モデル 惣一郎君
 
  加筆訂正  2023年05月23日 2022年12月17日 2022年07月04日 2022年01月17日
   2021年09月23日 2021年05月08日 2021年03月27日 2020年11月01日 2020年07月09日・・
  公開 2018年08月01日
 3歳11か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。

☆ 生育歴
 在胎19週5日で出血。切迫早産で入院。ウテメリン点滴、安静にも24週0日に陣痛と再度出血あり、そのまま帝王切開にて出産。早期破水は24週のその出血時にあった様子。
 体重806g
 脳出血後水頭症、症候性てんかん、慢性肺疾患の診断を受ける。出産後、症状がでる度に診断名が増えていきました。
 訓練開始、生後4ヶ月。人口呼吸器が外されてから行う。コットの中にて…
 脳出血後水頭症に関してリザーバー挿入にて対処。5ヶ月体重3400gにて右シャント術を行う。術後2日目に発熱。目的菌が出ずに約1ヶ月高熱で、抗生物質で対応。その後目的菌ががシャントから出た為に6ヶ月に抜去。再度リザーバー挿入され、全身管理を行われ、生後9ヶ月で再度左側シャント再挿入。10ヶ月退院。
 首がすわったのは・・2歳3ヶ月頃
 寝返りを始めたのは・・2歳8ヶ月頃
 2歳11ヶ月〜3歳1ヶ月、母子入所・・母子入所のリハビリ訓練のため整形を受診した際、左右差の強い両麻痺、自力独歩は難しく、ゴールは歩行器か、車イスからの自力移動程度だろうと言われました。
 歩行練習に入ったのは・・3歳頃、机にもたらせながら、足を他動的に動かす(骨盤を操作して)から始まり、足を引き上げなくなってから、後ろから支えて腕を支持しながら歩行を促す訓練。
 自分でお座りを始めたのは・・3歳4ヶ月頃
 四つ這いはできていません。
 てんかん薬のコントロールで入院した施設で、眠らせて波形をとったところ、右手の神経が脳幹に繋がる過程で遮断されているので、自分の意思で動かすのが難しい。と言われました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→3歳11か月
 臥位から座位は、可能で横座りとなる。移動はほとんどが寝返りで、少し背這いを行う。うつ伏せが嫌いなようで、そのために肘這いを行わないようである。
 特に関節の可動域に問題はなさそう。
 訓練内容・・全身のストレッチ、正座と保持時間の延長、立位、CCでの手歩き、松葉杖訓練
 スタビライザ、SLB、松葉杖を貸し出す。LS2度、松葉進度2、CC1度
→ 訓練開始2か月
 腹這い(肘這い)を始める。
→ 訓練開始6か月
 変形四つ這いを開始する。片麻痺に近いのに、いざり這いではなく、変形でも四つ這いを始めるとは!!
→ 訓練開始7か月
 LS3度となる。
→ 訓練開始8か月
 松葉杖歩行訓練で松葉杖を持とうとしない。足の運びやバランスは良くなっていると思えるのに…
→ 訓練開始10か月
 松葉杖での歩行は無理なのかも知れない。歩行器での歩行練習に切り替えるか?
→ 訓練開始1年
 歩行器を両手で持ち、歩行器歩行が少しできるようになる。
※ 医師の診断中に、右手を使えないような見立てもあったようだが、多少だが使うようになってきている!
→ 訓練開始1年3か月
 歩行器を使って歩行を目指しての練習を行ってきたが、立位や歩行バランスが獲得できていかないので、松葉杖歩行訓練を再開する。松葉進度2。
 松葉杖を右手では持てないので、紐を使って固定したが、嫌がることはない。
→ 訓練開始1年4ヶ月
 適当な高さの物が有れば、それにつかまり立ち上がり、つたい歩きを行う。
→ 訓練開始1年7ヶ月
 持ち込み立位から数歩の独歩を行う。
→ 訓練開始1年8ヶ月
 介助しての床からの立位から、数歩の独歩を行う。後方に倒れる事がある。
→→ その2週間後
 首の後を手の指で触っているようにしていると、独歩を数メートル行うようになる。安心してできるのだろうか?
→ 訓練開始2年1カ月
 持ち込み立位から独歩を5m程行うようになった!
→ 訓練開始2年8カ月
 コロナ騒動でもって3か月半ほど、子どもとお会いする事も無く、親子で家庭での訓練を頑張っていたのでしょう!
 訓練を受けている病院の指導が開始されたとの事で、その報告がメールで来ました。
 先生! 惣一郎が独歩しました! 病院の訓練室の半ばからエレベーター前までの距離を、立ち上がりの介助は要するものの、一人でどこも触らずに歩きました! 後方にバランスを崩すことはやはりまだあるのですが、バランス崩した時の立ち直りもだいぶでていました! この距離を独歩するのは今日が初めてです! 驚きました! 感動しました! (推測で10m以上の距離と思えます)
 担当整形外科の先生の診察では、アキレス腱の短縮、外反扁平足が進んでいることは確かで、舟状骨が出てきているとのこと。
 歩行能力に伴って進行するので、そのうち痛みを伴うであろうとのことでした。
 @ アキレス腱延長
 A アキレス腱延長と舟状骨の手術
 B 10歳以降に、三関節固定術
 この様な選択肢があると言われました。
→ 訓練開始3年
 持ち込み立位から10m程の独歩を行う!
 階段昇降練習に入る。右片麻痺として指導する。
 昇りは時々うまくいく事も有るが、降りる際には、後方の膝が曲がっていない事があり、出す足が遠い所に流れる事がある。
→ 訓練開始3年4カ月
 左手すりを利用して、階段昇降がうまくなっている! 一人で行わせるにはまだ怖いが、何時になったならば…
 坂道の昇降練習に入る。
 思っていたよりも恐怖感も無く、練習ができた! 一人で行えるようになるのは何時なのか?
→ 訓練開始3年6カ月
 素足で床から立ち上がり、そのまま独歩で進む事ができるようになった! 確率は半々か?
→ 訓練開始3年9カ月
 一人で床から立ち上がるのに、左足の片膝立ちから立ち上がるのがうまくなっている! 片麻痺に近い両麻痺?
 片麻痺に近いから、この立ち上がり方で問題無いと思うのだが…
→ 訓練開始4年2カ月
 抗痙攣剤の服用が原因なのか? 食欲が増して太ってきている。
 太った事が原因なのか? 床からの立ち上がりが難しくなったもよう。
 肢体不自由のある知的障害の子どもから、知的障害だが肢体不自由が有る子どもに変わってきているのか?
→ 訓練開始4年7か月
 身体は縦に横に大きくなってきているが、すでに歩いているから問題ないだろう?
 歩けていなければ、この身体の大きさが独歩獲得に影響したのだが…
→ 訓練開始5年1か月
 床からの立ち上がりや独歩でほとんど変化は無いが、自分自身を中心としての話題が減り、皆の話題の中心から漏れて無視されるので、奇声や物を叩いての音を出して主人公になりたがる。
→ 訓練開始5年5か月
 乱視とその他の眼科的課題により、視野が偏っている可能性が有るので視野を広げて見られるように工夫され、物が偏らない視野で見られるように、メガネをその様な目的で試してみる事になる。
→→ その2週間後
 視野を修正するメガネ使用で、その使用に慣れてきたとの事。物が見える事が変わる事で、動きや動作にどのような変化が現れるのか興味深いです。
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◎ 指導する者からの期待と希望
・ 訓練開始1年を前に、変形でも四つ這いを行い、できれば歩行器歩行を可能としたい。
 訓練開始以前に、医師の言われていたことが正しくなかったことを裏付けるためにも…
・ 多少だが独歩を始めて、独歩が獲得できるのか? 《独歩に至ると考えているのだが…》
・ 訓練開始から2年1カ月が経過してしまった。やっとの思いで独歩を少し始めたが、後方に倒れる事も有り、ちょっと危険。安心して歩かせられるようになるのか? 安心して歩けるようにしたいのだが…!
・ 半年以上が経過したが、独歩の距離が5mから10mと伸びた! 後方への転倒も自分でコントロールできつつあるようで、更の進歩を期待したい!
 訓練を開始して3年を迎える前に、四つ這いができなかった子どもが独歩を少しであるが行うようになった! 私は指導の結果として当然とみているが、他の指導者はどう感じるのだろうか?
・ 階段昇降練習に入ることができた! この練習を通じて、更に独歩がうまくなって欲しいのだが…!
・ 床から一人で立ち上がるようになり、独歩の能力も増した!
 これからは正しい経験をどれ程に体験できるかに関わるのでは…
・ 太り気味の身体が、運動機能にどの様に影響するのか? 太った身体で運動機能を伸ばす事ができるのか?
・ 介護者が付いて何処でも独歩で移動できるように…!
 介護量の減った惣一郎君、楽しみを見つける事ができるのか? 日常生活の中に楽しみが欲しいのだが…

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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美