11年度卒園式にて、PTA会長のお母さまよりいただいた、お祝いのご挨拶です。
                                       (ご本人の許可を得られましたので、転載します。)

 年長さん、ご卒園おめでとうございます。年中さん、年少さん、満3歳児さん、修了おめでとうございます。

 年長さんはとうとう今日が幼稚園に通う最後の日です。入園式の時のみんなは、まだ小さくて、心細そうにここに座っていましたね。でも、今ここに座っているみんなは、本当に立派で、自信にあふれてピカピカに輝いています。この姿を見ておうちの人は、本当に嬉しく思っていると思います。

年長さんになってからのこの1年間でみんなはたくさんのことに挑戦しました。

円山登山は、雨の中をドロドロになりながらも、みんなで励まし合い登り切りました。帰ってきたときの、自信たっぷりな顔は忘れられません。

運動会では、リレーに挑戦しましたね。先生や仲間と励まし合い、練習して、本番ではみんなが力を出し切りました。

お泊まり会。三角山でのパーティーやお友だちみんなで幼稚園に泊まったこと、楽しかったでしょうね。

そして、クリスマスページェント。初めて役を発表されたとき、みんなが不安そうで、本当にできるのか心配だったと聞きました。何日も何日も練習し迎えた本番のあの日、みんなは自分を信じ、お友だちを信じて見事にページェントを成功させましたね。感動しました。

 みんなが毎日通ったこの北光幼稚園は、まるで魔法の幼稚園のようでした。みんなが願えば、にんじゃになったり、パフェ屋さんになったり…いろんなものに変身できました。みんなが想像すれば、そこは、ライオンやぞうがいる草原だったりしました。みんなが知恵を出し合えば、おいしいジュースができました。

 そこには、一緒に悩んだり、考えたり、喜んだりしてくれる仲間と先生がいました。あんなに入園したときは心細かったのに、今では振り返りもせず、元気に幼稚園に入っていくみんながいます。強く、大きくなりましたね。

 4月からは、みんなは1年生となります。楽しみですね。でも、もしかしたらちょっぴり困ったりすることがあるかもしれません。その時には、幼稚園のこと、お友だちや先生のことを思い出してください。きっと力がわいてくると思います。

 そしてここにいるおうちの人も、いつもみんなと一緒にいて、困ったときには力になりたいと思っています。それを忘れないでくださいね。

 保護者のみなさま、本日は卒園・修了、まことにおめでとうございます。

 幼稚園入園は、子どもたちがそうだったように、私たち保護者にとっても大きな一歩であり、とても心細いものでした。そんな時、他のお母さんと交わした「私もそうだったのよ」の言葉がどれだけ心強かったかわかりません。子どもの成長を一緒に見守り、一緒に喜び、一緒に歩んできたと感じられる、この温かい北光幼稚園の保護者のみなさんと過ごした、我が家の6年間の幼稚園生活は本当に楽しく、貴重な時間となりました。ありがとうございました。

 最後に、子どもたちがイキイキと毎日を過ごし、ここまで成長してこられたのは、愛情をもって子どもたちに寄り添い、育んでくださった先生方のおかげです。このような保育を続けるのは、想像以上の大変さがあったと思います。そのおかげでこどもたちが得た自信は、一生の宝物だと、心から感謝しています。この北光幼稚園を選んで本当によかったです。保護者を代表してお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 北光幼稚園の益々のご発展と皆様のご健勝をお祈りいたしまして、お祝いの挨拶とさせていただきます。




11年度 年長児のお母さまからのお手紙です♪(ご本人の許可を得られましたので掲載します)

保育者の皆様へ

 北光幼稚園の生活もあと一週間となりました。
 3年間、かおり(仮名)だけでなく、私やマサル(弟・仮名)のことも見守っていただき、本当にありがとうございます。
 私は転勤族だった為、3年間で3つの幼稚園に通いました。当時の事を思い出すと、何だか慌ただしい、心もと無いような気分が蘇ります。かおりにはゆっくり過ごしてほしい…そんな思いから選んだ北光でした。3年間かおりと通ううち、たくさんの子ども達が声をかけてくれたり、お手紙や私の似顔絵を描いてくれた子もいました。かおりだけでなく、私にもママ友達が出来ました。
 行事ごとにその意味を先生がきちんと説明してくれるので、ただ見るのではなく一緒に参加した気持ちになれました。行事に参加し続けるうち、私はいつの間にか昔やり残していたことを全部やってしまったようで、幼稚園時代を思い返しても、寂しいとは思わなくなっていました。これには自分でも驚いています。マサルが通うときには、また新しい発見があるかと思うと、今からワクワクします。
 先生方には本当にお世話になりました。全ての先生、一人一人に思い出があります。どんな状況のときにも北光の子ども達はいつも変わらずニコニコ。その影で先生方がどれほど努力しているかと思うと、胸がいっぱいになります。「北光幼稚園に通った。」というのは私の自慢です。
 3年間、本当にありがとうございました。


08年度年長児のお母様からこんな手紙をいただきました。とても嬉しかったので、ご本人の許可を得られましたので、転載します。

 幼稚園で育てている野菜をきっかけに、興味を持ったようで、「うちでもスナックエンドウを育てたい!!」と言い出しました。早速ミニトマトとスナックエンドウをうえ、日々ベランダに出てはその成長を喜んでいます。今度はハツカダイコンを植えたいというので、種を買ってきたところです。園でのお世話や家でも栽培をとおして食べ物のでき方を知ったり、いろいろな野菜を好きになったり、感謝していただけるようになるといいですね。

 遊びの面では、川づくりとおにごっこにはまっているようです。ドロが苦手だと言っていたのに、最近ではくつしたが真っ黒!!という日が増えてきて、親としてはくつしたのもみ洗いに奮闘しつつ、ニンマリしています。
 ○にとっては、すご〜く広く感じるであろう園庭いっぱいに手作りの川や橋ができあがってこと、失敗しながら工夫をし、うまくいった喜びをかんじる経験は大人の想像を超えて大冒険なのだろうなあ・・・とうらやましく思います。

 そんな経験を幼稚園でさせてもらえることを有難く思っています。○が最後まで関わり、その経験が大人になったときの宝物になったらステキだな・・・と願って見守っていきたいです。

 おとまり会も楽しみにしている○です。親からはなれた一泊。これも子どもにとっては、長い冒険でしょうね。最近少しずつ顔つきが自信に満ちてきた気がするので、おとまり会後、どんな顔になっているか楽しみにしています。


 北光幼稚園の保育について、さらに知ってほしいと考えて、卒園児のお母様にお願いをして、北光幼稚園での生活について描いていただきました。参考にしていただければ幸いです。

 もう何年も前のことですが、いくつかの幼稚園を見学したことがありました。その中の一つの園では、子どもたちが廊下をしずしずと歩き、来客者に対して(つまり私たちに)きちんと挨拶しており、びっくりしたと同時に「ぜひうちの子もこんなふうに行儀良くさせたい」と思ったものです。

 その後、転勤して北海道に引っ越してきました。近所に小さな幼稚園があり、知人のお子さんが通っていたこともあって、即入園。これが北光幼稚園との出会いでした。

 9年間で学んだことは多く(子どもは三人おります)子どもたちにとっても、親にとっても貴重な園生活となりました。
 一人目の時、子どもの理想像を描き、長男をそれにあてはめようと躍起なってしまっていました。二人目の時、何かにつけ上の子を比べ、あれもできない、これもできないとため息をつく日々を送っていました。

 その間、いつも先生方は子ども自身の気持ちを受け止め、ゆっくり見守ってくださいました。

 子どもは悪いことをしますし、わがままもいいます。それを頭ごなしに叱ることなく、話を聴く、気持ちをくんでやる、、その上で諭す。昨今の社会ではおろそかになりがちなことを、じっくり丁寧に時間をかけているのが北光幼稚園でした。

 幼児期に大切なのは、早期教育や、大人受けする子どもにすることではありません。
 じゃあ何が大切? それは皆さん自身で見つけてください。

 そうそう三人目の通園ですが、それはもちろん、笑いと感動の涙に満ちた毎日でした。私自身、力が抜けていたからでしょうか。子どもは、その子なりに大きくなってゆくと知っていたからでしょうか。

 我が家の三人の子どもたちは、お行儀は良いと言えません。お勉強も苦手なようです。でも、困っている人を見つけると助けようとしたり、人の死を悼んで涙を流します。

 私にはそれで充分。今では、そう思えるのです。

(IMさん 2005年卒園児のお母さん)