギーに着いている固定用のベルトで十分に落下予防ができている。
→ 訓練開始1年6カ月
股関節周辺の筋乖離術を受ける。
→→ 1週間後
ぎぶす固定のままで、術後の訓練開始。
全身のストレッチ
→ 訓練開始1年7カ月
コロナの影響で、術後の訓練が充分に行えないが、保護者の力を信じたい。
→ 訓練開始1年8カ月
術後の状態は良くなっているとは言えないが、術前と比較すれば全身の筋緊張は低下している。
→ 訓練開始1年11カ月
常に尖足位となっている様子。尖足位となると、全身の伸筋が優位に働き、上下肢が伸展している。
尖足位をストレッチで和らげると、下肢の伸展傾向は和らぐが、上肢は上肢で和らげなければならない。顔を右情報に向けている事が多いが、上下肢の伸展位が和らぐと、顔も左右に向くようになる。
伸展位優位でいる時間が長いと、伸展位となっていた筋が痛むのか筋が他の筋よりも固くなっている。筋を和らげてあげると全身が和らぐ!
→ 訓練開始2年1カ月
数回以前の訓練の時から、異常筋緊張が有る事には変わりないが、その緊張の程度が和らいでいる!
股関節周辺筋の筋乖離術を執刀した医師が、術後の経過がとても良いと喜んでいました! 子どもの状態が良くなったせいなのか、お母さんの顔色や笑顔が見られて嬉しいと医師はスタッフに伝えていました!
→ 訓練開始2年6か月
今年のお彼岸の連休前に体調不良となり、水分補給が必要の為に、単身で入院して、左股関節が 脱臼して退院。
入院目的は胃腸の変調で、脱水状態となっているので、点滴治療を継続しなければならない。その為に保護者と別れて入院生活。
保護者と別れての生活の間に、左側の股関節が脱臼して終い退院。
→→ その3週間後
脱臼した股関節の状態、治療を施した結果良い方向に向かっている。
→ 訓練開始2年7か月
股関節の状態、入院以前の状態には戻れないが、ずいぶんと良い状態に戻っている。
aフレームに再び入れるようになる。
→ 訓練開始2年10か月
弟が生まれて、ストレッチが充分に施されていないのか? 生活リズムが崩れているのか? 全身の筋緊張が高くなっている。
→ 訓練開始4年2か月
1年余、ほとんど変化なし。
検査入院や家事都合などで、訓練には来られなかったが、家庭で保護者がストレッチを施していたようです。
尖足が強く、右側方を向いて背臥位で寝ており、全身の筋緊張も強い。
→ 訓練開始4年4か月
反りと筋緊張が強く、ストレッチを施すだけで何の変化も見られないが、筋緊張緩和のために手術予定となる。
僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋の一部を筋解離して反りを少しでも減らすために…
→ 訓練開始4年7か月
手術の期間、保護者と会う事も少なく、会えても時間は短く、術後に反りが強かったのか? 股関節の状態が悪化したみたいです。
担当医師は、「両側共に脱臼すれば痛みも無くなるのに…」と言っていて、相手にしてもらえなかったようです。
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◎ 指導する者からの期待と希望
2歳を迎えた水頭症の子ども、たとえてんかんが有るとは言え、何故にこの様な身体となっているのだろうか?
7ヶ月からストレッチが行われていることとなっているのに、実際には行われてはいなかったと言えます。
なぜならば家庭でストレッチを行うことによって、お会いする以前の身体と、お会いして1週間後の子どもの身体が、私だけでなく保護者もわかるように柔らかくなっているのです。
2歳を迎えてしまった子どもですが、これからの変化に期待したいです。
・ ストレッチの成果は現れているが、機能訓練の成果は現れない?
いつになれば機能訓練の成果や効果を見ることができるのか?
・ 初めて機能訓練の成果のような動きが現れたのでは!
・ 肢体不自由の子どもの治療は難しいのか? コロナの影響によって訓練の機会も減り、保護者の努力だけに期待する事は難しいのかもしれません。
・ たまたま脱臼に気がついたのが早かったために、その治療も早くから行えた。こんな成果の上がる治療をどの子どもにも施したい私です。
・ 弟が生まれても、お父さんと祖母によって訓練会に通われて来られるが、お母さんのように治療が施されないようです。お母さんの復帰が待たれます。
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製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美