恵美ちゃんの場合
 
  公開 2020年10月14日
 1歳8か月からのLS-CC松葉杖訓練
 訓練を開始しました。今後の変化を見守って欲しいです。
 他のお子様についても随時加筆しています。確認してみて欲しいです。
☆ 生育歴
 妊娠37週6日に、3275gで正常分娩のトラブル無しで産まれてきました。
 病名は1歳8カ月の今でも未定です。
 生後7カ月頃から寝返りを始めましたが、首はすわっていませんでした。
 生後9カ月時に、地元の病院で運動発達遅滞を告げられました。
 現在は、T大学の附属病院にて経過観察中です。病状が何にせよ、まずはリハビリを始めましょうという話になりました。
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∞ LS-CC松葉杖訓練を開始→1歳8か月
 恵美ちゃんが生後11カ月で訓練会に加入を求めて来られたが、その時の状態は下記の様でした。
 寝返りを行うと言われているが、仰向けで寝ていて動くことはない。
 全身の関節の動きは正常とは言えないが、身体を動かされた経験がないものと想える。
 運動発達遅滞か?
 間もなく最寄りの療育施設での診察と治療が始まる予定との事で、問題となる点も診られないので、訓練会に加入せずに施設での治療を優先に勧める。
 家庭で赤ちゃん体操を行うように伝える。
→ 1歳8カ月時
 療育施設での治療を受けているが、届くメールの内容から機能が発達していると思えず、訓練会に入って指導する事となる。
 寝返りを行い、肘這いを行なう。
 左片麻痺の傾向が有るのか? 右手足よりも左手足を使ったり動かしたりしない。
 上肢で体重を支える事が好きでない様子。腕立て位、四つ這い位ができない。
 指導内容:腕立て位・床での座位保持の時に上肢で支える事を指導する・四つ這い位・立位保持
→→ その2週刊後
 左麻痺が有るのではなく、他人に触られたり、動かされる事が嫌いの様で、自分では動かしたり使っている。
 立位に持ち込んでも、立とうとしない。下肢で支持する気持ちが無いのか? 立位を理解できていないのか? スタビライザの作成を考える。
→ 訓練開始2カ月
 スタビライザの作成に入る。
→ 訓練開始2カ月2週間
 コロナで訓練会が開かれる事も少なく、めーるで問い合わせが来ました。
 四つ這い位の練習をしていると、手足を動かして前へ進む動きがでてきました。
 介助する際、お腹あたりを支えていますがそれでよいでしょうか?
 しっかり持ち上げてあげないと、足が蛙のように横にでたり、膝を伸ばして突っ張ったりします。
 お腹をしっかり持ち上げると、まだ下手ですが、ハイハイの用に手足を交互に動かしています。
 肘は伸ばしているので、手で支える力はだいぶついてきているように思えます。
 立位はあまり嫌がらなくなり、膝を曲げても、自分でまた伸ばすようになりました。
【これに返信】
 四つ這い位練習の際、腹部を支える事も良いですが、常に支えているのではなく、支える力を抜いたり、支えてあげない等、支え方にばらつきを持たせて欲しいです。
 立位は少しずつ理解してきているようです。そのまま継続して欲しいです。
→ 訓練開始3カ月3週間
 クローラーができあがる。クローラーでの手歩き練習に入る! CC1度
 下肢装具と松葉杖を貸し出す。
 松葉杖訓練に入る! 松葉進度1
→ 訓練開始6カ月
 訓練される内容を分かって来たのか、ほとんど泣かなくなる!
 少しの間は、松葉杖訓練がうまく練習できる! その時間は10分程度か? 時間を過ぎると、嫌がる事には変わりがない。良く行う時には、松葉進度2となるのだが…
→→ その2週間後
 自宅で腹臥位から自力座位を繰り返し行うとの事。訓練時には見せてもらえないが…?
 気分のむらが有り、四つ這い位ができる時とできない時とが有る。
→ 訓練開始10カ月
 自力座位を行うようになる! 座ると割り座とトンビ座りの二通りとなる。その時の気分でそうなるのだろうか?
 四つ這い位は行うが、四つ這い移動は行わない。
 松葉杖訓練で、足は運ぶが杖を出す事が無いので、歩行器歩行で立位と歩行練習に入る。歩行器の握り部を持っていない。
→ 訓練開始11カ月
 家庭内で四つ這い移動を始めたとの事!
 → 訓練開始1年
 少しだが訓練の場で四つ這い移動の様子を見る事ができた!
→ 訓練開始1年3カ月
 お母さんのいる所まで四つ這いをしたり、好きな玩具の有る所に四つ這いで動くようになった! 移動速度も速く、交互性も確かな移動で…! そして好きな玩具で遊んでいる。
 運動面だけでなく、知的にも発達が認められる!
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 『恵美ちゃんの運動と情緒の発達が進み、過去の思いをお母さんが語ってくださいました。』
 最初に訓練会に入れなかったときは、娘は障害が重度すぎて、どこで訓練しても結果は同じで歩くことはできない、ということなのだろうと解釈していました。
 療育センターに通いながら、ひっそりと生きて行こうと思っていましたが、また訓練会に入れるチャンスが訪れ、私たち親子はとても幸運だったと感じています。
 私の娘は生後9ヶ月頃、障害の宣告を受けました。この事実を知り、深い悲しみに陥り、娘を全く可愛いと思えなくなりました。
 その頃は娘に対し、言葉かけをするわけでもなく、あやしたりもしませんでした。抱っこするのも、移動させるための抱っこだったように思います。
 常に人目を気にして、目立たないように生活する日々でした。たいした発達もみられないのに、どんどんと月齢ばかりが大きくなっていくのが怖かったです。
 とにかく少しでも発達させないと、と焦りPTを開始しましたが、すぐに変化が起こるわけではありません。習ったことを一生懸命施し、毎日何かできるようになったことはあるか、発達したところはあるかと様子の観察をしていました。これは身体の動きの観察であって、娘の表情や気持ちを考える余裕は全くありませんでした。
 今から思えば、先生の言われる訓練の為の訓練です。訓練時間を多く取れれば満足、そんな毎日でした。
  それでも、日々の訓練のおかげで少しずつ娘も変化し、できる姿勢や動きも増えていきました。当然私も嬉しく、だんだんと心にゆとりを持てるようになってきました。気づけば、おかしなことに笑ったり鼻歌を歌ったり、心穏やかに過ごしている自分がいるのです。
 娘が笑顔になると、とても愛しく幸せな気持ちになります。自然と言葉かけも増え、娘の表情や気持ちなどにも目を向けられるようになってきました。
 知的に重度なので、ことばは理解できないだろうと決めつけていましたが、今では「お風呂に行こう」・「お昼寝しよう」などと誘うと、四つ這いでついてくるようにもなりました。
 私の姿が見えないと、探しにきてくれることもあります!
 こんなにも早く認知面での変化が訪れるとは思ってもみなかったので、とても驚き喜んでいます。
 急成長してくれている娘が、さらに発達し、もてる可能性を最大限に引き出せるよう、これからも日々取り組んでいきたいと思います。
 障害の受容はとても難しいものだと思います。私はまだ完全には受容できていませんが、心穏やかに暮らせるようにはなってきました。
 ここまでくるには、やはり時間が必要でした。そして、同じ境遇の保護者の方との出会いや、先生のご指導、お話を聞くうちに徐々に変化していったように思います。
 いつの日か時間と共に、静かに受け止められるときがくるのかなと今は思っています。
 通いたくても家庭の事情があったり、地方にいて諦める方も多いと思います。この先そういった方が少しでも減り、受けたい訓練が受けらるようになればと願っています。
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→ 訓練開始1年7か月
 歩行器歩行で自ら少しは歩くようになったが、気分のむらなのか行う時間や距離にばらつきがあり、片手手繋ぎでの歩行練習も歩行器歩行と共に行う。
 気分のむら対策…。
→ 訓練開始1年11か月
 床からの立ち上がりが少しうまくなったのか?
 立位に持ち込んでから、独歩を数歩だが行うようになる!
→→ その2週間後
 階段の昇り練習に入る。
→ 訓練開始2年
 持ち込み立位からの独歩距離が伸びている!
→ 訓練開始2年5か月
 お母さんの声かけが無くても、お母さんの行動を見守り、四つ這いで追いかけるようになっている!
 好きな物(エレベーター・自動ドアー等)に向かって独歩をするようになっている!
→ 訓練開始2年7か月
 階段の昇り練習を開始。
→ 訓練開始2年10か月
 運動療法指導よりも、知的障害に特化した指導を中心に受けるように勧めた。
 訓練会を卒業。
 親子で手を繋ぎ、公共交通機関を使い何処にでも出かけられるようになったのだが…
 この先の事は…?…?
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◎ 指導する者からの期待と希望
 一時は片麻痺が有るのかと見えましたが、身体を触られたり他人に動かされる事が嫌いで拒否していただけとわかりました。
 上肢で体重を支える事も学びつつあり、下肢も同様に支える事を覚えつつあるようで、今後が期待できます。
 何時頃になれば四つ這い移動を開始するのか? 片手介助歩行ができるようになるのか? 他人の指示が入るようになれば、独歩も考えられるのだが…!
・ 訓練開始4カ月を前に松葉杖訓練に入る事ができた!
 自力座位と四つ這いを何時頃始めるのか楽しみです。
・ 訓練開始1年を待たずに自力座位と四つ這いが可能となったが、この発達は遅いのだろうか? 早いのだろうか?
 四つ這い移動を獲得した事によって、片手介助歩行か独歩の可能性が高まりました。
・四つ這い移動も本物となり、お母さんを追い、好きな玩具ができた事は今後が期待できる大きな嬉しい変化です。
 子どもの変化はお母さんに変化をもたらし、お母さんの嬉しい変化は家庭が明るくなるのではないだろうか?!!
・ 都会の各家族制度により友達も作りにくく、頼れる大人の少ない保護者にとって、重度と思い込んでいた子どもの変化は嬉しい変化なのではないだろうか。
 お母さんと手を繋ぎながら、好きな所への散歩が可能となれば・・・
・ バギーや車椅子の生活から離れる事ができ、親子で手を繋いでの生活となったが、それで良いのだろうか?
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  製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美