モデル 美奈ちゃん
 
  加筆訂正  2023年05月09日
  公開  2023年03月21日
 7歳9か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。

☆ 生育歴
 妊娠8か月の検診で、四肢短縮症が疑われました。
 妊娠37週0日で正常分娩。体重2112g。
 出生後に四肢短縮症と診断され、点状軟骨異形成症も疑われていますが確定していません。視覚障害もあり全盲です。
 先天性の股関節変形修正の為の手術を受け、骨をワイヤーで固定し1年後にワイヤーを外した際、両膝蓋骨が外側に脱臼しており、その制服のために再度の手術を受けました。手術後に、両膝が最終進展不能となりました。
 首がすわったのが8か月。
 寝返りを始めたのが1歳半頃。
 自分で床に座るようになったのが2歳半頃。
 尻這いを始めたのが3歳半頃から4歳頃。
 掴まり立ちを始めたのが4歳半頃。
 歩行練習に入ったのが5歳頃で、UFO歩行器や平行棒内で行いました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→7歳9か月
 訓練を開始したものの身体に触られる事を嫌がり、開始後4カ月ほどは指導にもなりませんでした。
 施したい指導内容をお母さんに伝え、指導内容は訓練に来ていた他の子どもを使いながら行っていました。
 これ程の拒否する理由は、幼い時の術後の出来事が、トラウマとなって残っているのではないかと推測したのだが……
 車椅子から尻で滑り降りるようにして降り、尻這いで自由に動き、車椅子につかまり伸びない膝で立ち上がり、伸びないが足で立ってから乗る事ができました。
 ストレッチらしきものがお母さんとならばできるので、お母さんに指導内容を伝える事がほとんどとなっていました。
 保護者の期待と希望は、「歩いて欲しい」なので、膝が伸びる状態で歩行練習ができるように手術を考えました。
 膝の曲がりを少しでも改善したいが、ストレッチもさせてもらえず、小児整形外科医師に相談後、股関節と膝の筋解離術を受ける事になりました。
→ お会いしてから1年6カ月後
 股関節と膝関節周囲筋の筋解離術を受ける。
→→ 術後4日
 術後の訓練に入る。
 訓練らしきものをさせてもらえない。お母さんとならば、少しずつできる。
→ 術後3週間
ギブスカットとなる。
 もっぱらお母さんとの訓練が続く。
 視覚障害の支援学校では、読み書きとして点字を習っていないとの事なので、教えてもらえるように先生に伝えたならどうかとアドバイスする。
→ お会いしてから1年9か月 術後3か月
 松葉杖歩行訓練に入る。進度1。
 お母さんとの練習を好む。
 学校で点字の読み書きの学習が始まったとの事。
→ お会いしてから2年
 簡単な点字の読み書きができるようになる。
→ お会いしてから2年4か月
  松葉進度3から4となる。
 お母さんとの練習結果なのだが…
→ お会いしてから2年8か月
松葉進度4となる。
 タスキ紐を持つ人の声での誘導でもって、松葉杖歩行の進行方向を左右にと変える事ができる。
→ お会いしてから3年後
 床から一人で立ち上がり、数メートルの独歩が可能。
 階段の昇り練習に入る。
→ お会いしてから3年2か月
 支援学校での算数に馴染めないとの事なので、盲人用そろばんを渡して馴染めるか見る事にした。
→ お会いしてから3年4か月
 独歩を行う事が増えたのか? 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の疼痛を訴える。
→→ その2週間後
 下腿三頭筋の疼痛は時々起きているようだが、膝が伸びない状態での独歩では仕方ない事なのだが…
 今の状態では膝をこれ以上伸ばすための手立てが無い為に、何らかの方策を考えなければ独歩ができても実用にはならない。
 点字を読む事が上手くなり、低学年の読む本の点訳版をきれいに読んでいる!
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◎ 指導する者からの期待と希望
 肢体不自由と視覚障害の合併障害。それも肢体不自由の原因が生まれた時の股関節と膝の骨異常。
 視覚障害はどうしようもないとしても、肢体不自由がどうしてこの様な状況で止まっているのか理解できませんでした。
 しかしこれまでの子どもの変化、指導に関してのアドバイスを与えただけで、実際の指導はお母さんだったのでは…
 まだ膝が伸びないままで、独歩もしているし階段昇降も始めて、何処まで運動機能が伸びるのか?
 ひたすらに膝をどうして伸ばすのかが、課題です。
・ 肢体不自由もこの子どもには大きなハンデでしたが、教育も受けられないハンデが有ったようです。

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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美