モデル 眞衣チャン
 
  加筆訂正  2022年01月15日 2021年05月29日 2021年04月04日 2020年11月21日
   2020年10月23日 2020年02月17日 2019年12月04日 2019年10月02日
  公開  2018年12月13日
 4歳1か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。

☆ 生育歴
 在胎32週で、前置胎盤だったので帝王切開で出産。体重1782g。
 NICUに約1か月入院。
 初めての子どもであり、発達が遅いもののそれなりに発達しており、訓練が開始されたのは1歳3か月頃でした。
 首がすわったのは5か月頃。
 寝返りを始めたのは8か月頃。
 自分で座るようになったのは1歳2か月頃。
 四つ這いを開始したのは1歳2か月頃。
 つかまり立ちを始めたのは1歳2か月頃。
 歩行練習は、歩行器や腰を支えてもらいながら歩く練習をしています。
 こんな発達だったので、診断がなかなかつかずに、2歳頃になって脳性麻痺と言われました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→4歳1か月
 臥位から座位まで問題なし。四つ這いをきれいに行う。物につかまり立ち上がり、つたい歩きができる。
 立位バランスは、重心が後方に来るために立っていられない。
 PCWでの歩行はできると言っているが、重心が後方にあって歩行とは言えない。
 関節可動域:足関節の背屈制限(船底足=(足の裏が全体に丸くなる)・膝が伸びない・股関節が開きにくい。
 訓練の内容を停止:後ろからの介助や歩行器での歩行練習を止める。
 訓練内容:足関節のストレッチ法を指導する。
→ 訓練開始1か月
 SLBと歩行器を貸し出す。
 SLBを履いて、歩行器で歩行練習。
※ 歩行器=ここで言う歩行器は、通常から見れば特殊な歩行器です。ハンドル型で、押して使用します。前輪は何の抵抗も無い固定輪。後輪は、方向が自由に向くことのできるキャスター。クロコダイル(歩行器の一種)を使用すれば、同じ様な使い方が可能です。クロコダイルをPCWと同じように使用している時、後方の車輪の抵抗を外して自由に動くようにする。前輪は動きを抑制している装置を外し、キャスター用の動きが可能とする。押し部の高さは、子どもの乳頭部とする。
→ 訓練開始2か月
 歩行器をうまく扱い、自由に歩行している。
→→ その1週間後
 ツイスター着きSLBができあがる。
 立位に持ち込んで、独歩を数歩行う。
→ 訓練開始3か月
 壁につかまり立ち上がり、それから独歩を10m程行う。 
→ 訓練開始4か月
 壁につかまり立ち上がり、30m程独歩を行う。
※ 数ヶ月後に、股・膝・足関節周囲筋筋解離術予定と決まる。
 術後には、床からの立ち上がりが容易になるのでは…!
→ 訓練開始5ヶ月
 股・膝・足関節の周囲筋筋解離術を受ける。
→→ 術後2日
 術後の訓練に入る。
 ギブス固定部を除くストレッチ・ギブス固定のままで歩行器歩行。
→→ 術後25日 訓練開始6ヶ月
 ギブスカットとなる。
 下肢の関節のストレッチに入る。痛がっている。
 歩行練習は不能。
 スタビライザでの立位に入る。
→ 訓練開始6ヶ月と1週間
 松葉杖歩行訓練に入る。
 下肢の痛みはほとんど無くなる。
 四つ這いを良く行うようになる。
・ 術後の訓練は、術後1週間を入院中で理学療法士から受けていたが、その後は家庭で行う。週に1回の訓練を手術を受けた病院で理学療法士から受けていた。
→ 訓練開始6ヶ月と2週間
 術後の痛みは、ほとんど無くなったもよう。
 松葉杖歩行と歩行器歩行が行えるようになった。
 術前の笑顔が戻ってきている。
→ 訓練開始7ヶ月
 松葉杖で良く歩くようになっているが、下肢をぶんまわしで出している。膝を曲げて出すように指示したが… 改善できるのか?
→ 訓練開始9ヶ月
 床から一人で立ち上がり、独歩を数十めーとる行える。
 術後3ヶ月未満で、術前の状態を超えることができた!
 床からの立ち上がりや、独歩の距離と歩容は、今後更に改善されると想像できる!
→ 訓練開始10ヶ月
 床から立ち上がり、独歩を良く行うようになる。だが、時々倒れる。
 階段を昇る際、股関節を正しく曲げないで、ある程度曲げたところで股関節を内旋させて、段の上に足を乗せて昇る。なかなか訂正が効かない。
→ 訓練開始1年
 坂道昇降で、昇りはかなりうまくなり転ばずに昇り、転びそうになると物につかまって保持する。
 降りはスピードのコントロールがつかず、転ぶことも多いが、時には転ばずに降りることもできる。
→ 訓練開始1年2カ月
 床からの立ち上がりもうまくなっている!
 屋内の平坦な廊下などでは、倒れることがほとんど無くなった!
 階段昇降で、昇り法を一段ずつではなく交互に上るように指導した。上の段に足を上げる際、ぶん回し様で上げるので、まるで高跳びのように足を横に挙げてしまう。訂正しなければ…
→ 訓練開始1年4カ月
     独歩の歩容は良くないが、歩く距離はとても伸びている!
 階段昇降や歩行の際に、膝を曲げずにぶん回しで上げたり歩くことは修正できていない。
→ 訓練開始1年10カ月
 コロナの影響で訓練ができていない。
 保護者からメールが届く・・。
 歩行の体力について質問させて下さい。
 前より安定はしましたが、まだまだふらつきながら(特に屋外だと)歩いています。なかなか体力が伸びません。室内であればちょこちょこ動き回っているのですが…。やはり、「外」というのはちょっとした凸凹道や斜面などで体も神経を使うからなのでしょうか? どうしたらもっと体力が伸びていくのでしょうか?
 返信として、急がずに体験を続ける事を伝えました。
→ 訓練開始2年
 コロナ騒動は治まっていないが、訓練に来られた!
 運動用のマットを幅30cm程空けて2枚敷き、その隙間を歩くように指導する。目的は、足をぶん回しするとマットに当たり転ぶため、転ばないためにはぶん回しをせずに股・膝をしっかりと曲げて歩く事を教えようとした。
 結果は上々……!! 歩容が改善されている。だが、歩くこと以外に気分がそれてしまうと元に戻ってしまう。
→ 訓練開始2年(前回の訓練より1週間後)
 家庭の中で歩く事が増え、四つ這いはほとんど無くなったとの事。
 歩容が少しは改善されたのか? 体力がついたのか? 屋外での歩行距離が伸びている!
→ 訓練開始2年2カ月
 お母さんの気分として、歩行の悩みから日常生活での動作が気になるようになっている。学校に通う年齢となり、「下肢装具を自分で履く!」をどうすれば可能となるか? 等々…。
→ 訓練開始2年6カ月
 地元の小学校に入学!
 歩く事だけでなく、いろんな課題が親子に関わってくるが、うまく乗り越えて欲しい。
→ 訓練開始2年8カ月
 学校で運動会が有り、50m走に参加し最後まで走って、グランドの観客から大きな拍手をいただいたとの事!
 担任の先生からも翌日に、運動会の嬉しい喜びの言葉をお母さんがいただいたとの事!
 学校での勉強では、数字の8が書きにくく、練習中との事。その他にも文字を小さく書く事等、他の友達とは異なる努力も必要のようです。
 雨などの日の登下校では、雨傘をさしての歩行が難しく、お母さんの車で送り迎えをしているとの事。
→ 訓練開始3年3カ月
 お母さんと立位でもって、下手投げでのキャッチボールができるようになったとの事!
 学校に喜んで登校しているとの事!
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◎ 指導する者からの期待と希望
 つかまり立ちからつたい歩きが可能となったのが1歳2か月頃で、4歳1か月になるまで歩行の目処は立っていなかったのでは・・?
 わずかと言うのか? やっとと言うのか? 独歩が可能となりそうです。
 同じような子どもが、世にはどれ程おられるのか?
 独歩が可能となるはずなのに、独歩に至ることもなく「想ったよりも障害が重かったのかな?」の言葉で人生を送ることになっていたのでは・・・
・ 訓練を開始して6ヶ月、術後の変化に期待したい!
・ 訓練開始9ヶ月後、手術も終えて予想の通りに改善できているのでは…
 これからの運動機能の改善と、応用歩行が何処まで進められるのかが、指導する者の能力であり指導力と思うのだが…
・ この訓練を開始して1年が経過、他では見られない変化であり進歩と自負するのだが・・・
・ 訓練を開始して1年2カ月が経過して、独歩も安定してきているのに、ぶん回し歩行が修正できていない。階段の昇りでこの様に昇る子どもは初めてだが…

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@ さんぽ道 その3
 
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美