モデル 千陽チャン
 
  加筆訂正  2024年05月04日 2022年06月27日 2022年05月30日 2020年09月02日
   2020年03月30日 2019年11月12日 2019年07月02日
  公開  2019年02月26日
 11歳6か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
※ 何故に手術が必要だったのか?
 術後に運動機能が何故に伸びないでいたのか?
 年齢が異なる為なのか、運動療法を開始してからの改善速度が異なる…、「 この子ども 」も比較として見て欲しいです。
☆ 生育歴
 40週0日で出産。体重3564g。
 原因不明。CT・MRI・脳波等には異常なし。現在DNA解析依頼中。
 生後1ヶ月、無菌性髄膜炎(入院1週間)。
 首がすわったのは→3ヶ月頃。
 寝返りを始めたのは→8ヶ月頃。
 自分でお座りを始めたのは→8ヶ月頃。
 寝返りも下手なので、9ヶ月でPT訓練開始。
 四這いを始めたのは→1歳頃。
 つかまり立ちを始めたのは→1歳7ヶ月頃。
 歩行練習に入ったのは→3歳頃。手を繋いで歩行や、屋内の広い場所ではPCWを使用して…。
 5歳時、心房中核欠損症閉塞術(入院2週間)。
 11歳時、股関節臼蓋形成術(入院3ヶ月)。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→11歳6か月
 すでに11歳を超えているのに、この年齢からの指導で歩行が獲得できるか疑問を持って子どもを診たが、ずいぶんと状態は良いようなので開始することにしました。
 数ヶ月前に開始した子どもも、7歳となっていながらも良い成果を上げているので、成果を上げられる年齢が何処まで上げられるのかを試してみたい。
 臥位から座位まで問題なし。四つ這い可能。
 立位→物につかまって立つことはできるが、床や椅子からは立ち上がれない。立ち上がる際に、足の力で立ち上がらずに手で身体を引き上げたり押し上げている。
 立った際に、左股関節が、外旋位となり正中位に固定できない。右股関節も、少しだが外旋位である。
 歩行→後方から身体を支えると歩くように見えるが、重心は後方で足を運んでいるだけである。
 松葉杖歩行訓練で、当初は立つこともできずに後方に重心が行っていたが、数十歩の練習後には松葉進度4となる。
 歩行の際に、左股関節が外旋位で足の指は80度程外旋位となって歩いている。
 左右の足関節が、外反だが、内反方向に動かない。
 関節可動域→特に問題となる箇所は少ないが、足部が外反扁平尖足位である。
※ 何故に股関節の骨に触る手術を受けているのか?
※ 何故に、この子が歩けないでいるのか?
→ 訓練開始2週間
 左股関節、自らの力で内旋することが難しく、腹臥位で膝屈曲位、下腿をほぼ直角に維持して、大腿部を軸とする内外旋の練習を家庭での宿題とする。
 椅子からの立ち上がりを練習する。
 SLB着用、両下肢をツイスターで内旋方法に調整後、松葉杖歩行を行う。松葉進度4。約60mを歩く。
→ 訓練開始6週間
 松葉杖歩行時、左股関節を多少だが、外旋位から内旋位とすることができるようになっている。
 椅子からの立ち上がりが、少しだがうまくなっている。足部に重心を移してから立ち上がることを学びつつあるのか!
→ 訓練開始2ヶ月2週間
 SLBができあがる。
 松葉杖歩行のスピードは出てきているが、左右への身体のバランス確保のために松葉杖を横に広げて歩こうとしている。
 横に広げる松葉杖を狭めて歩くように支持する。
 歩き始めは、爪先が正面に向かっているが、疲れてくると左足の爪先は外に向くようになる。
 立ち上がりについては、筋力が増してきている様子が見られずに、まだ難しい状況である。
→ 訓練開始4ヶ月
 松葉杖の幅は小さくなっているようだが、その分、松葉杖が前に出ているのでは…
 股関節周辺筋を含めて下肢筋の筋力がついてこない。何故なのだろうか?
→ 訓練開始5ヶ月
 筋力がつかず、コントロールの法を理解できない点を保護者に伝え、親子して努力したのか少し筋力が着きコントロールするようになる。
→ 訓練開始8か月
 階段昇降練習に入る。
 左下肢が思うように動かせないようなので、左麻痺と考えて階段昇降を指導する。
 右手手すり使用で、左手介助、右足から一段ずつ昇る。同条件で左足から一段ずつ降りる。降りは下手ながらできるが、昇りは筋力が乏しく昇ることができない。
→ 訓練開始1年1カ月
 コロナウイルスの影響によって、お会いすることもできないし、機能状態を診る事もできていません。メールにて聯絡が有りました。
 『電動アシスト車椅子』が届いたので、練習をかねて毎日2〜3kmを二人で近所を散歩しています。これについては日をおうごとに操作が上達し、危険な所などでも声かけせずとも自分で判断し行動しています。(念のため少し離れてついていっていますが)
 先日は、千陽のお友達も誘って散歩したのですが、お友達と喋りながら、そして周りの桜並木を見ながら散歩する様子は本当にイキイキしていました。
 自分の意思で、自分の思うまま初めて行動出来るのがこの年齢からだと思うと、本当に可哀想なことをしたと思ってしまいましたが、この車椅子、そして杖歩行ももっと上達して、千陽にも自由に羽ばたいてもらいたいと思います。
→ 訓練開始1年6カ月
 未だコロナの影響でお会いする事はできていないが、メールにて連絡が届く。
 DNA解析を受けていたが結果が届く! シャルコー・マリー・トゥース病等の遺伝子疾患は見つからなかった。
 やはり学校が再開したことでのアシスト車椅子での登下校や授業等から、基礎体力と精神面では著しい成長をみせております。
 親としては、とにかくいまの体の機能を少しでも向上させるように、周囲の皆さんにもご協力頂きながら、社会的自立も進めていきたいと思っています。
→ 訓練開始3年3か月
 久しぶりにお会いする!
 適当な椅子から、ロフストランドクラッチを使って一人で立ち上がれるようになる!
 松葉杖での歩行を進めてきたが、ロフストランドクラッチでの歩行に変える。
 スピードと距離を伸ばす事に努力。
→ 訓練開始3年4か月
 ロフストランドクラッチでの歩行の距離も伸びているが、スピードに欠けていた。スピードの出ない理由を歩行の際に骨盤の回旋が足らないと判断して、回旋させる事を指導した結果、歩行の際に歩幅が伸び、スピードと距離が伸びた!
→ 訓練開始5年1か月
 ロフストランドクラッチでの歩行は、スピードもあまり上がらないが、距離も伸びない。
 腰の付近の痛みを訴え、尿路結石を疑ったがそれは無く、仙腸関節の炎症を疑う事となりました。
 高校に入学し、腰の痛みもあり、お会いできていません。
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◎ 指導する者からの期待と希望
 股関節に、何らかの原因から関節可動域に制限が起き、その為に骨に触る手術を受けたのでしょうが、それは本当に必要だったのだろうか?
 また骨に触る手術後に、何故に運動機能が伸ばされないでいたのだろうか?
 たった一度の訓練で、松葉杖を使っての歩行が可能となるとは…?
 千陽ちゃんが独歩に至ることができるのだろうか?
・ 訓練を開始して2ヶ月が経過して、当初のように驚くような進歩を見ることができなくなっているが、これからの進歩も期待したい。
・ のんびりですが少しずつ運動能力がアップしているのか?
・ 中学に進学する年齢となりました。DNA解析依頼中との事ですが、何時になれば結果がわかるのだろうか?
 車椅子の使用によって、友達とのおつきあいも容易になれば良いのだが・・!
・ DNA解析の結果は出たが、この様な検査が原因で治療に充分な力を入れてもらえていたのだろうか?
 首のすわりや寝返りを開始した時期、自力で座るようになったり四つ這いでの移動を開始した時期から判断して、幼児期からの指導内容に問題が有ったのではないだろうか?
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@ さんぽ道 その3
 
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美