モデル 奈保ちゃん
 
  加筆訂正  2024年09月16日 2024年05月01日 2024年01月20日 2023年12月27日
   2023年07月08日 2023年06月14日 2023年02月08日 2022年11月01日 2022年10月08日・・・
  公開  2022年05月02日
 生後8か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
 26週1日で出産。
 妊娠高血圧症・羊水過少・臍の緒が胎盤にくっついていた為に帝王切開で出産。体重439g。
 細菌感染・黄疸・低血糖などで入院。投薬・光線療法で完治。
 生後6週間の頃に、脳室周囲白質軟化症の宣告を受けました。
 入院中の総合病院で訓練が生後5カ月頃から始まり、口に手を入れる練習・身体をほぐす・嫌がっている箇所を触る(肩等を触るなど)を受けました。
 現在、首がすわり始めたのでは…
 時たまだが寝返りをします。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→生後8か月
 通常は背臥位(仰向け位)で過ごしている。手足を自力で動かす事が少ない。
 保護者の伝えてくださった内容では、首はすわり始めたようですが、すわっていない。寝返りを少し行うようになったとの事だが、行ってくれない。
 機能訓練内容:赤ちゃん体操・腹臥位・寝返りなど・・・
 赤ちゃん体操を施すのは、乳児でも随分と小さいので、動かさない関節ができないように軽く運動として行う。関節可動域確保。
→ 訓練開始3か月
 機能訓練に慣れて来たのか、泣いている事が減っている!
→ 訓練開始6か月
左側への寝返りを良く行う! 右側はそれよりも少ないが行う!
 持ち込み座位が可能となる! 首も安定した。
→ 訓練開始8か月2週間
 時には自力で床に座るようになる!
  赤ちゃん体操からストレッチに変える。股関節・膝関節の動きに制限が表れているのか?
→ 訓練開始9か月
 全国に有名な療育施設のOT指導に行ったが、年齢相当の発達なので指導をしないと言われたようです。
→→ その2週間後
  腹臥位から座位の練習と、四つ這い位の練習を主に行う。
→ 訓練開始10か月
 自力座位を行うようになる!
 四つ這い位を行うようになる! でも、四つ這い位での移動は無理。
→ 訓練開始11か月
 四つ這い移動を始めたが、何故か全身に力が入っている。
→ 訓練開始1年
 四つ這い移動で不必要な所への力が入らなくなっている!
 立位練習に入る。尖足で外反扁平足で、立とうとするが、何回かの指導後には踵も着くようになった。
→ 訓練開始1年3か月
 短下肢装具が出来上がる。プラスチック製の短下肢で、尖足と外反扁平足を修正して立たせ、歩行も可能に作成。
→→ その3週間後
 下肢装具にも慣れたもよう。
 歩行器を使って立位保持と歩行練習を開始。
 歩行器を押して数歩動く事ができる。
→ 訓練開始1年6か月
 歩行器歩行をする際に、下腿が内旋するので予防のためにツイスターをつける。
→ 訓練開始1年7か月
 歩行器を自由に押して、一人で歩くようになった!
 足の運びが小股でチョコチョコと歩く。
→ 訓練開始1年7か月
 喜んで歩行器で歩いていて、二度繰り返しで転び、それ以後歩く事を拒否するとの事。
 拒否する事が長引かなければ良いのだが…
→ 訓練開始1年10か月
 【小児整形外科に問い合わせ】
問:奈保ちゃんは歩行器でもって自由に歩くようになりましたが、股関節の開きと尖足が邪魔をして、物に掴まっていなければ安定できません。
 年齢はまだ小さいですが、筋解離術を考えられないでしょうか?
医師からの答:股関節に注目しています。股の開きがわるければやがて脱臼・亜脱臼が発生する可能性があるので、次回診察時に固さがつづけば内転筋解離を勧めるつもりでした。 他の関節の解離は年齢が低いので検討させてください。
→ 訓練開始2年
 転倒後、歩行器で歩く事を拒否する事が多かったが、拒否もせずに歩くようになる。
→ 訓練開始2年3か月
 歩行器で良く歩くようになる。
 下肢筋の筋解離手術の予定が決まる。
→ 訓練開始2年4か月
 3歳直前での手術は、それほど多くはありません。それでも行ったのは、歩行の際に邪魔をしている事が明らかだったからです。
 股関節・膝関節・足関節、それぞれの周囲の筋解離を受ける。
→→ 術後10日
 ギブス固定されているが、その他のストレッチを行う。
→→ 術後4週
 ギブスカットが医療機関の都合により少し遅れて行われる。
 ギブスカットがされ、ストレッチ開始。
 四つ這いを行うが、股関節が開き、やりにくい様子。
→ 訓練開始2年5か月半
 歩行器歩行を再開。
 足の動きが異なるのか、ゆっくり少しずつ行う。
→→ その3週間後
 歩行器歩行が術前の状態に戻る。
 立ったり歩く姿勢は、直立位になってきている。
→ 訓練開始2年7か月
 後方支柱の下肢装具ができあがる。
 壁での伝い歩きを始める。
→ 訓練開始2年11か月
 持ち込み立位後に、数歩の独歩を行う。
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◎ 指導する者からの期待と希望
 この十年余の間で、最も年少の子どもの治療となりました。
 水野記念病院のスタッフが、治療に当たっての成果となります。
・ 開始から6か月が経過して、6から7か月の乳児のほぼ平均的な運動発達になりました!
 独歩獲得に至るとすれば、3歳過ぎ辺りとなるのだろうか?
 この6カ月間の進歩は著しいのでは、自己持参したくなります! 改善させているのは水野のスタッフだが・・・
・ 有名な療育施設でもって年齢相当の発達をしていると判断されたのは、軽度の障害なのか? 指導内容が適切だったからなのか?
・ 自力座位まで可能に至りました。その先の進歩も進むだろうか?
・ 四つ這い移動を経て、歩行器歩行が可能となったが、この先の進歩は…? 3歳前後に独歩を獲得できるのか? すでに2歳4か月となっているのだが……
・ 3歳の誕生日を前に、数歩の独歩を始めたが、実用歩行は……
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美