「釜石便り」   2017年 6月


                                    ※写真の無断転載を禁じます。


避難道路と市民ホール(6/21)

今日の釜石は午前中曇りでしたが、午後から雨が降っています。
こんな日は、以前のように家で好きな事をしてのんびりと!、と行きたいところですが、最近は何かと余裕もなく、1日があっと言う間に過ぎてしまいます。

私の場合、その日の天気で1日の過ごし方が大きく変わります。
天気のいい青空の日は、依頼されている風景撮影や、ライブラリー用のストック写真撮影、釜石の市街地定点撮影などに出かけています。
青空の日は貴重なので、予定を立てて効率よく何ヶ所か撮り歩きますが、予報に反して天気が思わしくない時は待機状態が続く事にもなり、還暦を過ぎた体には少々酷な心理状態になってしまいます。

曇りや雨の日は、依頼された撮影場所の様子をネットで下調べしたり、今まで撮った画像をチェックし、ライブラリー用の撮影計画を立てたりしています。
また曇りや雨の日は、滝や渓流、霧の森などの撮影に行くこともあります。

「釜石便り」も、最近では天気の悪い日や仕事の切れ目に更新となりますが、常にこのようなことをしているので、年がら年中天気予報とパソコンとにらめっこ状態が続きます。
最近は歳も取って休眼日も欲しい所ですが、デジタルカメラとネットの時代になり、撮影だけは楽になりましたが、なかなか眼が休めないのもつらい所です。


6/17は天気予報も良かったので市内各地を撮影へ!、と思いきや、ヤマセ発生で霞がち。
青空でも霞んだ写真は没なので、この日は一日パソコンに向かって仕事の画像処理。
カメラマンと言えども、家にこもっての地道な作業が続きます。

写真は魚市場の岸壁から撮った公共埠頭と大観音です。
すっきりとした青空とヤマセだと良かったのですが・・・。


6/19は曇りなので上栗林にある布引の滝と白糸の滝へ。
県道から山の中に1.2q入りますが、すごい山道で、結局約1qの所で車を止め、200mほど歩いて行きました。

釜石の名所として、今まで画像が無かったので、ライブラリー用のストックとして撮りに来ました。
昔も一度来たことがありましたが、あまりの悪路に引き返したことがあり、今回は再挑戦でした。
滝の前に広めの駐車スペースはありますが、そこまで上がるのも大変です。
普通乗用車は途中までにした方がいいと思います。


初めて来た布引の滝(左)と白糸の滝(右)です。
二つの滝の間に、千手布引観音奥の院が中央に鎮座しています。


布引の滝です。
残念ながら水量はあまりありませんでした。


遊歩道になっていて、白糸の滝まで道があります。
こちらも水量不足でした。
標柱にはクマの爪痕が・・・。
まとまった雨が降った後にでも又とは思いますが、道が道だけに・・・??。


6/20は丸一日快晴の予報。
でもこの日も予報に反し、釜石はもやっとした霞みがかった青空。
このような状況では仕事用の写真は撮れないので、急遽復興状況の撮影に切り替え!。

避難道路から只越の東部を撮りました。
右は国道45号高架橋バイパス、左は浜町の市営ビルです。
この辺一帯は、表通りの商店で言えば、かつての光陽写真さんからレストランポートさんまでの間です。
昔は釜石信用金庫本店や、プラモデルの遠藤商店、小松小鳥店などもありました。
只越東部は、浜町に向かって標高が段々に高くなっていく町になりそうです。


避難道路から只越東部です。
盛土に覆われていて、復興工事の真っ最中です。


浜町・魚河岸です。
右奥に税関(港湾合同庁舎)、左奥に魚市場が見えますが、その間にあるスペースで、これから魚河岸地区にぎわい創出プロジェクトが動き出します。
レストランや物販スペースが入る施設の建設が予定され、観光船も発着しそうです。
周辺では各種イベントなども行われる計画で、賑わいが復活しそうです。


浜町の墓所より浜町・東前方向です。
新しくできた魚市場の背後は水産加工会社が数社張り付き、現在仮設道路となっている所から北側は、かさ上げの後、宅地となる予定です。
下の空き地では復興工事の作業員の方々が円陣を組んで、これから午後の作業に取り掛かるところです。
早期の復興完了を願っています。


6/20は大町駐車場の屋上から久しぶりに市民ホールを撮りました。
街なかにできる久しぶりの大型建築物ですが、次の楽しみは釜石市庁舎です。
天神の地に、沿岸一高くそびえてもらいたいものです。


市民ホール西側です。
高さは7階建てビル相当ですが、鉄都のイメージにふさわしい黒となりました。
この上の高い部分が味気ないコンクリート色でなければいいですが・・・。


薬師公園入口から市民ホール前の交差点方向。
正面突き当りには、かつて釜石警察署がありました。
その後釜石保育園が建ち、震災後はイオンタウンに入る高架橋スロープができました。


薬師公園からも市民ホールがよく見えます。
遠くに松原・嬉石の町も見えますが、復興で高い建物が増えました。


市内の写真愛好家グループ、釜石写遊会様から今年も写真展の案内をいただきました。
写真に興味のある方は、7/1・7/2シープラザ2Fへ!。



フリーカメラマンの仕事(6/12)

今日の釜石は小雨が降っています。
気温も低めで、ちょっと肌寒い釜石です。

今日で私の仕事の方もようやく一段落。
午前中は某所完成写真を納品し、ようやく自由の身になりました。
まだまだ処理しなければならない撮影済みの仕事もありますが、納期の猶予も少しあり、今週1週間は何とか自分の時間が持てそうです。

5月末に始まった大船渡のツツジの名所撮影を皮切りに、6月上旬は大槌町の景観16ヶ所や、市内某所での建築完成写真の内観・外観撮影、そして五葉山のツツジなど、9日間連続の撮影となりました。

撮影が終わった後は、これら約3,000枚の画像を1枚1枚チェックし、セレクトしてTIFF画像にして書き出しますが、青空が写った写真の場合、撮像素子についたゴミや画面に写った飛んでいる虫などを消しています。
また水平線の写った画像では傾きがあれば補正をし、明るさ・コントラスト・ハイライトなどの微調整もするので、画像の後処理が本当に大変です。
納品はDVDに画像を入れ、インデックスプリントを付けますが、DVD1枚には70枚の画像しか入らず、インデックスプリントはA4一枚に40枚と、納品する画像の枚数にも気を使います。

フリーカメラマンの仕事もいろいろですが、私の場合、風景・景観撮影が多いです。
クライアントは盛岡が多く、釜石に住んでいるので、地の利を生かした沿岸部の撮影が中心となります。

仕事は主に、北は洋野町(旧種市町)から南は陸前高田までの範囲ですが、かつては内陸部の雫石町や、唐桑町(現気仙沼市)から石巻までの宮城県沿岸部の名所撮影もあり、数日かけて、早朝から夕方まで次々回って撮った事もありました。
太陽が翳る時は日が照るのを待ち、景観に邪魔な駐車車両がある時はいなくなるのを待ったりと、時間ばかりがどんどん過ぎていく焦りを感じながらの撮影もよくある事です。

風景・景観の撮影では、原則青空日に撮影したいと思っていますが、雨や曇りの日が続くときは、曇りの日に仮撮りをし、よりよい日に本番撮影をしています。
私の場合は特に青空にうるさいので、保険の仮撮り、青空になった日の本番撮影、より良い青空の日の本番撮影と、きれいな写真を納めたい一心で3回も撮る事があり、自分で忙しさを作ってしまう事がよくあります。
私のフリーカメラマン人生も65歳までのあと5年間、体力的にはきつくなってきましたが、何とか乗り越えたいと思っています。


5/29は丸一日快晴でした。
仕事で大船渡市の今出山に行き、満開のツツジを撮ってきました。
道は悪いですが、満開のツツジと大船渡市街地、大船渡湾なども一望できる絶景が広がっています。

フリーカメラマンは悪路を通って撮影地に行くことが本当に多いので、車幅が狭く、最低地上高が高い車がおすすめです。
私は孫も乗る時があるので、7人乗りファミリーカーですが・・・。


5/30は晴れ間も見えましたが、白っぽい空で、こんな時は滝や神社などが撮影向きです。
大槌町の「宮ノ口判官堂」を撮りに、クマでも出そうな分かりづらい山道を歩いてきました。
立派な看板が建っていますが、絶対迷います。


日鉄住金テックスエンジ(旧太平工業)様の施工で、小佐野学童育成クラブが完成しました。
後方は小佐野小学校。

今回も完成写真を頼まれましたが、6/1の撮影日はあいにくの雨。
この日は内観だけを撮影しましたが、何と翌日も雨。
立派な施設が完成したので、青空の完成写真を納品したかったのですが、結局引っ越し日まで雨降りに見舞われてしまい万事休すでした。


6/3の片岸町です。
奥は鵜住居ですが、大浜渡橋から約700mの立派な直線道路ができました。
復興途上ですが、沿道には電信柱が林立し、すでに運送会社やディーラー等が立地しています。

かつて片岸町には、ボウリング場もありました。
震災前は、釜石自動車学校やゴルフ練習場、自動車・重機関連、喫茶店や回転寿司店などもありました。
片岸町は水田や池、湿地帯も多く、トンボや鳥の楽園でもありました。

私が運転免許を取った昭和50年代、鵜住居と片岸をつなぐ大浜渡橋は道幅がかなり狭く、初心者運転の私は、大型対向車が来ない事を祈って渡ったものでした。


かつての鵜住居川河口があった辺りです。(6/3)
背後の浜は根浜海岸ですが、かつて室浜寄りにあった河口は、防潮堤の建設でほぼ消滅しました。


6/4は仕事で五葉山へ。
この日は「ツツジ鑑賞会」の日という事で、多くの登山者が訪れ、ツツジをバックに登山者が撮れるという皮算用で登りましたが、あいにくツツジは終わっていました。
今年は花芽も少なく、暖かかった為に早く咲いたという事の様ですが、五葉山のツツジは毎年きれいに咲くという事ではないようです。

登山者を近くから撮る時は声を掛けて撮らせてもらいますが、何と写真仲間のYさんご一行でした。
写真はだんご状態で休んでいるので没ですが、バラけて元気よく登っている写真は納品となります。

撮影OKをもらえる感じのいい声掛け、山登り体力、フリーカメラマンに要求される項目です。


6/6は念願の快晴の青空。
仕事で、天気とにらめっこしながら数日通った大槌町も、この日で完了となりました。
納品には納期があるので、青空は本当に天の恵みです。

写真は大槌町浪板の背後にある鯨山の電波塔ですが、鯨山頂上はここから約12分の登山となります。
頂上からは、浪板海岸が一望できます。
次々撮って回るため、急ぎの山登りも、フリーカメラマンにはつきものです。


6/9の金曜日、釜石はよく晴れました。
本当はこの日も完成写真のプリント作業が残っていましたが、ついにプリンターが故障!。
新しいプリンターが届くまでの間、この青空に釣られ、大平墓地公園から大観音と釜石湾の眺めを撮ってきました。

次はパソコン、カメラと、高額品の買い替え時期が次々訪れそうなのが恐怖です。


大平中学校も青空によく映えてきれいです。
海風景の撮影は、やはり青空の日に限ります。


大平墓地公園からは釜石市街地もよく見えます。
下方に見えるのは甲子川水門、その後方、港町は防潮堤に囲まれ、市街地には復興公営住宅が建ち並びました。


新浜町の山の上から、公共埠頭と嬉石・松原の町並みを撮りました。

嬉石・松原には復興公営住宅が建ち並び、新しい町並みができつつあります。
公共埠頭では青色のジブクレーンも見えますが、処理能力が高いガントリークレーンの設置工事が現在行われています。
完成すれば、釜石の港湾機能も港風景も格段にグレードアップしそうです。


6/11の日曜日午前中で完成写真のアルバム作りも終わり、あとは月曜日の納品を待つだけ。
午後はぽつりぽつりと雨の降る中、橋野町にあるヨドマワリの滝に行って来ました。
仕事続きから解放され、橋野の山の水・緑から元気をもらってきました。



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