「釜石便り」 2024年 10月
※写真の無断転載を禁じます。
●仙人峠の紅葉(10/31)
今日の釜石は青空のいい天気です。
空気も澄んで気温も19℃ほどになる、秋めいて来た釜石です。
昨日30日は仙人峠の紅葉を見てきました。
朝方まで雨降りで曇りの仙人でしたが、紅葉の見頃が始まっていました。
紅葉のピークは今週末頃かと思います。
仙人峠定番の撮影地、仙人大橋を正面に見るヘアピンカーブからの眺めです。
ここから見える景色は、まだ緑や黄色が多い紅葉でした。
昔は10月半ばの釜石まつりの頃が仙人峠の紅葉見頃でしたが、最近は温暖化で10月末から11月初旬になりました。
仙人峠の紅葉を撮って、慌てて曳き船まつりを撮りに下って行ったことも懐かしいこの頃です。
仙人大橋から見た仙人峠の紅葉です。
正面の山は見頃ですが、それより下側はまだ緑が多い仙人です。
晴れた日の紅葉は見た目にはきれいに見えますが、写真となると日陰は真っ黒く写るので、仙人では曇りの日の撮影もおすすめです。
ここの場所も晴れた日は左半分が真っ黒に写るのでご注意を。
更に上に行った釜石鉱山・仙人秘水工場入口付近から見返り紅葉。
この先には落石防止のシェルターがあり、右手の山の裏には仙人トンネルの入口があります。
仙人トンネル前の駐車スペースから10/30の仙人峠の紅葉です。
以前は左端の国道沿いから仙人大橋が見える撮影ポイントがありましたが、今は木々が伸び切って撮影はできなくなりました。
今年の仙人峠の紅葉は、少しくすんだような紅葉に感じましたが、赤が進めばもっと鮮やかにくっきりするかも?です。
30日は平日で雨上がりの曇りだったので紅葉狩りの車も少なかったのですが、今週末の土日には少し賑わう事でしょう。
●釜石まつりも終わって(10/23)
今日の釜石は雨のち曇りで、また夜には雨となりそうです。
10月末なのに今日もまた24〜25℃になりそうな釜石です。
さて、釜石最大の祭り「釜石まつり」も終りました。
ただ19日(土)の曳き船まつりは雨と強風注意報が出たために中止となり、残念でした。
翌20日(日)の神輿渡御(みこしとぎょ)は天気も良く、久しぶりに街なかが賑わいました。
釜石まつりも終わって寂しさも募りますが、これからは市内の紅葉がいよいよ始まります。
20日(日)は尾崎神社と日本製鉄山神社の合同神輿渡御でした。
今年は久しぶりに薬師公園入口の階段から神輿が御旅所に入ってくるところを狙いました。
写真は尾崎神社六角大神輿(六角形)が入ってくるシーンですが、1トンを超える重さの神輿なだけにゆっくりと入ってきます。
周りを郷土芸能の虎舞や神楽が囃し立てるシーンは圧巻です。
神輿よりも高い位置に上がって撮るのは、昔はよく怒られたものですが、ご勘弁を・・・。
尾崎神社の六角大神輿(左)に続いて、日本製鉄の山神社神輿(中央)が入ってきます。
この大渡と大町の間にある薬師公園入口の御旅所は一番賑わう御旅所です。
ただ手前が車道なので、大型車やバスが通ってさえぎられる時もありますが・・・。
写真は大町のTETTO(釜石市民ホール)前の賑わいです。
両神輿が御旅所にいる間、メインストリートの各所では郷土芸能団体(写真は平田虎舞)の演舞が始まります。
今年の釜石まつり神輿渡御は天候にも恵まれ、いつもより見物人が多かったような気がします。
ちなみに去年は雨で、賑わいはありませんでした。
釜石の人口が3万人以下になって街なかが寂しい思いをしていましたが、祭りとこの人垣の多さを見て久しぶりに元気をもらいました。
●秋の釜石あれこれ(10/17)
今日の釜石は雲の多い晴れ。
16日は少し雨も降りましたが、ここ最近はいい天気の釜石です。
今日は早朝から釜石市の胃がん検診で大渡の保健福祉センターへ行き、その後は毎年楽しみにしている「フォトライフ写真展」を見に行ってきました。
写真仲間に会えるのが楽しみですが、他の人の写真は大変参考にもなります。
さて今週末の19日は曳き船まつりですが、雨の予報で心配です。
17日は雲が多く翳りがちの釜石ですが、釜石港には石炭を積んで来た大型貨物船と中型船がそろい踏みでした。
19日はこの釜石港で曳き船まつりが行われます。
片岸沼にコクガン(中央)が来てました。
首の周りが白く、カモよりも大型です。
トンボはまだいますが、私の今年のトンボ撮影も終わりです。
写真は秋の野のギンヤンマですが、最後にオス・メス一緒に撮れて良かったです。
近づくたびに逃げられますが、その都度追いかけています。
長野県での蜂の子捕りで、おじいさんたちが野山を追いかけるシーンをいつも思い出してしまいます。
「追いかけてヨコハマ」とか、「あなた追いかけ京都から金沢〜♪」などの曲も頭に浮かびます。
●秋の野とトンボ(10/6)
今日の釜石は曇りです。
釜石は10月に入っても30℃前後の日もありましたが、朝晩はめっきり涼しくなりました。
今年の夏以降、釜石はあまり天気のいい日に恵まれていなかったような気がします。
私事ですが、9月は久しぶりに忙しい月となりました。
9月はお祭り撮影と、お世話になっている日鉄テックスエンジ様より竣工写真撮影を花巻・築館・松倉と3件もいただき、お陰様で竣工写真撮影ラッシュの月となりました。
竣工写真は完成した建物の外観・内観を撮影し、写真アルバムや画像データを納める仕事ですが、撮影は工事の進み具合と検査などのスケジュールと私の方の天候・日時を合わせるのがやや難しく、緊張の連続ですが自分でも好きな撮影分野です。
撮影日に行っても業者さんが入って作業している時もあり、少しの間部屋から出てもらったり、写り込む車の移動をお願いしたりと、人に無理強いするのが嫌いな私にとっては緊張するお願い事もしなくてはなりません。
それでもきれいに出来上がった建物をきれいに撮れた時は達成感もあり、安堵感に包まれてやりがいを感じる仕事でもあります。
日鉄テックスエンジ(旧太平工業)様とのおつきあいは、今から26年前のあいぜんの里の竣工写真撮影が最初でした。
太平工業様が私がかつて勤めていたホテルサンルートの施工をした関係もあり、太平工業のKさんから写真家になりたての私に声が掛かったのでした。
話を聞くと、別のカメラマンが撮った写真が没となり、リリーフカメラマンを探していたとの事でした。
責任重大な仕事にためらいはありましたがまだ若さもあり、6×7カメラと中版フイルムを使い、プリントは東京のプロラボで手焼きで焼いてもらいました。
当時は今と違ってフイルム時代、どのように写っているか現像するまで分からず、プリントが届くまでは不安の毎日でした。
そしてようやく届いたプリント、高精細な中版カメラとフイルム、プロラボの手焼きプリントのきれいさに助けられ、OKをもらって一安心だったのを今でも覚えています。
独立して2年目の初めての竣工写真だったので、どういう納め方をしたらいいのかなどをKさんから教えられ、撮影料金はどのように決めたかなど、今ではあまり覚えていませんが、日鉄テックスエンジ様からはこれまで釜石魚市場や給食センター、魚河岸テラスなど、約20棟の竣工写真の依頼を受け、その都度撮影の経験や勉強もさせてもらい感謝しています。
10月に入るとトンボの数も少なくなります。
それでも釜石では「ミルンヤンマ」というオニヤンマを小さくしたような細身のヤンマが小さな沢を行ったり来たりするのが見られます。
写真は女遊部の沢ですが、待っていると必ず現れます。
トンボが来るのを待っている間、風の音やせせらぎの音、葉が落ちる音などが聴こえ、身も心もリフレッシュできます。
オスはなかなか止まりませんが、メスは単独で流れから離れた朽木などに産卵します。
写真に撮りやすいのはメスの産卵で、写真の矢印の所など、水の流れから数10cm〜5〜6m離れた朽木や沢の斜面に止まって産卵してることがあります。
オスは沢の流れを行ったり来たりするので分かりますが、メスはよく眼を凝らさないと分からない所で産卵しています。
ミルンヤンマ・メスの産卵です。
水辺から離れた朽木などに産卵します。
水辺から4〜5m離れた山の斜面に埋もれている朽木に産卵していました。
苔むした湿った山の斜面なので滑り落ちそうでしたが、アメーバーのように斜面に張り付いて撮りました。
釜石では10月半ばころまでが産卵のピークですが、オスは11月半ば頃まで沢を行ったり来たりするのが見られます。
ミルンヤンマは高校生の頃に初めて千鳥町にある変電所の沢で見つけたトンボですが、当時買った図鑑で名前を知りました。
この図鑑でオニヤンマのような黒と黄色の虎模様のトンボが何種類もいるのを知りました。
釜石ではどこの沢にも必ずいるスレンダーなヤンマです。
片岸町のススキです。
背後の山のシルエットは御在所山です。
この日は目当てのマダラヤンマが見当たらず、野原を歩かされました。
片岸町の野原にあった萩(ハギ)です。
萩と言えばいつも仙台銘菓「萩の月」を思い出します。
初めて食べた時は感動しました。
猫じゃらしでしょうか?
黄色に色づいて今まさに秋色です。
「コニャニャチワ」とでも言ってるようなミヤマアカネのメスです。
片岸町の池にあるガマの穂に止まってのポーズです。
ニコニコ顔のミヤマアカネちゃんです。
「よろしくでーす!」とでも言ってるような・・・
片岸の沼に現れたオス鹿です。
釜石ではもう珍しくもなくなった鹿ですが、池の中を我が物顔で踏み荒らしている犯人です。
花も終わったからいいようなもの、ミズアオイもぐちゃぐちゃでした。
■お知らせ
プロバイダーのぷららより、このプライベートホームページが2025年3月31日でサービス終了との知らせが届きました。
20年続けてきましたこの「釜石便り」は来年4月から見られなくなりますが、廃止も含め今後の対応はそれまでに判断したいと思っています。
来年3月までは更新しますが、これまで「釜石便り」を見ていただきありがとうございました。
■トップページの写真は曳き船まつりです。
青出(あおだし)浜にある尾崎神社奥宮より御神体を乗せたお召船と虎舞や神楽などを乗せた船が釜石港を3周します。
秋の日差しの中、勇ましく踊る虎舞や神楽、はためく大漁旗、彩も良く、海の街・釜石の祭りそのものです。
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