「釜石便り」  2023・12月

                           
       ※写真の無断使用はお断りしております。


今年1年ありがとうございました。(12/29)

今日の釜石は少し雲が多いものの、晴れのいい天気です。
釜石は雪もなく、比較的暖かな年末を迎えています。

今年も「釜石便り」をご覧いただきありがとうございました。
釜石の写真が少なくなって申し訳ない思いをしていますが、今年は他の市町村の思い出の場所を撮りに行った年でもありました。
震災で失った写真の回復も兼ねていますが、動き回れるうちに、思い出探しや忘れ物探しの意味合いもあって、今年はいろいろな所を巡りました。

特に遠野と田野畑村は何度も通いました。
遠野は、私の父の出身地胆沢の雰囲気にも似ていたこともあり、車の免許を撮った頃からよく通った好きなところです。
水車小屋や荒神神社は特に好きで、写真の勉強をさせてもらったところでもあります。

田野畑村には北山崎と鵜ノ巣断崖があり、今年も楽しませてもらいました。
今年行こうと思っていた釜石の御箱崎は、タイミングに恵まれず行けなかったことが残念でした。


北山崎へは今年4回行きました。
雪の日が特に好きで、これまで何度も撮りに行きました。
1/25は夜明け前から日中までの2時間半、朝日を浴びて赤くなる時から青空になるまで粘りましたが、最後は強風で雪煙のおまけつきでした。

まだ若かったころ、夕刻で雪が降りしきる中、雪だるまになりながら撮った事もいい思い出です。
北山崎が雪で霞んであまり写っていませんでしたが。


遠野の荒神神社も今年は久しぶりによく通いました。
仕事で撮影することが多かった遠野ですが、今年は自分の写真を撮りに行った年でした。
水を張った頃や田植え後、実りの秋と、かやぶき屋根の荒神神社は私の好きな風景です。


12/17は浜幸水産さんのまぐろ祭りが行われました。
10時販売開始を前に、300人以上の人が会場となったTETTO周辺に早朝から並びました。


行列は大町のTETTOを半周するくらいの賑わいでした。
人口が3万人を切ってしまった釜石ですが、来年も人が集まって賑わう釜石、何度も見たいものです。


8月16日、市内某所の山の中の池で、大変なものを見てしまいました。
盆棚の片付けも終わり、気晴らしに市内某所の山の中にある池に行ってみたところ、何と眼がパステルグリーンブルーに輝く、本当にきれいなトンボが目の前に現れたのです。
釜石にはいないはずのヤブヤンマのメスが、しかも産卵に訪れていたのでした。

実はこのヤブヤンマ、西日本では普通種ですが、私がトンボに興味を持ってカメラを持つきっかけとなった本「日本のトンボ」に載っていて、「オスは青い目をした異人さん」という著者のフレーズがずっと記憶にあり、釜石にはいないので、私にとってあこがれのトンボでした。

そのメスが目の前に現れた現実、夢中で何枚も写真を撮りましたが、この美しいトンボにすっかり魅了されてしまいました。
それからというもの、オスを探しに市内数カ所の山の中にある池を何度も訪れましたが、オスの方は見つけることができませんでした。
たった1匹でしたが、ヤブヤンマ発見は私にとって生涯の思い出に残る嬉しい出来事でした。


10月22日、市街地の撮影場所を探しに近場の山を登った時の事です。
疲れて一休みした所で、何と「マツタケ」を発見!
「舞い踊るほど嬉しい」というマイタケの話は聞いていましたが、私も舞い上がるほど嬉しい1日となりました。
自然のマツタケは今まで1度も見た事もなく、「山奥の日当たりのいい急斜面」というのは聞いていましたが、まさかこんな近くの平凡な低山にあるとは思ってもみませんでした。

ヤブヤンマとマツタケ、私の今年最高のいい思い出になりました。


今年1年、御覧いただきありがとうございました。
来年、皆様にいい年が訪れますように。


モミジも終って(12/16)

今日の釜石は午前中小雨が降っていましたが、午後からは晴れ間も見えました。
気温は比較的暖かく、15度ほどになる釜石です。

今年もいよいよ残り半月となりました。
気に掛けていた釜石の人口も、ついに3万人を下回ってしまいました。
9万2千人もあって飛ぶ鳥を落とす勢いがあった釜石ですが、11月に29,983人となってしまいました。

キオクシア進出に伴う好景気の北上でさえ人口はほぼ横這いのままで、ほとんどの県内都市は人口が減り続けています。
釜石の中心街はイオンタウンやTETTOがあるので少しは人通りがありますが、昔ほどの賑わいは無く、20m道路もやけに広く殺風景に感じられる今日この頃です。
6万人以上がいなくなった釜石ですが、来年以降釜石に何かいい事が起きることを願うばかりです。


イオンタウンとTETTOの間、タウンポート1階にある大連さんが閉店となりました。
かつては新華園本店さんと大連さんは、競い合うように大町目抜き通りにあり、どちらも人気のラーメン店でした。

被災後は跡を継いだ方が大只越の仮設商店街で店を再開し、この大町のタウンポートに出店しました。
お昼時は外で待つ客もあり、市民なじみの店でもありました。

他の釜石ラーメンを食べれる店も後継者問題などがありそうで、心配が尽きません。
つくづく昭和のあの頃が懐かしくなります。

最近はBS松竹東急の木下啓介アワー「あしたからの恋」(月〜金・PM5時〜)を楽しみに見ています。
昭和のテレビドラマですが、当時の恋愛事情や家族のあり様もどこか懐かしく、菓子店長女で美人の尾崎奈々さん(初めて知りました)と大出俊のやりとりなど面白く見ています。
15日の放送は、いつも和服の尾崎奈々さんの洋服姿と昔のフェアレディZでのドライブデート、私たち高齢者があこがれた昭和のシーンそのものでした。

お父さん役は進藤英太郎、お母さん役は山岡久乃、林隆三やあおい輝彦、岡崎友紀や磯村みどりなど、みんな若くて生き生きとした演技が光ります。
最近はこんな昭和のドラマを見て元気をもらっています。


12/14は少し葉が落ちたはずの八幡様前のモミジを撮りに行ってきました。
葉が落ちた隙間からは青空の水色がのぞき、黒い幹に赤と黄色のモミジが散らばり、総天然色の彩を見せていました。
あいにく白い雲が下半分に広がっていたので水色が少なかったのですが、久しぶりに八幡様前のモミジを葉が落ちた頃に撮ることができました。
この色彩、今でも眼に焼き付いています。


枝ぶりのいい西側のモミジ。
水色の空を背景に、赤と黄色がきれいでした。
もう少し青空が下まで欲しかったところです。


12月15日夜から16日朝にかけて、釜石はまとまった雨が降りました。
落葉撮影のチャンス到来で、雨が上がった16日朝に八幡様前にあるモミジへ。
葉はかなり落ちていて、道路はオレンジ色のじゅうたん状態に。


モミジの木の下は落葉して雨に濡れたモミジがどっさり。
ふかふかでした。


いつもは撮らないアスファルト道路も雨で黒くなり、この時ばかりはモミジはまるで夜空に浮かぶ星のよう。

八幡様前のモミジはもう少し撮れますが、私の今年のモミジ撮影はこれにて終了です。
次は釜石の夜景などを撮って今年の撮影は終了です。


八幡様前のモミジが見頃!(12/10)

今日の釜石は曇りです。
昨日9日の土曜日は気温が19.4℃もあり、天気も良くてポカポカ陽気の釜石でした。
気温も高かったので、午前中は年末のお墓の掃除に行き、その後は久しぶりに洗車をしました。

今年は県内あちこち行った事もあり、車に虫のぶつかり跡がたくさんあって、ずっと気になっていました。
割ときれい好きだったので、若い時は1週間に1度位は洗車していましたが、最近は車を洗う事が年に数回と少なくなりました。
昨日は時間もあったので丁寧に洗車し、主なところだけワックス掛けもしたので、虫のぶつかり跡もきれいになりました。

初めて車を買った頃(昭和56年マツダの新型ファミリア)はよく洗い、よくワックス掛けをしてボディカバーまで掛けていた事も今となってはいい思い出です。
あの頃の若者は車が好きで、車を大切にしたものです。
車のフロントグリルにしめ縄を張った車も普通に走っていたものです。


大渡の八幡様前にみごとなモミジの木(左端)があり、今年も1週間以上遅れて見頃を迎えました。
ここは旧国道のスタート地点で、ウォーキングの人もよく見上げて眺めています。
この道路先には製鐵所もあります。


八幡様に登る坂より。
先日の強風にも落葉せず、今年もきれいな紅葉となりました。
まだ落葉が始まってないので、強風の日が無ければあと1週間は楽しめそうです。


モミジの木の下から見ると、まるで藤城清治さんの影絵のような世界が広がります。
朝8時〜10時頃までは陽が背後にあるので、アクセントに太陽の光芒も入れる事ができます。


この日は日差しがあるものの曇りがちだったので、空の部分が白くなりました。
撮り時は青空の日で、もう少し葉が落ちて青空が隙間から見えるようになる頃がよりきれいです。


石応禅寺山門前のイチョウ(12/4)

今日の釜石は雲一つない快晴の一日。
空気も澄んで、まさに北国の青い空です。
気温も12℃ほどあり、ダウンを着て歩くと汗ばむほどです。

今日の午前中は暇だったので、市内を少しぶらぶらしてきました。


石応禅寺山門前のイチョウの木です。
少し落葉していますが、まだ見頃が続いています。

水色と黄色、ウクライナの国旗の色でもありますが、どちらも私の好きな色でもあります。
山門右にもイチョウの木がありますが、こちらは早くも散ってしまいました。

今、山門前の青葉公園では、仮設店舗撤去後の公園整備が行われています。
遊具などもまた新たに設置される予定です。


こちらは天神町の釜石市庁舎建設予定地です。
新市庁舎は、かつての釜石一中と釜小の跡地に建てられます。
茶色の横長の建物は、一中校舎跡地に建つ天神復興住宅です。

釜小跡地のイチョウ(中央左)はすでに終っていて、この山に続く道路は、砂防ダム建設に伴う工事用道路になっていました。
一中サッカー部時代、この坂道を何度も走らせられたものです。
本当につらかったです。

大型建設工事最後となる新市庁舎、完成が楽しみです。


駒木不動沢の大イチョウ(12/3)

今日の釜石は雲が多いものの晴れています。
内陸では雪が降っているようですが、釜石は雪もなく、気温もそれほどの寒さではありません。

早いもので12月も半ば、今年も残り半月となりました。


最近ウォーキングしている旧国道ですが、いつも気になっているのが駒木不動沢にある大イチョウの木。
木々に隠れてあまり見えませんが、高さ20m以上はありそうです。
画面下には駒木不動尊があり、遠くに鈴子の街並みも見えています。

駒木不動沢には砂防ダムができ、今は周辺の法面工事が行われていて、みごとな桜の木(4/11号で紹介)も伐採されてしまいました。
今日はそれらの工事も休みなので、少し山登りをして、このイチョウの木を記録として撮ってみました。


駒木不動沢の大イチョウ。
姿・形はそれほどではありませんが、山の中に人知れずある木々の写真が好きなので、パチリ!。
深緑色の杉も後ろにあって黄色が一層目立ちます。
背後には旧国道が走っていて、色づき始めたモミジもあります。


旧国道のスタート地点の大渡・八幡様前にあるモミジです。
今真っ赤ですが、中はまだ緑が多く、あと1週間ほどで中も真っ赤になりそうです。
この木はモミジの葉を透かして、中から撮るのが1番です。


■トップページの写真は去年の12月、女遊部にある柿の木を雪の日に撮ったものです。
 日没後の少ない光量の中、青い世界に雪と赤い柿の実のコントラストが日本画の様できれいでした。


                       トップページに戻る