「釜石便り」   2024年 9月

                                              ※写真の無断転載を禁じます。


季節は秋へ(9/18)

今日の釜石は雲が多いですが晴れています。
16日と17日は久しぶりにすっきりとした快晴日となりました。
仕事も一段落したので、16日は片岸町の方へトンボ探しに行ってきました。


9/16の釜石は空気も澄んで、すっきりくっきりの青空となりました。
写真は駒木の上を走る旧国道からです。
製鐵所と駅前が見え、大渡川が流れる釜石らしい風景が広がっています。


16日は天気が良かったので、リフレッシュしに鵜住居・片岸へ。
写真は震災後にできた鵜住居川水門です。


水門からは青々とした鵜住居川がよく見えますが、釜石一の開放感あふれる風景が広がっています。
右端にはトンボの楽園の片岸公園の池、左端には釜石鵜住居復興スタジアムが見えています。
中央の山は御在所山です。


高台には鵜住居小学校と東中学校の校舎も見え、手前の白い建物は釜石市民体育館です。


片岸公園の池では青紫のミズアオイがたわわに咲いていました。
夏の植物のようなネーミングですが、花は秋口に咲くようです。
今が見頃です。


秋のトンボ、希少種マダラヤンマも釜石では多く生息しています。
眼と尻尾が水色で本当にきれいです。
水辺のガマの穂や茎によく止まっていますが、ホバリングもよくするので写真にも撮りやすいヤンマです。
10月いっぱいまで見ることができます。

高校1年か2年の秋、大渡川で初めてこのトンボを見ました。
飛んでいる姿は灰色のトンボに見えましたが、図鑑で調べると、希少種「マダラヤンマ」であることが分かり、この釜石にいてくれたことに驚きでした。

釜石はまだ緑が多いですが、いつもこの頃になると「風は秋色」、「風立ちぬ」、「秋からもそばにいて」などの昔の秋の歌が思い出されます。


私が大学生だった頃の夏休み、隣の子供たちを連れて片岸に虫捕りに行った時の思い出の写真です。
津波で流されだいぶ傷んでいますが、今でも大事にしている写真です。
昭和50年代前半ですが、当時は低い堤防があり、田園地帯の中に池や沼がある絶好のロケーションでした。

大町に住んでいたので、沼や田んぼのある鵜住居・片岸は虫好きにとってはあこがれの場所でした。
当時は「みのすけ沼」という沼もあり、周辺の水辺で楽しませてもらいました。

中学生の頃は、近所に住んでいた佐々木表具店の裕(ゆたか)から、「食用ガエル(ウシガエル)を捕りに行がねが?」と誘われ、汽車に乗ってこの辺に来たことがありました。
大町にあった和食割烹「点心」で、食用ガエルを250円?で買ってくれるという事で、捕りに行ったのでした。
結局捕れたのは食用ガエルのオタマ1匹だけで、何とか50円で買ってもらいました。
汽車賃にもなりませんでしたが、それ以上のいい思い出となりました。

鵜住居駅前の富乃家食堂では一番安いかけうどんを食べ、釜石駅のホームでは初めて不二家のネクターを飲んだり、裕からはいろいろ教えられました。
今でも片岸に来るとよく思い出す思い出です。


釜石のトンボと鹿(9/7)

今日の釜石は雲が多いものの晴れています。
台風に気をもみながらも、あれよあれよと9月になってしまいました。

今年の8月のお盆過ぎは暑い日があったものの、比較的気温が低く、天気の悪い日が多かったような気がします。
朝や夕にはコオロギの鳴き声も聴こえるようになり、夏もあっという間に終わった感じの釜石です。
今年も残すところ4か月となりました。


9/4の午前中、日向ダムへ行ってきました。
8/7以来の久しぶりの日向ダムでしたが、8月末から9月にかけての大雨の連続で渓流はズタズタ、ダム湖周りの木々の葉も5〜6mの高さまで泥をかぶったように汚れていました。

写真は日向ダムの草原にいたオニヤンマです。
オニヤンマは釜石では8月中頃から9月中頃までが最盛期。
夏のトンボのイメージですが、釜石では晩夏・初秋のトンボです。

黄色と黒の縞縞模様が売りの大型トンボですが、よく止まってくれるので写真に撮りやすいトンボです。
エメラルドグリーンの眼と胸の黄色が一番目立つのがこの真横からの撮影です。


9/4は天気が良かったので、午後には片岸公園の池へ。
チョウトンボはすでに姿を消し、真っ赤なショウジョウトンボ(写真)とシオカラがたくさんいました。
ギンヤンマもたくさん飛んでいて、片岸周辺は釜石一のトンボの楽園になっています。


9/5も天気が良かったので、希少種ミヤマサナエを探しに大渡川へ。
川沿いの石の上をゆっくり見て回るのですが、邪魔者の鹿の大群が・・・。
これではトンボも川の石にうかうか止まれません、
ここは製鐵所の火力発電所の前で、後方は千年橋ですが、まるで放し飼いの動物園状態です。


写真的には面白いのですが、釜石では鹿が街なかにも出没し、花壇やお墓の花・木の葉を食い荒らす迷惑動物となっています。
葉を食われた木々が枯れ、山肌も崩れ落ちて荒れ放題となっています。
山ではクマ、街なかでは鹿の出没が本当に多くなりました。


8月25日号でもお伝えした松原智恵子主演のBS松竹東急「別れて生きる時も」を見ていますが、松原智恵子の悪役夫役・伊藤孝雄さんが何と東磐井郡大東町出身でした。
知りませんでした。
昭和のテレビドラマ、これからも楽しみです。


トップページの写真は、9月の根浜海岸です。
 夏が終わると、賑やかだった根浜も人影がなくなり寂しくなります。
 それでも夏の喧騒を避け、静かな浜辺をのんびり物思いにふけながら歩くのもいいものです。
 昔の曲で、トア・エ・モアの「誰もいない海」を思い出します。
 今はもう秋〜♪誰もいない海〜♪

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